みどりの一期一会

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梶原前知事は自主的に責任を取るべきです/岐阜県裏金問題

2006-09-05 13:10:40 | 岐阜県裏金問題
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けさのNHKニュースは、早朝から岐阜県の裏金問題。


岐阜県裏金 前知事の対応焦点

岐阜県庁の裏金問題で、実態を調査した委員会から
「きわめて重い責任」を指摘された県の元幹部5人のうち、
梶原前知事を除く4人が、岐阜県関連の公職を辞職する考えを示しました。
今後は、梶原前知事の対応が、焦点の1つになりそうです。
(NHK9月5日6時19分)
 

7時台のニュースは「17億円の裏金 岐阜県庁」の
生々しい衝撃的な内容の全国ニュース。
 

先週は週刊誌ネタだったけど、ついにNHKも!
それだけ、事実がひどいということだろう。

 
「偉い人の公費で払えない飲み食い
柳ヶ瀬で飲んで公費で払えん。
それから、お祝いや香典。
上司から1万円、5000円払っとけといわれると
全部裏金から出していた。」


 

金額が膨らむのは東京へ行く旅費ですから、
県内の一泊二日では金額が乗らないので、
一人行けば2人3人行ったことにして、
2人分は裏金の方へまわす。」


  

梶原前知事「当事は半ば公然の秘密になっていた」。

 

検討委員会の報告では、
「全庁的に行われていた「組織的な裏金作り」ということが伺える。
裏金の捻出方法は、やはり「カラ出張」。
その他、料亭でカラ領収書を切ってもらって、
資金をプールしといてその金で飲食費にするとか、
「多重債務者への貸付」
「スピード違反裁判への助成」
などなど。

  

教育委員会では、裏金を燃やした経緯を
上司がはなしていた。
この「裏金を燃やした」一件については、
以下の、毎日新聞に詳しい。


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2006.9.4毎日新聞
岐阜県裏金:焼却の元幹部証言「後に引き継げず」コンロで

 岐阜県庁の裏金問題で、裏金を焼却処分したとされる県可茂用水道事務所の元幹部(現在も県職員)の一人が3日、毎日新聞の取材に応じ、「使うこともできず、後の代に残すのもよくないと考えた。今思えば、荒っぽいやり方だった」などと語った。弁護士らで作る「プール資金問題検討委員会」は1日に知事に提出した報告書で「費消した可能性も否定できない」としているが、元幹部は「使っていない」と否定した。
 検討委の報告では、同事務所の元幹部2人が県の官舎で前任者から受け継いだ現金約15万円と残高約70万円の預金通帳を焼いた。しかし、2人とも金融機関名や通帳の口座名義、番号を記憶しておらず、焼いた時期などの証言にも食い違いがあった。
 元幹部は取材に対し、この2人を自分と当時の上司と認め、前任者から裏金の入った金庫を引き継いだのが00年4月ごろだったと説明。「触らない方がいい金がある」とだけ言われ、管理方法などについての説明はなかったという。直後に上司に相談したところ「県に戻すわけにも使うわけにもいかない」と言われ、「2人で官舎のキッチンコンロで約15万円を焼いた。通帳については、破って捨てたかもしれない。金庫の中にあった印鑑なども捨てたはずだ」と語った。元幹部は焼却処分について「荒っぽいやり方だった」と反省する一方、「上司は後に引き継ぐのはよくないと考えた。今の感覚では理解されないだろうが、倫理観からだったと思う」と釈明。「すべてを明らかにする選択肢はなかったのか」という記者の質問に対しては「組織の金を個人で処理できなかったので、上司の判断を仰ぎ従った。あるはずのない金を持たされて苦しい気持ちから燃やした」と語った。 元幹部は通帳残高分を含め、焼却した全額を返還する意向を示した。
 検討委の報告では、可茂用水道事務所のほか、学校人事課で現金約400万円が焼却され、岐阜駅周辺鉄道高架工事事務所で約100万円が廃棄された、とされている。
 このほかに統計調査課で「自分の異動前に100万円を焼却した」と当初証言した担当者がいたが、その後、「前任者から300万円を引き継ぎ、課で全額費消した」と証言を変えた。用途は上司の交際費や東海3県1市のソフトボール大会、課の親ぼく会の2次会費などだったとされる。【中村かさね】
(毎日新聞 2006年9月4日)
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2006.9.5中日新聞一面トップ記事
梶原氏「知事に従う」
裏金問題で公職辞任に初めて言及

 岐阜県庁の裏金問題で、弁護士でつくる第三者組織の検討委員会から、県関連の公職辞任を求められた梶原拓前知事(72)は4日、「検討委に権限はなく、提言を受けた現知事が辞めてほしいと判断すれば、直ちに辞任したい」と述べた。1日の検討委の調査・提言書の公表後、梶原氏が公職の進退問題に言及したのは初めて。

 梶原氏はまた、検討委の報告に対し自身の考えを明らかにする記者会見については、裏金問題に対する県の方針が公式に発表された後にしたいとの考えも明らかにした。
 梶原氏は県顧問、県外郭団体の県イベント・スポーツ振興事業団会長を務めているが、検討委は「(梶原)前知事は総点検を回避した重い責任がある」として、公職から退くよう促した。
 同氏は本紙に対し「ポストに執着する気持ちは毛頭ない」と述べた。しかし、「権限のない検討委が知事に提言した段階で、直ちに職を辞するわけにはいかない。提言は知事に行ったものであり、それを受けた知事が辞めた方がいいと判断されれば、迷惑をかけたくないので直ちに辞任する」と語った。
 裏金の県職員組合への集約に関与し、発覚を遅らせたなどとして、同様に公職辞任を促されたいずれも当事の桑宣典副知事(69)=県顧問など、奥村和彦知事公室長(64)=同、高橋新蔵総務部長(65)=県労働委員、宮脇俊次総務部次長
(61)=県町村会事務局長=の4人は、既に公職辞任の意向を示している。
 また、梶原氏は県職員OBにも負担を求められた裏金返還について、退職者らと情報交換したことを明かした。
 同氏は、県職員OBらとは裏金返還について▽退職者も真剣に取り組み、県民に誠意を示す▽退職者一同が結束して事に当たる▽県の方針決定後、退職者の代表的な立場にある者が協議し対応方針を決める-などで一致したとした。
(中日新聞 2006.9.5)
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梶原さんは知事になった時から裏金を存在を知っていた。
知っていながら放置した、どころか、
表向きは裏金をないことにして、知らない振りをしていた。
「ある事実をないことにして部下に従わせる」というのは、
「まさに北朝鮮の金正日政権とおなじ独裁政治」
と言った人がいたが、正にその通りだと思う。

「権限のない検討委が知事に提言した段階で、
直ちに職を辞するわけにはいかない」なんて、言語道断。
県民の怒りに耳をかさないで、「知事に従う」なんて
梶原さんの権力志向の体質そのものである。
本当に、県民に誠意を示すつもりがあるなら、
古田知事の判断なんて待たないで、
自主的にすべての天下りの職を辞して、
自分が使った裏金を全額返済して責任を取るべきだと思う。

良心的な退職者のみなさん、
昔のトップの梶原さんにつき従って、足並みをそろえるなんて
余計、県民の批判を浴びるだけですよ。

「毒食えば皿まで」かもしれないけれど、
はやく目を覚まして、「王様は裸だ」と言ってあげてほしいものだ。


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