みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】娘についひどい言葉を・・・:上野千鶴子「何度でも娘さんに謝ってください 」

2010-10-17 07:51:22 | ジェンダー/上野千鶴子
お泊りの選挙講座の一日目終了後は、
みんなで岐阜の夜の街にくりだします。

駅前には、けっこうお値打ちな居酒屋がたくさんあって、
過去2回は、チェーン店にとびこみ。

今回は「咲楽」に載っていた長住町の、
お忍びダイニング 穴GURA に行きました。



広いお部屋もあるようですが、案内された部屋は、
天井が低くて、ほんと穴ぐらのような、天井裏の個室。
禁煙室はないようですが、空調は良くて、苦手な煙草の匂いは気になりません。
お料理は、ひとあじ違う本格イタリアン。

  

  

10種類以上のお料理を、食べて飲んで、一人2500円。
どれもおいしかったです。
11月に4回目の選挙講座があるので、ここならまた来たい、と思いました。

帰るときに、「おいしかった」とほめたら名刺をいただきましたので、
今度は早めに予約して、広いお部屋をgetすることにしましょう。

今日は二日目で、ダイワロネットホテル岐阜にいます。
お部屋もお風呂もベッドも広くてパソコン環境は快適、
グレートもお値段も高め(7500円)のホテルです。

体調は本調子ではありませんが、早めに薬を飲んでいるので、
熱は何とかおさまっています。


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ところで、
昨日の朝日新聞「be」「悩みのるつぼ」の回答者は上野千鶴子さん。
「娘についひどい言葉を・・」という「母」の質問に対する、
上野さんの回答に共感します。

 娘についひどい言葉を・・・ 主婦 40代

 上野千鶴子さんにぜひ、うかがいたく思います。
 私は40代の主婦で、夫、17歳の娘、13歳の息子の4人家族です。下の子が生まれ、娘が4歳のときに、私の身勝手で虐待をしてしまいました。声を出さずに泣く娘を見て「あー、なんて、なんて、ひどいことをしてしまったのだろう。私は母親失格、人間失格だ」と自分を責め続け、娘に心からわび、もう二度と虐待はしないと娘にも約束し、自分にも誓いました。
 ところが最近、娘とケンカすると、娘が「私を虐待したよね、あんなこと、こんなことされたんだよね」と言うのです。
 私は「本当にごめんなさい、謝っても許してもらえないと思うけど、本当にごめんなさい」と謝りました。でも、娘の虫の居どころが悪いときなど、何度も私を責めるので、はっきり言ってしまいました。「父さんと母さんは結婚したときから仲が悪くて、離婚しようとしたら、あなたを妊娠していた。だから離婚できず、今でも父さんに奴隷のように扱われ、不幸だ、あんたが生まれなければよかった、あんたが大嫌いだ」と。
 以後もう二度と口をききません。夫は私たちのことは知らず、娘は夫の前ではとてもいい子です。今でも私は夫を愛していません。生活のために一緒にいるだけです。これから先、どうしたらいいでしょうか。私はもう娘に謝る気はありません。
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何度でも娘さんに謝ってください
社会学者・上野千鶴子


 哀(かな)しいですねえ、女の人生は。愛してもいない夫と妊娠したばかりに別れられず、1度といわず2度までも妊娠して2児の母になり、大切な娘を虐待し、その娘から憎まれ、それでもそんな生活から逃れられないとは……。いつまでこんな哀しいご相談を受けなければならないのでしょうか。
 どうぞ覚えていて下さい、母親が不本意な生活のなかで苦しんでいるとき、その母親の苦しみを目撃するだけで子どもには虐待にあたる、ということを。あなたは夫からの抑圧をさらに弱い子どもにぶつけることで、弱い者いじめをしてしまったのですね。
 わたしは娘さんがかわいそうでなりません。それでなくても子どもは母親の不幸を見て、その不幸の責任が自分にあるのではないか、と思ってしまうけなげな生きものです。それを母親の方から「わたしの不幸はおまえが原因だ」と宣告され、罪もないのに母親から「あんたが生まれなければよかった」と言われてしまうなんて。まだ親の手助けがいる思春期の娘さんです。親から見捨てられた思いで、自分の存在の根拠が崩壊するほどのつらさを味わうでしょう。自傷や自殺に走られたら、一生悔やみきれませんよ。
 思春期の娘は母親の仮借ない批判者です。もうすこしたてば母親の置かれた立場に理解と同情を覚えるようになるでしょうが、今はその過渡期だと思って下さい。「もう娘に謝る気はありません」と言いながら、こんな相談をくださるのは、あなたが娘さんに言いすぎたと後悔しておられるからこそ。何度でも娘さんに謝ってあげてください。でも、その都度きっぱり謝ったら、ぐずぐずとくり返さないことです。そして自分がどうしてこの不幸から逃れられないのかを、誠心誠意娘さんに説明してあげて下さい。
 母の愚痴の聞き役になった娘は早くおとなになることを強いられますが、それでも母を憎むよりは母の盟友となるほうがましでしょう。
 ところでこれから先も、夫との不幸な生活を終生続けるおつもりですか。不幸な母親は子どもを不幸にします。どんなやり方であれ、まずあなたご自身が、不幸であることをやめること。そしてこれこそが、わたしがわたし自身の母に、生きているあいだに伝えたかったことです。
[10/10/16 朝日新聞]


おまけは、上野さんの講演会。
申し込みは終わったみたいですが、当日券が100名分あるようです。

  公開講演会シリーズ「いのち・からだ・こころ」
野千鶴子 氏(東京大学大学院教授、社会学者)
「ケアされるということ-当事者主権の立場から」
 


第3回 10月22日(金)14:00~
新町校地・尋真館30番教室(Z30) 
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第4回 11月19日(金)14:00~
香山リカ 氏(立教大学教授、精神科医)
「<生きづらさ>を訴える若者たち」
新町校地・尋真館30番教室(Z30)

公開講演会シリーズ「いのち・からだ・こころ」第3回、第4回講演会の受講希望者募集は終了いたしました。
たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。

第3回上野千鶴子先生の講演会については、講演会会場(新町校地・尋真館30番教室)前にて、講演会当日の12時30分より当日券(先着100名)を配布します。

なお第4回香山リカ先生の講演会での当日券の有無については、詳細が決まり次第ホームページに掲載いたします。

お問い合わせ先:TEL 0774-65-7370



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10月16日(土)のつぶやき

2010-10-17 02:20:16 | 花/美しいもの
10:42 from Tweet Button
第3回選挙講座『統一選まであと半年~伝える・ひろげる・具体的に動きだす』/夕焼け空 #goo_midorinet002 http://t.co/RkS8ChI
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