みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『悩む力』/姜尚中氏が語る「悩む喜び」の極意/「その人、独身? 60本の赤い薔薇」

2008-08-11 18:51:37 | ほん/新聞/ニュース
1時間ほど前に、ブログの記事を書き上げて、
アップしようと思ったら、gooブログが開けなくなってしまいました。

最近またgooがおかしいので、こんなこともあろうかと、
ある程度「下書き」を送信しておいたのでよかったのですが・・・

ということで、集中力が途切れて散漫になってしまいましたが、
続きを書き足して、完成(公開する)。

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5月のアントニオ・ネグリのシンポのと、
7月の上野さんのバースディで、姜尚中さんを間近に見ました。

イケメンで声もよいので?いまや注目の政治学者なんだけど、
姜尚中さんは指紋押捺拒否者でもあり、
わたしも同じころ、この運動に関わっていたので、
とても親近感を覚えて、本はほとんど読んでいました。

シンポのあとの打ち上げでは、斜め前に座っていらしたんだけど声もかけられず、
上野さんのバースディでは、60本の薔薇の花束を抱えて
サプライズ登場されたんだけど、
シャイなわたしは、写メールに殺到する人たちに圧倒されて、
後ろから控えめに観察するだけでした(笑)。

本物にお会いするのは3度目で、もちろん、相手には認識されておらず・・・
上野さんとのツーショットを写せばよかったかな、と、思っていたら、
この場にいらっしゃって、同じく控えめだった(らしい)酒井順子さんが、
先週発売の『週刊現代』8月9日号の連載エッセイに、
「その人、独身? 60本の赤い薔薇」を、ちゃんと書いてみえました。



あの場の雰囲気をよく表現していらっしゃるうまいエッセイですね。
控えめな風で、ちゃんと観察していらっしゃったのはサスガ。

姜尚中さんの最新刊の『悩む力』(集英社新書)は、
各紙の書評に取り上げられていて、書店の売り上げランキングも上位。


最近では中日新聞の「家族のこと話そう」にも登場しました。


ここに書かれている家族のことは、『在日』(講談社)にも詳しいです。
この本は、集英社から文庫本が出ています。

 
『悩む力』(集英社/2008)  『在日』(講談社/2004)
 
姜尚中さんは若い人たちにも人気で、わが家ではカンさんの本を買うと、
遊びに来た子たちに持っていかれてしまいます。


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『悩む力』はかんたんに読めるのに奥が深い本で、
この本が出たばかりの頃の、インタビュー記事が面白いので紹介します。


ノウハウ本を捨てよ、悩む力が閉塞を打ち破る
政治学者、姜尚中氏が語る「悩む喜び」の極意

2008年5月26日 日経BP 篠原 匡

 『悩む力』という新書を上梓した政治学者の姜尚中(カンサンジュン)氏。文豪・夏目漱石や社会学者・マックス・ウェーバーを題材に「悩むことの意義」を描いている。悩むことで自分の中の内なる力に目覚める。それこそが、生きる力や創造性につながると説く。
 仕事、恋愛、家庭、金――。長い人生、“悩み”は尽きることはない。常に心を重くする、ネガティブな響きがつきまとう。だが、姜尚中氏は「悩むことは喜び」と発想の転換を求める。その意味することは何か。悩み多き現代人の1人として話を聞いた。
( 聞き手は、日経ビジネス オンライン記者 篠原 匡 )

――悩みなど持ちたくない。多くの人々はそう思うものです。でも、その悩みが生きる力になるという姜さんの主張はとても斬新です。「悩む力」というテーマを、夏目漱石とマックス・ウェーバーという2人の先人を題材に描こうと思ったきっかけを、まず聞かせて下さい。

姜 1つには58歳という私の年齢があるでしょう。自分の過去を振り返っても、未熟だったというか、それこそ赤面して穴があったら入りたいと思うようなことの連続でした。私自身、意外と悩んできた方の人間だと思っています。
 昨年、NHKの「知るを楽しむ」という番組で夏目漱石に関して話をする機会に恵まれました(2007年7月放送)。漱石は私が一番好きな作家。子供の時から一番、読んでいました。この番組で完全に素人の、僕なりの漱石論を話しました。
 僕はよくネクラと言われますけど、高校まで野球ばっかりやっていたくらいで、まったくネクラではありません。ただ、どうしても悩みのカサブタみたいなものが積み重なっていってしまった。作品を読んでもらえれば分かるように、漱石も同じように悩みの人だった。4回の番組でしたが、自然と「悩み」が1つのテーマになったんですね。
 実は、漱石もウェーバーも僕より早く死んでいる(漱石は49歳、ウェーバー56歳)。漱石のあのひげ面を見て、僕より若いとはとうてい思えないんだけど。それを考えると、自分は何をして生きてきたのかな、と。それで、2人を手がかりに悩みを書いてみたいと思ったんですよね。

漱石が生きた時代と重なる衰退の予兆
――確かに、漱石は40代とは思えない貫禄がありますね。

姜 もう1つ重要なことは、彼の生きた時代と我々の時代がかなり似通っているという点です。漱石が生きたのは日露戦争以降、新興国家として隆盛を極める一方で、間違いなく没落していくという気持ちもある。そんな相半ばする感情がせめぎ合っている時代でした。
 今の日本も同じに見えます。どうやらかつてのような高成長はもう打ち止めではないか。うまい言葉が見つかりませんが、どうやってうまく衰退していくか。みながそう感じているのではないでしょうか。このような時代には、漱石が出した1つのテーゼが示唆的だと思っています。
 それは、「身の丈で生きよう」ということ。前に前にがむしゃらに生きていくのではなく、身の丈で生きていこうということです。漱石は拝金主義で凝り固まった成り上がりを嫌悪していました。恐らく、(帝国主義の覇権を確たるものにしていた)英国に留学して、英国に対して反感を抱きながら、悩んで会得したことだと思うんですね。
 僕の人生観も戦後の高度経済成長期そのものだから、前へ前へとがむしゃらでした。ただ、高成長が難しくなって、みなが目標を喪失気味になっている。「前へ前へ」ではなく、もうちょっと、身の丈で生きてもいいのではないか。そういうメッセージを普通の人に送りたかった。

――著書の中では、漱石の作品とカネの関わりにも言及されています。

姜 あまり皆さん指摘しませんが、漱石の作品ではカネが大きなトピックになっている。よくよく見ると、彼は終生、カネの問題に悩んだ。今でも、老後の不安でも何でもありとあらゆるものが、カネに通じているでしょう。この悩みの根っこにあるものを、彼なりに文学の中で考えているんですね。
 『心』には、カネは人間関係を壊す根源のように書かれています。『それから』でも、代助の進退を決定づけた要素はカネ。『明暗』も生活費が夫婦関係のネックになっている。急速な経済発展によって大国への道を歩み始めていた日本と、同時に出現した成り上がりに目を凝らしていたのでしょう。
 現在はどうでしょうか。1990年代以降、マネーがマネーを生み出す世界が加速度的に進みました。我々は子供の頃からマネーがマネーを生むというのは、それこそダメな儲け方だと。倫理にもとるということを価値観として教え込まれてきました。でも今は、倫理にもとるものが檜舞台に立っている。
 全世界が「シャイロック」のようになってしまった。それとは反対のことを教え込まれてきた私にとって、まさに裏切られたような気分です。額に汗水とまでは言わなくても、それなりに真面目に働いて、身の丈に合わせて生きられるんじゃないかと思うのですが、世界中がカネに右往左往している。これは、漱石と同時代を生きたウェーバーが言った資本主義とも少し違うと考えています。

「精神のない専門人、心情のない享楽人」

 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を著したウェーバーが考えた資本主義は一定の倫理に従った、市民的な生き方に裏づけられた経済だったと思います。ところが、彼が亜流と考えていた「正統資本主義の逸脱」が今、正統になっているんですよ、はっきり言えば。
 本来、金融というのは経済の潤滑油。生産活動の中で取引をスムーズに動かす潤滑油という役割だったと思うんですが、今はもう製造業よりも金融サービスの方にはるかに価値を見いだしている。帝国主義の時代を生きたウェーバーは、資本主義の行き着く先を『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の末尾でこう述べました。
 「こうした文化的発展の最後に現れる『末人たち』にとっては、次の言葉が真理になるのではないだろうか。『精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のものは、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登り詰めた、と自惚れるだろう』」
 今はどうでしょうか。このようなグローバル金融資本主義を資本主義の変質と見るのか、もともと資本主義とはそういうものと見るのか、この点は置いておいても、この流れは避けられない。
 こういう社会の中で、人間はどのくらいまともでいられるか。まともに働いて、家族を作って、自分の将来を考える――。正直言って、これはかなりしんどいことだと思います。そういう世界で生きざるを得ない人、特に若い人は、目先のノウハウなどに一喜一憂しないで、むしろ自分の中にある力を内省的に振り返ってほしい。

悩みは不幸の種ではない
――最近は悩むことそのものが格好悪いという空気があるような気がしますね。

姜 みなさん、悩むことを不幸の種と考えているようだけど、これは不健全なことです。インターネットを見ても、「なぜあの人がああで私がこうなのか」「悩みのない人はむかつく、許せない」など、そういう情念の海が広がっています。でもね、僕は不健全だと思う。
 実はね、悩むことも喜び。そのことに気づかないとね、ダメだと思うんですよ。やっぱり悩まないと、自分というものが分からないし、自分にとって大切なものも分からない。今のような悩むことを是としない風潮が、今の閉塞感を生み出しているんじゃないでしょうか。悩みをくぐり抜けないと、生きる力や思考力、創造的なアイデアは出てこない。それで、こういう本を書こうと思ったんですね。
 ここ数年、自殺者がものすごく多いでしょう。この10年で30万人が死んでいる。新聞で読みましたが、20歳以上の男女で5人に1人が自殺を考えたことがある、25歳では4人に1人があるという。これはかなり深刻なことではないでしょうか。やっぱり自分の中に本来備わっている力を目覚めさせることは、こういう人たちへの処方箋にもなると思うんです。

徹底して悩めば怖いものはなくなる
――その「内なる力」は悩むことでしか発露しないのでしょうか。

姜 そう思います。でも、中途半端ではダメでしょう。今、時代は中途半端を許さなくなっています。中途半端なところで悩むことをやめると、自我を打ち立てることも、他者を受け入れることもできません。中途半端ではなく、徹底して突き進むことが重要です。
 悩み抜いて、突き抜けると、人間は必ず“横着”になれる。横着になった時、意外と死ぬなんてばからしい、もっとこんな生き方をしてみようか、という考え方になるんじゃないでしょうか。ここで言う横着とは、「悩み抜いて怖いものがなくなる」という状況と同じと考えてもらっても構いません。
 今はスピリチュアルなものが百出しています。この不確実な時代の中で、一人ひとりがどういう生き方をすればよいのか、何を信じればよいのか、分からなくなっているためでしょう。しかし、スピリチュアルが魅力的に映るのは、自分の中にある力に目覚めていないということでもあります。
 これは、自由のパラドックスです。自由であるほど、自由に耐えられなくなる。誰かに命令された方が楽だから、それを待ち望んでいる。悩む力を自ら摘み取っているわけですね。悩みの海を泳ごうと考える前に、浮き輪かボート、場合によっては豪華客船を夢見て、自分で泳ぐことが端から頭にない。
 これだけ情報が溢れている時代です。簡単には自由を行使できないから、世間的にみんなが合意している事柄を基準にした方が早い。こういう情報の海の中で、1つのことを、赤い糸に導かれてやっている人は輝いて見える。今の時代ほど、モデルを求めている時代はないのかもしれませんね。
 でもね、人が生きている以上、自分の中に力があると思うんです。自分の中に悩む力を見いだせば、一人ひとりが主人公になれるはずなんですね。私はスピリチュアル全体がイージーとは思っていませんよ。ただ、自分以外のものにすべてを委ねてしまう。こういう傾向は強くなっています。

――「悩む力」というタイトル。「悩む」というネガティブな言葉と「力」というポジティブな言葉の両方が含まれているところが興味深いですね。

姜 違うタイトルもあったけど、いろいろと考えた末にこれがいいと。以前、『脳内革命』という本がベストセラーになったでしょう。なぜ流行ったのか。僕の解釈では、自家発電的に自分を変えれば世界が変わるというところが受けたのかなと。これだと自分の脳を変えるだけでいい。そこに他人は介在しない。

ノウハウ本を捨てよ、一人で悩め!
――要するに、自己完結できると。

姜 そう。今も脳生理学に人気がある。なぜみなが脳に惹かれるかというと、他人が鬱陶しいんだよね。他人は怖いし、鬱陶しい。不安の種になる。職場や男女関係など、いろいろなところで臆病になっているのでしょうね。でも、親子や恋人、夫婦など他人がいるからこそ悩みがある。多くの悩みの種はすべて他人との関係で生まれる。
 どんな人間だってみなから注目されれば悪い気持ちはしません。僕だってそうです。お互いが承認し合って、他者との関係が自分の力になっていくようなコミュニケーションを多くの人は欲している。その意味では、悩む力は他者とともにある。
 僕は自分が今まで悩み抜いてきたという自分なりの自負があります。その経験を前面に出して、多くの人が悩む呼び水になればいいと思っています。ノウハウ本は雨後のたけのこのようにありますが、悩んで悩んで、自分の中にある力を見いだしてほしいですね。
姜尚中(カンサンジュン)氏
1950年生まれ。早稲田大学政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史。著書に『マックス・ウェーバーと近代』ほか(写真:村田和聡 以下同)


『悩む力』は税込みで714円です。
まだお読みでない方は、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。


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オオナンバンギセルとアサギマダラ/伊吹山で出合った感動の花と蝶

2008-08-10 20:35:38 | 花/美しいもの
8月になったら伊吹山のお花畑に行こうと思っていたのですが、
あいにくの夕立続きでお天気がなかなか安定しません。

今日はふたりの日程が空いているラストチャンスなので、
朝一番で車を走らせて、伊吹山ドライブウェーで山頂を目指しました。

伊吹山山頂のアサギマダラ


 
いつものように西遊歩道からのぼり始めたのですが、
山頂のお花畑に着いたらガスがかかっていたのでちょっとだけ滞在して、
中央遊歩道をまっすぐに降りてきました。


いつもは東遊歩道から降りるのですが、時間がかかるのと、
雨が続いて道がぬかるんでいるかもしれないのでパス。

この時期、東遊歩道の最後にイブキトリカブトが咲いているので、
真ん中を降りてから、東遊歩道を少しだけ登りました。


予想どおりトリカブトは咲いていたのですが、ちょっと遠すぎて、
望遠でもきれいにとれません。
この一帯ではアサギマダラを見かけることが多いのですが、
今年はヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラを間近で見ました。


お花の画像はまだ整理できてないので、
アサギマダラが羽を広げた感動の瞬間を紹介します。

  

    

アサギマダラ(タテハチョウ科 マダラチョウ亜科)

日本国内の分布:日本全土。
ただし、越冬は温暖な地域でのみ可能。毎年、長距離移動する。
成虫の出現期:春~秋。
ただし、南西諸島や温暖な地域では夏はほとんど見られず、
逆に山地や北日本では主に夏に見られる。
これは本種が渡りをするためと考えられている。


全国アサギマダラマーキングスポット一覧

  








伊吹山3合目のオオナンバンギセル

伊吹山ドライブウェーを降りて滋賀県に入り、
お昼過ぎに伊吹山3合目にやってきました。

一通り歩いたのですが、今年は秋の訪れが遅くて、初夏の花が終わった後のようで、
いつもより花の種類がすくないような気がします。

とはいえ、3合目の看板を背にした一帯はユウスゲの原。 
  
夕方になると咲くユウスゲの花が開きはじめていました。


この野原にはススキやカリヤスもたくさん生えていますが、
昨年、お花畑の管理者のかたに、
このあたりで咲くオオナンバンギセルの花を見せてもらいました。

ユウスゲとオオナンバンギセルにであいました。
/伊吹山3合目のお花畑(2007.8.26)


で、最後にオオナンバンギセルを見つけようと
ユウスゲの花が咲いているあたりを探したのですが見当たらず・・・。

オオナンバンギセルはカリヤスやススキに寄生して咲く花なので、
地形を思い出しながら、草が生い茂っているところに移動すると、
草に隠れた株もとにいくつか見つけました。

昨年とおなじ付近に咲いていて、1年ぶりの再会です。
  

ともちゃんが咲いたばかりの花があると呼ぶので行ってみると、

草の間に、特大の花が咲いています。
  

コツが分かると次々に見つかって、
最後に見つけたのは、感動の大群落。


登山道から直角に入った横道に咲いていました。
みつけやすいように周りの草が刈ってありました。





  

オオナンバンギセルは、まだまだこれから咲くつぼみがたくさん。

伊吹山3合目は、頂上と比べると訪れる人も少ないのですが、
とっておきの出会いがある草原のお花畑です。


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「ファーム冨田」のラベンダーと「はまなすの調べ」/北海道・富良野

2008-08-09 18:15:50 | たび/紀行/温泉
北海道に行くと、かならず立ち寄るのが「ファーム富田」。


  

もちろん、有名なラベンダーやお花を見るのがお目当てなのですが、
もうひとつの楽しみは、ここで作っているハーブオイルや香水。

何をかくそう、わたくし一時、
ハーブやアロマテラピーなどに凝っていたことがありまして、
寒い冬に、薪ストーブの前でハダカになって、
オイルマッサージなどやっていたんですよ(笑)。

で、開園と同時に立ち寄ったのが「香水の館」。
時間がたつと買い物客で混雑するので、
先にゆっくり楽しんで、好きなお土産をゲットする方針。

もちろん、お花専門のともちゃんは別行動。
  

オードパルファム「さきわい」の香りがすばらしかったのですが、
一瓶8000円近くもして、小瓶がなくて、とても手が出ません。
テスターに香りをつけて、きき比べながら迷っていたのですが、
優しくて甘いハマナス(ジャパニーズローズ)の香りも大好きなので、

様子を見にやってきた、ともちゃんに「どっちが好き?」と聞いたら
「ハマナス」と言ってくれたので(ほっ)、「ハマナスの調べ」と
「ラベンダーオイル」をプレゼント用に買い求めました。

バラのなかでは、ティローズやブルーヘブンなどの優しい香りが好きで
ハマナスもどちらかと言えば、この系統の香りです。

 

「ファーム冨田」は香水の材料になるお花の栽培から、
香水の作出から調合まで、すべて自社開発しているのです。
  


「香水の館」の前に広がるラベンダー畑。
7月は「濃紫早咲」が咲き始めていました。

 



ここで摘み取ったお花を、ドライフラワーにしたり、
  
蒸留してラベンダーオイルなどの製品に加工するのです。
  

おかむらさき
  

ようてい
  

はなもいわ
  

濃紫早咲
  




今日は、テルテルさんのバースディ。
「はまなすの調べ」と完熟ミニトマトとホタルノタマゴを
バースディプレゼントに贈りました。



 テルテルさん、お誕生日おめでとう   


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消えた?イチジク・バナーネ、猿との攻防はじまる。

2008-08-08 22:35:34 | 有機農業/野菜&ハーブ
ないっ! 大きな夏果をたわわにつけていた、

イチジク・バナーネの木が消えている。


と、
昨日の記事のつづきを書こうとしたら、
画像を送ったところで、3日続きの雷雨。

 ピカッ、ドカッ、バシャーン 

パソコンはもちろん、あわてて家中の電気製品の電源を切りました。
今日は、ここ数年で一番ひどい雷でした。

雷の音も遠のいたので、やっと電源を入れました。

珍しいイチジク・バナーネは年2回、
大きな夏果と糖度23度と極甘の秋果がとれます。
昨年採れたちょっと小ぶりなのが「秋果」で、
今年は、夏果の実がたくさんついてて楽しみにしていました。


北海道から帰ったら、握りこぶしくらいに大きくなってて、
もう半月ほど待てば食べられる、と心待ちにしていました。
  

ああ、それなのに、それなのに・・・・

木ごと消えてしまった、と思って、
狐にだまされたような気分で近づいてみると、
木は倒れていて、枝は地面に張り付いてて、
なくなったわけではなくて、夏草に隠れていただけなのですが、
夏果はあとかたもなく消えてるのです(泣)。

周りの草は何者かに踏み荒らされていて、
そのうえ、枝も根元から折れています。
  
大きな実は下に落ちていないし、竹が倒れてかぶさっているし、
きっと、山づたいにサルが降りてきて、
竹から枝に飛び移って持ち去ったのでしょう。

そういういえば、
去年も夏果はひとつも取れなかったっけ。
あれはきっと実がつかなかったのではなくて、
ついてたけど、食べられてたんだ、とやっと気づきました。

「秋果」も熟して収穫間近になると食べられてて、
それでキュウリネットを張ったり、袋をかけたりしていたのです。

極甘イチジク・バナーネがとれはじめました。
とはいえ、サルと知恵比べも。 (2007.8.27)


とりあえず、かぶさっている竹も切ってもらって、
周りの草を刈ったイチジク・バナーネ。

倒れていた枝もおきてきて、一回り小ぶりに見えますが、
さっぱり、見晴らしがよくなりました。

夏果はやられましたが、極甘の「秋果」は、
ざっと数えても100個以上は実がついています。
  

もうひとつもたべさせないぞ、と強い覚悟で、

田の草取りや畑仕事がひと段落したともちゃんに頼んで、
根本的なサル対策をすることにしました。

イチジク・バナーネをめぐって、猿との攻防戦のはじまりです。


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暑さに負けず咲く槿と百日紅

2008-08-07 14:17:02 | 花/美しいもの
8月7日は、暦の上では秋が始まる
二十四節気の「立秋」

大気も不安定になるころで、上空に寒気が入り込んで、
ふつか続きの夕立で、息も絶え絶えだった
畑の作物や庭の花たちが一息ついています。

この猛暑にも負けずに咲きつづけているのが「ムクゲ」。

花びらは紙のように薄くてはかなげで、
朝咲いて日が沈むとしぼむ一日花なのですが、
炎天下でも次々に咲いています。

ピンクに赤の一重咲き。


  

  

純白の一重咲き


  
一重の花には清楚な美しさがあります。

その真んなかにあるのが、
桃から紫に花色が変わる八重咲き。


  

この八重咲きの花がすきなのですが、
木も小さくて、花数が少ないのです。

  

  



ムクゲの後ろに見える、石垣の上の百日紅も
長い間、咲き続けている夏の花です。

草が生えていて近づけないので、望遠で写しました。


花がきれいに写せないので、
百日紅がもう一箇所咲いている西のほうに移動。

こちらは、一昨年植えた「夏祭り」です。

ピンクに白のフリルが、華やかでかわいい人気の花です。
   

ひとしきり、夏祭りを写したあとのことです。


夏祭りの北の竹やぶの下にあるはずの
イチジク・バナーネのほうに、ふと目をやると・・・・



ないっ! 大きな夏果をたわわにつけていた、
バナーネの木が消えている。



なんとしたことでしょう(絶句)。
   

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『おひとりさまの老後』を読む会(上野千鶴子著)、「議員としてのスキルアップ連続講座」を開催。

2008-08-06 08:22:49 | ジェンダー/上野千鶴子
あさって8月8日(金)から約半年間(3月まで)の予定で、
「『おひとりさまの老後』を読む会」をはじめます。

「む・しネット」プロジェクト企画として、
会員制ではなくて、オープン参加でやりますので、
どなたでもお気軽にご参加ください。

まず初回の8日は、読書会のすすめ方を話し合います。
『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著/法研)の本を持ってきてくださいね。
(本をお持ちでない方には上野さんのサイン本があります)

『おひとりさまの老後』
はじめに
第1章「ようこそ、シングルライフへ」
第2章「どこでどう暮らすか」
第3章「だれとどうつきあうか」
第4章「おカネはどうするか」
第5章「どんな介護を受けるか」
第6章「どんなふうに『終わる』か」
あとがき


会場はいずれも、JR岐阜駅コンコースのすぐ東に続いている
「ハートフルスクエアG」(岐阜市女性センター・2F)。
名古屋から快速で18分、交通の便がよいところです。

第2回の8月20日(水)から、じっくり読み込んでいきますので、
8日の予定が立たない人は、2回目(20日)からの参加でも大丈夫です。

上野千鶴子さんの本を読み続けて7年目、読書会ではいままでに、
『上野千鶴子が文学を社会学する』『差異の政治学』
『老いる準備』『当事者主権』
『生き延びるための思想』
を読んできました。


8月22,23日に、「ウィルあいち」(愛知県総合女性センター・名古屋市)で開催の、
M&T企画「議員としてのスキルアップ連続講座」の参加者も募集中。
この市民派議員対象の勉強会も7年目を迎えます。
連続講座は3回通しでの参加が原則。
定員15名であと数名です。
お早めにお申込ください。

以下、『む・しの音通信』66号に載せたインフォメーションです。

~「む・しネット」プロジェクト企画~
「おひとりさまの老後」を読む会
 
上野千鶴子さんの著書を読み始めて7年目。
今年度は、話題の75万部の大ベストセラー、
『おひとりさまの老後』がテーマ本です。
読みやすいけれど奥が深い本を一緒に読みましょう
会員制ではなくオープン企画なので、
参加したい方はご連絡ください。
会場はJR岐阜駅東の「ハートフルスクエアG」です。
◆第1回:8月8日(金)10~12時
 小研修室2(ハートフルG)
◆第2回:8月20日(水)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
◆第3回:9月29日(月)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
プロジェクトスタッフは新田幸子と寺町みどり。
お問い合わせは、058-272-2348(新田さん)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
M&T企画(寺町みどり&ともまさ)/「議員としてのスキルアップ連続講座」 
「む・しネット」の共催で、3回実施します。
担当スタッフは、島村きよみ、小川まみです。
●第1回「議会で働くために、
まず各種の基本を身につける」
日時:8月22日(金)13時~20時~
23日(土) 9時~12時
会場:ウィルあいち(名古屋市)
講師:寺町みどり&ともまさ
《講座対象者》「無党派・市民派」の議員
       および立候補予定者の市民
《参加費》 1万5千円(2日間通し)
《締め切り》定員15名(先着順)
《問合せ先》寺町知正(T/F 0581-22-4989)
【セッションの内容】
・「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」
~基本的な議会のルールと流れ
・「原則に基づく的確な発言、議論が効果を生む」~質疑と一般質問の違い
・「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」~情報公開/住民監査請求
・「9月議会に向けて=決算審査のために」
予算のしくみと流れ/「財政健全化法」
・「具体的問題の解決」
【第2回】10月24日(金)~25日(土)
テーマ「議会活動のレベルアップ/各手法の実践的テクニックを身につける」
【第3回】2009年1月下旬か2月上旬
テーマ「一般質問と議案質疑の組み立て/情報公開/不正支出/予算審議対策」

<編集後記> 
 65号完成間近の1月に体調を崩し、まみさんが印刷・発行にこぎつけた。
66号の編集・発行は今大地さんが手を挙げたけれど、
企画段階で脳底動脈瘤が見つかりダウン(手術、療養中)。
校正担当の幸子さんも「C肝」だし、スタッフは揃いも揃って「プロジェクトb(ビョーキ)」です。
体調も快復したので、ペースダウンして発行しましたが・・・先行きはグレー。
ということで、スタッフも、はやく載せたかった記事も、賞味期限切れ間近に(笑)。
仕事がはやく、イキのよい編集スタッフ募集中!! (みどり)
 
(『む・しの音通信』66号より転載)



名古屋でお会いした上野さんから日本経済新聞に連載していらっしゃった
【やさしい経済学「21世紀と文明」】「エイジングとポストモダン社会」
というコラムの、全回分のコピーをいただきました。

「もうブログで紹介してる」と言ったら、「じゃあいらない?」。
全部の記事は揃ってないので、「ほしい、ほしい」と言ってもらってきました(笑)。

7回目まではブログで紹介したのですが、
7月28日の最終回がまだなので、いかに紹介します。







「エイジングとポストモダン社会」【 やさしい経済学「21世紀と文明」】――[8] おひとりさま現象  
(2008.07.28 日本経済新聞)

 『おひとりさまの老後』(法研、2007年)という本を書いたら75万部に達するベストセラーになった。著者のわたしも想定外の、「おひとりさま現象」が生まれている。
 それも無理はない。高齢者の三世代同居率は五割を割って45%。代わって増えたのが夫婦世帯の35%とひとり世帯の16%。合計すれば51%と、同居世帯を越える。これから先はますます、ひとり世帯が増えるだろう。
 これまで「家族のなかの老後」がいちばん幸せと思われてきたが、ほんとうにそうだろうか?
 NHKのTV番組、『クローズアップ現代』が「おひとりさま現象」をとりあげた。キャスターの国谷裕子さんの「どうしておひとりさまが増えるんでしょうね」という問いに答えて、ゲストの樋口恵子さんが、ズバリ、「そりゃ、ラクだから」と答えた。
 樋口さんと言えば、1980年代、時の中曽根内閣が家庭基盤充実策をとなえ、「老後は、孫を膝(ひざ)に抱くたのしみを」と言ったのに対し、「そんなことをしたら、年寄りの骨が折れる」と返した人だ。当時すでに人生80年時代。80代の年寄りが20代の孫を膝に乗せれば、そりゃ骨折もするだろう。
 高齢者の同居率を経済階層別にブレイクダウンしてみると、おもしろいことがわかる。高経済階層ほど別居を維持する世帯分離派、低経済階層は、子世帯が親にまで手がまわらない「姥(うば)捨て」別居派。中間層に、かえって同居率が高い。二世帯を維持するのは、余裕と選択の産物なのである。
 「家族のなかの老後」は、場合によってはリスクにもなる。家族は、政府の言うように「福祉の含み資産」にもなるが、逆に虐待やストレス源などのリスク要因になる。介護関係の専門家は、ひとり世帯の方が同居世帯よりも問題に対処しやすい、と証言する。家族がたちはだかるために、みすみす問題があるとわかっている家庭に介入できないのだ。考えてみれば、「おひとりさま」は、家族に期待もできない代わり、家族がリスクになる可能性からもまぬがれている。
 後期高齢者医療制度は、高齢者を扶養家族からはずすという。それならいっそ、65歳以上になったらだれの扶養を受けないですむ「おひとりさま」仕様の年金・社会保障制度を設計してもらいたいもの。そうでなければ制度の一貫性に欠ける。
=おわり
…………………………………………………………
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
48年富山県生まれ。京大大学院博士課程修了。
専門はジェンダー研究。
(2008.07.28 日本経済新聞)


「『おひとりさまの老後』を読む会」に参加したい方は、
新田さん、またはみどりにご連絡ください。


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初物のすくなカボチャ、そうめんカボチャ、ウリ類を収穫。

2008-08-05 10:05:43 | 有機農業/野菜&ハーブ
畑の瓜やスイカの畝が夜のうちに荒らされて、
残念なことに、初物は何者かに食べられてしまいました。


畑の周りにネットを張り巡らせ、
これ見よがしに「トラップ(捕獲檻)」を置いたら、少し被害が減りました。
  
空からは、カラスがトマトや甘い野菜を狙っているので、
本物そっくりのダミーを吊り下げました。
カラスはかしこいので、仲間が捕まったと思って近づかないそうです。

畑の管理は、何年かぶりかの「百姓見習い志願者」に任せているけれど、
北海道に行ってるうちの豪雨で、トンネル内の株が高温多湿で蒸れて、
草もぼうぼうで、今年は、あまり出来がヨロシクない。

カボチャ類は皮が硬いのでおいしくないのか被害にあっていなくて、
春まで持つそうめんカボチャは、畑にゴロゴロ。
  

すくなカボチャ、スイカ、ウリ類も何とか収穫できました。。
  


ホタルノタマゴ(ストロベリートマト・食用ほおずき)も
   
今年は大豊作で、たくさん実がついています。
  
収穫時期がむずかしいのですがジャムにすると絶品とか。
食べきれないほどあるので、今度ぜひ作ってみましょう。

   

   
ナスは、賀茂茄子、米ナス、でらなすなどの丸ナス、煮ナス系と、
庄屋長茄子、黒陽など実の柔らかい長茄子系などいろいろ。
 

すくなカボチャは、あまりに大きいので半分に切ったのですが、
それでもまな板からはみ出ています。

カボチャの中では、ホクホクで群を抜くおいしさで、
でんぷんがつやつや光ってて、種を見ると完熟してるようです。

逆流性食道炎の治療中で、「熱、油、辛、酸は禁忌」ですが、
飛騨特産の初物すくなカボチャで、今年初めての天ぷらを作りました。

  
なすとかぼちゃは5ミリくらいに切って、ナスは水にさらしてあく抜き。
オクラのヘタの面取りをして、粉とタマゴを氷水で溶いて・・・、
で、揚げだしたらおもしろくて、

玉ねぎとニンジン、キノコは、それぞれかき揚げにして、と 
次々に、そのへんにある材料を追加。
  

お隣りの家の住人にも、おすそ分け。



 そうめんカボチャの食べ方
横半分、または輪切りにする。
そのまま、ほぐれてくるまで茹でる。
(蒸す、またはオーブンで焼いてもよい)
熱いので、さっと水にとって、
ほぐします。透明なそうめんみたいだから、
  
そうめんカボチャ。

しゃきしゃきとした歯ざわりがさわやかな夏の一品。
ほの甘く、クセがなく、どんなたれにもよくあいます。


ウリはつるが枯れてたものも多いので、味に自信はありませぬ(笑)。

オマケの真桑瓜(マクワウリ)
日本古来の瓜で、岐阜県の真桑村(現真正町)が原産地、
今ではごく限られた地域でしか栽培されていない幻の瓜。
プリンスメロンなどの「○○メロン」は、この真桑瓜を親にしています。

味はコウセキウリのほうがよいのですが、香りが抜群。
めずらしいので、真正町農協まで買い出しに行ってきました。


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色とりどりのグラジオラス、夏の光に映えて咲く花。

2008-08-04 10:03:54 | 花/美しいもの


植え時が遅れても大丈夫(なはず)と、
去年9月に植えたグラジオラスの格安球根。
 

遅植えグラジオラス、出血大サービス/これでも家庭菜園!? (07.9.5)

昨年は葉ばかりで、ほとんど花が咲かなかったけれど(やっぱり!)、

今年は草の中からいきおいよく、剣のようなぴんぴんの葉を伸ばし、
色とりどりの花が、次々に咲きました。


赤色、黄色、オレンジ、ピンク、むらさき、エトセトラの変わり咲きです。

  

  

  

グラジオラスは、すぐに倒れてらしもない(乱雑、無秩序、むさ苦しい)ので
今まであまり植えなかったのですが、こうして咲いてみると、
真夏の強い光に映えて、カラフルでいいもんですね。

夏草よりも背が高くなる、というのが、なおよい(笑)。



  

  


一昨年植えた真っ赤なグラジオラスは、まっ先に咲きました。


  



燃えるような赤もステキです。


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燃える空と雲~刻々と変わる夕焼け/M君との再会

2008-08-03 12:19:22 | 地震・原発・災害
4時ごろ、阪神大震災で被災して父親と岐阜に避難していたM君から、
「岐阜に来てるので会いたい」と電話があり、岐阜まで迎えに行った。

昨日は、有名な長良川花火(岐阜新聞)の日。
道は渋滞気味で、長良川の河川敷は人で埋め尽くされていた。


Mくんが震災にあって、父親と岐阜に来たのは11歳のとき。
父親に連れられて転々としていて、学校にも行ってなかった。
2年間岐阜にいて、受け入れてくださるFさんちから学校に通い、
小学校を卒業したが、中学のある日、とつぜん父親といなくなった。

どうしているのだろうと心配していたら、3年前、父親の元を飛び出して、
今度はひとりで、わが家を探して岐阜にやってきた。
成人して、学校に行っていないことに焦りを感じ、このままではいけない
と、父親から離れる決心をしてのことだった。
彼にとって、多くの人の温かさが詰まった岐阜の地は、
忘れられない土地のようだ。

父親は彼を連れて失踪したまま行方知れず。
3年前は、ひと月ほど岐阜にいて、
ずっと彼を探し続けていた大阪の母と兄の連絡先を見つけ出し、
紆余曲折を経て、劇的な再会をはたし、ふるさとに帰っていった。
彼はどこかで生きていると信じ、彼の部屋はそのままにしてあったという。

その後、きちんとした字で年賀状や暑中見舞いを送ってくれていたが、
お世話になった人たちに、と「お土産」持参でやってきた(嬉)。

成長して25歳になったMくんと、3年ぶりに再会した。

無口でただ微笑むだけのかわいい男の子だったが、いまは、
昼は食品会社でアルバイトをしながら、母の家から夜間中学に通っているという。

夜間中学は、戦後補償のために建てられ、在日の人が半数くらい、
中国残留孤児の人や年配の人が多く、若い人はMくんくらいで、
もう夜間中学の役割は終わったということで、
橋下大阪府知事は、今年は補助金のカット、来年には全廃の方針とのこと。
署名運動をしたけれど時期が遅く、政策変更は難しいらしい。

夜間中学生への就学援助、廃止へ 生命線の年2万円(2008.7.26 朝日新聞)
大阪府内には公立の夜間中学が7市に計11あり、日本人、在日韓国・朝鮮人ら約1300人が在籍。半数が60歳以上だ。就学援助は学校教育法で対象が学齢期の子に限られているため、府は71年度から、各市が低所得の生徒を援助する事業に半額を補助してきた。 
 ところが橋下知事は「就学援助は本来、国と市町村が担うべきだ」として、今年度の予算を10%カット、来年度からは補助を廃止するとしている。このため、近畿の夜間中学に通う生徒らが3万4千人分を超える反対署名を集め、6月に知事に提出した。
 
 
勉強して夜間中学を卒業したい、というMくんは憤りをこめて
しっかりとした口調で話してくれた。

一度も花火を見たことがないMくんが、花火を見て帰りたい、というので、
お世話になったFさんちを訪ねてから、長良の「さがみ」で夕食を一緒に食べた。
Mくんは、「うな重」をおいしそうに食べていた。
自分で働いてかせいだお金で岐阜に来たという。
朝とつぜん思いついてやってきた、というので、
ゆっくり会いたいから今度は連絡してきてね、と、Mくんを見送った。

帰り道、車のなかから、燃えるような夕焼けを見た。








西の空に広がる夕焼けが、とてもきれいだった。

とおくに、ドンドーンと花火の音がひびいていた。


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「女の性はなぜ叩かれるのか」上野千鶴子~「性教協」全国夏期セミナー/満腹&至福のいちにち

2008-08-02 12:45:36 | ジェンダー/上野千鶴子
「“人間と性”教育研究協議会」の第27回全国夏期セミナーで
「どえりゃぁ熱い」ナゴヤヘ行ってきた。

会場の鶴舞公園にある「名古屋市公会堂」でたえこさんと待ちあわせ、
セミナー実行委員長の岐阜の田中良さんとバッタリお会いして少し話した。



12時からの、開会アトラクションが始まっていて、
中にはいると会場は真っ暗、進行役はなんと友人の吉田直美さん。
アトラクションはパス、空いていた2階の書籍コーナーで本を何冊か買って、
長椅子に座って駅で買ってきたサンドイッチを急いで食べた。

アトラクションが終わると前列2列があいたので、
いちばん前の席に移動。

本命は、1時15分からの上野千鶴子さんの基調講演
『女の性はなぜ叩かれるのか-家父長制と性の自律-』。

「バックラッシュの政治的背景」「ネオリベと『男女共同参画』の奇妙な同盟」、
そして、「バックラッシュとどう闘うのか」など、
バックラッシュを巡る歴史や状況が90分にコンパクトにまとめられ、
目配りのきいたインパクトのあるお話。

福井のことや、国分寺市、つくばみらい市の事件などがタイムリーに盛り込まれ、
運動の渦中にいるわたしにはなじみの話だったけど、
はじめて聴いて「目からウロコ」の人も多かったと思う。

『おひとりさまの老後』よりギャグも少なくカタイ内容だったけど、
聴いている人をかくじつに励ますメッセージがこめられていて、
最後のほうは、涙ぐんでいる人も多かった。


いつものことだけど、講演後にサイン会が開かれ、
長い行列の一人ひとりの本にサインする上野さん。
最後のお一人になるまで丁寧に対応されててサスガ。
腱鞘炎にならないかなぁ、なとどあらぬ心配などしていた。


当日資料と会場で買った本+上野さん関連のコピー。
若桑みどりさんの『戦争とジェンダー』と『カミングアウトレターズ』と、
上野さんが講演で触れられた『セクシュアリティ』37号を入手。

講演が終わってから、時間があったので、
4人で、セントラルタワーズの12階へ。
 

「資生堂パーラー」で、ティタイム。
マンゴーパフェ(1365円)とケーキセットを2個ずつ注文。
もうやいっこして食べました。


次の予定があるおふたりとは別れて、セントラルタワーズ12階に戻り、
小龍包の包み技に目が釘付けだった「鼎泰豐(デイタイフォン)」 で、

  
たえこさんお勧めの絶品「幻の小龍包」を食べました。

熱々の肉汁が口に広がり、おいしかったです。
デイ・タイ・フォンは、ニューヨークタイムズ紙で
「世界の10大レストラン」に選ばれた超有名店で、
本店がある台北では、いつも行列ができてるそうです。

「ケア その思想と実践」第6巻(岩波書店)を買おうと、


高島屋11階の三省堂書店に行って探したのですがなかったので、
本屋をぶらぶら見て周り、欲しかった他の本を数冊買って、

もうけっこうお腹が一杯だったのですが、
久しぶりに会った友人と別れがたく、
やっぱり夕食も食べて帰ろう、ということになり、
 
13階の「藪そば」でお蕎麦を食べながら、おしゃべり。

帰ってきたのは10時を過ぎていました。

まず、上野さんにコピーをもらった資料を一通り読んでから、
2002年の発売と同時に単行本で読んだ『闇の子供たち』を
昼間の上野さんの話とシンクロしながら、
予想通り、汗と涙と鼻水でグチャグチャになりながら2時半に完読。

そして思った。
「こどもの性(いのち)はなぜ売られるのか」
「世界はつながっている」。

こういうときだけ、の集中力、はスゴイ。
ヨフカシシテ、メンエキリョクオチタカナァ・・・
眠れなくなりそうだったので「リーゼ」を飲んで寝た。


迎えた「役にたたない日々」の「ときが滲む朝」。

今日も買ってきた本を読む至福のいちにちです。


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