みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

アンデスの乙女/岐阜県裏金問題~続編

2006-09-06 08:05:19 | 岐阜県裏金問題



しだれ梅に水をやっていると、西のほうに黄色い花が・・・??

  

何だろうと思って近づいて見ると「アンデスの乙女」だった。
昨年苗を買い、庭に植えたんだけどすっかり忘れてた。

アンデスの乙女(マメ科・センナ属)



花にかぶさっていた夏草をどけると、
おもしろい形の黄色い花をびっしりつけている。
春にはヒョロヒョロだったんだけどこんなに大きく育ってた。

  

  

最低温度は0度ということなので、
かんたんな霜よけで越冬できそうだ。
手をかけなくても花を咲かせてくれる「アンデスの乙女」。

これから毎年、かわいい花を咲かせてくれそうだ。

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ここからは、
岐阜県裏金問題について、きのうの続き。

古田肇知事は、昨日の定例記者会見で
梶原拓前知事を厳しく批判し、公職退任については、
「自らリーダーを退いていただくことを期待する」と述べた。

西日本新聞は、朝刊の社説で、
「岐阜県の梶原拓前知事は全国知事会の前会長で、
「闘う知事会」を掲げた分権改革のリーダーだった。
その梶原氏について、検討委の報告書は「総点検を回避した」として
「責任は極めて重い」と名指しで批判した。
改革派知事は裏金問題にどこまで関与していたのか。
梶原氏は自らの責任を明らかにするとともに、
納税者の納得のいく説明をすべきだ。」と厳しく断罪した。


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岐阜県裏金
知事「梶原氏は辞任を」


 岐阜県庁の裏金問題で古田肇知事は5日、第三者組織の検討委員会が梶原拓前知事(72)ら当時の幹部に県関連の公職からの辞任を求めたことについて「私も同じ考えだ」とし、公職辞任が妥当との認識を示した。検討委の辞任要求に対し「検討委に権限はなく、知事の判断に従う」としていた梶原氏は県顧問などを退くとみられる。
 検討委から公職辞任を促された元幹部では、高橋新蔵元総務部長(65)=県労働委員、宮脇俊次元総務部次長(61)=県町村会事務局長=が同日までに辞表を提出。桑田宜典元副知事(69)=県顧問、県内水面漁場管理委員会長、奥村和彦元知事公室長(64)=県顧問、県観光連盟会長=が辞任の意向を表明している。
 古田知事は会見で「最初の決断が重要だ。(それがなく)時間を経てこれだけの深刻な事態になった。組織のリーダーの責任は重い」と述べ、裏金の実態調査をしなかった梶原拓前知事らを批判し「県政と地方行政への信頼を大きく失墜し、県民、国民に心からおわびする」と謝罪した。
 検討委が認定した総額約19億2000万円全額を返還させ、関係職員の処分や再発防止策を盛り込む「県政再生プログラム」を今月中旬にも作成し、刑事告発も検討することを明らかにした。
 県は今後、検討委の提言を基に、具体的な返還作業と懲戒処分も含めた職員処分などの検討に入る。古田知事は「自らの責任も問う」とし、自身も処分する意向。
(中日新聞2006.9.6)
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「血税」を何と心得るか
 岐阜県裏金 =2006/09/06付 西日本新聞朝刊 社説=


 庶民が血のにじむような思いで努力して納める税金を「血税」という。
 この貴重なお金を不正にため込み、官官接待や懇談会名目の飲み食い、職員の慶弔費などに流用していた岐阜県の裏金問題で、弁護士3人による検討委員会が調査結果を公表した。
 それによると、裏金の総額は1992年度から2003年度までの12年間で約17億円に上ることが判明した。県は94年度の1年間で捻出(ねんしゅつ)された裏金は約4億6600万円とする内部調査の結果を発表していたが、第三者機関がメスを入れたら、その実態は4倍近くに膨らんだことになる。
 庶民の血税を一体、何と心得ているのか。まひした公金感覚には開いた口がふさがらない。検討委は、利息を含む約19億2000万円を返還するよう現職やOBの幹部職員に求めた。当然である。
 それだけでは済まない。検討委は調査報告書で「(裏金づくりは)全庁的に組織ぐるみで行われた」と断罪した。「知らなかった」という言い訳は、もう通用しない。責任の所在を明確にした上で、関係者を厳重に処分しなければならない。横領罪などで刑事告発することも真剣に検討すべきだ。
 「数百万円をごみと一緒に燃やした」という県職員の衝撃的な証言で一躍、全国の納税者の怒りに火を付けた岐阜の裏金問題だが、その病巣は根深い。
 驚くべきことに、カラ出張などで不正に公金をプールする裏金づくりは、本来はその公金の出入りに目を光らせる部署であるはずの監査委員事務局や出納事務局でも行われていた。これでは自浄作用など期待できるわけがない。
 また、県庁の各課で保管していた裏金のうち、約2億7000万円は県職員組合の預金口座へ移された。職員組合は県の監査や情報公開請求の対象外であることを逆手に取った悪質な隠ぺい工作だった。あきれた「労使協調路線」である。
 自治体の裏金問題は、90年代後半に福岡県や北海道など全国各地で相次いで発覚した。全国市民オンブズマン連絡会議によると、28都道府県で裏金調査が行われ、計約436億円の不正支出が明るみに出たという。
 これを深く反省した各自治体では、情報公開条例の制定や改正などで公金支出の透明性を高め、信頼回復へ出直しを誓ってきたはずだ。にもかかわらず、裏金づくりが根絶されていなかったことには、暗たんたる思いを禁じ得ない。
 岐阜県の梶原拓前知事は全国知事会の前会長で、「闘う知事会」を掲げた分権改革のリーダーだった。その梶原氏について、検討委の報告書は「総点検を回避した」として「責任は極めて重い」と名指しで批判した。改革派知事は裏金問題にどこまで関与していたのか。梶原氏は自らの責任を明らかにするとともに、納税者の納得のいく説明をすべきだ。
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岐阜県、裏金を飲食店など13カ所に預ける 職員飲食も
朝日新聞 2006年09月05日17時33分

 岐阜県の裏金問題で、県庁の各職場でつくられた裏金の一部が、飲食店や事務用品店、タクシー会社など少なくとも13カ所に預けられ、職員の飲み食いに使われたり現金で戻されたりしていたことが、弁護士による検討委員会の調査でわかった。こうした「預かり金」は県の外郭団体と関連団体の計三つでもあり、余った予算を事実上翌年度に繰り越しするために利用されたという。
 報告書によると、裏金をつくっていた各職場の庶務担当者は、飲食店の白紙の請求書を事前に入手。正規の予算が使える「会議」「来客用飲食」「情報交流会」といった名目を書き込んで架空の請求書をつくり、これをもとに県からそれぞれの店に支払わせていた。
 この金は店側に預けた形となり、後になって、正規予算では支出できない官官接待や職員同士の飲食に使われたという。
 事務用品店や印刷会社、タクシー会社にも白紙請求書を使う同様の手口で架空の代金を県に振り込ませていた。この金を業者から現金で戻させた事例もあったという。
 検討委が「預かり金」があったと特定したのは13カ所。「預かり金」は遅くとも00年ごろにはなくなったが、検討委は「かつては相当広い範囲で預かり金が存在した」とみている。
 また、県がOBを役員に送り込んでいる外郭団体や関連団体にも、97年度まで預かり金があったことがわかった。検討委が確認したのは、いずれも財団法人の「県市町村行政情報センター」「県建設研究センター」「県職員互助会」。設計委託料や消耗品代などの架空請求により、裏金を受け入れていた。
 予算は年度内に使い切るのが原則で、当時は余った金を返還すると翌年度以降の予算が減らされる可能性が高いため、外郭団体への業務委託費を前倒しで支払った形にしていたという。検討委は「外郭団体については業務外や裏金隠しに使われた事実は認められず、不正というよりは不適切な経理処理だった」としている。

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改革後も裏金づくり続行 05年度まで9千万円 岐阜県
朝日新聞2006年09月05日07時56分

 岐阜県の裏金問題で、同県は裏金の温床となっていた食糧費の仕組みを96年度に大幅に改革したものの、実際はその後も裏金がつくられ続け、05年度までに出張費の不正請求分も含めて約9000万円にのぼっていたことが、弁護士による検討委員会の調査などで明らかになった。「官官接待を廃止する」と当時の梶原拓知事が鳴り物入りで行った会計の適正化だったが、情報公開請求に対する透明化が中途半端だったため、かけ声倒れに終わっていた。
 食糧費による裏金は、各部署の庶務担当者がレストランや料亭、弁当屋などから集めた記名・押印済みの白紙の請求書を使い、架空請求する手口などでつくられていた。官官接待に使うことが多かったという。
 梶原前知事は全国で官官接待への批判が高まった95年8月、記者会見で「国の補助金など特定の利益を得るために、おもねるような接待をすべきではない」と述べ、中央官庁への接待をしないことを宣言した。
 さらに同年度の食糧費を総点検した上で、当時の藤田幸也出納長を座長とする「県対外交流予算管理委員会」を設置。96年度には、使用目的がおおざっぱだった従来の食糧費を「式典費」「会議費」「給食費」「対外交流費」に細分化し、金の使い道を細かく限定した。
 だが一方で、情報公開請求に対しては、相手の個人名や使った飲食店の名は一切公開しないことにした。98年度に扱いを一部見直し、店名は公開したが、民間の出席者名は依然として伏せたままだった。このため、架空請求を行う余地が残され、その後の裏金づくりにも使われたとみられる。
 検討委員会の調査では、食糧費が改革された96年度以後も、05年度までに総額約9000万円の裏金がつくられていた。カラ出張によるもののほか、飲食関係の架空請求による裏金も確認された。
 96年当時、梶原前知事は、情報公開に対する不透明さを指摘され、「細かいところは、知事を信頼していただくしかない。今回は内部チェックも厳しくし、計画段階と執行後に二重チェックするようにした」と強調していた。だが、実際には監視の目は行き届かなかったことが、今回の調査で明らかになった。

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岐阜・御嵩町長、県の裏金問題で梶原前知事を批判
朝日新聞 2006年09月05日13時01分

 岐阜県の裏金問題をめぐり、同県御嵩町の柳川喜郎町長は、5日開会した定例町議会本会議の冒頭、梶原拓前知事を「やましいことがないなら、堂々と説明すべきだ」などと批判した。
 柳川町長は提案案件の説明の前に、裏金問題について触れ、「検討委員会報告書に目を通し、その乱脈、癒着、腐敗のひどさにあきれている」「ここまで組織ぐるみで病は重篤だったのかと慄然(りつぜん)とする思い」「どこまでうそで塗り固められているのか、開いた口がふさがらない」などと批判。「梶原前知事と10年間対峙(たいじ)してきた我が身が大変情けない」とも話した。
 梶原前知事が、裏金隠しを了承したとされる90年代半ば、同町は民間の産業廃棄物処分場計画をめぐり、「町民意思を受けて、計画受け入れの是非を決める」と主張、法的手続きに従って受け入れるべきだとする県と鋭く対立した。さらに、県が「自然公園内に産廃処分場を造ってはならない」とする旧環境庁通知を1年以上、隠していたことが判明。以後、柳川町長と梶原前知事は公的な話し合いを絶つなど、首長同士の関係に深刻な亀裂が入った。

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裏金問題だけではない。

梶原氏が知事になってからの16年、
岐阜県には箱ものばかり増え、環境破壊は目に見えて進んだ。
御嵩の産業廃棄物処分場計画だけでなく、
ゴルフ場問題や、高レベル放射性廃棄物の地層処分の推進など、
岐阜県を食い物にし、市民運動と対立し続けてきた梶原県政は、
わたしの知る限り、「改革派知事」にはほど遠い。

他県の方たちは、新しいもの好きで目立ちたがりやの梶原氏の、
外向けのパフォーマンスにだまされていたということだろう。


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コメント (2)
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