2月23日~24日(土、日)
1月に亡くなった叔母の49日の法要に出かけた。
母の弟の奥さんで、91歳で逝去。
母からいつも聞かされていた話では、
一代で会社を築いた叔父に尽くして、尽くして、
初期の頃は経理や人事にも心を砕いていたという。
とにかく優しい夫婦で、両親の法要の後は
必ず2~3泊の旅行に皆を連れて出かけ、
後年には、自分の家族だけでなく、
兄弟姉妹、親戚を連れて
海外にも連れて行ってくれたそうだ。
母が初めてシンガポールに出かけたのも、
叔父夫婦のお陰だった。
自宅で行われた法要で、読経を聞きながら
母はいろいろな事を思い出したらしく、
ずっと涙を拭き、鼻をすすっていた。
6人兄姉弟で、しかもその全ての連れ合いまで亡くなり、
一人残された寂しさは如何ばかりか・・・
やがて、40分の読経が終わり、
若いお坊さんがお話を始めた。
「仏教用語で【四苦八苦】という言葉がありますが、御存じですか。」
- 生…生まれること。
- 老…老いていくこと。体力、気力などが衰退して自由が利かなくなる。
- 病…様々な病気があり、痛みや苦しみに悩まされる。
- 死…死ぬことへの恐怖、その先の不安。
この四つの苦に加え、以下で八苦となる
- 愛別離苦(あいべつりく) … 愛する者と別離すること
- 怨憎会苦(おんぞうえく) … 怨み憎んでいる者に会うこと
- 求不得苦(ぐふとくく) … 求める物が得られないこと
- 五蘊盛苦(ごうんじょうく) … 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにな らないこと
今に至っており、反省と感心をした私は、
「ああ、これは今様です。
法事の時など、光る物は外される方もいらっしゃいますが、
私は結婚をしたので、着けています。
仏前結婚式をやりはる方は少ないんですけど、
指輪の交換はやるんですよ。」と にこやかにおっしゃった。
叔母の手作りのかわいい木目込みのお雛様が飾られていた。
その他にもたくさんのお人形や手作りの品々、
形見分けの品々が並んでいて、どんな豪華な物でも
あの世には何一つ持って行けないのだと、
やがて我が身にも来る近い未来を考えさせられた。
振る舞われた。