みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

母と「四六時中」ではじめての外食/なくそう・減らそう糖尿病~楽々食事療法

2008-05-27 21:52:12 | おいしいもの/食について
インスリノーマの手術から一月半、
退院から3週間、母と初めて外食しました。

母は、姉とわたしの中間点に1LDKのアパートを借りて、
「おひとりさま」生活を再開しました。

前向きでまじめなので、小さなノートを買って、
「食品交換表」を見ながら、食べるものをすべて書き出して、
一日の終わりに点数を計算しています。
調味料や、材料を書くのをときどき忘れますが、
1440kcal、18点以下におさめようと努力しています。
ほんと、たいしたものです。

昨日は、退院して2回目の「いなば内科」を受診。
出掛けになぜか牛乳を飲んでしまったので、
血糖値は高めでしたが、血圧は正常で、
医師にも、よくがんばってみえますね、とほめられました。

ということで、
母は買い物に行くのに押して歩ける、
「ショッピングカート」が欲しいというので、
4人そろったので、新装開店した「マーサ」に買い物に行きました。

そろそろカロリー計算にもなれてきたので、
母の食べれそうなものがあるお店を見つけて、外食することにしました。

目に留まったのは、新しいスペースにできた「四六時中」。
  

いろいろな組み合わせで3人分を注文し、
足りない野菜は、海藻サラダで補い、
まずは母に、「主食、たんぱく質、ヤサイ」を取り分けてもらいました。

  

  
カマド炊きのコシヒカリがおひつでついてきたので、
残りを3等分しても、4人でお腹一杯になりました。

こちらは、今日のわが家の昼食。
こどもが朝からつれあいの書類作りを手伝っていたので、
わたしがウデを振るいました。

つくったのはパスタ2種類。
平打ちの生パスタと、生協のキビメンを200gずつ。
  
「ホタテとキャベツのクリームパスタ」と「明太とドライトマトのイタリアン」。
子どもたちを招いて4人で食べたのですが、
「どちらも家庭の味を超えてるね」とほめられました(嬉)。

またつくってあげよっ、と。

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母の食事で気をつけているのは、カロリーだけでなく、
GI(グリセミック・インデックス)値。
GI値の低い玄米ご飯を冷凍して届けたりしています。

ちょうど毎日新聞の記事に詳しいので、紹介します。

 くらしナビ
なくそう・減らそう糖尿病:第9部・楽々食事療法/1

毎日新聞 2008年5月23日

 ◇食後血糖値の急上昇招く、炭水化物の摂取を工夫
 糖尿病患者が血糖値を抑える効果的な方法に「食事療法」がある。だが、「ごちそうが食べられない」「カロリー計算が面倒」など、実行が難しいのも事実だ。簡単に楽しく続けられる食事療法はないか。「なくそう減らそう糖尿病」第9部では、ちょっとした工夫と心掛けで、血糖値抑制につながる食事の取り方を紹介する。1回目は、カロリー計算ではなく、栄養素や食材の選び方に注目した食事術を取り上げる。【永山悦子、大場あい】

 ◇カロリー主体からバランス重視へ
 ■2型発症、悪化防ぐ
 (1)主食抜き


 白米と焼き肉のどちらがより血糖値を上げるのか。同量であれば、カロリーの高い焼き肉の方が上げそうだが、実際は違う。米国糖尿病学会(ADA)によると、炭水化物は15~90分で摂取した100%が血糖に変化する。一方、たんぱく質は50%が血糖になるのに約3時間かかり、脂肪は半日で10%未満しか血糖にならないから、白米の方が食後の血糖値を上げやすいのだ。
 食後高血糖が続くと生活習慣が主因とされる2型糖尿病を発症しやすい。この仕組みに注目し、「主食抜き食事療法」に取り組むのが、高雄病院(京都市)の江部康二理事長(58)だ。江部理事長は02年に糖尿病と分かった。食後血糖値が1デシリットルあたり260ミリグラム(正常値は140ミリグラム未満)と極端に高かった。
 主食となる米やパン、いも類は、食後の血糖値を上げる炭水化物の割合が高い。江部理事長は主食を抜き、おかず中心の食事に切り替えたところ、約半年で血糖値が正常範囲に戻った。「血糖値を急上昇させるのは、炭水化物に含まれる糖質。従来の糖尿病食では炭水化物の割合は、摂取カロリー全体の約6割を占めるが、1~2割に抑えている」と話す。
 「脂肪の取りすぎは、体に悪いのではないか」との心配もある。江部理事長は「米国では、脂肪の摂取量と心血管疾患に関係はないとの研究成果が相次いで発表されている。米国民の脂肪摂取量は減り、逆に炭水化物が増え、肥満者が急増している」と説明する。
 ただし、主食を抜いても摂取カロリー全体が多ければ意味がない。標準的な総カロリーの中で、栄養素のバランスを考える。また、腎機能が落ちている場合は、たんぱく質の制限が必要なため、この食事は向かない。

 ■1型の低血糖防止
 (2)カーボカウント法


 食後血糖値を上昇させる炭水化物を、バランス良く摂取しようとの考え方を「カーボカウント法」という。大阪市立大では、自己免疫の異常でインスリン分泌ができない1型糖尿病患者向けに、これを指導している。
 1型の患者は、食後血糖値を抑えるため、食前にインスリン製剤を注射する。薬の量は決められているが、食事に含まれる炭水化物の量によって、血糖値の上がり方は違う。炭水化物が少なすぎると、低血糖を起こす恐れがある。川村智行・同大講師(発達小児医学)は「食事内容に応じて注射の量を調節するため、食事に含まれる炭水化物量を見抜く力を付けよう、との取り組みだ」と説明する。
 同大では、患者に「炭水化物を減らそう」とは言わない。炭水化物の多い食品には、食物繊維やミネラルなども含まれ、ある程度は摂取すべきだとの考えからだ。炭水化物を極端に減らす食生活は、「現在の日本人の生活習慣では、実行が難しいだろう」と指摘する。
 総カロリーに占める炭水化物の割合が特に高い場合は、全体の5~6割に抑えることを勧めるが、通常は、カーボカウント法を使って、炭水化物の摂取が1食に偏らないよう呼びかけている。

 ◇食品、食べ方でも違い--米より麦、食物繊維、酢や油と…〇
 
 たとえ同じ炭水化物、同じカロリーでも、食品の種類や食べ方によって食後血糖値の上がり方に違いが表れる。「グリセミック・インデックス(血糖値上昇反応指数、GI)」は、この血糖値の上がり方の差を数値化したもので、血糖コントロールにつながる指標として注目される。
 日本GI研究会事務局の林進・東京慈恵会医大青戸病院栄養部課長によると、GIの考え方は81年にカナダの研究者が提唱。日本では市販のパック入りご飯(約150グラム)を食べた時の血糖値の上がり方を100として、食品や食べ方ごとに数値化している。
 例えば、糖質の量が同じなら、白飯よりもすし飯、麦飯の方がGIが低い。また、白飯と酢の物やみそ汁を一緒に食べれば、白飯だけの時よりも低めになる。林課長は「食物繊維が多く含まれていたり、酢や油などで食品が覆われると、血糖値の上がり方が緩やかになる」と説明する。
 同病院で糖尿病教育入院患者23人に、ほぼ同じエネルギーの糖尿病通常食(白飯など)と低GIメニュー(麦飯など)を、それぞれ食べ比べてもらった。その結果、低GIの方が食後血糖値の上昇が抑えられていた。
 林課長は血糖コントロールの要点として、白飯を麦飯、普通の食パンを全粒粉パンに変えるなど主食を一工夫することや、食物繊維の多い野菜、海藻、キノコを摂取することを挙げている。
 ただし、日本の食卓に上がる食材やメニューには、GIが分からないものも多い。佐々木敏・東京大教授(社会予防疫学)は「従来の摂取カロリーを中心とした食事療法との比較がまだ十分とはいえない。GIを医療の食事で活用するには、さらに研究が必要だ」と話している。
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 イラストは、過食を警告するシンボルマークの「エンゼルピッグ」
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 ■江部理事長のある日の食事
《朝食》トマトジュース、チーズ、卵とじ、小松菜のごまあえ
《昼食》サワラの有馬焼き、ニンジン・セロリのかつお節あえ、トマト、冷ややっこ、大根サラダ、目玉焼き
《夕食》白菜のみそ汁、タラのちり蒸しポン酢、ハムと野菜の炒め煮、鶏肉のハーブ焼き、厚揚げのそぼろ煮
 (総カロリーは1209キロカロリー)
 

毎日新聞 2008年5月23日 東京朝刊 
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なくそう・減らそう糖尿病:予防へ、地道に啓発 成人の2割に「疑い」 
毎日新聞2008.5.16 

 厚生労働省が4月に発表した国民健康・栄養調査(06年)の結果で、06年11月現在、日本人の成人のうち糖尿病が疑われる人が約2割に達したことが明らかになった。糖尿病の疑いのある人は推定約1870万人になり、9年前の実態調査より500万人、4年前より250万人も増えた。糖尿病は重大な合併症を起こすため、患者数の抑制が国家的な関心事だ。啓発活動に取り組む現場を訪ね、専門家に現状を分析してもらった。【永山悦子、大場あい】

 ◇食事や運動の重要性、広がる理解
 ■「関係ない」
 
 「摂取カロリーを抑えながらバランスよく食べて血糖値を管理するのが大事です。例えば、ご飯1杯とこのお菓子は同じカロリーなんですよ」。神奈川県茅ケ崎市主催の「糖尿病予防教室」で、同市健康づくり課の管理栄養士、有田仁美さんが説明した。
 この日は麦入りご飯、野菜の煮物など、栄養素のバランスがよく、カロリーが控えめの献立を紹介し、実際に調理・試食した。
 同市は99年から、生活習慣病予防のための、講義と調理実習を組み合わせた栄養教室を開催している。だが、糖尿病予防がテーマの時は、高コレステロール予防の時よりも、参加希望者が少なめだという。有田さんは「糖尿病は他の生活習慣病と比べて、自分には関係がないと考えがちな人が多いようだ」と話す。

 ■4年で15%増 
 国民健康・栄養調査は06年11月、約1万8000人を対象に実施した。直前1~2カ月の血糖値の平均的な状況を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)が6・1%以上を「糖尿病が強く疑われる人」、5・6%以上、6・1%未満を「糖尿病の可能性が否定できない人」とした。
 その結果、強く疑われる人は推定で約820万人(成人の9・8%)、可能性が否定できない人が約1050万人(同11・9%)に上り、計約1870万人(同21・7%)になった。4年前は、強く疑われる人が約740万人、可能性が否定できない人が約880万人、計1620万人だったので、4年間に全体で15・4%増えたことになる。
 男女別でみると、男性は強く疑われる人が12・3%、可能性が否定できない人が11・1%で、合計23・4%。成人男性の4人に1人に近い割合が糖尿病の疑いがあることが分かった。一方、女性は強く疑われる人が8・2%と少なめだったが、可能性が否定できない人は12・5%と男性よりも多く、予備群対策の重要性が浮き彫りになった。
 厚労省は00年に策定した「健康日本21」で、10年の糖尿病患者数を当時の予測値である1080万人から7%減少させ、1000万人に抑えることを目標に掲げている。
 糖尿病に関する知識の啓発活動に取り組む日本糖尿病協会の清野裕理事長は「50年代以降の欧米化した食生活で育った人が中高年世代を迎え、患者がある程度増えることはやむを得ない。だが、健康日本21を策定した当時の予想に比べ、伸びが若干抑えられている。食事や運動の大切さに対する理解は広がっており、糖尿病への正しい知識を呼び掛ける啓発が徐々に効果を上げているようだ。今後は、知識をいかに実行に移すかが課題になる」と話している。

 ◇メタボ健診での対策限界--肥満との関係薄く「血糖値重視を」 

・・・・・(以下、略)・・・・・・・

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毎日新聞 2008年5月16日 東京朝刊



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コメント (3)
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