9月15日(火)
Tirano→Milan
ティラノ→ミラノ
サンモリッツから2時間半、ベルニナ急行の旅が終わり、
イタリアのティラノに到着。
ミラノ行きの電車の乗り換え時間は5~6分しかない。
小走りに急いでいたが、ふっと目に入ったカタカナにびっくり!
じっくり見る暇もなく、カメラを片手に懸命に走り、
ようやくホームにたどり着いたら、中年の女性がイタリア語で
しきりに大声でしゃべっている。
”To Milan?"と聞くと、頷くので、大慌てで飛び乗った。
ベルニナは一等車だったので、その続きで一等車だと思い込み、
少し美しめの車両を探したが、どこにもなく、客はほとんどおらず、
この車両にも私達二人だけだった。
座席だけはまあまあきれいだが、どの車両もひどく汚い。
さらに外側は落書きだらけ、窓も全く磨かれていない。
こんな電車は今までに見たことがなかった。
しかも、途中で突然止まり、しばらく動かないので、
何かあったのかと心配していたら、しばらくして、
反対側を列車が走って行った。
単線で、列車の待ち合わせをしていたのだ。
両側に広がる街並みは、イタリアに入った途端、
薄汚れて見え、葡萄畑の山肌も、
あまり整備されているようには見えなかった。
薄汚れて見えたのは、窓ガラスのせいだけではないと思う。
ミラノ駅に着くと、人の多さに緊張が走った。
インフォメーションを探したが、誰に聞いても同じ方向を指差す。
しかし、どこにもなく、あちこち歩き回って、
結局、チケット・インフォメーションのことだと分かった。
どこへ行っても、必ず案内所はあるのだが・・・
仕方なく、タクシー乗り場へ行き、ホテルの名前を告げた。
ホテル・チェルヴォは3つ星の古いホテルで、
設備はまあまあだが、庭を隔てて隣家と近いので、
窓を解放するのは気が引けた。
一落ち着きして、明日からの行動に備え、
近くのガルバルディ駅まで出かけた。
3年前に来た時には、ミラノ駅前の「ミケランジェロホテル」に
泊まったので、少し離れた所に、
こんなに近代的なビル群があったとは全く知らなかった。
この真正面のビルのベランダにはたくさんの木々が植えられており、
「垂直の森」と名付けられているそうだ。
あまり大きくなる木はないのだろうが、
それでも、雨の日、台風の時、大丈夫なのだろうかと心配だった。
(帰国してから調べたら、とても興味深い記事を見つけたので、
拝借してここに載せさせていただいた。)
後で聞いたところ、2015年のEXPOを目指し再開発されていた所で、
今もまだその工事は続いているようだ。
なるほど、3年前には分からなかったはずだった。
日本の中心地も再開発でどんどん美しくなっているが、どこも同じ。
今日はサンモリッツからティラノ、そしてミラノ、移動に加えて、
あちこち歩き回って疲れ果て、もう歩くのも辛かった。
夜7:00、ホテル帰着。
隣のスーパーマーケットでいろいろ買い込み、
今夜は部屋食。これだけ全てで、約3,500円。
昨夜のスープ二皿とサラダ、
パン、ワイン一杯で約5,000円からみると
はるかに安い夕飯だった。