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2011年 ヨーロッパへの旅 8 リンツ

2011-11-06 01:30:01 | 2011年 ヨーロッパへの旅 ウィーン~ザルツブルグ~リンツ~AMS~スイス

9月3日(その1)

今日は、新大聖堂に出かけた。
この聖堂はウイーンのシュテファン大聖堂の高さを越えないように、
というお達しで、134メートルに押さえられた、と本に書いてあったが、
街のあちこちから見える一番高いゴシック様式の美しい教会だ。






丁度、現地の美しい女性と中国系男性の結婚式が
執り行われようとしていた。



アベ・マリアの歌声にしばしうっとり!
教会の音響効果のすばらしさに驚いた。
 


本場カソリックの結婚式に興味津々、
しばらく後の方で参列者に交じって見ていたが、
ドイツ語のため、内容は全く理解出来なかった。


  


次に、高台にあるリンツ城博物館に出かけた。
ここは皇帝フリードリヒ3世の居城だった所で、
その城跡に立派な博物館が建っていた。




すごくたくさんの発掘品、中世の武器、絵画、工芸品等が並んでいたが、
残念ながらドイツ語の説明しかなく、ほとんど理解出来なかった。






しかも、客はほとんどおらず、警備員が大勢いて、
よその国の財政などどうでもよいのだが、
人件費で赤字ではないかと心配するほどだった。


入り口で、日本人らしき親子が声を掛けてくれた。



聞けば、20年ほど前にオーストリア人と結婚し、
今はザルツブルグに住んでおり、
以来、一度も帰国したことがないとのこと。

今日はドナウ川で花火大会があり、
御主人がそのお手伝いのために来ているので、
二人だけで観光を楽しんでいるということだった。
花火師ではないらしい。
馴れ初めなど、ちょっと聞いてみたい衝動に駆られたが、
大人気ないのでやめた。


30分ほど、世間話をする内に、
最近の日本の若い人達の言葉に驚いていると言われた。

「男の子でも、語尾を伸ばし、舌を前に突き出すようにしゃべるので、
何を言っているのかよく分からないのですが、なぜでしょう・・・・」

私も常々最近の若者の言葉に困惑しているので、
大いに話が盛り上がった。

父親とはドイツ語で、母親とは日本語で、
子供の時からしっかり分けて話しているというダニエル君は、
とても美しい日本語を話していた。
その内に、美しい日本語を話すのは外国で育った日本人ばかり・・・
ということにならなければよいが。


美しい親子と別れ、旧大聖堂に行くと、ここでは合唱隊の人々が、
ミサ曲の練習をしていた。

やはりすばらしい音響効果で、しばし聴きほれていたが、
すぐに休憩時間に入り、後ろ髪を引かれながら退出。
もう少し聴いていたかった。

旧大聖堂は、正式には「聖イグナティウス教会」で、
イエズス会の教会である。
世界的に知られる作曲家ブルックナーが
オルガンを演奏していた所だとか。



ところで、話は戻るが、前述の博物館の近くで
一人の中年婦人に突然話しかけられた。
「日本の方ですか。ニュースで津波や福島のことを見ました。
本当にお気の毒に思います。」と。

リンツ城の近くに住んでいるというこの婦人は、
英語で日本のことをいろいろ聞いて下さり、
日本人はとてもすばらしい国民だから、
すぐに立ち直ることでしょう、と言われた。

こんなに遠くの国で、
日本のことを気にかけて下さっている人に会うことが出来、
感動で、涙が出そうだった。
そして、日本人で本当によかったと思った。

コメント
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