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一期一会の
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車の音で目が覚めた名古屋の朝。
昨日は、名古屋で「む・しネット」の選挙講座スキルアップ編。
今日は続きの個別の選挙で抱える問題解決のオプション講座。
朝から参加者のレジメを読んでいる。
「ジバン-カンバン-カバン」のない市民派候補は、
有権者に、政策やスタンスのメッセージを届けて当選していく。
堕落した自民党総裁選挙を見ていると、
この国の政治の状況に暗たんたる思い。
国ではなく、自治体に希望を託しているけれど、
足元の岐阜県も問題だらけ。
裏金問題の梶原氏の謝罪会見の記事を作っておいたので紹介します。
岐阜県裏金問題の真相「棚上げ」 梶原氏会見 謝罪と裏腹に強弁
9.9 中日新聞
岐阜県庁の裏金問題で8日、1カ月ぶりに公の場に姿を見せた梶原拓前知事。「説明」に終始した前回記者会見から一転、謝罪の色を強めた。しかし「事実関係については棚上げする」と語って真相究明を求める声には答えないまま。県関連以外の公職辞任や退職金の自主返還についても否定、謝罪の言葉とは裏腹に、その言葉からは県政のトップの責任をどこまで実感しているのか判然としなかった。
「当時の最高責任者として県民、国民の皆さまに深くおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」。梶原氏は会見の冒頭、10秒近く深々と頭を下げた。報道陣の質問を遮りながら1人で1時間ほど語り続けた前回の会見とはうって変わり、自らの責任と返還方法を神妙な表情で切々と述べた。だが、自分自身の責任に関する核心部分に質問が及ぶと、途端に歯切れが悪くなった。
検討委が報告書で、裏金の隠ぺい工作に「きわめて重大な意味を持つ決定」として挙げた「森元恒雄元副知事が裏金の調査を控えるよう進言し、梶原氏も了承した」というやりとり。この経緯についての質問には「『くさいもの(裏金)にフタをする』という趣旨で聞いた記憶はない」と、事実関係について明言を避けた。
報道陣から4期分、総額1億8000万円に上る退職金を返還するべきではないかと質問が及んだ時は、顔色が変わった。「16年間命がけで県政に励んできた結果だ。裏金の返還とは全く関係ない」と強い口調で否定。
また、既に辞任届を出した岐阜県関連の公職以外の役職についても「岐阜県の問題とは関係ない」として、辞める意思を示さなかった。
この日の会見に対し、岐阜市の自営業沢有紀さん(30)は「県関連の公職辞任だけでは誠意が感じられず、潔くすべての役職を辞任すべきだ」と注文。同県恵那市の女性商店主(69)は「組織が寄付行為などをする時は、その長が一番多く出すのが当たり前。返還に退職金を差し出すぐらいのことは、考えなければならない」と指摘した。
■県関係以外の公職
日本再生研究会代表▽地方自治情報センター顧問▽都市みらい推進機構顧問▽地方の拠点まちづくり協議会会長▽農林水産業から日本を元気にする国民会議共同代表幹事▽地域自立戦略会議アドバイザー▽異質文化交流と日本の活力に関する研究会委員▽プロ野球有識者会議座長▽デジタル時代のNHK懇談会委員▽文化観光懇談会委員▽東京農業大客員教授▽立命館大客員教授▽麗澤大客員教授▽中部学院大客員教授▽東洋大大学院経済学研究科シニアアドバイザー
(日本再生研究会ホームページより)
◇返還額も明言せず OB結束を優先
裏金の返還について、梶原氏は会見で「県民に目に見える形で誠意を示したい」と語ったが、自身の返還額については「責任に見合う負担をしなければならないと思う」と語るにとどまり、退職金からの返還も否定するなど具体性を欠いた。
梶原氏は「県職員退職者協議会を中心に退職者仲間が結束を申し合わせている」と説明。返還の体制づくりに率先して取り組む考えを示した。
しかし、自身の返還額については「結束を乱すもとになるので、独自に意見を言ったりしてはいけない」と明言を避けた。
県職員退職者協議会は県職員OBでつくる任意団体で、現在の会員数は3583人。「正確に把握していないが、だいたいOBの6割くらいが入っているとみられる」(事務局)という。
第三者組織の検討委員会は県に返還されるべき額を約14億4500万円と認定。梶原氏らOBが全体の6割の約8億6700万円を負担する枠組みを示している。
裏金率先して返還を 前知事に県民が厳しい声
県庁の裏金問題をめぐり、梶原拓前知事が八日、岐阜市内で行った記者会見。どういういきさつで裏金が隠ぺいされるに至ったかという肝心の部分は「言った、言わないで収拾がつかなくなる」と明らかにされず、返還についても具体的な額などは触れられないまま。県民からは梶原氏に対し「すべての公職から退くべきだ」「OBの返還分の半分くらいは支払って」などの厳しい声が相次いだ。(県裏金問題取材班)
「全国に岐阜県の悪いイメージを与えてしまった以上、県の公職を辞めるだけでは物足りない」と話すのは、恵那市の商店主安藤富貴子さん(69)。高山市桐生町の無職内戸角一さん(72)も「県民を無視していたのだから県関連の公職を辞めるのは当然。そのほかの公職は直接関係はないが、長い間(裏金を)黙っていたのだから(公職を任せる上で)信用できない」と指摘した。
一方、今後の返還について「トップの責任として、二億円近い退職金以上の額を県民のために返還してもらいたい」と言うのは大垣市荒尾町の塾講師川口美紀さん(39)。
関市北福野町の自営業石原孝悦さん(66)さんは「梶原前知事の責任を考えれば、OBの返済分とされる八億七千万円の半分は支払うべきだと思う。退職金についても少なくとも半分は県に返還すべきだ」、岐阜市平和通の主婦(45)は「まず梶原氏が率先して検討委の算定した返還分の半額を返還しなければ、今後ほかの公職を続けるにしろ、まったく信用は得られないと思う」と話した。
◇県職員組合が訴訟費用返済求める
県職員組合は八日、梶原拓前知事に貸し付けた訴訟費用のうち、和解・敗訴により公費で償還できない五百五十八万余円の返還を同氏に求めることを決めた。
組合は貸し付けが正規の制度であるため「本人から返済の話があれば応じる」と慎重な姿勢だったが、梶原氏がこの日の会見で「(組合に)お決めいただきたい」と発言したのを受けて決断した。
第三者組織の検討委員会は、この貸付制度の原資の一部に裏金が充てられていたことを問題視し、報告書で返還を求めていた。三浦孝雄中央執行委員長は「報告書の指摘を重く受け止めなくてはならない。本来は前知事にご自分で判断してほしかった」と述べた。
◇元副知事も辞任届 5人全員が公職退く
県庁の裏金問題で、第三者組織の検討委員会から公職辞任を求められていた元副知事の桑田宜典氏(69)が八日、「管理監督の立場にあった者としての責任を痛感した」として、県顧問の辞任届を出した。県内水面漁場管理委員会長の辞任届も提出した。
これで、検討委から公職辞任を促された梶原拓前知事(72)ら五人の元幹部全員が辞任届を出したことになる。
また検討委からは名指しされていなかったが、県職員組合へ移し替えた一九九八年当時の出納長だった藤田幸也氏(69)は、県職員退職者協議会長と岐阜銀行監査役を辞任した。
◇400万円焼却の職員が謝罪
県庁の裏金問題で、検討委員会の調べに対して約四百万円を焼却処分したと証言した元県教委学校人事課の男性職員が八日、本紙の取材に応じ、「全額を返還し、処分を受ける」と謝罪した。
この職員によると、学校人事課に着任した際、前任者からロッカー内の裏金約四百万円を引き継いだ。会計監査が厳しくなってロッカー内では発覚する恐れがあると思い、人事関係書類に交ぜて焼却処分に回したという。
その時の心境を「正直ほっとしたが、後ろめたい気持ちもあった」と振り返り、「今は取り返しのつかないことをしてしまったと思う。後悔の気持ちは一生持ち続けるだろう」と話した。また、使い込んだ疑いが持たれていることに対しては「絶対にない」と否定した。
■梶原前知事の一問一答
梶原拓前知事の記者会見の主な一問一答は次の通り。
-具体的なお金の返還方法は。
独自に意見を言ったり行動するのでなく、退職者の代表的な皆さんと共同歩調で行動したい。県職員退職者協議会を中心にして相談していく。
-検討委は、梶原前知事が一九九〇年代半ばに総点検する意向だったと報告した。
他県で総点検していたので一度という考えがあったのも事実。結果、やらなかったことが重大な責任。他県に先駆けて是正策を講じ、職員の協力に信頼感があった。成果を点検するためにも、調査を徹底してやるべきだったと後悔している。
-当時の森元恒雄副知事と発言が食い違う。
問題なのは二つ。総点検をすると職員に迷惑が掛かるというのと、私が出張した時にホテル代の差額を裏金で支払っていたというもの。私は裏金問題に対し消極的になったことは一切ない。ホテル代の差額は常にフロントでカードで決済した。裏金うんぬんの話はなかったと思う。予算外の支出が必要になった時は、私の後援会に負担してもらった。年間四、五百万円。少なくとも予算外の支出で迷惑を掛けたことはなかったと思う。不正経理の具体事例があれば、対応が大きく違った。
-ホテル代の見解は誰が正しいのか。
信念を持って、私が正しい。裏金を使っていたなら、名誉にかかわることだから自分で解明する。
-前回の会見では、森元さんとの会話を記憶にないと言った。
臭いものにふたというニュアンスで森元さんが発言されたことはあり得なかったと、私の記憶では思っている。今、退職者仲間が結束して事に当たる段階。森元さんとの間でどうだったとか、関与した、しないというのは当面棚上げにしたい。
-不作為の責任、情報ミスと言った。
知事在任中、正々堂々と県民の代表として仕事をした。今、顧みても恥じるところはない。
-お金を焼いた、捨てたに批判がある。
職員の全部が札束を焼いたわけではない。そういう行為をした本人の問題。公務員である前に国民として恥ずべき行為。厳しく指弾されるべきだ。
-勲章や民間の職は。
あくまでも岐阜県の問題。公職を辞任した。
-やましいことは今でもないか。
表面化して以来、私の話すことに何ら修正変更はない。やましいことをした覚えは一切ない。
-公職を退くのが遅いという県民の声がある。
事実関係が公式に明らかになってからと思っていた。
-四期十六年で一億円を超える退職金を手にしている。
命がけで県政に励んできた。その成果。退職金とお金の返還は全く関係ない。
-裏金をすべて一人で返す気は。
社会的責任と受け止めている。法律上、損害賠償につながる相当因果関係があるとは思っていない。
(2006.9.9 中日新聞)
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「梶原氏は責任逃れ」 岐阜県裏金 検討委委員長が前知事発言を批判 9.9中日
梶原拓前知事が会見で「森元恒雄元副知事の『総点検に慎重になれ』との趣旨の発言は記憶にない」と述べたことについて、裏金問題を調べた第三者組織の検討委員会の幅隆彦委員長は8日、「梶原氏は森元氏とのやりとりを覚えている気がする。会見は本来の責任部分を回避し、評価できない」と語った。
梶原氏は会見で、森元氏が裏金を総点検せずに推移を見守るよう進言したとされるやり取りがあったことをあらためて否定した。これについて、幅氏は「森元氏の話を信用している」と述べた。
梶原氏の東京出張時のホテル代の一部が裏金から出ていると森元氏が伝えたとされる点について、梶原氏が「指摘は個人的中傷と受け取った」と語ったことには「森元氏の言葉をすり替えている」と述べた。
また、梶原氏が「段階的に是正策を講じてきたので1995年ごろには(裏金は)なくなっていると思っていた」と説明したことについては、「94年度までは何をやったのか。しかも、その後も裏金問題は一部が表に出た」と指摘。梶原氏が裏金存在の可能性を知っていてもおかしくはなかった、との認識を示した。
森元氏は8日、「検討委に知っていることはすべて説明しており、現時点で記者会見であらためて話すことはない」と文書で回答した。
■梶原前知事発言の要旨
【責任】当時の最高責任者として重大な責任を痛感。裏金について、適切な時期に総点検をしなかった判断ミスと問題を知り得なかった情報ミスの2点があり、深く後悔し反省している。
【総点検しなかった理由】他県に先駆けて是正策を講じ、職員の協力に信頼感を持った。問題が出ていないのに調査する必要はないとの考えに移った。就任以来講じてきた成果を点検するため、徹底して調査すべきだった。
【返還】退職者の仲間が一致結束して当たらなければならない。私自身、率先して努力する。県職員退職者協議会を中心として相談していく。
【森元恒雄元副知事とのやりとり】退職者間で言った言わないを問題にすると収拾がつかない。事実関係は棚上げにしたい。真相究明にはすぐに取り組む雰囲気ではない。(梶原氏の出張時の宿泊料の差額分に裏金が入っているとの森元氏発言について)ホテル代は常にカードで決済し、差額は個人の通帳で決済していた。まったく心外。私のホテル代の話ではなく、他に不正経理の具体的な事例を示してもらったら対応は大きく違った。それをきっかけに総点検に動いたはずだ。
【裁判費用】組合に返す義務があるものは返す。不正資金が入っていたと知ったのは最近。組合の判断を待つ。
【焼いて捨てた】公務員である前に国民として恥ずべきことだが、それと裏金の総点検をしなかった責任を結びつけるのは短絡的。
【退職金】4期16年命がけで県政に励んだ成果。退職金の問題と金の返還は関係ない。
(中日新聞 2006.9.9)
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