5月10日付の岐阜新聞一面の特集「命をつなぐ 岐阜の医療現場から」に
友人の医師、安福嘉則さんのことが載っていた。
連載は、第2部「患者編」だったので、
「えっ、患者編?」と思ったらタイトルは「患者になった医師」だった。
安福さんが胃がんになったことを、記事ではじめて知った。
安福嘉則さんとの出会いは、1982年頃に国連軍縮会議に向けての
核廃絶署名運動を一緒にした時だから、もう25年以上になるだろう。
彼は、岐阜大学医学部付属病院の将来を嘱望された整形外科医だった。
ほどなく安福さんは、みずから無医村の洞戸村診療所の医師になるべく、
惜しまれて、家族とともに岐阜を離れ、洞戸村に移住された。
専門は整形外科だったが、小児科や内科も学び、
最先端治療ではなく、「操体法」や「漢方」を積極的に取り入れてみえた。
友人として洞戸に訪ねていったりしていたが、
わたしが肩を痛めたときや子どもたちの病気のときも、
はるばる洞戸村まで通い、折に触れてずい分お世話になった。
子どもたちが小学校のとき、
主治医の欄には、「洞戸診療所・安福嘉則医師」と書いていた。
「山県市など近隣からも」って美山地区の人たちだと思うけど、
ひょっとしてわたしたちもはいっているかしら?(笑)
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命をつなぐ 岐阜の医療現場から 第2部「患者編」 患者になった医師 信頼関係の大切さ知る 岐阜新聞 2008年 5月10日(土) 昨年10月、安福嘉則さん(60)=関市洞戸通元寺=は、がん患者となった。発見されたのは早期の胃がん。すぐに手術が行われ、その月のうちに退院することができた。ゆっくりと時間をかけて食事をしなければならないこと以外は、順調に回復している。退院後のある夜、自宅で寝ていると、ふと目が覚めて思った。「誰もがいつか病気になって床に伏せるときが来る。それは私のような医者だって同じ。だからこそ助け合って生きていかないと」。これまで以上に、患者と向き合うことの大切さを強く感じた瞬間だった。 安福さんは、住民2237人の関市洞戸地区にある洞戸診療所の所長を務める。同診療所はこの地域唯一の医療機関で、同市板取、美濃市、山県市など近隣からも、1日平均で約70人の患者が訪れる。安福さんの優しい人柄は多くの患者を引きつけ、骨折した足を診てもらった男性(70)=同市板取=は「自分の体を一番分かってくれているのは先生だけ」と信頼を寄せる。 25年間にわたって町医者を務めてきた安福さんだが、現場を離れなければならないほどの病気は初めての経験だった。復帰するまでの約2カ月間、同診療所には、市が県へき地医療支援機構に要請して派遣されることになった県総合地域医療センター(岐阜市野一色)と中濃厚生病院(関市若草通)の医師が、一人ずつ日替わりで訪れ、地域における医療の空白を回避することができた。 入院生活から「医療は科学だけではない。医師は自分の体をどう診てくれているのか。そう、患者は医師という人を見ている」と再認識した。「科学だけでは人の苦しみや悩みは消えない。われわれが思いやりを持って、患者と接することが大切ではないか」。医師と患者という枠を超えた「同行医療」の実現を目指している。 玄関に一歩踏み入れると、患者がホッとできる場所―。安福さんが理想とする診療所の姿だ。患者との距離を縮めたいと、通院患者を対象にしたカラオケ大会を年数回、施設内で開催している。「歌っていると、痛いのが治まってしまうんや」という患者の一言から、1998(平成10)年に始まり、いまでは恒例行事となっている。安福さんの復帰後、初の大会が3月に開かれたときには、踊りやキーボード演奏まで披露する参加者も。患者の生き生きとした姿に、安福さんも「楽しむことが一番の薬」と笑顔で話す。 「病院って聞くだけで何か憂うつな気分になる。でもここは違う。活気があるし、先生には気安く話せるし、楽しい場所」と、大会に参加した患者の一人。地域に根をおろした、この診療所の存在意義は大きく、患者たちにとって、なくてはならない存在となっている。 【同行医療】 医師が常に患者と同じ気持ちを持ち、医師と患者が互いに理解し合いながら病気と向き合っていく医療。現代の高齢者医療は、病気を治すことから、病気に対する不安を取り除くケアサービスとしての性格が強まってきており、医師には患者の精神的な支えとなる役割も求められてきている。 |
記事のように、だれからも信頼され慕われていた。
がんの手術をされて復帰したばかりのようだけど、
安福さんがめざす【同行医療】を実現するためにも、
無理をしないで、元気に回復してほしいと祈っています。
関市国民健康保険 洞戸診療所
岐阜新聞の「命をつなぐ 岐阜の医療現場から」は、
2008年の初め(正確には12月31日)から連載している特集で、
他の記事もとても読み応えがあるので、リンクして紹介します。
命をつなぐ 岐阜の医療現場から 第1部「明日へ」 医師の偏在や地域格差など、医療をめぐる不安が叫ばれる現代社会。 連載企画「命をつなぐ」は、県内の医療現場の課題と展望を探る。 第一部では医師や看護師側の視点で、地域医療への取り組みや思いを伝える。 ●2007年12月31日(月) 薄れる救急の重み 小児科の時間外患者が増加 ●2008年1月1日(火) 患者と心通うお産を 医師全員が主治医 ●2008年 1月 3日(木) 人材確保へ育児支援 女性医師の再就業 ●2008年 1月 4日(金) 地域医療 生活環境踏まえ診断 ●2008年 1月 5日(土) ドクターヘリ 救命に欠かせぬ存在 ●2008年 1月 6日(日) 認定看護師 心身をケア厚い信頼 2008年 1月 7日 在宅医療 往診で患者ときずな |
ところで
今日は「母の日」。
ということで、北ちゃんと歯科衛生士のさちえさんから
オーラルケアセットのプレゼント。
で、わたしが東京のお土産にあげたのは、
「タカノフルーツチョコレート」。
ホワイトチョコに、ブルーベリー、ストロベリー、レモン、バナナ、
マンゴー、メロンの6種類フルーツとミルクチョコレートの計7種類の
かわいいキャンディ包みのチョコです。
甘いチョコを食べてから、虫歯予防のキシリトールガムを噛みました(笑)。
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