9月4日(金)
Geneve→Montreux
ジュネーブからモントルーへ
ジュネーブの宿はホテル・アドミラル。
Hotel Admiral Geneva ☆☆☆
昨日、ホテルの外観を見た時、少しがっかりしたが、
しかし、部屋は美しく、従業員の感じも良く、
しかも、朝食は質が高く、品数も多く、とってもおいしかった。
午前中、知り合いの方とお約束があったが、
お仕事の都合でキャンセルになり、レマン湖畔を散歩した。
今までにも数回この噴水を見たことがある。
少し疲れて、休みたいと思っていたら、
ベンチに腰かけていた東洋人風の女性が
笑顔で手招きして下さった。
顔に書いてあったのかもしれない、「座りたいなぁ。」って。
彼女はオーストラリアの方で、「昨年、息子が子供達を連れて日本に
スキーに行ったが、すごい吹雪で2日間全く滑れず、
大変な経験をしたそうだ。」と言われた。
丁度、私達が吹雪に遭遇し、
2日間帰宅出来なかったあの同じ日のことだった。
偶然の出会いに驚き、その後30分ほど話が弾んだ。
「旅の恥はかき捨て」とばかりに失敗を恐れずに話すと、
楽しくて、何とか貧しい英語でも通じるものだ。
2時頃、Rさん父子がホテルに迎えに来て下さった。
「今日到着予定だった飛行機が、アクシデントの為乗れず、
ドバイにいる妻と息子は明日になった。」と言われた。
お気の毒に・・・・
父親のRさんが「いつもの小さな車では全員乗れないから、
8人乗りのワゴン車を借りて来た。」と言われ、
表通りに大きなすばらしい黒いベンツが待っていた。
Rさんの運転で、モントルー駅前の
ホテル・グランド・スイスマジェスティック☆☆☆☆に
我々を案内して下さった。
彼等の別荘は今ベランダを改装中とのこと。
チェックイン後、荷物を置いて、
すぐにドライブに連れて行って下さった。
レマン湖畔のChexbres(シェブル)という地域の、
すばらしい眺望を持つレストランLe Deckで
おいしいコーヒーをいただいた。
青い空、濃いブルーの湖面、ゆったりとした屋外のテーブル席、
眼下にはワイン用の葡萄畑。
冬の間は深い雪に覆われるので、屋外は夏期だけの営業だとか。
見渡す限りの美しさに感激!
下の写真は夫の教え子Oさんと我々夫婦。
お父様のRさんが「これから、昔から山奥に住み、
自給自足の生活をしている人々が、現在はレストランを開いており、
そこでしか作っていないAlpageチーズと、
牛の生ハムを食べに行く。」と言われた。
牛のハム?乾燥牛?
ビーフジャーキーとは全く別物だと聞き、想像が付かないまま到着。
小さなレストランの裏には数頭の豚やウサギが飼われており、
牛舎にはたくさんの牛達が並び、搾乳されていた。
レストランに入ると、Rさんは顔馴染みらしく、
大きな声で店の人達に話しかけていた。
やがて、テーブルにチーズの盛り合わせと牛の乾燥肉が運ばれてきた。
花のようなチーズに目を奪われ、どのように作るのかと問うと、
早速、Rさんは厨房に入って行き、器械を借りてきて、
実演をして下さった。何度も花を作るので、店の人は
ハラハラしながら見ていたが、彼は全くお構いない様子。
お肉でこれを巻いていただくと とっても美味しく、初めての味だった。
それもそのはず、
この肉こそがこの店でしか手に入らない牛のハムだった。
そして、この地域のチーズはとても 貴重で、5月10日~10月10日まで、
標高 1,000mから2,000mの高原で新鮮な牧草を食べさせて
育てた牛の乳だけで作った特別品だという。
とてもおいしかったのは当然か・・・・
お値段もきっと高かったことだろう。
Rさんのお話では、毎年、10月10日にこの牛達を
谷に戻す時に盛大なお祭りが開かれるらしい。
搾乳された後、牧草地に放たれた牛達が、のんびりと草を食んでいた。
暮れかけた山からの帰り道、幾重にも重なる山並みの彼方から、
太陽が名残惜しそうに、光のシャワーを投げかけていた。
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