母との同居も2ヶ月半を過ぎ、
それぞれの生活も順調に進んでいる。
家のあちこちが片付いてきて、疲れも取れてきた頃、
「コロナが怖くて、すっかり箱入りばあさんになってきちゃった、
最近、全く歩いていないし
一人でお買い物にも出掛けていないから、
つまらない、退屈で仕方がない。」と言い出した。
確かに、母の用事があれば全て一緒について行ってあげて、
駅ビル型の商業施設で帰りに食材なども買ってくる。
ついつい危ないからと心配をし
必要以上に過保護にしてしまった。
手始めに三人で近所の散歩から始め、
最近は私達がテニスに行っている間に一人で散歩をし、
本屋さんへ行きたいと言うと、
私が駅まで車で送って2時間後に迎えに行くなど、
以前のように自分のしたいように動くようになってきた。
食事の支度も母の得意な物は作ってもらい、
お互いに気を遣わず、自由に過ごしている。
今、同居を勧めてくれた夫に一番感謝していることは、
同居以来、食事の時は一切テレビを消して、
三人でおしゃべりをするように、
見たい番組は録画をして後で見るようにと
提案してくれたことだ。
今夜も7時から9時まで、それぞれの子供の頃のこと、
戦争の時のこと、時事問題、
耳が聞こえにくくなってきているので、
時にとんでもないトンチンカンな話になって
大笑いしたり・・・
「お父さん、もう頭に91年分の知識が詰まっているから、
新しい事を教えてもらっても、入れる場所がないのよ。」
とさりげなく 難しそうな話題を避けようとする母だが・・・
私自身もたくさんの勉強をさせてもらっている。
数日前、散歩から戻った母が、感激をした美しい実
玄関横にあるウメモドキに、
今年は例年以上に、たくさんの赤い実が付いていた。
【ウメモドキとは】 ネットから引用
・本州から九州にかけた山間の湿地に見られるウメモドキ科の落葉低木。晩秋にできる実が美しく、庭木、盆栽、生け花の花材として利用される。モチノキの仲間では数少ない落葉樹だが、日本以外でも中国に自生が見られる。
・名の由来には、実を紅梅に見たてたという説と、枝ぶりや葉の様子がウメに似ているためとする説がある。