気ままに

大船での気ままな生活日誌

五木寛之講演会 ”果報は寝て待て”は本当か

2015-01-18 09:14:09 | Weblog

近くのホールで五木寛之さんの講演会があった。演題は、”果報は寝て待て、は本当か”という、ちょっと、とぼけものである(笑)。でも、ぼくはすぐ分かった。これは、五木さんがよく言っている”他力本願”のことだな、って。彼の本はそんなには読んでいないけれど、僕の本棚にも、”風に吹かれて”とか、塩野七生との対談集とかがある。それらの本の中でも、”他力本願”の思想は随所に顔を出してくる。

他力本願という言葉は、自分では努力しない、人任せという意味でよく使われるが、本来は仏教の用語で、五木さんの”他力”も”大いなるもの”に身を任せようという意味である。

さて、講演会では、いきなり他力本願の話しが出てくるわけではなく、命についての、いくつもの感動的な話が重ねられる。

たとえば、朝顔の研究者の話。朝顔は、夜明けの光や、暖かさで開くのではなく、その前の、一定時間の冷たい、闇の時間が必要で、それを経過してはじめて開くのだそうだ。

また、オハイオ州立大学の学者の話も感動的だ。木箱の土砂にライムギの一粒の種子を蒔き、水だけを与える。何か月かして、ようやく、弱々しい苗が生育してくる。その時点で、木箱を壊し、土砂の中のライムギの根を、細かな毛根まで含めて計測したところ、なんとその全長が驚くべき数値を示したという。一本のライ麦の、その貧弱な生命を支えるために、目に見えない土中で、膨大な根が縦横に張り巡らされていたのだ。

人の世界でも同じではないかと五木さんは言う。一人の人間が生きていくために、冷たい、闇の時間も必要であるし、また社会の中に無数の根を張りめぐらさねばならない。こう考えると、(英雄とか偉人とかにならなくても)、生きているだけでも、すごいことではないだろうかと。

シェークスピアのリア王の言葉、”人は泣きながら生まれてくる”。どの時代に、どの国に、どんな境遇の家庭に生まれてくるか、わからない。見えざる力で、この世に押し出されてくる赤ん坊は、恐くて泣いているのだ。

こうして、生まれてくるのも自分の意志ではない、そして成長して、学校に通い、仕事につく、そこで成果を挙げる人もいれば、そうでない人もいる。生まれた後だって、自分の意志、努力で進んでいるようにみえるが、実は”大いなるもの”に導かれているだけだという。

やるだけのことはやって(あるいは、何もやらないで)、あとは天に任せて、”果報は寝て待て”でいいのである。

。。。。。

さて、82歳の五木さんはこれまでお医者さんにかかったことがないという。風邪や下痢は、心と身体の大掃除だと思い、そのままして、きれいにしてもらってから、動き出すという。おおいなるものに任せておられるのかな。

昭和7年生まれで、”花の七年組”といわれるほど、逸材がそろったそうだ。大島渚、小田実、石原慎太郎 岩城宏之、神津善行、冨田勲、小林亜星、船村徹、遠藤実など。とくに慎太郎さんとは、9月何日の、誕生日まで同じだそうだ。太陽の季節で華々しくデビューした慎太郎さんは、当時、早稲田大学で苦学していた五木さんには眩しい存在だったらしい。

後日、慎太郎さんと対談があり、そのとき、”あんたは他力、他力とい言うけど、宮本武蔵だって吉岡一門と対決する前、神社に必勝祈願しようとして、やっぱり神に頼むようじゃだめだと、止めて、決戦に臨んで勝ったじゃないか”と云われた。五木さんは、武蔵にそう思わせ、力を出させたのが、”他力”だと返したそうだ。慎太郎さんの苦笑いが目に浮かぶようだ(笑)。

歩き方も、お顔も、82歳にはとてもみえない五木さん。お手本にして、余命(五木さんの新刊予定の書名を拝借)を生きたいものだ。

 

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探検!体験!江戸東京 えど博

2015-01-17 09:09:55 | Weblog

国技館でお相撲を観に行くときには、必ず、お隣りのえど博にも寄る。この日の特別展は”探検!体験!江戸東京”。常設展示室がリニューアル工事中なので、その一部をコンパクトにまとめて展示している。ミニ常設展といったところかな。入場料も常設展並み、写真撮影もOK。江戸時代から近現代までの人々の暮らしや娯楽。以下、いくつか撮った写真で、展覧会の雰囲気をお届けします。

江戸図屏風:三代将軍家光の時代の江戸の様子。江戸城や大名屋敷、行き交う人々が描かれている。

 火消千組の図絵馬

助六所縁江戸桜(歌川豊国)文化8年市村座、中央が助六初役の七代目団十郎。

解体新書 杉田玄白

橋口五葉 新版画

伊東深水

フォードT型ツーリングカー。 明治末期に輸入販売が始まった。関東大震災後は、300台がバスに仕立てられ、活躍した。

三種の神器

かるた

江戸・東京レアグッズ

手動式扇風機

江戸開府400年記念ブラジャー

重さを体験してみよう。

千両箱。先日の伏見稲荷のおもかる石よりずっと重い。

おわい屋さんのこい桶。先日、おわい屋さんの落語を聞いたばかり。うんこの代わりに25キロのおもしが入っている。とても重い。おわい屋さんにはなれそうもない。バランスも必要。

これまでの展覧会ポスター。だいたい観てる。

3月28日がリニューアルオープン。そのときの特別展は”大関ヶ原展”とのこと。

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荏柄天神社の紅梅咲き始める 鎌倉宮の河津桜見頃へ 

2015-01-17 08:27:00 | Weblog

京都の北野天満宮の紅梅、白梅が咲きはじめていたので、わが鎌倉の荏柄天神社の梅はどうなのか観察に行った。ここの紅梅は、鎌倉一早く咲く梅として知られている。

大宰府天満宮、北野天満宮と並ぶ、三大古天神のひとつ。本殿の左側に白梅、右側に紅梅が並ぶ。白梅はまだ、固い蕾ばかりだが、紅梅はだいぶ咲きはじめていた。鎌倉では初見!

紅梅、咲き始め

学問の神様に、お願いの絵馬がいっぱい。いよいよ、センター試験はじまる。がんばってネ!

近くの鎌倉宮には河津桜がある。入口の鳥居前に二本。奥の本殿の神苑に10本ほど。

鳥居前の一本が、ご覧のように見頃へ。もう一本は、一輪だけ咲いていた。。

鎌倉宮。護良親王(大塔宮)を祀る。鳥居の向こうが拝殿で、その奥に本殿がある。その神苑に5,6年前、河津桜の苗木が植えられた。まだ若い木。

神苑の河津桜は見頃に入っていた。

神苑の奥に、護良親王が九か月閉じ込められた土牢がある。

帰りに、八幡さまに寄ると、源平池の前の白梅が一輪だけ咲いていた。

八幡さまの国宝館で、新春恒例の氏家コレクションを観る。

小町の鏑木清方記念館で、これまた新春恒例の羽子板展を観る。18日まで。あぶないところだった。

梅が咲き、河津桜が咲き、また忙しくなりそう。熱海桜ももう、いいだろう。明日、調査に行ってみようか(汗)。

 

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ブラタモリをちょっと意識した、ぶらり京都(冬の京都#4)

2015-01-16 08:53:51 | Weblog

京都に出掛ける前の、1月6日にNHKでブラタモリ/京都編をみた。とても面白かったので、それをちょっとばかり意識した京都散歩をしてみた。

テレビを観ていない方のために、ちょっと、その番組の内容を紹介しておこう。千年の歴史をもつ京都は、これまで何度か衰退の危機に見舞われたが、そのたびに復活のための巨大プロジェクトが立ち上がった。その歴史の痕跡を街の中にみつけてみようというものだ。明治の東京遷都のとき、人口急減などで寂れそうになった京都を救ったのが、”琵琶湖疏水”と”新京極通り”の造成計画。もうひとつは、天正19年(1591)、秀吉による、戦乱で荒れ果てた都の再建計画。まず、洛中をぐるりと土塁で囲んだ。それを”御土居”と呼ぶ。外敵の防御や鴨川氾濫の防止等を目的としていたが、それは江戸時代に壊され、その痕跡が、現在、9ヶ所も残っている。

さて、ぼくらの散歩の最初の訪問先は、ホテルにほど近い、廬山寺。ここに、御土居の史跡があるというのだ。紫式部の旧居だったところで、何度か訪れているが、そんな史跡あるとは夢にも思わなかった。

気付かないはず。その史跡は、寺の裏側の墓地の入り口にあった。たしかに墓地をかばうように土塁が残っていた。タモリさんのお蔭で、新知見をゲット!次回からは、廬山寺を訪れたら、必ず裏にも回る!

石碑と墓地の裏の御土居

そして、次に向かったのが、今出川通りを西へ数キロほど行った、北野天満宮。ここにも御土居史跡があるという。わが鎌倉の荏柄天神社と並ぶ(?)、日本三大天神のひとつ。規模は京都が圧倒的ですが(笑)。先ずは国宝社殿にお詣り。

天神さまといえば牛。牛にもお詣りして。

もひとつ、天神さまといえば梅。ここにも立派な梅園がある。ほとんど蕾だったが、梅園の紅梅と社殿近くの白梅が、一、二輪開いていた。梅一輪一輪ほどの暖かさ。今年、はじめてみる梅の花。


”思いのまま”の梅の枝。たしか紅と白を思いのままに咲かせる品種。ぼくの毎日も気まま、思いのまま。それが一番!

さて、お目当ての御土居は何処に。ようやく捜し出した。境内の端、川のほとりにあった。りっぱな御土居見学場所もある(秋の紅葉も綺麗だそうなので、その見学がメインかも)。

これは、お濠のような紙屋川の地形を利用した御土居。

りっぱな、御土居の説明板があった。御土居の全体図も載せてあり、史跡として残っている9地点がよく分かる。ブラタモリでは、比較的大規模に残存している鷹峯地区を訪ねている。御土居の上部を削って、その上に家屋を建てて、現在も住いにしている場所もあり、住民にインタビューしていた。そこは、土居町という地名だそうだ。また、タモリの本名、森田姓も多く、親近感をもち、学生時代によく歩いた街らしい(笑)。半世紀あとに、こうした立場で歩けるとは、感慨深かったでしょうね。

そうそう、ここの宝物館の展示物がすごい。国宝の北野天神縁起や重文の名刀、国綱(鬼切)や日本書紀(兼永本)、また等伯の絵馬など。東京で北野天満宮展でも開催されれば、こんなゆっくり観ることはできないなと、ゆっくり観た。できれば、独立記事としてまとめたいが、展覧会記事が溜まってしまっているので、どうなるか。

そのあと、新京極通りも歩いた。この通りにもお寺があり、鳥居が通りを挟んで立っている場所もある。その一本、裏の、裏寺町通りをはじめて歩いてびっくり。お寺ばかり。お寺さんの縁日に人が集まるので、それを利用して繁華街にしようと考えたそうだ。お寺の密集地に、寺を押しのけて、大通りを造成するという大胆な計画。お見事プロジェクト!

新京極通り

誓願寺の門前に建つ道しるべ。左側に尋ねる人、右側に教える人が書いて貼り付けたのこと(笑)。それほどの賑わいをみせ、新京極通り作戦は大成功を納めた。ブラタモリでは、この迷子標も紹介された。

新京極通りにもお寺はあるが、一本裏の、裏寺町通りはお寺ばかり。今も、清濁併せのむ京都の盛り場(笑)。

蹴上、南禅寺境内の琵琶湖疎水関連の施設は何度も観ているし、昨秋、訪ねたばかりなので、今回は省いた。下の写真は、昨秋の南禅寺境内の水路閣(水道橋)。蹴上にはインクライン(舟を線路に乗せて運ぶ)の施設が残っている。琵琶湖疏水は、水道用水、水力発電、灌漑用水などに使われ、京都の近代化に大きく貢献したようだ。


 (2014年11月の水路閣)

ブラタモリ京都編をちょっとばかり頭に置いた、ぶらり京都、楽しゅうございましたよ。

 

 

 

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初場所4日目は国技館で

2015-01-15 09:42:36 | Weblog

初場所4日目は国技館で相撲観戦とあいなりました(汗)。国技館開催場所は、必ず、一度は出向きますが、たいていは、優勝争いが面白くなる終盤戦。序盤観戦は初めてかもしれない。初日のNHKテレビで、前売りが好調で、終盤はほとんど席が埋まっていると知り、この分だと、今場所、観られずに終わってしまうことになりかねない。それならばと、好取組がずらりと並んだ4日目にはせ参じたのでございます。

11時頃に両国に到着。さて、当日券は? 椅子席Bがいくらか残っていて、何とかゲット。たしか前売り発売状況の表をみると、ほとんど真っ赤。空席はいくらも残っていない。相撲人気が、沸騰している。

相撲人気沸騰の第一の功労者はこの人。遠藤にお姫さんだっこされ喜ぶ奥さん。

この日、遠藤の応援団が奥能登からやってきた。(ぼくもそうだけど)遠藤の場所入りを1時間ほど待っていたが、ようやく、最後にやって来た。喜ぶ応援団。

そして、もう一人の功労者は、この怪物さんでしょう。逸ノ城の入場に大歓声。意外にも女性に大人気。

逸ノ城を直にみて、嬉しそうな顔と顔

今日は好取組がいっぱい。

高安、逆転で碧山を破る。

豪栄道、栃煌山を送り出す。

逸ノ城、注文相撲で琴将菊を転がす。人気者なんだから、まじめにやってほしい!

稀勢の里、栃ノ心に万全。

遠藤、金星ならず。日馬富士に完敗。

鶴竜、勢を問題とせず。

照ノ富士、白鵬に善戦。

というわけで、ぼくの応援する稀勢の里、高安は勝ったし、まずはご機嫌。遠藤と照ノ富士の金星があれば最高だったけれどね。

この日も満員御礼。4日連続となった。

ひとりだけの祝勝会は、東京駅黒塀横丁の北陸居酒屋”方舟”で。福井産の肴で、奥能登の銘酒をいただいた。遠藤、がんばれ!

今日も寒いですね。風邪をひかないようにしてください。みなさん、今日も一日、お元気で!


 

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西陣とお西さん(冬の京都#3)

2015-01-14 09:42:40 | Weblog

京都二日目は、西陣とお西さん、と西を並べてみました(笑)。はじめから、そうゆうテーマで散歩したわけではなく、偶然、こうなった。ぼくが、西陣織会館で開催されている琳派展をみてみたい、家内が先日テレビでみた西本願寺の国宝唐門をみてみたい、というので合わせて見学したというわけ。

西陣まではホテルから歩いて行った。梨木神社の手前の門から御苑に入り、御所の建礼門を横にみて、蛤御門に抜ける。

建礼門 御所の正門

蛤御門 開かずの門だったが江戸時代の大火でようやく開いたので、この名がついた(笑)。蛤御門の変。

ここから北へ上がり、一条通りへ。角の虎屋が。ここが発祥の地かな。御所の前とは、いい場所だこと。

虎屋の残雪羊羹

先に進むと、左に楽美術館と案内が。一度、入ってみたかった。ここで1時間ほど見学。とても良かった。別に感想記事の予定。

楽美術館

一条通りに戻ると、そのすぐ先は一条戻り橋。この付近で応仁の乱が始まったという。山名宗全率いる西軍の陣地が近くに置かれていた。のちに地名となった。ちなみに東陣は細川勝元。地名は残らなかったが、勝元は龍安寺を創建、兵庫県朝来の天空の城として有名な竹田城を築城し、これらは残った。

平成7年まで使用されていた戻り橋の欄干が、近くの晴明神社の境内に移築されている。

晴明神社は観光客で賑わっていた。

そして、すぐ先が、西陣織会館。ちょうど、着物ショーがはじまったところだった。遊びの神様の配慮に感謝。琳派400年記念きものショー
着物の柄をご覧ください。風神雷神が!


フィナーレ

そして展示室。一番観たかったのはこれ。平成の至宝、爪搔本綴織 ”風神雷神”

4人の西陣伝統工芸士が、「西陣爪搔本綴織(つめかきほんつづれおり)」で取り組んだ。1日1~2センチ、7年かけて完成。本物と見紛うばかり。素晴らしい作品だった。写真禁止なので建仁寺の宗達”風神雷神図屏風”で代用します。

西陣地区は本阿弥家旧跡、光琳、乾山の墓所のある泉妙院、宝鏡寺、茶道関係施設など、まだまだ訪れたいところがあったが、次回に回すことにした。

そして、バスに乗ってお西さんへ。家内の実家の宗派はお西さん。西本願寺の南側、北小路通りに面して国宝唐門がある。素晴らしいの一言。

飽きずに一日中でも眺めていられるということで”日暮門”と呼ばれている。唐破風の屋根を付けた四脚門。檜皮葺の入母屋造の桃山時代の建造物。京都の国宝三唐門の一つで、秀吉の伏見城から移築されたもの。

西本願寺はいつもバスの窓から見ているだけだった。今回、はじめて境内に入り、国宝・御影堂、国宝・飛雲閣、重文・太鼓楼などを拝見した。

御影堂を背景に樹齢400年の大銀杏


飛雲閣 塀の外から

太鼓楼

お西さんが旗を振って、見送ってくれた。

そして、京博に向かう。

 

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わたせせいぞうと伏見の酒蔵

2015-01-13 21:03:11 | Weblog

今朝、”伏見の酒蔵めぐり”の記事を載せたばかりなのに、何故、また伏見の酒蔵?と思う方が多いかもしれない。それはネ、今日の朝日新聞の夕刊の京ものがたりシリーズに”わたせせいぞうと伏見の酒蔵”が出ていて、びっくりぎょうてんしたから。それに、わたせせいぞうは、ぼくと同い年の酉年で、たぶん、鎌倉に住んでいて、いつも八幡さまのぼんぼり祭で、ラブストーリーを感じさせる作品を見させてもらっていて、親近感があるから。

まず、その証拠に2014年のわたせせいぞうのぼんぼり作品をお見せします。

そして、夕刊に載った作品。”糸柳雨”。

この作品は、2000年の年の暮、個展のため京都を巡り、描いたものひとつ。伏見の月桂冠大倉記念館を訪れ、隣りの内蔵酒造場の中庭を覗くと、あ、あった、想像の世界で一緒に暮らしていたいと夢みる男女が入っていた桶が、まさに絵のように(夕刊記事のありのままに)。

そして、その記事には、僕が歩いた壕川沿いや龍馬のことも。わたせせいぞうも京都が大好きで、”てんぱっているアタマに穴をあけて、想像する空間をつくるため京都に来るんです”と語る。ぼくも現役時代はそうだったかな。今は頭はてんぱってないけど、むしろぼけているけど(汗)、ただただ京都が好きだから。

たぶん、これが内蔵酒造場の中庭の桶だと思う。ぼくのアルバムから。

うれしい夕刊だった。

 

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伏見の酒蔵巡り (冬の京都#2)

2015-01-13 10:50:22 | Weblog

お酒好きのぼくには、伏見のお稲荷さんのあとは、伏見の酒蔵巡りと相場は決まっている。京阪電車の伏見稲荷から、5番目の、伏見桃山駅がスタート地点だ。二人とも、もう、20年近くになるかもしれない再訪となる。

駅前のアーケードをしばらく行って、左に折れ、少し歩くと、もうそこは、粋な板塀の酒蔵の町だった。はじめに現れたのは、山本本家の”神聖”。酒蔵の通り沿いに”鳥せい本店”を開業している。鶏でいっぱい飲りたいところだが。

神聖の酒蔵に”鳥せい本店”の看板が。


神聖の酒蔵(正面)

そして、その近くに月桂冠の酒蔵がみえる。右の通り沿いの建物は、大倉家の住いになっている。

大倉家の玄関には、祇園祭の長刀鉾のチマキが飾られていた。

そして建物の左側は月桂冠大倉記念館。

 

酒つくりのいろいろを教えてもらう。弥生時代からはじまったという伏見の酒。

今もこんこんと湧き出るさかみず。

酒つくりの道具類。

大徳利

レトロなポスター

試飲もさせてもらえる。月桂冠の小瓶のおみやげまで頂く。帰りの新幹線の中で2本空にしました(汗)。ここで、月桂冠名入りのぐい飲みをひとつ購入。帰宅後、早速、それで新潟のお酒を頂く(汗)。

外に出るとすぐ、宇治川の支流、壕川に出る。橋を渡ると、中華風朱塗りの山門が珍しい長健寺。弁天さまを祀っておられるという。

ここを弁天浜と言う・・・と説明版が語ってくれる。大倉浜と呼ばれ、明治22年東海道線が開通するまで、この浜で酒が積まれ、米が降ろされたという。

川向うの月桂冠北蔵

そして、もう一つ向こうの橋を渡ると、かの有名な寺田屋旅館が。

今回は入らず、龍馬通りを進み、また右に折れ、黄桜カントリーを最後に、伏見を去った。

伏見には20近い、酒蔵があるということなので、次回は飲む、食べるを主眼に歩いてみたいものだ。

忙しくなくても、また来てね。

 

 

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裕次郎灯台と富士山

2015-01-12 23:45:54 | Weblog

今朝の富士山がきれいだったものだから、正月3日につづき、葉山の森戸海岸からの富士を観に行ってしまった。

この海岸沿いに森戸神社があり、その裏手の海岸からの富士山も同様に素晴らしい。

この海岸の700メートルほど沖合いに立つ、高さ13メートルの葉山灯台。通称、裕次郎灯台(裕ちゃん灯台)と呼ばれている。青少年時代、逗子に住み、ヨットマンでもあった石原裕次郎の三回忌にあたる平成元年に兄の慎太郎が中心となって、裕ちゃん灯台の記念碑が建てられた。


夢はとおく白い帆にのって、消えてゆく、消えてゆく、水のかなたに
太陽の季節に実る。狂った果実たちの先達。石原裕次郎を偲んで

裕次郎灯台。

ここから、少し先の海岸から、富士山を背景にした裕次郎灯台を観ることができる。その向こうに森戸神社の赤鳥居もみえる。

たしか、裕ちゃんもよく行ったというお店よ、と家内が言う中華料理屋さんでランチを頂いた。

そのレストランから、海と富士山が望め、いかにも裕ちゃん好みのお店だった。きっと裕ちゃんも飲んだと思う、カリフォルニアワインをいただいた。つい、ぼくのカラオケおはこの”赤いハンカチ”をハミングしまっていた(汗)。

大相撲2日目。

稀勢の里、連勝。


鶴竜、早くも土。



 

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伏見稲荷大社に初もうで (冬の京都#1)

2015-01-12 16:27:59 | Weblog

京都は何度も訪れているが、ぼくも家内も伏見稲荷大社にお詣りしたことがなかった。京都に到着したのが、7日のお昼頃。まだ松の内だし、お稲荷さんに初もうでしてみようということになった。

JR奈良線で、昨秋、紅葉狩りをしたばかりの東福寺の次の駅で降り、5分も歩くと、もうお稲荷さんだ。大鳥居をくぐると、”外国人に人気の日本の観光スポット2014年第一位”の垂れ幕が誇らしげに迎えてくれる。

えっ!何故、外国人がお稲荷さんを?と訝しげに思ったが、なるほど、これだな!と思ったのが、本殿のうしろの山に昇る千本鳥居。日本人のぼくらでも、あっと驚く異体験。外国人なら、無理はない。いつまでも記憶に残るだろう。

鳥居の間隔が狭いので、中に入ると、朱色の四角いトンネルといった感じ。

振り向くと、それぞれの鳥居に奉納された方々の氏名が書き込まれている。江戸時代から始まって、現在も続いているそうだから、千本どころか、万本鳥居だ。

山の中腹で一休み。おもかる石を持ちあげてみる。意外と重い!と感じた。・・そう感じた人は願い事が叶わないとのこと。 

重く感じた人は白狐の絵馬に願いことを書けば叶います!

。。。。。

一番鳥居の向こうに楼門が。さらに外拝殿(舞殿)、内拝殿、本殿が一直線に並ぶ。約3万社ある稲荷神社の総本山。

 

京阪電車の駅も、お稲荷さんの境内みたい。

お稲荷さんに初もうでのあとは、伏見の酒蔵へ。

 

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