5月14日
朝早く温泉に入り、気分は晴れやか。
ホテルの朝食はまあまあだったが、鮎の一夜干しと
ミーちゃんお手製の糠漬けのおいしさは格別だった。
今日は山菜摘みをあきらめて、
正さん御夫妻のお勧めで観光とドライブに切り替えた。
さあ出発。
白駒の池に着くとまだ林道にはかなり雪が残っていた。
ここは白駒峰の噴火により大石川(信濃川水系)が
堰き止められて誕生した湖であり、
標高2、000メートル以上の高地にある湖としては
日本一の大きさとのこと。
池の周囲は1,35kmなので、
大したことはないから歩こう、ということになった。
鴨も気持ち良さそうに泳いでいる。
ところが・・・・雪が深いために、あちこちでズボズボッと膝辺りまで落ち、
それに気を取られたためか、歩き始めてしばらくして、
周遊湖道路から 外れてしまったことに気付いた。
山歩きに慣れている君ちゃんが
「この枝をまたぎなさい。」と手を貸して下さったり、
気をつけて、と言った途端に腰までズボッと落ちてしまったり、
一度腰辺りまで落ちると、なかなか抜け出せなくて必死の形相だ。
正さんは杖も使わず、懸命に正規のルートを探しているようだった。
姿は見えないのに、時々悲鳴が聞こえる。「ワ~~~ッ。」
腰辺りまで、何度も落ちた様子だった。
「ようやく、道が見つかったぁ。」と
遠くから明るい声が聞こえてきた時には、
皆ホッとして、急に元気が出てきた。
湖水近くまで辿り着いた時には、皆苦笑い・・・
正さんの脚には、無数の傷跡が残り、靴下はびっしょり。
普通は1時間ほどの道程らしいが、私達は2時間20分程かかった。
骨折もせず、捜索隊のお世話にもならず、本当に無事で良かった!
あまりおいしくないお蕎麦を湖の傍の茶屋で食べ、
道の駅で野菜などを買い込み、
快い疲れに後部座席でウトウトし始めた帰り道、
高速道路上は渋滞で全く動かなくなった。
今日から上野原、高井戸間の工事のため、とのこと。
結局、上野原で降り、下道を走ること3時間・・・無事帰宅。
そして、今日の収穫のワラビとフキノトウ、ヨモギ、
夫の採ったコゴミ+正さんから分けていただいたコゴミ。
明日は天ぷらパーティと草餅!
とっても楽しい2日間だった。
皆さま、本当にお世話になりました。
後日談がある。
(5月27日) 正さんが夫に「今が丁度良い時期ですよ。
今度は男性だけで行きましょう。
昔のお嬢さまにはちょっときつい山だから・・・」
とおっしゃっているのを聞いた。
私は「昔のお嬢さんは今おばあさんだから・・・・」
と反省をしながら言い訳をした。