みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

小林秀雄賞:加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)

2010-10-26 18:02:25 | ほん/新聞/ニュース
昨日、新しいいのちが誕生して、
ほくちゃんとさちさんとゆうちゃんに家族が増えました。
もうすぐ3歳になるゆうちゃんは、ひとりで高富にお泊り。

ゆうちゃんを送りがてら長良医療センターに行き、
ついでに、わたしも病院を受診してきました。

先週から体調がなんとなくよくなかったのですが、
検査の結果、かるい膀胱炎か。
クラビット錠500mgを三日間飲んで、様子を見ることに。
水分をたくさん摂ること、からだを冷やさないことなどなどの注意。
これで治らなければ、専門医を受診すること、といわれました。
疲れ気味ではあったけれど、はたらきすぎてはいないんだけど・・・。

昨日紹介した11月2日の紀伊国屋サザンセミナー 「戦争の論理」が駆動するとき
は、
「上野千鶴子×森 達也×加藤陽子」の豪華キャスト。

加藤陽子さんは著書の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で、
第9回小林秀雄賞を受賞されました。

刊行されたときに本屋で見つけて、おもしろそうな本なので、
買うかどうか迷っていたのですが、
「小林秀雄賞受賞」と知って、本を買って読みました(笑)。

とても読みやすく、インパクトのある本です。

   
 それでも、日本人は「戦争」を選んだ
(加藤陽子著/朝日出版社/2009/7/29) 


小林秀雄賞:加藤陽子さんに「本で答えを出さず、読者が考える新手法」--贈呈式 

第9回小林秀雄賞(新潮文芸振興会主催)の贈呈式がこのほど東京都内で行われ、著書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で受賞した加藤陽子・東京大教授に賞状などが手渡された。加藤さんは日本近現代史の研究者で、毎日新聞日曜朝刊「時代の風」の執筆者を務めている。

 加藤さんは神奈川県内の中学・高校生を相手に、日清戦争から太平洋戦争まで近代日本の五つの戦争について特別講義を行った。その内容をまとめたのが受賞作だ。選考委員の橋本治さんは「今の評論は、書き手が一人で問題を背負い、独り善がりになったり、結論が散漫になったりする。加藤さんの本は答えを出さない。周到に教えれば読者が考えることにつながるという方法に新しさがある」と評価した。

 加藤さんは、大学での授業で太平洋戦争を扱った米映画「硫黄島からの手紙」を学生に見せ、感想を書かせたことなどに触れ、「学生にとって『生きていくのは一人でも大丈夫。でも一人じゃない』という感覚を持つことが大事。それを中高生の授業でも心掛けた」と話した。そして「この本の新しいかもしれないところを見いだしていただいた」と感謝を述べた。【大井浩一】 
毎日新聞 2010年10月25日 東京夕刊


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書評がたくさん出ているので、紹介します。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ(朝日出版社)

かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。
世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争は
きまじめともいうべき相貌をたたえて起こり続けた。
その論理を直視できなければ、かたちを変えて戦争は起こり続ける。
だからいま、高校生と考える戦争史講座。
日清戦争から太平洋戦争まで。講義のなかで、戦争を生きる。
       *
   生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、
自分が満州移民として送り出される立場であったなら
などと授業のなかで考えてもらいました。
講義の間だけ戦争を生きてもらいました。
そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、
時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を
簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。
                ……本書「はじめに」より

◆日本だけでなく、世界の人々がなにを考え、どのような道を選択したのか、
 かつての人々が残した言葉をたどりながら、詳しく鮮やかに紐解いてゆきます。
 縦横無尽に「戦争」を考え抜く。歴史の面白さ・迫力に圧倒される5日間の講義録◆  


それでも、日本人は「戦争」を選んだ [著]加藤陽子
[掲載]2009年9月20日 朝日新聞
[評者]小柳学(編集者)

■学者がいざなう司馬的世界
 日本近現代史を専門とする東大教授の加藤陽子氏が、神奈川県の栄光学園で歴史研究部の中高生に実施した講義をまとめた。
 テーマは日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争と、ほぼ10年おきに起きた日本の戦争。講義は研究の最前線を知る立場から、従来の「侵略・被侵略」といった二分法によらず、アジアにおける覇権をめぐる競争の物語として日中の過去を見る、という視点で進んでいく。
 加藤氏は歴史学における最新の見方をおしげもなく伝えながら、たびたび生徒に当事者として考えるよう要求する。例えば日中戦争では、中国人ならアメリカとソ連を味方につけるために何をするかと問い、生徒が「連盟に介入させるように日本のひどさをアピールする」と答えれば、「正攻法。でも、連盟はあまり力にならなかったし、アメリカとソ連は加盟国ではなかった」と返答する。その上で紹介されるのが、当時の外交官・胡適(こてき)である。国土を失っても最初に日本に負けることで米ソを味方につけ、最終的に勝利できると主張した胡適の「日本切腹、中国介錯(かいしゃく)論」が紹介されると、生徒が「すごい……」とどよめく。読者もうなる瞬間だ。
 日本側の“知られざる人物”も紹介される。例えば太平洋戦争の前に、日本は重要物質の八割を海外に依存するため持久戦には勝てない、戦争する資格はない、と主張した軍人の水野広徳がそれだ。
 聞き手との対話から巧みに展開される講義の中で、知られざる人物や埋もれていた歴史の選択肢が見えてくる。その手法は、歴史に埋もれた人物たちを小説に登場させ、輝きを与えた司馬遼太郎を想起させる。読者は歴史の現場に降り立ったような感覚を味わえるのだ。司馬が小説でほとんど描かなかった近現代の「現場」に、一人の学者が対話という形で読者を誘(いざな)ってくれる。
    ◇
 7刷8万部


 今週の本棚:沼野充義・評 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』=加藤陽子・著 
(朝日出版社・1785円)

 ◇毅然と見据える「正当化」の通史
 東大で日本近現代史を教えるバリバリの研究者が、ある年の暮、名門私立学校に請われて、特別集中講義に出かけて行った。テーマは戦争。日清戦争から太平洋戦争までの時期、日本人はなぜ戦争という道を性懲りもなく、つぎつぎに「選ん」できたのか。大学生を相手に難しいことを難しく教えてばかりいた(?)先生が、クリスマスから正月にかけての五日間、そんなテーマを掲げて中学・高校生を相手に熱のこもった授業を行った。その講義をまとめたのが本書である。
 相手がまだ柔らかい頭脳の持ち主の若い人だと、責任は重大だし、それだけ授業の準備も手が抜けなくなる。専門用語の煙幕を張ることもできず、ごまかしがきかないだけに、大学院生を対象に学界最先端の学説を扱った演習を行うことよりも難しいかもしれないのだ。著者はその課題に正面から向き合い、見事に読ませる(聞かせる?)日本近現代の通史を提示することに成功した。
 それは戦争という一点に話題を絞っていることで「狭い」と言えるかもしれないが、そこから見えてくる世界はとてつもなく広い。戦争を準備し、戦争に影響されて変化していった日本の政治や軍事のありかたが焦点になるのは当然としても、本書は、大国間の駆け引きが織りなす複雑な国際情勢や、中国、朝鮮、ロシアなどの側から見た世界像にも常に注意を払い、戦争を「侵略・被侵略」といった単純化された図式から解放し、もっと広い文脈から批判的に捉(とら)えている。
 中学・高校生対象の講義がもとになっているとはいえ、本書は学術的レベルを下げているわけでも、歴史の流れを単純化しているわけでもない。生徒たちとのやりとりを挟みながら進められる講義スタイルなので読みやすいが、重要な史料も要所で紹介され、学界最先端の研究成果がいたるところで活用され、単に事実を羅列するのではなく、歴史の流れを本当に決めるものは何か見抜こうとする姿勢が毅然(きぜん)としていて見事。これは、まず大人がじっくり読むべき、「歴史再入門」のための思考の糧の詰まった本ではないだろうか。
 戦争をめぐる加藤史学はすでに専門書や論文で展開されていてよく知られているが、本書で打ち出されているそのエッセンスを私なりに要約すれば、日清戦争以来、ほとんど十年ごとに大きな戦争をしてきた日本の歴史を見る際に、重要なのは、戦争を合理化・正当化する議論がどのように作られ、変化していったかということである。個別の例にここでは立ち入らないが、予想もつかない論法が出てきたり、不適切な過去の例が引き合いに出されたり、といったことが何度も繰り返されてきた。その結果、戦争の歴史とは、ある意味では戦争の正当化の歴史でもある、という鮮やかな視点が立ち現れる。
 もう一つ、本書で強調されているのは、戦争が社会にどのような変化をもたらすか、という視点だろう。戦争の結果、国民の政治意識が高まり、先鋭的な国家改造論が出てきたり、新たな社会契約が必要とされることもあれば、敗戦国の場合は憲法や国体が変えられたりもする。著者はこういった社会変化も戦争論の視野に入れて論じていくのである。
 戦争は決して過去のものではないが、それだけに冷静に学問的に論ずることはいまだに難しい。加藤氏の本は、あくまでも史料に基づきながら論を進めるという歴史学者の篤実さを守っているだけに、戦争熱という癒しがたい病にじわじわと効く--即効薬ではないにせよ--良薬になることだろう。
毎日新聞 2009年8月16日 東京朝刊 


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10月25日(月)のつぶやき

2010-10-26 02:21:22 | 花/美しいもの
22:54 from Tweet Button
『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』読書会/11.2紀伊國屋サザンセミナー 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子 #goo_midorinet002 http://t.co/oUDre5j
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『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』読書会/11.2紀伊國屋サザンセミナー 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子

2010-10-25 18:38:18 | ジェンダー/上野千鶴子
11月から岐阜で、上野千鶴子さんの最新刊『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』の
読書会をはじめることにしました。

上野千鶴子さんの本ばかり読みつづけてはや10年。

『上野千鶴子が文学を社会学する』、『差異の政治学』、
『老いる準備 介護することされること』、『当事者主権』、
『生き延びるための思想』、『おひとりさまの老後』と読んできて、
7冊目です。

話題の『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』(紀伊國屋書店)は
「上野千鶴子さんが「原点回帰」と位置づける本」。
WANにも、著者・編集者からの紹介がアップされました。

  『女ぎらいーーニッポンのミソジニー』上野千鶴子
(WAN 著者・編集者からの紹介)


ミソジニー。男にとっては「女性嫌悪」、女にとっては「自己嫌悪」。
上野千鶴子さんの著書などに登場する「ミソジニー」という聞きなれない言葉が、ずっと気になっていました。現代の女性が「生きづらい」と感じる根底のところに自分の中の女性嫌悪(自己嫌悪)があるのではないかと思い、執筆を依頼したのは4年前です。
『おひとりさまの老後』をはじめ、近年は介護・ケアの分野の活躍のめだつ上野千鶴子さんが「原点回帰」と位置づける本書は、日本社会に遍在する「女性嫌悪(ミソジニー)」を、「皇室」から「婚活」「負け犬」「DV」「モテ」「少年愛」「自傷」「援交」「東電OL」「秋葉原事件」まで、さまざまな社会的事象や文学作品から鮮やかに読み解いた1冊です。(編集担当・有馬由起子) 


内容はもちろん、白と黒と赤の3色をつかった本の装丁もすてき!、
と思っていたら、それもそのはず、鈴木成一さんの装丁でした。

 
読書会は、「む・しネット」のプロジェクト企画で、第一回は、

   ○11月18日(木)午後1時から
   ○「ハートフルスクエアG」(岐阜市女性センター)


担当はさちこ&みどり(S・M)です。
第一回は「読書会の名称」、本の読みすすめ方などの相談をします。

『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』の読書会に参加を希望される方は、
みどりまでお問合せください(追伸:女性限定です)。
(「メッセージを送る」からDM、またはTEL0581-22-4989へ)

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『女ぎらい-ニッポンのミソジニー』についての紹介です。

 
女ぎらい――ニッポンのミソジニー
(上野千鶴子 (著) /紀伊國屋書店/2010/10/6)


     

     

『女ぎらい―ニッポンのミソジニー』
上野 千鶴子【著】紀伊國屋書店 (2010/10/16 出版)


「あとがき」より
社会学者という職業を、ときどき因業だと思うことがある。自分にとって気持ちのよいもの、美しいもの、心温まるものではなく、むしろ不快なもの、むかつくもの、許しがたいものを対象に選び、なぜそうなるのか、その謎を理解しようとしてしまう執念に取り憑かれるからだ。
 書き手にとってと同様、本書は多くの読者にとって、女にとっても男にとっても――とりわけ男にとって――不愉快な読書経験をもたらすだろう。なぜならそれは多くの男女が目をそむけていたいことがらのひとつだからだ。          --本文より

目次
1.「女好きの男」のミソジニー
ミソジニーとは何か/吉行淳之介と永井荷風/女から逃走する男たち

2.ホモソーシャル・ホモフォビア・ミソジニー
男の値打ちは何で決まるか/男の連帯の成立条件/男は性について語ってきたか

3. 性の二重基準と女の分断支配――「聖女」と「娼婦」という他者化
ジェンダー・人種・階級/「聖女」と「娼婦」の分断支配/性の二重基準のディレンマ

4.「非モテ」のミソジニー 
「性的弱者」論の罠/性の自由市場/秋葉原事件と「非モテ」/格差婚の末路/「男性保護法」の反動性/「男になる」ための条件

5.児童性虐待者のミソジニー
「欲望問題」/公的セックス・私的セックス/児童性虐待者たち/ミソジニーとホモフォビア

6.皇室のミソジニー
男児誕生/皇室はいつからミソジニーになったか/記紀の神話論理学/皇族と人権

7.春画のミソジニー
暴力・権力・金力/快楽による支配/ファロセントリズム/春画研究ことはじめ/男根フェティシズム/男無用の快楽?

8.近代のミソジニー
「母」の文化理想/「ふがいない息子」と「不機嫌な娘」/「自責する娘」の登場/近代が生んだ女のミソジニー/自己嫌悪としてのミソジニー

9.母と娘のミソジニー
反面教師としての母/母の代償/母は娘の幸せを喜ぶか/母の嫉妬/母と娘の和解

10.「父の娘」のミソジニー
家父長制の代理人としての母/「父の娘」/「誘惑者」としての娘/日本の「父の娘」/「父」への復讐/「父の娘」でも「母の娘」でもなく

11.女子校文化とミソジニー 
男の死角/女子校の値打ち再発見/女子校文化のダブルスタンダード/「姥皮」という生存戦略/ネタとベタ

12.東電OLのミソジニー
メディアの「発情」/東電OLの心の闇/男たちの解釈/二つの価値に引き裂かれる女たち/娼婦になりたい女/女が男につけた値段/「性的承認」という「動機の語彙」/売買春というビジネス/女の存在価値/女の分裂・男の背理

13.女のミソジニー/ミソジニーの女
ふたつの「例外」戦略/林真理子の立ち位置/女と女のライバル関係/コスプレする「女」/女と女の友情

14.権力のエロス化
夫婦関係のエロス化/プライヴァシーの成立/性的満足の義務?/サディコ・マゾヒズムの誕生/セクシュアリティの脱自然化/身体化された生活習慣

15. ミソジニーは超えられるか
ミソジニーの理論装置/欲望の三角形/ホモソーシャル・ホモフォビア・ミソジニー/セクシュアリティの近代/ミソジニーを超えて/男の自己嫌悪 


11月2日には、紀伊國屋書店(新宿南店)で、
「第75回 紀伊國屋サザンセミナー 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子
「戦争の論理」が駆動するとき—かつてとこれからの「命の問い」をめぐって—」
も開催されます。

わたしも予約したのですが、あと少しで満席になるそうなので、
「ご予約はお早めにどうぞ」

 第75回 紀伊國屋サザンセミナー 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子
2010年10月25日 株式会社紀伊國屋書店

第75回 紀伊國屋サザンセミナー 朝日出版社+紀伊國屋書店「じんぶんや」PRESENTS
上野千鶴子×森 達也×加藤陽子  「戦争の論理」が駆動するとき
—かつてとこれからの「命の問い」をめぐって—


 朝日出版社+紀伊國屋書店「じんぶんや」PRESENTS 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子 「戦争の論理」駆動するとき —かつてとこれからの「命の問い」をめぐって— を開催いたします。

 経済のグローバル化は、ある意味、残酷な公平さで、かつての先進国を襲っている。収奪の矛先は、外部の途上国に対してではなく、先進国そのものの内部に向けられざるをえない。日本でも進行する格差拡大と貧困はその現れであろう。そのような状況に対する我々の困惑が、家族の無法地帯化、刑罰の厳罰化、排外主義を助長しているようにも思われる。これらの問題は、実のところ、すべて「命」につながっている。
本当は目を背けたいけれど、目を逸らさずに見つめつづけなければいけないこと。問題として根深く、即効性のある処方箋などどこにもないけれど、投げ出さずに取り組み、発信しつづけなければいけないこと。
そのような「根源的な命の問い」と向き合い、言葉をつむぎつづけているジャンル違いの三者——社会学者の上野千鶴子さん、映像作家の森達也さん、歴史学者の加藤陽子さんが語り尽くす、いま、一番大切な「命」と世界の話。
「戦争反対」と誰が何遍言っても、戦争は形を変えて起こりつづけ、現に世界各地で人が殺し殺されている。普通のよき人々が戦争を心から支持するとき、そこでは何が起きているのか。かつての戦争から、現在起きている戦争、そして隣国の北朝鮮問題まで。
三者が問題に接近する際のキーワード、「生き延びるための思想」、「加害の論理」、「戦争の論理」を通じて、これからを生きていく世代に向けて、私たちは何ができるのか、それを考える。

■出演者プロフィール
●上野千鶴子 (うえの ちづこ)
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主な著書に『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『生き延びるための思想』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』(共に法研)、『ひとりの午後に』(日本放送出版協会)、『女ぎらい』(紀伊國屋書店)などがある。

●森 達也 (もり たつや)
1956年広島県生まれ。映画監督。作家。1998年にドキュメンタリー映画『A』、2001年に『A2』を発表。主な著書に『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『いのちの食べかた』(理論社)、『悪役レスラーは笑う』(岩波新書)、『死刑』(朝日出版社)、『誰が誰に何を言ってるの?』(大和書房)、『極私的メディア論』(10月中旬刊行、創出版)などがある。

●加藤陽子 (かとう ようこ)
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。主な著書に『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、『戦争の論理』(勁草書房)、『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)、『それでも日本人は戦争を選んだ』(朝日出版社)などがある。

日 時 | 2010年11月2日(火) 19:00開演(18:30開場)
出 演 | 上野千鶴子 森達也 加藤陽子
会 場 | 紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店 新宿南店7階)
料 金 | 1,000円 (税込・全席指定) 
前売取扱|キノチケットカウンター (新宿本店5階/受付時間 10:00〜18:30)
     紀伊國屋サザンシアター (新宿南店7階/受付時間 10:00〜18:30)
電話予約・お問合せ|紀伊國屋サザンシアター (TEL  03-5361-3321 /10:00〜18:30)
共 催|朝日出版社 紀伊國屋書店
協 力|岩波書店・インパクト出版会・集英社・青土社・大和書房・
    創出版・日本放送出版協会・法研

☆終演後 サイン会開催
当日、会場にて書籍をご購入の先着150名様に整理券を配布します。
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第75回 紀伊國屋サザンセミナー 朝日出版社+紀伊國屋書店「じんぶんや」PRESENTS
上野千鶴子×森 達也×加藤陽子 「戦争の論理」が駆動する時
―かつてとこれからの「命の問い」をめぐって―(朝日出版社web)


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10月24日(日)のつぶやき

2010-10-25 02:24:19 | 花/美しいもの
10:27 from Tweet Button
『いまこそ考えたい 生活保障のしくみ』大沢 真理著/おひとりさまの在宅ひとり死は可能か? 甘利てる代 #goo_midorinet002 http://t.co/DpHn0lU
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『いまこそ考えたい 生活保障のしくみ』大沢 真理著/おひとりさまの在宅ひとり死は可能か?(甘利てる代)

2010-10-24 10:24:11 | ほん/新聞/ニュース
先日、「岩波ブックレット」N0.790『いまこそ考えたい 生活保障のしくみ』が、
執筆者の一人でもある友人から届きました。

この本は、4月に東京の「ウィメンズプラザ」で開催されたシンポジウム
「払えない? もらえない? 税金・年金—性・生き方に中立な政策を!」を
まとめたものです。

通しで読んで、紹介したいと下書きに入れておいたのですが、
議員リコール運動があったり、歯が痛くなったりで、紹介が遅れてしまいました(と言い訳)。

あらためて、じっくりと読んだのですが、
「「排除する」社会から、生活が保障され参加の機会が確保され、
誰もがその人らしく生きられる「包摂する」社会」へ、というメッセージともに、
いまの社会で起きていることの問題点、「変える」ためにはどうしたらよいかの処方箋まで、
コンパクトにまとめられていて読みやすく、かつ中身が濃い良書。

「岩波ブックレット」は中高生でも読める本、という方針で作られていますので、
むずかしい本はちょっと苦手という方にもおススメ。

読書の秋に、一人でも多くの人に手にとってほしい本です。

『いまこそ考えたい 生活保障のしくみ』
(大沢 真理著/岩波書店/2010/9) 


「排除する」から「包摂する」社会へ

 内容紹介
構造改革は、日本社会の貧困と社会的排除を拡大した。機能不全に陥った生活保障のしくみを立て直すにはどうしたらいいのか。つまずいて落ち込んでも、さりげなく寄り添ってくれる人がいる。ひとり暮らしでも大丈夫!――人々が支えあい、性別、年齢、障がいの有無等を問わず、誰もがその人らしく生きられる社会を構想する。
内容(「BOOK」データベースより)
構造改革は、日本社会の貧困と社会的排除を拡大した。機能不全どころか逆機能に陥った生活保障のしくみを、どう立て直すのか。つまずいて落ち込んでも、さりげなく寄り添ってくれる人がいる。ひとり暮らしでも大丈夫!―人々が支えあい、性別、年齢、障がいの有無等を問わず、誰もがその人らしく生きられる社会を構想する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大沢 真理
1953年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。政府税制調査会専門家委員会委員長代理。経済学博士。専攻は社会政策、とくにその比較ジェンダー分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


目次 
まえがき
1 日本経済こそが危機    ――回復のカギは女性の就業率アップ?
2 現実を直視しなかった旧政権
3 生活保障システムというアプローチ
 コラム 「フツー」を疑ってみること(皆川満寿美)/拡がる女性間格差(兼高利枝子)
 /貧困はあなたのせいじゃない(赤石千衣子)
4 「生きにくい」国ニッポン
5 所得と雇用は
6 ジェンダーこそが問題だ  
 コラム ペイ・エクイティ(同一価値労働同一賃金)運動で均等待遇を!(屋嘉比ふみ子)
7 政府は何をしてきたか/何をしてこなかったか  
 コラム ただ普通に暮らしたいだけ(鈴木重光)
8 生活の協同に根ざした福祉政府を  
 コラム 日本には,一種類の家族形態・一種類の未来しかないのだろうか?
 ――性や生き方に中立な政策を(宇佐美翔子)
 /女性も男性も生きやすい社会を!(小宮山洋子) 



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10月10日に岐阜で開催された「日本在宅ホスピス協会全国大会in岐阜」
のシンポに駆けつけた、友人の甘利てる代さんの投稿が、
「WAN 特集「ケア・労働・正義」③」に掲載されましたので、
甘利さん許諾を得て転載、紹介させていただきます。

   おひとりさまの在宅ひとり死は可能か? 甘利てる代 特集「ケア・労働・正義」③

在宅ホスピス協会全国大会での議論から見えたもの

おひとりさまが増えている
 「日本在宅ホスピス協会全国大会in岐阜」(岐阜県、日本在宅ホスピス協会主催)が10月8~10日に岐阜県長良で開催された。10日には「在宅ホスピスケアで朗らかに生きよう~おひとりさまでも安心?~」と題した公開シンポジウムが開催され、約600人の市民が参加した。パネリストは上野千鶴子氏(東京大学大学院教授)、濱口道成氏(名古屋大学総長)、柳田邦男氏(作家・評論家)。大会会長の小笠原文雄医師と渡邊正医師が進行役をつとめた。
 実は公開シンポジウムが始まる30分以上前から、会場前には長蛇の列があり、筆者もその列に並んだ一人だった。開場を待つほとんどが女性であり、お目当ては上野千鶴子氏。今や「おひとりさま」の代名詞となったこの人なのだ。
 登壇した上野氏は「おひとりさまの本が売れました。男おひとりさま道の本もぼちぼち売れました」と笑いを誘い、一気に会場の集中力を高めた。さすがだ。
 上野氏によれば、おひとりさまはますます増えていて、その原因は死別・離別・非婚であるという。死別は超高齢者と後期高齢者の男女で、今後増えるのは離別・非婚。特に離別男性は孤立する傾向があると指摘した。40代以下では男女とも生涯非婚者が増加すると予測され、40代で4人に1人、30代で3人に1人という数字が示され、会場がざわついた。次に上野氏は有配偶率を示して「男性の有配偶率のピークは60代後半。つまり男性にとって結婚が一生ものではなくなったということだ」と説明した。 おひとりさまの老後はどうなっているか。上野氏は「単身男性高齢者の問題は孤立であるが、女性の場合ではむしろ貧困だ。また、子がいたとしても少子化・子世代の高齢化・家族の脆弱化などの理由でセーフティーネットはない状態だ。家族もまた一生ものではないということだ。老後こそ家族・親族に変る代替ネットワークが必要だ」と話した。

終のすみかは、施設?在宅?
 講演は、いよいよ本題に突入する。それでは家族・親族に変わって老後を支えるのは「施設」なのか「在宅」なのか。シンポジウムテーマのように「在宅」で死ねるのか。
 「可能だ」。これが上野氏の結論である。
 上野氏は特別養護老人ホーム(以下、特養)などの施設をズバリ、「負の遺産になる」と明言した。施設不足という理由で、今、建物を続々建てたとしても、将来的にはつぶすに潰せないただのコンクリートの塊に成り果てる。なぜなら、高齢者数がピークを迎えた後は、わが国の人口そのものが減って、高齢者層を支える世代が激減することが推測されるからだ。介護保険制度は、そもそも施設介護から在宅への転換をはかったものであったはずだ。それがいつの間にか逆行し始めている。
 なぜ人びとが特養に集中するか。施設志向は「家族ニーズだ」(上野氏)というように、本来は自己決定による施設入所が、そうではないということだ。施設入居の意思決定は家族であり、本人は家族に厄介をかけたくないという思いで入居する。家族の介護力が落ちていることは当然として、在宅で介護することよりも施設に預けたほうが「お得」(介護保険の利用料負担などを含めて)感があることは否めない。
 筆者は東京都で、福祉サービスを評価する第三者評価活動を行っている。特養入居者に直接会って話を聞く機会があり、これまでに少なくとも700~800人ほどの入居者に接してきた。その中で「ここに入りたかったの。とっても楽しいわ」と話してくれたのは、たった一人だけだったことを思い出した。90~100歳前後の超高齢者は「ここで死にたい。ここしか居る場所がないから」ということが多いのも事実である。他は「どうやったら家に帰れますか。教えてください」「家族がここを決めて、病院から直接来ました」「帰りたいから息子に電話したいけれど、施設の職員さんも電話番号を教えてくれない」などと訴えられることも珍しくない。施設は生活の場だというが、その人らしい暮らしはなかなか存在しないのが現状だ。
 人びとが施設に殺到するのは、「施設」か「在宅」の二者択一の選択肢しかなかったからだ。「最近は中間の施設となる、高齢者専用賃貸住宅(高専賃)や適合高専賃、有料老人ホームなどができて選択肢は拡大した」と上野氏。それでも最期をどこで迎えるかは迷うところだ。医療との連携が不可欠だからだ。

在宅ターミナルケアは可能だ
 いよいよ核心に迫ってきた。その前に、なぜ筆者がはるばる岐阜まで行ったのか話したい。それは一つの「孤独死」の発見者になったことと関係がある。傾聴ボランティアとして3年間ほど通った93歳の女性は、一人暮らしのうえに歩行困難、認知症があった。施設入所はもとより介護サービスの利用を頑なに拒否していた。「わたしゃ、ここで死ぬんだ」が口癖だった。老朽化した一戸建てにすんでいたが、暮らしは困窮していたから、お金がかかるサービス利用など頭になかったのかもしれない。娘が同じ市内にいたが、疎遠であった。老女はある日、脳梗塞を起こしてトイレの前で倒れた。そして、そのまま息絶え、死後2日後に筆者が偶然見つけた。
 死後硬直した老女のからだは、想像以上に痩せ細っていた。筆者は、死因は脳梗塞であるが餓死に近かったと確信している。買物に行けない老女のもとには、筆者が訪れるまで少なくとも2週間以上、誰も何も持ちこんでいないのだ。息絶えるその瞬間、老女は飢えていなかったのか、孤独ではなかったか。そう思うと正直、在宅の限界を感じていたからだ。どのようなサポート体制があれば孤独死を防げたか。そんなことばかり考えてきた。
 講演の終盤、上野氏は明快に言い切った。「24時間巡回訪問介護、24時間対応の訪問医療、24時間対応の訪問看護、この3点セットがあれば、おひとりさまでも在宅で死んでいける。末期がんなどの痛みのコントロールも可能だ」。さらに、在宅ホスピスは生と死を支える総合的なケアが求められており、生命と暮らしをマネジメントするTHM(トータル・ヘルス・マネジメント)の存在が重要であるとも説いた。
 在宅の看取りのメリットは、本人や家族の満足度が高いのが特徴であると上野氏。一方で、在宅ホスピスケアを行う訪問診療所の数は決して多いとはいえない。上野氏が3点セットと表現した訪問看護や訪問介護の事業所も増えていかなければ、在宅ホスピスは実現しない。
 確かに「訪問診療医は一周遅れのトップランナー」(上野氏)であるが、市民も意識を転換する時期である。終のすみかはどこを選ぶのか、あるいはどう死にたいか、自らが考えるということだ。
 孤独死した老女を思うにつれ、おひとりさまが在宅看取りを迷わず選択でき、しかもQOLを高める総合的ケアを受けることができる、そんな介護保険制度にしていく時代がやってきたと痛感した。
甘利てる代(ノンフィクションライター)  



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10月23日(土)のつぶやき

2010-10-24 02:20:15 | 花/美しいもの
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無農薬ハツシモの稲刈り/苗田は天日乾燥(はさがけ) #goo_midorinet002 http://t.co/naEa99P
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無農薬ハツシモの稲刈り/苗田の稲は天日乾燥(はさがけ)

2010-10-23 14:48:07 | 有機農業/野菜&ハーブ
木曜日に予定していた稲刈りが、お天気の都合で今日になりました。
朝から晴れていて、稲刈り日和。

今年はどこも稲刈りが例年より遅いそうです。
とはいえ、この地区でのこっているのはうちの田んぼだけ。

稲刈り前の田んぼ(畑の東)

   6月に手植えしたところです。
   

   

ずっしりと実って稲穂が頭をたれています。
   

  

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わたしはいつものように、昼ごはんのおにぎり担当。

稲刈りはまどくんがコンバイン担当。
3年目なので操作は慣れててスイスイ刈っていきます。
   

   

ともちゃんはコンバインが刈りやすいように、
四隅のイネをあらかじめ手で刈っていきます。

   

   


稲刈り後(6月に手植えした一反)


朝から一反刈り取って、お昼ごはんを済ませてから、残りを刈ります。

先日、手刈りした苗田は、
刈り取ったイネをはさがけして天日乾燥させています。
   

肥料が少なかったのか、この田んぼのイネは背丈が短め。
   

手前のほう、畑の東の出来がよい株を選抜して、
種籾用にいっしょに干しています。
   

この田んぼのイネは、庭でさらに干してから、
「とうすびき」して籾にします。

2010年の新米を食べるには、あと数日かかりそうです。

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10月22日(金)のつぶやき

2010-10-23 02:21:26 | 花/美しいもの
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山県市・議員リコール、あと5日/名古屋市議会リコール、署名審査を一ヶ月延長/先行き不透明に #goo_midorinet002 http://t.co/YEzxhX9
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山県市・議員リコール署名、あと5日/名古屋市議会リコール、署名審査を一ヶ月延長/先行き不透明に

2010-10-22 18:33:44 | 市民運動/市民自治/政治
8月26日から始まった、山県市の議員リコール署名は10月26日火曜日まで。
残すところあと5日間になりました。

さいしょに配った署名簿が分かりにくい、との問合せもあったりして、
終盤は、より書きやすい署名用紙にしたほうがよいとの判断で、
月曜日に、名古屋市と同じ様式のリコール署名用紙を新聞折込して、
その翌日から、宣伝カーで市内全域に「リコール署名の協力」を呼びかけています。

もっと早く宣伝カーを回したいと思っていたのですが、
9月議会があったり、体調がイマイチだったりで遅くなったのですが、
手を振ってくれたり、大きな丸で合図してくれたりで、おおむね好意的な反応。

トイレ休憩で立ち寄った「道の駅・ラステン洞戸」で、
見事なホトトギスの群生を見つけました。
   

  

つれあいが運転、わたしがマイクを持って、車を走らせ、
帰ってくるころには、さすが疲れてます。

夕方帰ってきたら、庭のホトトギスも出迎えてくれました。
  

使っている宣伝カーは、本番の選挙カーに使う大型のもので、
アンプ、スピーカーも大容量で、音質のよいもの。

   

リコール署名期日が終わって数日の間は、
署名簿の回収を呼びかけるために宣伝カーを走らす予定なので、
マイクの練習を実地で体験してみたい方は、どうぞ山県までお越しください(笑)。

ご参考までに、「やまがた・リコール運動」の宣伝カーから呼びかけている内容です。

     「やまがた・リコール運動」宣伝カー
 こちらは「やまがた・リコール運動」の宣伝カーです。
このリコールは、選挙のポスター代を水増し詐欺した議員をやめさせる署名です。
リコール署名ができるのは10月26日火曜日まで。残りあと5日間となりました。
分かりやすくした署名用紙を、月曜日の新聞おりこみで、皆さまのもとにお届けしました。
署名がまだお済みでない方は、ぜひリコール署名にご協力ください。

こちらは「やまがた・リコール運動」の宣伝カーです。
現在、山県市はリコール署名の収集期間です。
議員リコールの署名は10月26日火曜日まで。
リコール成立には、有権者の3分の一。約8700人の署名が必要です。
おひとりでも多くの方が、リコール署名にご協力いただけますようお願いします。
署名がお済みの用紙をお持ちの方は、できるだけ早くお送りください。



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ところで、
先行する名古屋市議会のリコール署名は、46万人を集めたものの先ゆきは不透明。
署名の集め方に「疑問」があるとのことで、名古屋市選管は審査期間を延長して、
郵送で、本人に確認することにしたようです。

議会側はほっと胸をなでおろしているようですが、
市長側は、対抗措置も辞さない構え。

選挙管理委員の4人のうち3人が、議員OBというのも、
なんだか「公平・構成な審査」に信頼感がわかない要因。
とはいえ、10人の請求代表者が一ヶ月で11万人集めた、というのも非現実的。
地方自治法で定められた「直接請求」は、厳密な手続法なので、
署名数をクリアするには、ズルはしないことです。

「審査期間延長」が、またあたらな火種になりそうですね。

リコール署名11万人「疑問」…名古屋市選管

名 古屋市の河村たかし市長が主導する市議会の解散請求(リコール)運動で、署名の審査を行っている市選挙管理委員会は19日、臨時会を開き、署名集めを担った「受任者」が空欄になっている署名簿が多数あり、「収集方法に疑問がある」として、該当する署名簿に記された約11万4000人に書面を郵送するなどし、本人確認する方針を固めた。
 市選管は一両日中に再度、会議を開き、最終決定する。確認には1か月程度が必要で、24日予定の審査結果の発表は、11月下旬にずれ込む可能性が出てきた。
 河村市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は今月4日、解散の是非を問う住民投票の手続きに必要な法定数(36万5795人)を大幅に上回る約46万5000人分を、市内の全16区選管に提出。選管が20日以内に有効かどうかを審査し、発表する予定だった。
(2010年10月20日 読売新聞) 


【河村vs市議会】署名11万人分に疑問 リコール審査1カ月延長へ
2010年10月20日 中日新聞

◆トリプル選困難に
 河村たかし名古屋市長が主導する市議会の解散請求(リコール)に向けて集めた46万5594人分の署名のうち、約4分の1にあたる11万4800人分が、署名を集めた「受任者」欄が空白の署名簿に記入されていたことが分かった。市選挙管理委員会は「収集方法に疑問がある」として、24日までの審査期間を1カ月程度延長して、署名が有効かどうかを判断する方針を固めた。
 署名の審査をしている各区選管の委員長らを21日に集め、正式に決定する。
 リコールに必要な署名は36万5795人分。重複で無効となる署名がすでに2万人分あるといい、受任者欄が空白の11万人分の審査結果が、リコールの成否を左右する。
 署名の審査が1カ月遅れることで、来年2月6日の知事選に合わせて市議選と市長選を実施するという河村市長が描くプランも崩れることになる。
 河村市長は20日朝、「選管に逐次相談しながらやってきたと聞いている。あとで(審査の方法が)変わるのはどうかという問題もある。とにかく公平公正な審査をお願いしたい」と話した。
 署名は、選管に登録した受任者が記名した署名簿に、有権者が対面で自署するのが基本ルール。ただ、10人の「請求代表者」が集めた署名は、受任者欄が空白でも有効となる。
 市選管は「10人が1カ月間に11万人から署名を集めるのは、現実的には難しい」と問題視。「受任者名のない署名簿が喫茶店に置かれていた」などの通報があったことも重視し、さらに時間をかけて署名の有効性を審査する必要があると判断した。
 11万4800人に書面を郵送して、署名した状況などを確認する案が浮上している。
 河村市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は10月4日、46万人分の署名を各区の選管に提出した。地方自治法は、署名の審査期間を20日以内と定めているが、総務省は「署名の効力を判定するためにやむを得ないならば、20日を超えても審査を続けられる」と説明している。過去には長野県王滝村で議会のリコール署名の審査のため、19日間延長した例がある。
 審査終了が11月下旬にずれ込むことで、有効署名が必要数に達した場合に行われる住民投票は、当初想定された来年1月上旬から、2月上旬になるとみられる。過半数が議会解散に賛成した場合は即日解散し、3月中に出直し市議選が行われる。 


  名古屋市議会リコール 署名審査延長 トリプル選は無理
2010年10月21日 朝日新聞

 河村たかし市長が主導している名古屋市議会のリコール運動で、市選挙管理委員会は21日、議会解散の直接請求に向けて集められた署名の審査を当初の期限の24日から1カ月程度延長することを正式に決めた。市長はリコール成立後に自らも辞任し、来年2月6日投開票の愛知県知事選に出直し市長選、市議選を連動させる「トリプル選」を目指していたが、今回の決定で日程上、不可能になった。
 審査をめぐっては、提出された約46万5千人の署名のうち約11万4千人分が、署名集めを担った「受任者」の記入欄が空白の署名簿に書かれていることが判明。これらの署名がルールに従って集められたかを署名者全員に確認するため、異例の延長を決めた。
 市選管の委員4人のうち3人は元市議。市長の支援団体は延長に強く反発しているが、伊藤年一・市選管委員長は「トリプル選実現と延長とはまったく関係がない。11万の疑問署名について、真実に近い結果を出そうというのが我々の任務だ」と強調した。(豊岡亮)


【河村vs市議会】市長側反発、法的措置も 署名審査延長で
2010年10月21日 中日新聞

 名古屋市の河村たかし市長が主導する市議会の解散請求(リコール)で、署名集めを担った受任者の記名欄が未記入の署名が約11万4800人分あることを受け、市選管が審査期間を1カ月延長して個別に調査する方針を固めた問題で、市選管の伊藤年一委員長は20日「少しでも真実に近い審査結果を出そうとの思いで決めた」と説明した。
 市長側は「恣意(しい)的な調査だ」と強く反発し、期間延長の取りやめを求める仮処分申請など法的措置も辞さない構え。市長と市議会の対立に端を発するリコールの行方は一気に混迷の度を深めた。
 署名集めは、請求代表者か、委任を受けた受任者が対面で集める決まり。代表者が集める場合は受任者欄は未記入でよく、市選管はその場合は「代表者が集めたとみなされ有効と判断されるだろう」と説明していた。
 市選管によると、市内16区の区選管に提出された署名のうち、区によって16~39%の署名が受任者欄の記載がない署名簿で収集されていた。伊藤委員長は「こんなに多いとは想像できず、審査の過程で調査の必要性が出てきた」と話した。
 具体的な調査方法は21日の会議で決めるが、全員に署名時の状況を尋ねる書面を郵送し、回答を返送してもらって有効か無効の判断をする見通しだ。質問項目の設定や回答が返送されなかった場合の取り扱い次第では大量の無効署名が発生する可能性がある。
 こうした状況に市長側は激しく反発する。支援団体「ネットワーク河村市長」の広報担当で請求代表者の平野一夫氏(63)は「受任者欄が未記入の署名簿はわれわれが努力を重ねて集めたもので、疑われるのは心外。市選管が事前の説明を覆した点も到底承服できない」と批判。対抗措置を取るため、代表者が収集した根拠をそろえるなどの準備を進めている。
  


名古屋市選管:リコール署名の審査期限を1カ月延長

名古屋市の河村たかし市長が主導する議会解散請求(リコール)の署名審査について、市選挙管理委員会は21日、市内全区の選管委員を集めた会議を開き、24日までとしていた審査期限を1カ月程度延長すると正式決定した。請求代表者10人が集めたとされる署名が約11万4000人にも上ったことに市選管が疑念を抱いた。河村市長側が狙う来年2月の愛知県知事選・市長選・市議選のトリプル選構想が崩れるため、市長側が反発を強めている。

 市選管は「(11万人超は)10人で集められるか疑念を生じる数で、看過しては十分な審査を行ったと言えない」と判断。受任者名が書かれていない署名簿の中に、受任者以外が集めたり、担当区外の署名が隠されている疑いもあるとみて、本人確認を行う方針だ。【丸山進】
毎日新聞 2010年10月21日


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10月21日(木)のつぶやき

2010-10-22 02:20:52 | 花/美しいもの
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イチジク・バナーネ、鳥獣対策で袋がけ/秋植え球根いろいろ/今夜もNHK教育「福祉ネットワーク』 #goo_midorinet002 http://t.co/hKcyqQ8
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