日々発見

日々新しい事に挑戦して・・・

2012年 ヨーロッパへの旅 12 ストックホルム (その3)

2012-10-30 10:16:28 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月6日 続き

少し寒い中、庭へ出るとまた衛兵の交代式に出会った。
長身で細身、短髪の男性がきびきびと動く様は美しい。





全体がヴェルサイユ宮殿に似ており、美しい庭には
数人の庭師達がかがみ込むようにして働いていた。

が、ヴェルサイユ宮殿をまねした物ではないと
何かのパンフレットに書いてあった。






お城も建物も街並みも、本当に美しい。
アジさんが「こんなに美しい町は初めて見ました。」と言っていたが、
私も同感だった。
ヨーロッパの街並みは、けばけばしさがなく洗練されていて上品に見える。


日本も美しい。
しかし、あちこちに溢れる広告、看板、旗、
とにかく目立たせるための工夫が、
町をゴチャゴチャと汚くしているように思う。


のんびり、ゆったりと過ごしている内に、もう夕方!
前回、ガムラスタンに来た時、小路のどこか、
お土産やさんの並ぶ一角で食事をし、
とてもおいしかったので、その店を探すことにした。



あちこち迷って・・・・「確かここだったような・・・?」と
入って行って思い出した。



ああ、あの席に座った・・・あそこがトイレのはず・・・
何だかとても懐かしい気がした。
お肉料理は固かったが、魚やスパゲッティはとてもおいしかった。

残念ながら、食事の写真は撮り忘れた。

もう3度目は絶対にないと思うが、レストラン「ミケランジェロ」
もう忘れないだろう。

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2012年 ヨーロッパへの旅 11 ストックホルム (その2)

2012-10-28 23:37:49 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月6日 (木)

9時 ホテルの朝食は種類も多く、とてもおいしかった。
残念ながら、いつもいただく物は同じような物ばかり。
人の嗜好は海外でも、国内でも全く変わらない。
一度ぐらい食べたことのない物に挑戦すればいいのに、と思うのだが・・・・

今日はユネスコの世界遺産に登録されている
ドロットニングホルム宮殿に向かう。

11時過ぎ、地下鉄でストックホルム中央駅まで行き、
そこから船着場まで5分ほど歩く。




そういえば、昨日、駅に切符売り場がなく、
あちこち探した結果、改札の前の売店で買えることが分かった。
今時、こんな大きな駅に自動販売機がないなんて考えられないのだが・・・



今日は、売店にカラフルなお菓子が何十種類と
並んでいるのを見る余裕もあった。
でも、チケットと飲物やお菓子、果物、その他、
大勢のお客さんをさばく店員の顔に余裕はなかった。



船着場のすぐ傍に気品漂う市庁舎があった。
スウェーデン人建築家ラグナル・エストべりの設計で、
1909年から23年にかけて建てられ、
中でも有名なのはブルーホールと呼ばれる大広場で、
毎年12月10日にノーベル賞の祝賀晩餐会に使われる部屋だとか。
毎週土曜日には市民の結婚式にも使われるらしいが、
残念ながら、我々は中の見学が出来るということを知らなかった。

さらに豪華絢爛なのは、ノーベル賞受賞パーティの舞踏会用広間として使われる
黄金の間の壁面で、1900万枚の金箔モザイクで飾られているらしい。

ああ・・・返す返すも残念!!

市庁舎のすぐ傍の船着場からお城のあるローベン島まで、
船内から見える景色も本当にすばらしいものだった。








ドロットニングホルム宮殿の建築工事が始められたのは1662年だが、
1756年までの間に増築、改築されながら、
現在の3階建て、220室の宮殿が完成したそうだ。

1982年より国王と家族の住居になったが、
2階、3階の一角は一般見学者に解放されている。

入ってすぐの扉周りの美しさに驚いた。
全て大理石で作られている。



受付に入ってからは撮影禁止だったので、上記の1枚だけが宮殿内部の物。
どの部屋もこのような大理石で飾られており、
王族、貴族達の富は一体どの位あったのだろうと思った。

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2012年 ヨーロッパへの旅 10 ストックホルム (その1)

2012-10-27 00:53:46 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月5日続き

しばらく休んだ後、アジさんと3人で地下鉄に乗り
ガムラスタンに出かけた。



3~4年前にも来た所だが、乗り換えのための滞在だったので、
中央駅の近くに泊まり、夕方に少し王宮エリアを散歩しただけだった。

同じ場所でも時間によって、季節によって、全く違った感じを受ける。
初めて来たような新鮮な感じだった。

ガムラ(Gamla)は古い、 スタン(Stan)は街という意味で、
ストックホルムの中心にあり、狭い路地や昔の修道院、
17、18世紀の美しい建物など、
中世の面影がそのまま残されている最も古い地区である。




この教会は15世紀からずっとスウェーデン国王戴冠式が行われている、
ストックホルムでもっとも古い教会だそうだ。






ここでも若いカップルが・・・。



王宮
現在の王家はここには住んでいないが、
実際に建物の中の部屋で国賓の接待や祝宴が行われているそうだ。
ここにも衛兵が立っており、時々交代が行われていた。




王宮から市街地を望む。
旧市街と近代的な街並みが融和し、とても美しかった。



小道を歩いていたら、何だかおもしろい物が立っていた。



中を覗いて見たら、何と公衆電話!



そういえば、最近、日本ではあまり見かけなくなったが、
ここではどうなのだろう・・・
他の場所では見なかったように思う。


帰りに駅中のスーパーマーケットで、ハムや野菜、パン、
水などを部屋で食べようと買い込んで来た。

重い荷物をアジさんが一人で運んで下さったのだが・・・・・
ホテルに着いて驚いた。
隣に大きなスーパーマーケットがあったのだ。

ホテルに隣接していて、まだ工事中の囲いがあったので、
気付かずに通り過ぎてしまったが、
ホテルの部屋に設置された冷蔵庫内のお菓子や飲物など、
今は利用しない人が多いのではないだろうか。
ホテルとスーパーマーケットをセットで造れば、余計な設備投資をせず、
ランニングコストもかからず、かなり良いアイディアだと思った。

我々貧乏旅行者には、とてもありがたいことだ。

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2012年 ヨーロッパへの旅 9 オスロからストックホルムへ

2012-10-25 17:19:29 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月5日 (水)

11時15分オスロから、12時15分スウェーデンのストックホルムへ。


ストックホルム空港からバスで小1時間、ストックホルム中央駅に到着。

バスの長さに驚いた。
日本で見る大型バスが2台、繋がっている。
日本では絶対に運行出来ないだろう。
電車の連結部分と同じように、蛇腹になっており、
後の部分が左右に動く。




2時近く、中央駅の構内で軽食を取った。
オープンスペースで、広々としたカフェだった。



とってもおいしいサンドウィッチで、カフェ・オレもなかなかおしゃれ!




腹ごしらえも出来、タクシーで20分、Best Western Time hotel着。

ドライバーから、同じ名前のホテルが20ヶ所もあると聞き驚いた。

建てたばかりのような美しい近代的なホテルで、
スタッフも皆感じの良い人達だった。



部屋に入ると又シャワーだけ・・・
早速夫は又受付に戻って、JTBの予約表を見せ、
バス付きの部屋に替えてもらった。
どうしてそんなにこだわるのかを聞くと、
ゆったりと湯船につかると翌日の疲れが違うのだと言う。





確かにそうかもしれない・・・・

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2012年 ヨーロッパへの旅 8 オスロ  (その3)

2012-10-21 16:14:00 | 2012年 ヨーロッパへの旅


9月4日 続き

衛兵の交替を見て、美しい公園をたっぷり楽しんだ我々は、
港に戻り、海からオスロの町を眺めることにした。

船着場は市庁舎の前。



たくさんのカモメ(?)が飛び交っていた。



遠くに美しい帆船(?)(間違えていたらお許しあれ・・)



海に浮かぶ白い建物はオペラハウスとのこと。すばらしい眺めだ。
残念ながらここへは行かなかった。




観光お勧めポイント、アーケシュフース城




1時間半のクルーズ中、ふと、潮の香りが日本とはとても違うように感じた。
そういえば、ヘルシンキでもそうだったが、
いわゆる海のにおいがしないのである。

夫も同じように感じたらしく、この船の乗組員に聞いてみると、
「自分もイギリスに行った時にそう思った。
定かではないが、気圧が関係しているのではないだろうか。」
という返事だった。




船を降り右手に進むと、アーケシュフース城がある。

1299年にホーコン5世マグヌソン王によって、岩の上に建てられたが、
1527年の火事で大部分が消失、
その後、長い間見捨てられていたそうだ。

その後、デンマーク王クリスチャン4世が1600年代前半に
ルネッサンス様式の宮殿として改築し、
その30年後には城壁も造られたという。

なぜ、デンマーク王なのかは、
アーケシュフーズ城の歴史をお読みいただければお分かりになるだろう。
私も帰って来てから、フムフム・・・と調べた次第。


中に入るとすばらしい庭園があり、市民の憩いの場になっているようだ。




すばらしい城壁のアーチをくぐると、港、街が一望出来る。





今は使うこのない大砲がかつての戦争の面影を・・・



どこに行っても、どこを切り撮っても美しい。
一日中居ても、飽きることはないだろう・・・



そして、ここにも衛兵が詰めていた。




ホテルに戻り、新しい部屋に行くと、バスタブはあった。
しかし、ベッドは相変わらずダブルベッド・・・・

夫が受付に飛んで行き、ルームメーカーがやって来た。
何と、そのベッドを2つに分け、
それぞれにシーツを掛けるだけとのこと。

そのエチオピアの女性は、ニコニコと作業を終えた。

ノルウェー人はすごく大きい人が多いのに、
こんなベッドで足りるのかと聞くと、
全部の部屋が同じサイズだと言った。



結局、2つの間を少し空け、手足が落ちないようにクッションをはさみ、
ようやく安心して眠れたが、ベッドの幅は80cm。
不思議なことだが、これだけのことで体や腰の痛みもなくなった。



そうそう、食事のことを書き忘れていたが、同じビルの中、
ホテルの入り口の前のレストラン「EGON」で
部屋番号を言えば朝食が食べられるとの事、
とても大きなレストランで、造りもなかなかしゃれていた。




そして・・・4つ星たる所以はこれか、確かに豪華で、
ヘルシンキの5つ星ホテルよりずっとおいしかった。




そして、外から見るといつもお客さんで混んでいたので、
夕飯もここに決めた。



何とかわいいお客様も・・・・

残念ながら、写真を撮り忘れたが、とってもおいしくて安め、満足だった。


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2012年 ヨーロッパへの旅 7 オスロ (その2)

2012-10-19 12:51:15 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月4日 (火)

出かける前に、夫がバス付きでシングルベッドの部屋に
替えてもらうよう交渉してくれた。
元々、JTBにはバス付きの部屋を頼んでおり、料金も支払っていたからだ。

さて、ノルウェーの人口の大半は、首都オスロのある南部に集中しており、
国土の北半分は北極圏に位置し、冬にはオーロラも見られるという。

私達はたった2泊の滞在なので、
オスロのホンの一部しか見ることが出来ず、
しかも 有名なムンクの美術館があるということも忘れていた。

まず、中央駅の近くにあるオスロ大聖堂に出かけた。



1697年に創建されたノルウェー国教ルーテル派の総本山で、
19世紀半ばに2度の大修復を経て、今の形になったという。
祭壇やオルガンの周囲に付けられた装飾は、建立時の物。



6,000本のパイプが備えられたパイプオルガンは、見事な物だった。
毎週水曜日には、このオルガンのコンサートがあるそうだ。
明日だったら聴けたのに!残念!



オスロの市庁舎はオスロ湾に面してそびえる大きな建物で、
オスロ市創立900年を記念して1950年に完成した物だとか。

何かの催しがあるらしく、中に入ることは出来なかったが、
正面入り口(上記写真の裏側)の脇の壁に飾られている16の木彫は
北欧神話「エッダ」に
まつわる物語の順に並べられているそうだ。
残念ながら、私はその内容を知らない。



そして、未だにどういうことなのかよく分らないが、
台の上にピアノが載せられ、
ビルの上から太い金のロープが張られ、
そのピアノの中に水を注ぐ男の人達が数人いた。
傍によって見ると、ピアノの曲が流れている・・・・






えっ、なぜ・・・?
「こんな物は世界に1つだよ、興味あるだろう。」
と職人さんに言われたが、どう考えても分らなかった。



ここから、王宮まで歩いて15、6分。

1822年に着工されたが、資金不足のため工事は一時中断。
その後、1848年に完成したという。



他の国に比べるとあまり立派な王宮とは言えず、
特に今は改装中なのか、中にも入れず、
ちょっとがっかりと思っていたら、
突然、衛兵が現れて交替の式が始まった。



おお、ラッキー!
しばらく見ていたが、中には女性もいた。
行進の形、足の運びはそれぞれの国によって少し違うようだ。

日本、韓国、北朝鮮、中国、顔も姿も同じように見えるのに、
動きも感情の表現もどうしてこう違うのだろうと思うことがあるが、
オスロの衛兵達の動きは、どこかこっけいで、のんびりしていて、
おもしろく、この辺りは平和でいいなあと思った。
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2012年 ヨーロッパへの旅 6 オスロ (その1)

2012-10-15 10:48:18 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月3日 続き

オスロ空港から特急(日本の成田エクスプレスのよう)で20分弱、
オスロ中央駅に着いた。



目指すスカンディクホテルは駅に隣接、2分と書いてあり、
4つ星ホテルのつもりだった。
ところが、駅から見たが、どこにも見えず、
2~3人の人に聞くと、皆が迷うホテルらしい。


結局、20分ほど駅のスーパーマーケットや、
テナントの中をウロウロして、
その中の1軒の親切な方が、
ホテルの入り口まで案内してくれて、初めて分ったのだが・・・・


案内書通りであれば2分で着く筈だが、駅の出口は幾つもあり、
ビル自体のどこにもホテルの表示がないので、誰でも迷うに違いない。
後で着いたアジさんも30分以上迷ったらしい。



(確かに駅にくっ付いた隣のビルでした・・・・・が、
ね、どこにも「ホテル」の文字がないでしょ。)

ようやくたどり着いたものの、2時までは入室出来ないと言う。



エントランスは広くて、立派そうに見えたが、全てに不親切・・・


仕方なく、荷物を預けて、隣接のすし屋に行った。



テイクアウトが主流のようだが、
結構大勢の人達がテーブルで食べている。
我々も一人分頼んだ。

隣の席の男性はわさびをもう一人前頼んで、
その全てを醤油で溶いて食べ始めた。
私達は驚いて「辛くないか。」と聞くと、
うれしそうに「いやー、とってもおいしいよ。」と言って顔を崩した。

わさびの追加料金30円弱。
写真中央奥のサボテンのような物がわさび。
握っている人達は全てベトナム人だった。



お味は、まずくはないがおいしいとも言い難い。
日本の値段の1.5倍ぐらいだと思った。


さて、部屋に入ると、高級ホテルとはとても言えない造りで、
小さなダブルベッドが真ん中に1つ。

バスタブはなく、シャワーだけ。
しかも、造り付けのシャンプーケースの中は空。
日本から持参していたから良かったものの、
ここは本当に4つ星なのだろうか。

日頃慣れないダブルベッドに、横に滑り落ちないよう緊張したせいか、
朝起きたら身体があちこち痛み、持病の腰痛まで出そうだった。

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2012年 ヨーロッパへの旅 5 ヘルシンキからオスロへ 

2012-10-13 17:13:58 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月3日 (月)

朝4時起床。5時チェックアウト。
6時35分、アムステルダム経由でノルウェーのオスロに向かう。

昨夜、食事の時にアジさんがお土産用のムーミンの
携帯用ストラップを見せて下さった。
そうだ、フィンランドはムーミンの故郷だった。
ああ、私も欲しい・・・・と思ったものの、もうお店は開いていない。

あきらめていたら、早朝にもかかわらず、空港内のお店で見つけた。
 


ああ、良かった!   うれしいな!





まだ空港は薄明かり・・・



飛行機の中から見る日の出は、とても美しかった。



アジさんはフィンランド航空でオスロへ。
私達より2時間遅くホテルをチェックアウト。

不思議なことだが、これは取って置きの話。
実は、これから数カ国を回るのだが、
その飛行機代金が、旅行代理店の見積もりでは25万6千円だった。

夫がKLMとデルタ航空にいろいろ問い合わせて、
調べてもらった結果、
夏のシーズンの期間限定周遊チケットがあることが分り、
そちらへ手配してもらったところ、5万7千円だった。

KLMを経由しなければならないので、所々、少し遠回りになるが、
何と見積額より約20万円安いのだ。
しかも、JTBの係の方もびっくり!
全く御存じなかったらしい。


他の学生達も初めの見積もりのほぼ半額になったそうだ。

アムステルダムのスキポール空港は何度も来ているので、
何となく様子が分っていて安心だったが、
ほとんどの人が真夏の装いの中、
私達はコートを着込んでいたので、暑くて困った。


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2012年 ヨーロッパへの旅 4 ヘルシンキ (その4)

2012-10-12 09:48:53 | 2012年 ヨーロッパへの旅

9月2日 (日)

朝には雨も上がっていたので、観光ボートで島巡りに出かけた。
1時間半で20ユーロ。(約2,000円)
つい数年前には1ユーロが150~160円だったので、
3,000円位だったはずだ。

いろいろ問題はあるが、観光旅行中の「円高」は助かる。

雨は上がったものの、どんよりと雲が垂れ込め、
せっかくの景色も半減だった。
しかし、この地の歴史を知ることが出来ておもしろかった。

このような大きなテーマを語ることは出来ないが、原始部族時代、
スウェーデン統治下時代、そしてロシア統治下時代を経て、
ナチスドイツ軍に巻き込まれ、紆余曲折の後、独立をし、
1952年にオリンピックを開催するに至り、
現在、世界で最も生活水準の高い先進民主主義国、
福祉国家の1つとなったのだとか。

島国の日本と違って地続きのこの辺りでは、
2,000年近い戦いの後に、
ようやく、今の平和が築かれたのだということを、
あらためて感じた。


船の中から見える対岸の景色は美しい。
ヘルシンキ大聖堂が周りの建物を従えて堂々とそびえている。



海岸近くに小さな小屋がたくさん点在しているが、
これはサウナの施設らしい。



温まった身体を海に入って冷やすのが、
ここの人達の大いなる楽しみだと言うが、
身体にとって、これは良いことなのだろうか。



別荘地には豪華なボートも停留していた。
この一角にあの有名な往年のテニスプレーヤー
ビヨン・ボルグの別荘もあったとか・・・・(?)(?)


珍しい船が停泊していたが、これは砕氷船とのこと。
もう少し近くでゆっくり見てみたかった。



港に帰着した我々は、次なる目的地
「ロックチャーチ」に行こうとしたが、
どちら側のトラムに乗ればよいか分らず、停留所で迷っていたら、
ドイツからの観光客が親切に声を掛けてくれ、
反対回りの方が近いに違いないと、教えて下さった。



トラムの停留所に行くと、地元の女性が英語で丁寧に教えて下さって、
3駅先だということが分った。



このトラムは、山手線のようにぐるぐる回っているようだ。
電車一つ乗るのも、言葉が分らないとすごく時間がかかる。

旅の終わりごろ、スイスで聞いた話だが、フィンランドの言葉は、
ヨーロッパの中でもとても難しくて分らないとのことだった。





何とかたどり着いたテンペリアウキオ教会は、

別名ロックチャーチと呼ばれているルーテル派の教会で、
岩の中にすっぽり隠れていた。
ここでも結婚式が行われており、
30分ほど入り口で待たなくてはならなかったが、
現在、ある研究でパリにお住まいの若い日本人御夫婦と
偶然お会いし、立ち話をしている内に、
気付いたらもう開場していた。
休みの日にヨーロッパの観光地を
あちこち回っていらっしゃるそうだ。

岩を自然な形で保とうという主旨のこの教会は、
設計コンペティションによって選ばれた
ティモ&トゥオモ・スオマライネン兄弟の設計案で、
1969年に完成した物。

むき出しの粗い岩肌と、ガラス窓からの柔らかい日差しがマッチして、
今までに見たことのないすばらしい空間で、
音響効果がとても良く、時々小さなコンサートも開かれるそうだ。

教会内に流れていた音楽もとても心地良いものだった。


さて、あちこち歩き回ってお腹も空いてきた。
夫が中華ソバが食べたいと言うので、
駅の近くであちこち探し回って、
ようやく「チャイナ」という店に入った。
現地の人も多かったので、期待に胸を膨らませたが、
夫の取ったワンタンスープは全く味のない物で、
あまりのまずさにびっくり!
3人で一口ずつ味見をして「え~~~~~っ、
ああ、恋焦がれて15分も探し回ったのに・・・・10点、いや3点。」

私の頼んだあんかけ焼ソバは80点、
アジさんのチャーハンは75点、というところか。


もし、どなたかがヘルシンキの中央駅近くで
中華料理が食べたくなっても、
決して「チャイナ」という店のワンタンスープだけは避けるよう、
アドバイスしたい。


夕方になると、すっかり晴れてきた。

アジさんは観光や買物に、私達は「アテネウム」という美術館に入った。



ところが、夫は作品を見に行ったが、
私はあまりの眠さにロビーで座ったまま暴睡。
1時間以上寝ていたに違いない。

戻ってきた夫の話では「いいなと思ったのは数点だった。」
良かった!

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2012年 ヨーロッパへの旅 3 ヘルシンキ (その3)

2012-10-09 23:30:16 | 2012年 ヨーロッパへの旅
9月1日の続き

フィンランドの首都でありながら、ヘルシンキの市内は割りに小さく、
主要な観光名所もほとんど歩いて回れるそうだ。


マーケット広場から見えるレンガ造りの建物はウスペンスキー寺院
北欧最大のロシア正教の教会で、ロシア人建築家によって
1866年に建てられたそうだが、装飾がすばらしく、荘厳。
丁度結婚式が始まる直前で、華やいだ雰囲気に包まれていた。






今までロシア正教会に入ったことはほとんどないが、
壁のテンペラ画でキリスト12使徒が描かれており、
きらびやかで、華やかな感じがした。



ヘルシンキのランドマーク的な存在のヘルシンキ大聖堂と、
3,000平方メートルの広さを誇る元老院広場。





この教会はルーテル派の本山で、
1852年に30年の月日を費やして完成したそうだ。



内部の装飾は、今まで各地で見てきた教会より、
むしろ質素・・・とは言えないが、
華美ではなく、現代的な感じがした。

そして、ここでも小雨の中で結婚式が行われていた。
(花嫁さん、きっと寒さで震えていたことだろう・・・)



さて、昨夜は空港から直接タクシーでホテルに入ったので、
中央駅まで視察(?)に出かけた。





国内だけでなく、国外からの列車も入り、空港からのシャトルバスや
市バスの終点にもなっているので、とても大きな駅だった。


あちこちの公園を歩いたり、ウインドウショッピングをしていたら、
3時ごろから雨がかなり降り出し、風もさらに強くなってきたので、
早々に切り上げ、部屋でのんびり過ごすことにした。


夕方、東京から飛んで来たアジさんと落ち合い、
昼間目星を付けておいたフィンランド料理のレストランへ
雨の中を出かけた。



アジさんは卒業してもう8~9年になる。
この旅行にも3度目の参加。

もう、一人でヨーロッパへ来ることは全く怖くないと言われた。



サーモンと野菜のスープ、ウェイターお薦めのイワシのフライや
マッシュポテトがとってもおいしかった。

小さく見えるが、スープ以外は皆でシェアーをしても、十分な大きさだった。
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