パリ・ ヴェルサイユ宮殿

【９月１１日】　（火）８：４０　ロビーに集合。

夫と学生達は「ルノー」訪問。
山田御夫妻は奥様が風邪を引いて、　体調が悪いために、
一行には加わらず、ホテルで休養をし、今夜の便で成田へ。

リヨン駅の次、モンパルナス駅で乗り換え、
SNCFでヴェルサイユ・シャンティエ駅で下車。
ここがルノーの最寄り駅で、私はここで皆と別れ、
ヴェルサイユ宮殿まで歩いた。



初めての道を歩くのは少し緊張するが、
２度ほど、通りがかりの人や警察官に聞き、
１５分ほどで、宮殿にたどり着いた。

１７世紀にルイ１４世が、パリに代わる新たな都を作る目的で、
ヴェルサイユに白羽の矢を立てて、沼地だったこの地に、土が運ばれ、
森が作られ、川の流れまでが変えられた。

１６６８年から半世紀近くの年月をかけて、２万人を超える人夫、
６０００頭もの馬が常に動員されていたという。

１６８２年に城が半ば築き上げられてから、
宮廷がパリから移され、主だった貴族達は全て召集され、
連日連夜、派手な祝宴が催された。
王は半ば奴隷状態のような形で、
貴族達に忠誠を誓わせることに成功したのだ。


ドキドキ、ハラハラしながら、２０ユーロで（約３，４００円位）
一日フリーパスを買って中へ。

このフリーパスは１年以内なら、何度も使えるらしい。

日本語ガイドのイヤホーンを使って、
部屋の番号順に回って行くと、なかなか面白い。

途中、何組もの日本人ツアーのグループが通り過ぎて行くが、
一緒にガイドの話を盗み聞きしていると、さらに面白い。
ガイドブックには載っていない、
オタク的な得意話がそれぞれにあるらしい。



つい最近まで補修工事で公開されていなかった鏡の部屋が再公開。



１７１０年に出来上がった教会　　　絵葉書より



マリーアントワネットの寝室　絵葉書より

３００年前の織物、装飾がそのまま現代に見ることが出来る。
当時の技術の高さ、芸術性の高さに驚くと共に、
ベッドの左横に置かれた宝石箱が、
我が家の箪笥と同じぐらいの大きさだったことに驚かされた・・・



とにかく、皆と４時に合流するまで時間がたっぷりあるので、
庭園を見たり、マリーアントワネットがこよなく愛した離宮、
プチ・トリアノン、そして、ばら色の大理石で作られた
グラン・トリアノンにも足を延ばした。



と言っても、歩くのは大変なので、このバス？列車？に乗って。


残念ながら、写真はないが、プチ・トリアノンに行って、
その質素な趣を見、
マリーアントワネットの人柄に触れた思いだった。

悪名高い彼女、本当はどのような人だったのだろう。  

パリ・３日目

【９月１０日】　（月）

少し疲れが出たのか、朝から食欲がなく、観光に出かける気にもなれなかった。

夫は、一昨日着いたアジさん、さっこちゃんとオランジュリー美術館に出かけたが、
私はお昼過ぎまで部屋でのんびり過ごし、１２：３０ごろになって、
ふーちゃんとリヨン駅の近くを散歩した。



バスチーユ広場までブラブラ歩いたが、駅の近くはレストランやカフェバーが多く、
土産物屋は全く見当たらなかった。

ケーキ屋でミルフィーユやイチゴタルトを買い、
部屋に戻って、ティータイム。
二人で分け合って食べたケーキは、ホッペが落ちそうなほどおいしかった。
フランスで食べるお菓子は、いつもおいしい。



夕方から、皆揃って勉強会の後、買い込んで来た食材で夕食になるのだが、
早く横になりたくて、私は一人、
ベトナム料理店で買って来た惣菜２品で済ませた。

初めてのベトナム料理は、少し塩辛かったが、
日本人の口には良く合うみたいでとてもおいしかった。　　

パリ・２日目

【９月　９日】（日）

自由行動の日。
それぞれ数人ずつに分かれ、好きな所へ・・・

仲間の一人、さおりちゃんが体調を崩して寝ていたので、
我々ものんびりとホテルで過ごし、お昼ごろから、ふーちゃんと
我々夫婦、３人でオルセー美術館に出かけた。

長蛇の列が出来ていたが、仕方がない、覚悟を決めて待っていると、
突然のラッキーが訪れ、我々の列だけ、リザーブ用の入り口から
入れてもらえた・・・



ここには１８４８年から１９１４年までの印象派の作品が集められ、
よく名前を耳にする、モネ、マネ、ルノアール、セザンヌやミレー、
ロダンの彫刻なども多数展示されている。

私はルノアールやミレーが好き

２時間半ぐらい、駆け足で回ったが、ゆっくり見るには、
一日必要かもしれない・・・・疲れた・・・

夕方、少し元気になったさおりちゃんとGeogeV駅で待ち合わせ、
６年前に行った「焼き鳥」という日本料理店で食事をする予定だったのに、
散々探し回った挙句、閉店したということが分かり、がっかり・・・。

ようやく、インド料理店を見つけ、カレー料理にありついた。



ところが、日本のインド料理店は、日本人向きに味がアレンジされているのか、
とてもおいしく感じるのだが、ここでは、馴染みのない香草の香りや、
つぶした豆の舌ざわり、ソースの辛さなど、どれも私には合わず、残念だった。





昨日着いたアジさん、さっこちゃん達は、
かの有名なルーヴル美術館に出かけた後、モンマルトルに行ったらしい。

アジさんといえば、昨日、ホテルの手違いで、「我々のグループの仲間が、
後で着くから・・・」とチェックインの時に説明をしてあったにもかかわらず、
どんなに説明をしても聞いてもらえず、新しい部屋を取らされていて、
我々が１１時過ぎにホテルに帰って来てから、大騒ぎになった。

初めての外国で、どんなに心細い思いだったかと、心配したが、
ご本人はケロリとして寝ていたらしい。さすが・・・・



ルーヴル美術館　ガラスのピラミッドの前で



古代から１９世紀半ばまでの美術作品を所蔵するルーヴル、
「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」など、
超有名な美術品が満載の美術館を超最速で回ったチーム３人組・・・？？？

パリ・そぞろ歩き

【９月 ８日】（土）

部屋で落ち着いてから、ロービーに集合。



セーヌ川沿いにパリの中心に向かって歩き始めた。
夕方なのに、かなり日差しが強く、日傘か帽子がほしかったが、
そのようなものをかぶっている人は一人も見かけなかった。

川沿いの道が行き止まりになったり、曲がり道を間違えたり、
かなり遠回りしながら、ようやく、
川の中に浮かぶ船のレストランで一休み。








１時間近くも待たされたが、とてもおいしいケーキだった。



目の前にはシテ島に浮かぶノートルダム寺院。
フランス・カトリックの総本山。
すでに６世紀には前身となる聖堂が出来、
１１６３年から２００年を費やして今のような形になったという。

今回は残念ながら登らなかったが、６年前、狭く急な階段を上がり、
６９メートルという高さから、見下ろしたノートルダムの美しさは
今も記憶に残っている。


さて、元気を取り戻した我々一行は、コンコルド広場に到着。



コンコルド広場は「調和」という意味を持ち、広さは８４，０００㎡。
八角形で、その八つの隅には、
フランスの８大都市を表す女神像が置かれている。



１８世紀の中ごろ、ルイ１５世の騎馬像を置くために広場を作り、
「ルイ１５世広場」と名付け、１７９２年の大革命後に「革命広場」と
名を改められ、以降、２年にわたって、ルイ１６世やマリー・アントワネットをはじめとする１，３４３人の貴族や
政治家がギロチン台の露と消えた。
処刑が終わった１７９５年に「コンコルド広場」と改名され、
歴史にその名が記されるようになったという。


ここから、シャンゼリゼ通りを歩き、凱旋門を目指した。



凱旋門・・ナポレオン１世が凱旋を夢見て造らせた栄光の門



１８０５年に彼がロシアを除く大陸の大半をその権力下に置いた時、
記念碑的建造物を建てよ、と命令を下した。

しかし、やがて、ロシアとの戦いに敗れ、
１８２１年にセントヘレナ島へ流刑され死亡。

その後、ルイ・フィリップ王が再建に着手。１８３６年に完成。

門の壁面を飾る多くのレリーフは、ナポレオンの輝かしい戦績や
戦いから帰還した軍兵士の群像など、１つ１つに意味があり、
また、１９２０年には１５０万人の兵士を代表して、
一人の無名戦士が葬られるなど、
平和を祈る人々のお墓でもあるという。




せっかく来たのだからと、清田夫妻は２７２段の階段で、
我々はエレベーターで、高さ４９．５４メートルの屋上へ登った。



上から見ると、１２本の道路が放射状に交差し、
所々に高いビルも見えるものの、　
建物の高さがほとんど一定で、
とにかく、「美しい～～～」の一言だった。

東京タワーの上から眺める景色とは、雲泥の差。
さすが、世界中からなぜこんなに多くの観光客が集まるのか、
納得した。

そして・・・暗いエレベーターの中に
こんなに美しいエレベーターガールが・・・



美しいパリを満喫した我々は、
その後、近くのイタリアンレストランで食事。
お食事はもちろん！　
ワインやビールもおいしかった・・・らしい・・・



ホテルに着いたのは２３時過ぎだった。

ロンドンからパリへ

【９月８日】（土）



British Airline　07:25 London→ 09:40 Paris

ロンドンとパリ間は２時間１５分のフライト予定だが、
実際には１時間の時差があるので、１時間ちょっと、あっという間に到着。

機内の朝食もうかうかしていると、パンと飲み物だけだが、
すぐに片付けられてしまう。

パリではロンドンと違い、簡単に入国手続きは済んだが、
幸太郎君のスーツケースがいつまでも見つからず、結局、
ロンドンに忘れられていたことが分かり、ホテルに届けてもらうことになった。



荷物がないのに、この笑顔。　　空手で楽チン

オルリー空港からタクシーで１２キロ、
リヨン駅の隣にあるMercure Paris Gare De Lyon。



　

リヨン駅のシンボル時計台と、隣接するメルキュールホテル


今夜、さっこちゃんが日本から合流予定。
就職をしてからも、何とか休暇を取って、一人でパリまで飛んで来る・・・
今の若い女性は、本当にすばらしい。

ロンドン３日目

【９月７日】（金）

今日は一人でロンドン郊外一日バスツアーに出かけた。

ウィンザー城、ストーンヘンジとジョージ王朝の都バース
参加費６９ポンド。

朝、７：４５にホテルまでバスが迎えに来てくれて、ヴィクトリア駅で
それぞれのコースバスに乗り換えて、目的地へ向かう。

ガイドの男性を見て、驚いた。３年続けて同じ人だ。
「３年間あなたと会っているが、覚えていますか」と聞いたら、
少し首をかしげて　’A little.'と答えた。
狼狽の表情・・・多分、覚えてはいないだろう・・・

一昨年はコッツウォルズ、昨年はオックスフォード・ストラッドフォード。

日本に６ヶ月行っただけで、日本語のガイドが出来るのだから、
すばらしい頭脳だが、残念ながら、込み入った歴史の話になると、
英語が８０％、日本語２０％・・・

日本人だけ前に集められて、英語はマイク。日本語は肉声。
よく分からないことも多く、質問をすると「分からないので、
私に聞かないで・・」と言われてしまった。

日本語のガイドが付くだけで、料金は高かったが、とにかく、
要所、要所で、集合場所や時間の説明があり、また、日本人には気を使って、
一緒に歩いてくれるので、心強くはあった。

ウィンザー城では見学時間が２時間。
王家の宝物や居室のすばらしさを見て、興味深かった。



　パンフレットから拝借



２２年前のウィンザー城（おまけ）

　

BATH・・文字通りお風呂の語源になった町。

バースは紀元前から栄えていた所だけにとても美しい町だった。

ガイドさんの話によると、ローマ人が入って来て、ローマ式の温泉風呂を作り、
その後、いろいろな民族が入って来て、今までの町を潰し、
自分達独自の町を、その上に築いていったので、８メートルも高くなっていた。

近世になって、掘り起こしている内に、この遺跡が出てきて、
以来、人々がここを訪れるようになった・・・ということであった。

どこかに温泉宿もあるのだろうか、
高温のお湯が今も豊富に流れ出ていた。



パンフレットから拝借　　下中央の白濁している部分が温泉



バースの教会　（絵葉書より）



道路のラインに沿って建つ、美しい集合住宅。　（絵葉書より）


　

ストーンヘンジは一番楽しみにしていた所だった。
とにかく遠いので、今まではあきらめていたのだが、今日は敢行してよかった。

大平原に円形状に立つ石群。
５０００年前にはあったらしい・・・
なぜ作られたかは、定かではないが、しかし、近年、
どういうふうに作られたかは、少しずつ、解明が進んでいるという。


近くに石切り場がないために、半分ぐらいが生活のために使われたり、
観光客によって削り採られたり、記名をされたり、
荒廃の危機にさらされたりしたので、最近は縄で柵が施されている。





娘に出した絵葉書・・・こんなふうに立てたのかしら・・・

ロンドン ２日目

【９月６日】（木）

昨夜は疲れによる頭痛のためか、十分に眠ることが出来なかったが、
朝、目覚めると、元気になっていた。

夫達がRolls-Royceに出かけた後、ホテルのコンシェルジュに
切手や絵葉書を買える場所を聞き、しばらく散歩を楽しんだ。

ホテルから歩いて５分のウエスト・プロンプトン駅の近くは、
古くから開けていた町のようで、落ち着いた町並みと、大きな墓地があった。

途中、おいしそうなパン屋さんを見つけ、サラダとツナをはさんだ
サンドイッチを買ったが、大き過ぎて、半分しか食べられなかった。

ああ・・・返す返すも残念！
すごい美人の店員さんに'May I take your picture ?'
なんて気取って聞いたのに。
大きなパンも、美人の写真もナイ！

ロールスロイスに訪問した後、ロンドン市内観光をした一行が
７時に帰って来て、それから中華街にお食事に行くことになったが、
私は明日のお楽しみに備えて、パス！！

さっきの残りのパンで夕食・・・



今日一日の彼等



　ロールスロイス　　
幸太郎君が「一番乗ってみたい車はロールスロイス・・・」
と後日言っていたが、一台５千万ぐらいするそうだ。
１軒と同じぐらい　？　　


帰途の電車の中でもお勉強。

　　

　

ロンドンの名物バス

　
　　　　
　London Eyeを背景に　　 国会議事堂の時計台Big Ben

　
　　
観光の後は豪華な食事

　

ストックホルムからロンドンへ

【９月５日】（水）

昨夜泊まったスカンディック　セルゲル　プラザは、５つ星。
誰が決めるのか分からないが、確かに５つ星ホテルはすばらしい！

しかし、朝の１０時にはもう出発。
１１：１０発スカンジナビア航空でロンドンへ。

ここでは、ボーディングの時にとても腹が立つことがあり、
添乗員も口に食べ物を入れて、食べながら接客するなど、
日本では考えられないことばかり、
２度とスカンジナビア航空には乗りたくないと思った。

ロンドン・ヒースロー空港着１２：５０

３時ごろには ホテルIbis London Earls Courtに到着。

やはり、疲れが少し出てきたようだ。
部屋でゆっくり休み、夜はミーティングの後で
学生達が用意をしてくれた食事を、一部屋に集まっていただいた。　　　

４時ごろに到着予定の山田夫妻が、台風のため、成田で１時間遅れ、
さらに、ロンドンに到着してからは、ストライキの影響で、地下鉄が動かず
回り道をして２時間遅れて、ホテルに着かれた。



大学院生の優しそうなご主人と活発そうな奥様、とってもいい感じ！



それぞれ疲れているので、１０：３０には解散。

ヨーテボリからストックホルムへ

夕方一時

ボルボから帰って、
１３：５２　ヨーテボリ中央駅から特急電車で約３時間、ストックホルムへ。



　　　
ヨーテボリ中央駅　　　　　　　　　　電車の中で

駅で買ったにぎり寿司をこの電車の中で、食べたのだが、
ベトナム人の握った寿司は期待以上においしく、
スウェーデンにもお寿司が進出していることを知って、うれしかった。

Scandic Sergel plaza（スカンディック　セルゲル　プラザ）に着く直前、
雨が激しく降り出したが、夕食に出かける頃には、もう止んでいた。
ヨーロッパの雨は長く降り続くことがない、と聞いた。

　　
スカンディックセルゲイプラザ　　旧市街の美しい石畳道


ストックホルムはスェーデンの首都で、美しく、大きな、
落ち着いた雰囲気の町であった。



川を（海を）渡り、ヘランズモルメン島にある国会議事堂の中を通り、
王宮のあるガムラスタンに。



国会議事堂の中を通る門。

残念ながら、明るくても夜の７時。もう見学出来る所はなかった。

スウェーデン料理をあちこち探したが、見つけることが出来ず、
イタリアンレストランに入ったが、スェーデン語、イタリア語が分からず、
意中の物と違った物が出てきてびっくり！・・・・・・
でも、写真がないので御紹介できない・・・

ヨーテボリ ４日目

【９月４日】（火）

スウェーデン最大の自動車メーカー、ボルボの
Experience Centerへ見学に出かけた。
ホテルからタクシーで４０分。

ゲート前でタクシーを降りると、大型のバスがお出迎え。

係の女性がセンターの中を、美しい英語で次々と案内してくれる。

安全、環境、エネルギー、それぞれに対する工夫や、
いかにより高い技術を目指しているか・・・

英語はチンプンカンプンなのだが、フィルムや実物の展示などで、
半分ぐらいは理解出来た・・・ような気がした。

　

　

　　

体験センターで車の運転がいかに危険なものであるか、
そして、運転手、乗客を守るための工夫、環境を守るための工夫が
いかに大切なものであるかを学び、自分自身の反省にもなった。