7月17日(火)
2ヶ月ほど前、きのぴさんからお声がかかった。
「ねぇ、湧き出るような蛍、見に行かない?・・・と言っても、
私も一度しか見たことがないんだけれど。」
運が良ければ、見られるかもしれない、ということで、
膝を痛めて、山歩きは無理だという夫を残し、
三人の山美女に付いて、朝6時出発、きのぴさんの車で尾瀬を目指した。
途中、環境保全の為、駐車場に車を置き、バスに乗り換え、鳩待峠まで。
ここから山ノ鼻まで徒歩で約1時間のコース。
きのぴ隊長が時々立ち止まっては道端の花の説明をして下さる。
ギンリョウソウ 下から覗くとなかなかかわいい この花は?
疲れない山歩きのコツや、荷物の背負い方を教えていただきながら、
ゆっくり休憩を取りながら、山の鼻に到着。
簡単な昼食を、最新式携帯湯沸かし器で入れた
おいしいコーヒーと共にいただいた。
早い出発だったので、時間はたっぷり!
暑さを避けるため、山の鼻小屋に落ち着いて、夕方までお昼寝。
4時過ぎの戸外は先程より、少し涼しくなっていた。
アザミ 名残のニッコウキスゲ コオニユリ
燧岳を目指し木道を行けば、足元には
ヒツジグサ キンコウカ ワタスゲ
振り返ると至仏山。
尾瀬ヶ原を独り占め!
水面に映る逆さ燧(ひうち)
腰を落として沼を見れば、まるでモネの世界。
ノリウツギ 名残のコバギボウシ カラマツソウ
オオウバユリ(背丈1m強) イブキトラノオ (2~30cm)
4時45分、小屋へ戻るともう食事の用意が整っていて大慌て。
勝手に6時からと思い込んでいたが、夕飯は5時からだった。
私は初めての経験だったので知らなかったが、
他の方は「山小屋でこんなに立派なお食事が出るなんて・・・。」と
とても驚いていらっしゃった。
この後、石鹸は使えないが、お風呂に入り、
汗を流して、夕日を見に行った。
昼間の暑さが信じられない程涼しくて、
薄いダウンジャケットを着込んでずっと空を眺めていた。
刻々と色が変わり、夜空の大スペクタクルに歓声を上げていたら、
きのぴさんが「ああっ!痒い、痒い、ブヨに刺された!!!」
部屋に帰って見たら 、8分ズボンの下の方から侵入したらしく、
何と4~5か所も刺されて腫れ上がっていた。
応急処置をして、次は目的の「湧き上がる蛍の大群」を・・・
う~~~ん、大群はいなかったが、そこかしこにフワ~~ッ、
フワ~~~ッと、微かな光が飛び交い、手を広げると掌にも止まる。
居合わせた、見知らぬ、お顔も見えない方達とも、
声を掛け合って、喜び合った。
カメラには映らなかったが、足元には蛍、空には満天の星、
都会の激暑をしばし忘れ、9時の消灯まで、感激の時を過ごした。