気ままに

大船での気ままな生活日誌

新宿御苑 梅雨の晴れ間

2016-06-19 08:28:17 | Weblog

おはようございます。

午後、千駄ヶ谷の東京体育館で開催されている卓球ジャパンオープン荻村杯の観戦したが、それまでの二時間ほどを、近くの新宿御苑ですごした。

千駄ヶ谷門から入って右へ桜園地、もみじ山とつづくが、この木陰の道が、いつになくいい。真夏のような暑さがここだけはよけて通ってくれているよう。地面に軽やかに踊る木漏れ日も楽しい。ここを歩くだけでも、御苑に来た甲斐があると思った。

桜園地

もみじ山


木陰のベンチに座り、スマホで御苑の花だよりを覗いてみた。くちなし、紫陽花、そして、三番目に”ユリズイセンは、中の池でみごろとなっています。今年は花数も多く、見ごたえがあります”とあった。よし、これは見よう。あと、いろいろな花が並んでいたが、とくに、これはというのがなかったので、歩き始めた。

すると、すぐに紫陽花苑が右手に現れてきた。苑内にカメラマンの姿が見え、その先に、モデルさんが大きな花の前でポーズをとっていた。

モデルさんの姿がみえますか。↓

もみじ山の外の道を廻ると、下の池。

日本初の擬木の橋↓

のびのびと育ったプラタナスの木

規律正しく育ったプラタナスの並木。

では、花めぐりをしてみましょう。一番、目立つのはタイサンボクの花でしょうか。何本も。温室の横と広場に。

中の池の畔にはデイゴの花。

その近くに、ユリズイセンが!”インカのユリ”の別名も。

温室でみた絶滅危惧種の花々

えんびせんおう

いりおもてらん

ひめゆり

浮き草暮らし都はるみさんがせつせつ歌い上げます。どうぞ一曲

そうそう。大木戸門の前でみつけた白雲木。実をいっぱいつけていた。花の時期にも是非。

それでは、みなさん、今日も一日、老体に鞭打って、お元気で!

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カルガモ日誌(20)卓球ジャパンオープンを観戦した日

2016-06-18 23:18:25 | Weblog

こんばんわ。二日ぶりにカルガモ親子を確認しました!みんな元気です!

ぼくが、生まれてはじめて、卓球の国際試合を生で観戦した日の帰り、午後6時半頃に遭遇した。往くときには見ていなかったので、もしかして今日もダメかと思って、駅に一番近い橋の上に立った。そして、川の緑の小島に親子を発見!バッグからカメラを取り出そうとした瞬間、一斉にこちらに向かって泳いできた。この光景は、数日前のそれとそっくり。そのときも推測したように、たぶん、ぼくを覚えてくれたわけではなく、餌やりの人と思ったにちがいない。それでも、ぼくはとてもうれしかった。

一斉にこちらに向かってくるカルガモ親子。

橋の下で見上げるようなそぶりをする子供たち。

すっかり大きくなって、もうそろそろ親離れ、子離れかな。ぼくのカルガモシリーズも、ちょうど第20回になったことだし。

この日、ぼくは千駄ヶ谷の東京体育館で開催されている、卓球ジャパンオープン荻村杯を見に行った。テレビではよくみているが、生の試合をみるのは初めて。やっぱり、生は迫力がありますね。

この日は、準々決勝の日。当然、ここまで駒を進めていなくてはならない、リオ五輪選手の石川佳純、福原愛、伊藤美誠の三人、いずれもが落ち、女子で残ったのが、15才の早田ひなだけ。一方、男子は水谷隼だけという寂しいものだった。だから、当日券が買えたのかもしれないが、世界のトップクラスの試合を見られたのはうれしかった。

午後一時から始まり、水谷の相手は世界ランキング一位の中国の馬龍。ワンセットも取れずに完敗した。さすが、ランキング通りといった感じ。つづいて、女子の一位、中国の劉詩ぶんが登場、中国香港の帖なんとかに完勝。そのあとも、中国勢が勝ち進み、荻村杯も男子、女子共、完全制覇されそう。

途中で、地下鉄でふたつ先の六本木まで行って、ポンベイ展を鑑賞。まあ、これが素晴らしかった。戻ってきて再入場したが、早田ひな選手は、世界2位の丁寧との最終試合が午後8時の予定ということで、途中で帰宅した。今、チェックしてみたが、やっぱり、ストレート負けだった。これで、日本勢は明日の準決勝、決勝には誰もいないという結果となってしまった。荻村さんも草葉の陰でちょっとがっかりかな。でも、昨日のU―21(21歳以下)の男子シングルスで、12歳の張本智和くんが優勝したのには驚いた。次の次、東京五輪の星ですね、荻村さん。

これからも、卓球に限らず、国際試合は、なるべく、生で観るようにしようと思った。ぜんぜん、迫力が違うもの。

試合中の写真撮影禁止なので画像はありません。外の景色だけ。

途中で抜け出してみたポンペイ展。

午前中は新宿御苑。

めったにない楽しい一日でした。

では、おやすみなさい。げろげろ。

今晩は、傘をさしたお月さま。

明後日はもう満月。夏至もすごそこ。

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いま、被災地から/岩手・宮崎・福島の美術と震災復興 芸大美術館

2016-06-18 07:56:02 | Weblog

おはようございます。

前回記事のアフガニスタンの文化財の破壊あるいは損傷が卑劣な人災ならば、こちらは天災によるものである。2011年の東日本大震災では陸前高田市立博物館、石巻文化センターなどが被災し、多くの文化財や貴重な資料が損傷した。この展覧会は、この被害実態と、全国美術会議による支援状況を知ってもらうために、芸大美術館で開催されている。

被災状況や救出活動は写真で、また修復された作品も一部、展示されている。同時に、東北地方の美術館(岩手、宮城、福島)の作品が展示され、見応えのある美術展になっている。りっぱな冊子も頂けるので、その中からのいくつかをここに載せ、記録しておこうと思う。

陸前高田市立博物館(岩手県)の所蔵品の救済状況。

石巻文化センター(宮城県)の被害状況。

柳原義達 岩頭の女 陸前高田市体育文化センター敷地にあった本作は瓦礫に埋まっていたが、自衛隊や関係者により救済され、修復された。↓

以下、東北各県の美術館所蔵の展示品を紹介しよう。ぼくは、旅先で、よく地元の美術館に寄るが、ここの岩手、宮城の両県立美術館にも訪れている。再見のものも多くあった。各美術館ごとに多数の作品が展示されているが、印象に残ったものをいくつかづつ挙げておく。

岩手県立美術館

萬鉄五郎 赤い目の自画像

五味清吉 たけに草

松本俊介 画家の像

白石隆一 三陸の魚

宮城県立美術館

真山孝冶 彼岸に近く

荘司福 祈

佐藤忠良 帽子・夏

福島県立美術館

関根正二 姉弟、神の祈り

酒井三良 雪に埋もれつつ正月はゆく

陸前高田市立博物館

猪熊弦一郎 顔、顔・歌

石巻文化センター

高橋英吉 海の三部作

おわりに、こちらは、天災+人災の原発事故の被害を受けた双葉町の救済状況。↓

寺内前阿弥陀堂(双葉町)

ふたつセットでみてきました。↓

それでは、みなさん、今日も一日、から元気を出して(笑)、がんばりましょう。暑くなりそうですね。

 

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龍口寺の海紅豆が見頃です

2016-06-17 22:28:02 | Weblog

こんばんわ。

江ノ電の江ノ島駅にほど近い龍口寺の海紅豆が見頃になりました。ぼくのいう、”海紅豆の見頃”とは、真っ赤な花も咲いていて、かつ、地面にも真紅の花を落としている状態のことをいいます。一週間ほど前に偵察に来たときには、花は咲いていたものの、ひとつも落花がなく、物足りなくて、記事にもしませんでした。今日はOKです。ご覧の通り。

赤い絨毯、とまではいかないまでも、これだけ敷き詰めていただければ、十分でごわす。

海紅豆とはアメリカデイゴのこと。昨日、横浜山手でもみたし、大船フラワーセンターでもみている。三崎漁港へ向かうバスの車窓からは、素晴らしいデイゴの並木道もみた。別に、珍しくはないが、ここのは、違う。何せ、第64代横綱曙関のお手植えなのだ。えへん、えへん。

曙太郎。名横綱貴乃花とは幕内で21勝21敗。序の口からの五十番勝負でも25勝25敗。まったくの五分なのだ。いいライバルだった。数年前、遊行寺境内でのプロレス興行で拝見。まるで仁王様のようだった。

ここの五重塔がいい。

日蓮さんもいい。ここは龍ノ口法難の霊跡。

びわの実もいい。

。。。。。

そうそう、我が家の近くのデイゴも見頃に!

今日は、残念ながら、カルガモ家族に会えませんでしたので、カルガモ日誌は明日以降に。では、おやすみなさい。ゲロゲロ。

いい夢を。

(今日の由比が浜)

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バーミヤン大仏天井壁画/流出文化財とともに

2016-06-17 08:38:31 | Weblog

おはようございます。

もうそろそろ閉幕するが、東博で”黄金のアフガニスタン/守りぬかれたシルクロードの秘宝”展が開催されている。それとタイアップして、芸大で”バーミヤン大仏天井壁画/流出文化財とともに”も公開されている。

ぼくは大宰府の九博で”黄金のアフガニスタン展”でをみている。その感想文はここに。そこには、平山郁夫らが、戦乱で不法なかたちで流出していた文化財を集め、平和になったら祖国に返還してあげようとする(世界中で巡回したのち返還される)102点のうち、15点が展示されていた。その残りの87点が今、芸大陳列館で展示されている。

さらに、目玉展示がある。2001年、タリバンにより破壊されたバーミヤン大仏の天井壁画を芸大が1400年前の姿に3D復元した。それが陳列館の二階に、立体展示(奥行き7.2M、幅6.6M,高さ3.2M)されている。それはそれは見事なものである。一方、こうゆう文化財を平気で破壊するばかものどもに対し、怒りが込み上げてくる。

完全復元されたバーミヤン大仏天井壁画

文化財難民の数々

芸大美術館に向かい合ってある芸大陳列館

それでは、今日も一日、お元気で!

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カルガモ日誌(19)16・6・16の日

2016-06-16 22:34:30 | Weblog

こんばんわ。

今日のカルガモ日誌の副題は、当然”イチロー、偉業達成の日”にすべきところだが、すでに今朝、単独の記事にしているので、それはかなわない。さて、どうしたものかと、ふと、パソコンの右下の今日の日付をみると、2016年6月16日ではないか。16・6・16とめったにない、いい数字の組み合わせ。これで行こうと即決した。語呂合わせもいい。”いろいろ六羽いろいろ”と読めば、六羽の子鴨がいろいろ個性豊かに育っているということに通じる。あるいは、”いろいろ無いろいろ”と読めば、哲学的な、何か深い意味にとれるし。

まず、いろいろ六羽いろいろの子鴨。今日はお昼寝でした。

お昼寝というか無の境地に入っているというか。

さて、今日のぼくの行動のいろいろ。

横浜そごう美術館で国吉康男展。

作品がいろいろ。子供や男や女や動物や静物や風景や

横浜山手の散歩。

いろいろ六場面いろいろ。

フェリスの前のデイゴの銘木↓

イタリヤ山

 

では、おやすみなさい。

いろいろいい夢を!

(えのすい)

 





 

 

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瑞泉寺通りの紫陽花

2016-06-16 18:29:19 | Weblog

こんにちわ。

鎌倉宮から瑞泉寺に向かう通りの紫陽花もなかなか見応えがありますよ。永福寺跡地のちょっと先。昨日のことですが、見頃です。

その先にも。

これだけ見ても、瑞泉寺に来た甲斐があるかも。瑞泉寺にも紫陽花は咲いていますが、これほど華やかではない。

男坂と女坂


右の女坂を登って山門前で、ふと、気付いた立札。吉田松陰の留跡碑の隣り。(松蔭は母方の伯父にあたる瑞泉寺第二十五世住職をしていた竹院和尚に会いに来ている。司馬遼太郎の”世に棲む日々”にも出てくる。)

記念植樹”萩小町”という名の椿。萩市老人クラブが最近、植樹されたようだ。なるほど。(追記:翌日のミニコミ誌にこのことが載っていてびっくり。鎌倉市と萩市は姉妹都市で、ゆかりの瑞泉寺に、植樹したばかりとのこと。萩市には玉縄桜が記念植樹されているとのこと)

境内は、皐月と金糸梅が目立ったが、いずれも、見頃過ぎであった。夢窓疎石がつくられた庭園は、永遠の見頃である。


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イチロー、ピートローズを超える!世界新の4257安打

2016-06-16 10:14:32 | Weblog

おはようございます。すでに、みなさま御存じのように、おめでたいニュースをお届けします。

朝5時半にパソコンを開けたら、”イチロー、ピートローズと並ぶ”のヤフーの記事が!えっ!今日は、(日本時間で)早朝のゲームだったのか。てっきり昨日と同じ、お昼前からの中継と思っていたのに。シマッタ、なんてこった、大事な大事な場面を見逃してしまった。よし、それならば、新記録の可能性もこれからあるはずと、ずっと、テレビを見続けていた。しかし、二、三、四打席と凡打。解説者の方が、今日は力が入っていますね、それで討ち損ねていますと。もちろん、日米通算とはいえ、あの伝説の名打者、ピートローズの記録に挑戦しているのだもの。あのイチローでも固くなっているのか・・と、思いきや。

9回表、一人、塁に出ればイチローに廻ってくる。はじめの打者がヒットを打って、イチローにつながった。この試合、最後のチャンス。どきどき。是非、ここで決めてくれ、その瞬間をしっかりカメラに納めようと、テレビの前に座り込んだのだった(汗)。

さあ、やるぞ!

いざ、決戦!

打った!

ヒット!ヒット!ヒットだ!

それも、二塁打だ!大記録達成!世界新!

球場の掲示板にも、大記録達成の数字が!

ほんとうに、素晴らしいこと。ピートローズさんが、日本での記録が加算されているから認めないとふくれっ面らしいが、大人げないですね(笑)。そんなことは誰でも承知の上で祝福しているのだから、素直にほめてやればいいのにね。年をとると頑固になるのかな、気をつけねば(笑)。

さあ、次は、メジャー3000本安打。あと、21本。毎試合3本づつ打てば、7試合後だ。そうそう、一試合3安打以上の”猛打賞”通算試合数でも、先日、イチローはあのルー・ゲーリッグの持つ最多記録254試合を超えたとのこと。すごい、すごい。

。。。。。。

すごい、すごいのイチローの大記録達成までの道のりを振り返ってみよう。NHK朝7時のニュースから。このときはまだ、タイ記録達成のとき。ぼくも、このときだけBSからこちらへ移動。

イチロー大記録への軌跡

プロ野球史上初の200本安打超え

プロ野球7年連続首位打者
 

メジャーで、いきなり首位打者、MVP。242本安打

メジャー84年振りのシーズン最多安打記録を更新

10年連続200本安打

日米通算4000本安打

そして、今回のピートローズ超え!(画像はタイ記録のとき)

それでは、みなさん、今日も一日、1/10ローくらいは、お元気で!

 

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カルガモ日誌 (18) 初蝉の日に

2016-06-15 22:59:34 | Weblog

こんばんわ。

ほんとは、今日のカルガモ日誌シリーズのサブタイトルは、”イチローがピート・ローズに並んだ日”にしたかった。4256安打にあと1本と迫っていたイチローが、打席に立つ可能性がある、午前11時からのテレビ中継には目を離せなかった。スタメン出場はならなかったが、後半には、きっと代打で出ると思い、7回まで粘っていた。でも、お昼を食べたあと、とうとう、しびれを切らして、散歩に出てしまった。あとで知ったことだが、9回表に出場したが、凡打だったようだ。よかった、これで。ぼくがみていないところで、大記録を出されては困るのことよ(笑)。明日こそ、スタメン出場で、”いきなり安打”で、世界タイ記録。二打席目で世界新と願いたいもの。

さて、イチローの打席をみられなくて、晴れない気持ちを一気に晴らしてくれたのが、カルガモ一家。なかなか見付けられなかったが、下流の最後の橋の上に立ったときに遭遇。ただ、これまでみたことのない行動にびっくり。緑の小島に休んでいた親子が、ぼくの顔を見るやいなや、一斉に、すごい勢いで、ぼくの方に向かってきたのだ。まるで、”会いたかったぜ、三年ぶりに、逢えてうれしや 呑もうじやないか”と言った感じで!

そして、橋の下まで来て、まるでぼくの顔を見上げるようにした。しかし、その後、諦めたように散らばった。

この光景をみて、はたと、この橋で餌を投げ与えている人がいるのではないか、と思った。もし、そうならまずいことです。子供たちが健全に育たない。”児孫のために美田を買わず”はヒトの世界ばかりではないノデス。

お母さん、しつけをよろしくお願いしますよ。

こどもたちよ、人をあてにしないで、何事も自力で!

この日、イチローの世界記録はならなかったものの、蝉の初鳴きをここで聞きました。八幡さまの段蔓の桜並木で。早いもんですね、もう。

ちょうど、この辺りで。そういえば、七夕飾りも初見でした。早いもんですね、もう。

そうそう、初見といえば、鎌倉地区での山百合の初見もありました。八幡さまの国宝館の前です。

では。おやすみなさい。げろげろ。

いい夢を!

(えのすい)


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古今亭菊之丞と立川談笑の二人会

2016-06-15 11:53:45 | Weblog

この日曜日に、鎌倉駅前のホールで開催された菊之丞と談笑の二人会を聞きに行った。落語は好きな方で、浅草や上野の寄席にも時々は行く。お二人とも寄席で知った落語家である。第1回の鎌倉笑輪会の公演ということもあり、演芸評論家の長井好弘さんの司会のもと、両師匠の鼎談が設けられたが、これがまた面白かった。

菊之丞は中学生のときから寄席に通っていたそうで、当時は今の落語人気からは想像できないほどの底の頃で、池袋の夜の部で客が自分一人のときがあったそうだ。ぼうや、何処から来たの?って聞かれたそうだ(笑)。91年に古今亭団菊に入門。03年に真打。古典落語がやっぱり自分には向いているという。さわやかな口跡と艶のある高座、歌舞伎役者と見紛うほどの美貌(笑)で人気。

談笑は塾の先生をしていたが、突然、生徒の前で、落語家になると宣言したら、みなラクゴカって?と怪訝な顔をしたそうだ。一人だけ、女生徒がもしかして、それって、お笑いのこと?(爆)。それほど認知度が低かった時代だったようだ。93年に立川談志に入門。05年に真打。古典落語を現代風にアレンジするのが得意。談志が得意とする”芝浜”を改変して”シャブ浜”(笑)にした。現代は酒よりクスリ(シャブ)で身を落とす人が多いだろう、ということから改作したそうだ。談志師匠ははじめ許してくれなかったそうだが、現在は、”芝浜”同様、泣かせる噺になっていて、人気の演目のようだ。是非、一度聞きたい。

さて、前座の柳家小多けの”道具屋”につづき、談笑。長いオフレコの(笑)、面白まくらのあと、噺が始まり、おっ!”堀之内”だ。むかし、あの辺りに住んでいたことがある。堀の内の御祖師様。そこつものが自分の性分を信心で直そうと、毎日御祖師様にお参りに行くことにするのだが、神田からそこへ行くまでの間に自分がどこに行くのか忘れてしまい、人に聞いたり、弁当を包んだ風呂敷が、かかあの腰巻きで、弁当だと思っていたのはマクラだったとか。空腹で苛立ち、帰宅し、かかあに怒鳴りつけたのだが、それが隣りのかかあだったりと。とんちんかんなことばかりしている。談笑がのりにのって、笑いのるつぼへ。ほんとに上手!

そして、前述の鼎談のあとは、菊之丞。演目は、これもお馴染み”火焔太鼓”。古道具屋の甚兵衛は商売気がなく、古タンスを買おうとした客に、”6年も置きっぱなし(売れない)”、”引き出しが開かない”などと言って、お客を帰らせてしまう。利口なかかあがいるから、何とか商売を続けている。ある日、甚兵衛が古くて汚い太鼓を一文で仕入れてきたが、かかあに馬鹿にされる。あまりにも汚いので、店先で丁稚にハタキをかけさせていると、手を滑らせて音をドンドンと鳴らしてしまう。そこへ、一人の侍があわてたように飛び込んで来た。怒られるのかと思ったら、籠で通りかかった主君がこの太鼓の音を気に入ったのだと言う。ぜひ実物を見てみたいから屋敷まで太鼓を持って来るようにとお達しがあった。そして、これが国宝級の火焔太鼓であって、なんと、300両で購入するという。うきうきして帰る甚兵衛。五十両ずつ、懐から小判を出す、甚兵衛に対する、かかあの評価が段階的に上がっていく、菊之丞の演技が面白い。すっかり上機嫌の甚兵衛は、音がするものがいい、今度は火の見櫓の半鐘を仕入れようと言うと、かかあは、”半鐘はいけないよ、おジャンになるから”と締める。

次回は柳家権太楼独演会。9月17日。これも聞きたい。

撮影可能時間があったのはうれしい。

 

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