みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

お米の味の追求 龍の瞳の発見者 今井隆さん/ぎふの米粉フェア/関らら日記

2011-01-19 08:10:02 | おいしいもの/食について
マーサ21で開催していた「ぎふの米粉フェア」のことが翌日の新聞に載っていました。

岐阜新聞には、その記事のしたの「素描」に、
マーサでお会いした今井隆さんが、龍の瞳について書いてみえます。
webにないので、タイプして紹介しますね。

   県産米粉で多彩な料理
   岐阜市でパンや麺販売
   
   (2011.1.16 岐阜新聞)

 素描:お米の味の追求
龍の瞳の発見者 今井隆


 合資会社龍の瞳ではおいしくて安全な米作りを目指している。お米のおいしさは。食味計でタンパク質、アミロース、脂肪酸を計測し総合的に判断するが、本当のおいしさは実際に食べてみるのが一番良い。
 おいしさを決めるのは、まず品種。昼夜温の差、土質、肥料、肥培管理と続く。現在は水稲作付けの4割がコシヒカリであり、しかもその血を引く品種が8割を占めるといわれる。おいしい米の代表だったコシヒカリであるが、最近では龍の瞳をはじめ「つや姫」、「にこまる」などが良食味品種として台頭している。
 飛騨地方は標高が高いため、穂が出てからの昼夜温差は10度以上ある。稲も人間と同じで夜が低ければよく眠れ、昼温に蓄えたデンプンが効率よくもみに移行する。土質については、砂地や粘土質の土地が食味をよくするといわれる。肥料も重要で、化学肥料はどうしても食味を落とす。龍の瞳は合資会社龍の瞳と生産者との契約により、通常の3分の一以下の農薬使用量と指定された完全有機肥料を使用し、マニュアルに沿って栽培されているので、トンボなどの生き物がたくさん住んでいることが自慢だ。
 龍の瞳は、将来的には飛騨地方に特化した米として位置づけており、ある程度まで栽培規模を有するまじめな生産者を飛騨地方で増やしていきたいと思っている。
 米の生産・量通・消費の現状を見ると、残念ながらすべての段階で食味を落としている。各段階において食味を上げる努力が追及されなければならない。そうすれば、もっと米の消費量を増やすことができるのである。 
2011.1.16 岐阜新聞


龍の瞳のことは、けさの岐阜新聞にも記事が出ています。

「龍の瞳」どぶろく誕生 下呂の魅力に酔って


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龍の瞳といただいた胚芽米でさっそくご飯を炊いてみました。

ツヤがよくもっちりした感じです。

見た目はちょっと米がつぶれた感じなので、胚芽米をまぜるより、
龍の瞳だけのほうが粒粒感が分かるかもしれません。

味は、もちろん、GOO!

両方混ぜるともったいないので、胚芽米は、
食味のおとる米に混ぜるとおいしくなるかも、と思います。
とはいえ、わが家のハツシモもおいしいし・・・(笑)。

朝は、とりたての卵をかけて、卵かけごはん。
   
珍しくご飯のお代わりをしてしまいました。
米がおいしいとおかずは要らないですね。

さめてもおいしいお米なので、
つぎは、自然薯でとろろかけご飯を作りました。
   
   
とっても贅沢な気分です。

翌日は、残った自然薯とろろを海苔で包んで天麩羅。
テンプラをつくったのはともちゃん。
   
自然薯てんぷら、お餅みたいでおいしいですよ。

その翌日は大雪が降ったので、窓際の鉢物たちを暖かい机(パソコンの向い)に移動。
   
岐阜に出たかけともちゃんが、雪でがらがらのユニー(ピアゴ)で
半額のお寿司と刺身を買いこんできました。
   
おいしいお米を食べていたので、
やはり寿司の米の味は、イマイチです。

オマケは、
おトナリの関市の話題。

市職員が書いている関らら日記が評判のようです。

 「関らら日記」どう読む?日本一の市職員ブログ

岐阜県関市職員が地元の魅力をつづるブログ「関らら日記」が、運営会社「楽天」の全国自治体ご当地ブログ内で人気を集めている。
 昨年9月から始まったサイト内の月間アクセスランキングでは11月に全国1位の座を獲得、今月11日に発表された12月の順位もトップに輝いた。市の担当者は「関市の名前が知られるのはうれしい。この勢いで地域の見どころを全国に発信していきたい」と意気込んでいる。
 「アツアツのジャパニーズ・ファストフード たこ焼きの穴場を紹介しちゃいます」
 「橋から川浦渓谷をのぞいてみると、絶景!! 吸い込まれそうで『キュッ』ってなっちゃう」
 関らら日記を担当するのは市役所13部署の職員約150人。「板取で燃え尽きた雪男予報士」「かかあ天下」などのペンネームで市内の隠れた名所や名店を写真とともに面白おかしく紹介している。
 自治体広報誌のブログ版という枠にとらわれず、飲食店や特産品なども具体的な名前を挙げて紹介している点も人気の秘密だ。
 関らら日記が楽天のショッピング総合サイト・楽天市場内の地域情報サイト「まち楽」に開設されたのは昨年3月。同サイトには全国の48自治体が参加し、県内では岐阜市や多治見市などもブログを通じて地域の魅力を発信している。
 楽天によると、アクセス順位はブログへの訪問者数やコメントの書き込み数などを基に総合評価点で算出される。11月は、これまで不動の1位だった山梨県身延町の倍近い約2万8000ポイントを獲得。12月はさらに評価点を伸ばし、3万5000ポイントに達した。
 ブログ管理人の市観光交流課の河合康紀主査(38)は、ニコン社製カメラ好きとして「ニコクラブ」のペンネームで投稿。「職員があくまで個人として投稿しているのでネタの面白さはピカイチ。職員一丸となって市をPRする意識も高まった」と話している。(米盛菜美)
(2011年1月13日15時45分 読売新聞)  


記事中の「川浦渓谷」の先には、知るひとぞしる、吾妻清水という名水があります。
 新緑の川浦(かおれ)渓谷と吾妻清水/板取にいってきました。

岐阜県は、おいしい食べ物や、すてきな人たちがたくさんいらっしゃいますよ。

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1月18日(火)のつぶやき

2011-01-19 01:32:40 | 花/美しいもの
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今日のブログ。○17日住民投票告示/【名古屋の乱】徹底討論ナゴヤ住民投票・詳報(1)(2) #goo_midorinet002 http://t.co/Q6IOaY3
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17日住民投票告示/【名古屋の乱】徹底討論ナゴヤ住民投票・詳報(1)(2)

2011-01-18 13:17:53 | 市民運動/市民自治/政治
昨日1月17日、名古屋市議会のリコールの住民投票が告示されました。
20日に知事選、23日には市長選と告示が続き、いずれも、投票は2月6日(日)。

昨日から東海地方の新聞各社は、この話題一色の感があるのですが、
まずは名古屋市に本社のある中日新聞の記事を紹介します。

 市長と議会、論戦火ぶた 名古屋で解散問う住民投票告示(2011年1月17日 中日新聞)

 【社説】自治を考え直す好機に 名古屋・トリプル投票へ 
2011年1月17日 中日新聞

 名古屋の河村たかし市長が呼びかけた議会解散を問う住民投票と市長選、愛知県知事選が始まる。新時代の自治とは何か。よく考える好機にしたい。
 住民投票はきょう十七日告示され、二十日に知事選、二十三日には市長選の告示と続く。いずれも二月六日の投開票となる。
 二年前の市長選で圧勝した河村市長のキャッチフレーズは「庶民革命」。「議会は貴族だ」と議員報酬の半減を突き付け、反発した議会は市長の最大公約だった市民税10%減税を「財政難で無理」と一年限りで打ち切った。

 角突き合わせた「両輪」
 ともに市民から選ばれた市長と議会という地方自治の両輪がそっぽを向き、動かなくなった。
 河村市長と支援団体の呼びかけで、議会解散を求める市民の署名は三十七万人分も集まった。議会解散をかけた住民投票は政令指定都市では初めて。市民から高い支持を受けている現職市長が、任期途中に辞職してすぐ出直し市長選に出るのは異例のことだ。
 現職知事が引退する知事選は任期満了によるものだが、衆院議員だった大村秀章氏が自民党を飛び出し、民主党出身の河村市長と組んで出馬する。民主、自民という政党の枠組みは崩れ、威信を失った過去に例のない選挙といえる。
 「減税は商売なら値下げ競争」と市長。
 対する議会側は「いや、民間と行政は違う。コスト意識だけでは行政は死んでしまう」。
 名古屋市公会堂で十日、本紙が開いた討論会は市長や横井利明市議会議長らの激論となった。市民の集う公会堂は一九三〇(昭和五)年に完成。中川運河、市バス運行と並ぶ名古屋三大事業の一つとして建った。討論会の日、収容千人の一階は聴衆で埋まった。

 事実に基づいて判断を
 市政への関心がこれほど高まったのは「河村」効果であり、裏返せば議会に対する潜在的な不信でもある。発言に拍手がわき、時に抗議も飛び交った。
 「減税は所得の少ない非課税世帯は恩恵がない。高齢者の七割は非課税(で恩恵がない)ですよ」
 横井議長のこんな説明に、聴衆から声が上がった。
 「うそだ!」
 現実には減税といっても、所得が少なく非課税の市民には恩恵はない。熱気は大いに歓迎だが、事実は事実として判断せねばならないし、後悔は残したくない。
 トリプル投票を仕掛けたのは河村市長だ。住民投票で今の議会を解散し、三月の出直し市議選で自らが代表を務める地域政党「減税日本」から約四十人の候補者を擁立、議会の過半数を狙う。知事選では盟友の大村氏を押し立てるため、出直し市長選を重ねて相乗効果を、との戦略だ。
 三つの投票は連動する面を備える一方、それぞれに問われるべき課題を抱えている。
 住民投票では、減税の恒久化や議員報酬半減に反対する今の議会が民意を反映していないのか、自ら改革する能力はあるのか、だ。
 減税は家計の苦しい市民にはもちろん朗報だし、税金をいかに無駄なく使うか市役所に意識改革を迫る効果がある。しかし、一般会計で一兆八千億円にものぼる市債発行残高があるのに年二百二十億円かかる減税を続けていいのか。
 市長選では、河村改革の是非もさることながら、福祉や教育など暮らしに密着した政策も争点にすべきだ。
 愛知県の税収はリーマン・ショック以降、一兆三千億円から八千億円へと二年間で五千億円も激減した。県財政をどう立て直すかが問われる。出馬の五人は中京都構想や東海三県合体構想など、地域主権をにらむが、どれほど現実的なのか。
 河村市長への支持が衰えないのは、公約をとことんやり抜こうとする姿勢だ。民主党のマニフェストの崩壊を目の当たりにしている有権者が拍手を送るのも当然だろう。けれども、反対意見者と角突き合わせるばかりでは、現実には何も成果は生まれない。

 夢ではなく現実を語れ
 私たち住民が今知りたいのは自分たちの暮らす地域の確かな未来像であり、バラ色の夢の街などでは決してない。自治体の厳しい財政事情の中で何ができて、何ができないのか、もっと語ってもらいたい。それができないのなら、よく考えた一票は投じることはできないし、そんな首長や議員にはさっさと退場してほしい。
 四月に統一地方選のある今年は「地方自治元年」になるとも言われる。中央から地方への権限移譲の動きは掛け声から現実に変えねばならない。実験ではなく実際になろうとしている。名古屋のトリプル投票はそういう目で注目したいし、何より住民が自分たちの自治の未来を、いま一度考え直す良い機会にぜひしたい。 


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社説にもあるように、住民投票告示を一週間後に控えた10日、
中日新聞主催で公開討論会「徹底討論2・6ナゴヤ住民投票」も開催。
聴衆は1200人も集まったとのこと。

紙面が大きすぎて載せられないので、記事の内容だけ紹介します。

 【名古屋の乱】徹底討論ナゴヤ住民投票・詳報(1) 
2011.1.11 中日新聞 

 名古屋市議会の解散請求(リコール)で2月6日に実施される住民投票を前に、中日新聞社が10日に開いた公開討論会「徹底討論2・6ナゴヤ住民投票」。河村たかし市長、市議会の横井利明議長、国や地方の実情に詳しい石田芳弘衆院議員らパネリスト7人が白熱した議論を展開した。市長と議会の対立ばかりクローズアップされ、問題の本質はどこにあるのか、何が問われているのか-。議員報酬や減税、議会と首長のありかたをめぐる主張や意見に、会場に詰め掛けた1200人が聞き入った。議論の詳報を紹介する。

◆横井氏基調スピーチ「市長主導の解散は独裁」
 多くの市民が議会解散を求める署名に応じたことを重く受け止めている。議会からの情報発信が不十分だったと考えている。
 従来の議会活動は、調査や議論に重点を置いていた。議会基本条例の制定や議会報告会の開催、議員提案による条例制定など議会改革のきっかけは河村市長であり、その功績を私たちは認めている。
 しかし、河村市長が「公約を否決した議会を解散させ、自分を支持する議員で過半数を占める」と主導する議会解散には反対だ。
 市長と議会は、議論を重ねながら結論を導くことが求められる。予算提案権や執行権など強大な権限を持った市長が議会まで思い通りにすれば、独裁になる可能性がある。
 現時点で議会が解散されると、2月議会で予定されている新年度予算の議論ができなくなる恐れがある。雇用や福祉、教育など、市民生活にきわめて甚大な影響が出る。
 また、わずか1カ月早く市議選を行うためだけに、余分に3億2000万円もの税金を使うことになる。
 市長に従わない議会は解散ということがまかり通れば、議会が市長の顔色を見ながら市民不在の結論を導き出すようになりかねない。議会の解散には「反対」だ。

◆平野氏基調スピーチ「熟慮重ねて署名46万人」
 われわれは失われた10年とも20年ともいわれる時代を経てきた。景気は浮揚せず、賃金は上がらず、政治も経済も閉塞(へいそく)感が漂っている。市民の生活はどん底だが、ただ一つ天国のような所がある。お手盛り行政の象徴ともいえる高額報酬を得ている議会だ。
 そんな中、市議会は昨年3月、1度可決した市民税10%減税を財源不足との理由から1年限りと修正し、議員報酬半減案を否決してしまった。
 河村たかし市長を支援する6団体でつくる「ネットワーク河村市長」の戦いのドラマがここから始まった。6団体で熟慮を重ね、3月24日に市政記者クラブでの会見で「(署名集めを担う)受任者を集めて市議会解散署名の準備に入る」と宣言した。
 8月27日、炎天下の栄公園からリコール署名活動がスタートした。
 1カ月後、署名の数は46万5602人に上った。10月4日に選管に署名簿を提出し、受理された。記者会見では署名制度が欠陥だらけであることを指摘し、住民側に立った制度改革の必要性を訴えたのだが、同じころ市選管がとんでもないことを言い始め、大混乱が起きたのだった。

◆議員報酬
 斎田 議員報酬を800万円に下げると言っているのはなぜか。
 河村 私も16年、国会議員をやらせてもらったが、国政も(政党が)団体戦をやっとるだけ。「自民が勝つか、民主が勝つか」に終始している。政治は私たちに何をしてくれているのかという思いがある。
 外国の議員はボランティア。市民と同じ給料でやって、2期8年ぐらいで変わる。市民並みの給与でやるいろんな人が選挙に出られるように変えていかないかん。私が自分の給与を800万円に下げたのは、厚生労働省の統計で民間企業の60歳の管理職がこれぐらいだから。
 横井 市長と議員の給与を単純に比べること自体が問題。市長には税金で雇っている秘書が5人もいる。車も運転手もいるし、1億円以上使っている。議員は政策スタッフや事務所の経費を報酬から出すしかない。議員の手取りは月20万円ほど。すでにボランティアで議員をやっているようなものだ。
 竹下 英国では20年前まで地方議員はボランティアだった。貧しい人も議員になり、パートタイマーで働きながら、無報酬で議員をしていた。貧しい人の方が有権者の意見を理解できるので、発言が重みを増し、議会の中心的役割になって、多忙になり、議員のなり手がいないという現象も起きた。そこで議員にも報酬を払おうということになり、この10年で議員報酬がアップした。ロンドンの議会は700万円だ。
 井上 報酬が仕事に応じて支払われるのはもっともだが、厳密な積算は難しい。市長給与が先に下がって、市議が反対していると、見ている側からは「どうなのかな」と思う。
 河村 横井さんは秘書のことを言いましたけど、市長はフルタイムで行政を預かっている。議員とは違う。議会で報酬額を決めてほしいと何回言ったか分からないが、ぜんぜん案が出てこない。
 今井 議員報酬が800万円になって生活費が足らないというのは納得できない。
 横井 年152万円の議員年金を払わなければならない。この額は報酬800万に下がっても変わらない。前は月額報酬が99万円だったが、今は79万円。努力している。報酬を無作為抽出の市民らに決めてもらう提案は、日本初の試みだ。
 石田 (議員報酬を)議会で決めちゃだめ。お手盛りになる。主権者である皆さんに決めてもらえればいい。もっと合理的に話し合い、決め方のシステムを議論すべきだ。
 竹下 議員を魅力あるポストにするには、それなりの報酬も必要ではないか。
 【議員報酬】 河村市長が「議員は市民並みの報酬にするべきだ」と議員報酬を年1633万円から800万円に半減する条例を5回にわたり提案。議会側はいずれも否決した。市長が主導した議会リコール運動の大きな理由となった。議会側は、改選後の報酬額を無作為抽出の市民らに考えてもらう条例を制定した。

◆減税
 斎田 なぜ不況のいま、減税なのか。
 河村 不況だから減税しないかん。価格競争の激しい民間と違い行政は独占だから、無駄遣いの巣窟。減税は商売で言う値下げ競争。行政の高コスト構造を改めないかん。
 石田 民間企業と行政を一緒にしてはだめ。そうしたら役所はいりません。過度の値下げ競争の結果、日本経済はどんどん縮小した。行政をコスト意識と効率意識だけでやると、死んでしまいます。
 横井 国の天下り先に、市民の税金から給料や退職金が支払われている。私は議会でやめるべきだと言いましたよね。減税できるよう行革提案をした。ところが見直していない。
 減税で税収が足りなくなって赤字市債を発行した。10年後20年後誰が払うんですか。減税の一方で保育料の値上げを提案し、東海地震の積立金も36億円切り崩した。河村さんが市長になって借金が600億円増えた。
 河村 起債が増えたのは日本中、一緒。起債をして経済を支えないと、大変なことになりますよ。
 減税の財源はすべて行財政改革。職員の人件費総額1割カットをやりましたし、外郭団体改革も進んでます。
 石田 減税が政策の一丁目一番地と言うが、選挙結果は「白紙委任」ではないんです。反対されても、努力して説明するのが民主主義。河村さんは誤解している。
 横井 減税の目的と結果が違ってきている。減税の恩恵があるのは市民の48%で、生活支援とおっしゃるが高齢者の7割、障害者の9割は恩恵がない。
 竹下 マニフェストとは何が問題かを提案し、解決するために努力することを約束すること。最終目標としての減税はいいが、市民サービスの低下につながる可能性はある。
 【市民税10%減税】  河村市長が掲げた市民税を一律10%カットする看板政策。2010年度予算では、減税による161億円の減収分を上回る185億円の財源を行財政改革で生み出した。減税による市民サービス低下や財政への影響を懸念した市議会が10年度しか実施を認めなかったため、市長と議会の対立が深刻化した。 


【名古屋の乱】徹底討論ナゴヤ住民投票・詳報(2) 
2011.1.11 中日新聞

◆議会と首長
 横井 市長は予算を提案や執行し、議会は評価や監視し議決する。市長や市職員が思い付かないことを、市民目線で訴えていくのが議員の役割。私も事業縮減や新たな収入確保につながる提案をしてきた。
 河村 行政改革を主張するのはいいが、税金を減らせないのに「改革だ」と言っとるだけ。行政サービスは市長や議員がやるのではなく、役人がやっている。
 斎田 石田さんは、議員が行政の執行部に入る議会内閣制を提唱している。
 石田 議員には、予算提案権もなく、株主総会でただ文句を言っているようなもの。米国では、議会が大統領の予算教書演説を受けて予算をつくり、大統領に執行させる。日本は、首長が圧倒的に権力者。河村さんはその権力をリコール運動にも使った。地方自治法のオーバーランだ。
 井上 多くの人が、市長主導のリコール運動をどうとらえるか迷っているのではないか。市民運動とは権力とは違った価値観をつくり出すものであり、権力とは距離を保つべきだと思う。ただ、今回は市長を支持していない人も署名にかかわった面もある。
 平野 私たちは自主的、自律的に署名活動をした。市長の指導を仰いだことはない。
 横井 リコール運動は本来、市民と議会の感覚が離れたときに行うべきだ。市長は公約が否決されたからリコールといい、街角で運動の先頭に立っていた。逸脱している。
 河村 基本的な政治活動は、自分の理想を、街頭で庶民に訴えること。その何が悪いのか。前回の市長選は減税で戦い、結果が出た。それでも議会は減税に反対。市長選はなんのためにあるのか。
 斎田 もし市長が再選されても、市議会では市長派が過半数をとれないかもしれない。
 河村 市長選で一定の結論が出たら、いったんは尊重されないかん。そうでないと、二元代表制の下では対立が延々と続く。市議選は区ごとに分かれ、地域代表の色合いが強い。減税のような市民全体に問う施策では、市長選の民意を尊重してもらわないと。
 石田 二元代表制では、全国どこでも、首長と議会は間合いが悪い。そこを乗り越えるのが、民主主義の熟議のプロセス。市長は行政の長でもあり、1、2月は予算編成で、職員と膝詰めで談判しないといけない。これを市長選で投げ出すのは重大だ。
 河村 減税をやらせないなら、「わしをクビにして」と、ずっと議会に言ってきた。なのに議会が不信任案を出さないからこの時期になった。

 今井 住民投票で解散が成立したら市議選になる。減税や議員報酬の問題は、市議選のほかにもう一つ投票箱を置いて、住民投票で決めればよい。
 河村 住民投票の結果なら私は従います。
 竹下 住民投票は最終的な選択であって感情的になる可能性もある。その前に論戦を重ねることが必要では。

◆質疑応答
 来場者やネット中継の視聴者からも質問が寄せられた。

 -市長選で公約した中学生の医療費無料化は実現していない。
 河村 10億円の予算がかかる。残念ながら財源の問題で、できなかった。新年度は、なんとか入れられるよう全力を挙げたい。

 -無投票がまん延したり、普通の会社員が立候補しにくいなど、今回のリコールは、これまでの議会に対する不満が表面化した。
 横井 確かに、6人中5人が当選したり、無投票もある。原因は、党が公認の候補者を割り振っているから。党の論理で、結果的に選挙が行われないのは残念だし、河村さんの言う「議会の指定席化」の一面はある。
 今は、会社を休職して選挙に出ても、会社に戻れない。一定の生活の保障というか、制度があれば政治に参加しやすいと思う。

 -専決処分を繰り返した鹿児島県阿久根市の竹原信一・前市長の政治手法や行動について
 河村 初めの問題意識は理解できる。役人や市議が、庶民の3倍、4倍の報酬をもらっているのがおかしいというのは当然。
 石田 専決処分は、致命的にだめ。議論は、民主主義のバロメーター。議会を招集せず自分一人で決めるのは議会軽視、ひいては住民軽視。許される行為ではない。
 横井 議会を開くことなく市政を進めるのは、民主主義としては危機的な状況だ。

◆参加パネリストのひと言

 斎田 最後にひと言ずつお願いします。
 今井 私は市民を信用している。市議会解散の是非を2月6日に市民全員で決める。よく勉強し、冷静な判断を下してほしい。
 平野 今回の署名運動では、有権者は知性、理性、感性を発揮した。市民のために身を削る河村市長のような政治家を今後も支持していく。
 河村 民主主義を名古屋からスタートしたい。自分たちの街を減税や(地域への)寄付という形でつくっていく。そんな社会を日本でつくる第一歩を名古屋から始めたい。
 横井 議会が気に入らないから解散するという、河村市長の考えは危険。われわれ議会はプロ意識で仕事をしている。金も時間も割いて、市民のために全力でやっている。
 石田 名古屋市は少子高齢化が進んでいる。市民が本当に望むサービスを優先するべきだ。介護や待機児童問題を早く議会で議論しなければいけない。
 井上 対立は政治に高揚感をもたらす。これはいいこと。しかし今回は、市民の価値観や利害とは異なる対立を見ているような気がする。高揚感は一過性ではないか。行政サービスだけに頼らない介護や教育も大切。市民の力が試されている。
 竹下 私は、理解の政治と感情の政治を分けて説明したい。感情の政治は情報があまり入らず、いきなり判断を迫られるので間違う可能性が高い。理解したうえで決断をするなら大賛成だ。その理解を進めるのが議会の役割だと思う。 


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1月17日(月)のつぶやき

2011-01-18 01:30:35 | 花/美しいもの
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今日のブログ。○雪が積もったよ!/連載【仕事も子育ても】4.5.6.7(中日新聞) #goo_midorinet002 http://t.co/IWGGsPv
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雪が積もったよ!/連載【仕事も子育ても】4.5.6.7(中日新聞)

2011-01-17 17:36:27 | 市民運動/市民自治/政治
昨日から本格的に降り始めた雪。
各地で今年いちばんの寒さと積雪を記録してます。

今回の雪、愛知県や三重県など南のほうでもかなり積もっているようです。
   
こちらでも、きのうのお昼にはこんな感じ。
  
夜にもしんしんと降っていて、幻想的。
   
一晩降り続けるとかなり積もるかも。
   

一夜明けて、きょうの午前中。
積雪は25センチくらい。
   
少し溶けかけた午後の一枚。
   
   寒いので、部屋から写しました。
  上半分は屋根から垂れている雪です。

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今日は、阪神大震災が起きた日。
午後から選挙講座に関連しての取材があるので、
朝から資料の整理をしがてら、部屋のお片づけ。
母が泊ったときのままのベッドや椅子もしまいました。
掃除機をかけ終わったところで携帯電話が鳴って、
近くまでいらっしゃっているとのこと。
外を見たら、家の前に車がとまっていました(セーフッ)。

地方自治関連でも、阿久根市長にリコール運動をした新人が当選したり、
名古屋の住民投票が始まったり、大きな動きがありました。

それはまたあらためて報告するとして、
中日新聞の稲熊美樹さんが書かれた連載【仕事も子育ても】の後半を紹介します。

仕事も子育ても4 (2011.1.12 中日新聞)
学童保育無利用に制限 『学年の壁』難問が次々
  

仕事も子育ても5 (2011.1.13 中日新聞)
両立にかかる費用  負担大きく将来に迷い
  

仕事も子育ても6 (2011.1.14 中日新聞)
夫婦で交互に育児休業  フルタイム勤務に満足
  

仕事も子育ても7 (2011.1.15 中日新聞)
企業や行政 環境整備に力  多様な働き方を後押し

  

毎日新聞の「幸せのかたち』の連載もステキな記事なので、
抜粋して紹介します。
関心のある方は、webで連載をお読みください。

幸せのかたち:「気持ち」の物語 風を感じて/2 /福岡 

◆北九州・美容室「しろ」で
 ◇ついてなさを笑い飛ばす
 北九州市八幡西区で美容室「しろ」を営む中村みどりさん(60)が走り始めたのは47歳の初冬。それまでは仕事と子育てに追われて運動らしいことはほとんどしたことがなく、仕事の後で気分転換に近くのグラウンドを歩く程度だったという。
 「最初は460メートルあるグラウンドを1周も走れなくて。でも続けていたら1周が2周、2周が3周って走れる距離が伸びていって。半年ぐらいした時に誘われて5キロのレースに出たんですよ。そしたら偶然2位に入ってしまって……。あはっ」
 ところがその初レースから2カ月たった98年の7月、胃の辺りが痛くて内科にかかった中村さんは婦人科の受診を勧められる。婦人科の医院にかかると今度は総合病院に行けと言われ、行くと、子宮全体が筋腫になっているからすぐ取らないといけないと告げられた。
 「とにかくすぐ手術っていうんで、エッていう感じで。でも仕方がないなってんで全部取ったんです。ところが手術の1週間後、抜糸したら全然ついてなくって。傷口が全部開いちゃったんですよ。ホッチキスで留めてから縫うんですけど、普通は留め金を外した後から抜糸するらしいんですね。でも私の時は一緒に外して。そしたら全然ついてなくて、身が全部出たっていうか。もう真っ赤になって……」
 抜糸の時は麻酔をかけないため、中村さんはわが身に起きたその一部始終を目の当たりにすることになった。それをまるで人ごとのような口ぶりで話してくれる。
 「ガーゼ当てて、ちょっと先生呼んできますって。はっきり言って私も戸惑ってですね。慌てて飛んできた先生に、ちょっとこれ痛いですぅって言って。それで急きょもう一回手術ってんで全部縫い直しまして。縫ったところがついてないなんて、私、ほんとついてなくって……。きゃはっ」
 痛みや恐怖で卒倒してもおかしくないような経験を、中村さんは最後にダジャレの落ちまでつけて笑い飛ばすのだった。
 それが単に強がって言っているわけではないことは、退院後の彼女の行動が証明している。病院から自宅に戻るとすぐに走り始めているのだ。
 「2回目だから今度は大丈夫だろうと思ってですね。足腰も弱るから、走ろうって」
 そして退院2カ月後にはランナー仲間に誘われて21・0975キロのハーフマラソンに初挑戦して完走。さらに3カ月後の99年1月には、やはり仲間の勧めで42・195キロのフルマラソンに挑み、4時間36分46秒で完走している。
 それにしても走り始めて日の浅い50歳間近の女性である。それも子宮摘出後間もないのにハーフやフルマラソンに誘うとは。ランナーって何と大胆なんだろう。そう思って口にすると、中村さんは首を横に振りながらあっけらかんと言った。
 「いやあ、言ってないんです。入院したことも手術したことも。乳がんの時も言わなかったし、肺を切った時も。さすがにクラブのリーダーにだけは話しましたけど。だから『女の気持ち』が新聞に載って、みんなにばれちゃった形で。私、自分のことを人にしゃべらないんです。離婚した時も全部片づいてから友達に離婚しちゃったって事後報告したぐらいで。水くさいとか冷たいとか言われるんですけど……」
 一つだけでも不安に押しつぶされそうなのに、次々に襲ってくるそれらを、中村さんはずっと自分の胸に収めて1人で乗り切ってきたのだ。
 初訪問から8カ月後、美容室に相田みつをの書が置いてあった。そこに中村さんが人に話さない理由が記されていた。
 《だれにだって/あるんだよ/ひとにはいえない/くるしみが/だれにだってあるんだよ/ひとにはいえない/かなしみが/ただ だまっている/だけなんだよ/いえば ぐちに/なるから》
 だが、愚痴になると分かっていても、人は話さずにはいられない存在ではないのか。
 疑問は逆に深まってしまった。【福岡賢正】<毎週木曜掲載>
毎日新聞 2011年1月13日 地方版


幸せのかたち:「気持ち」の物語 再生家族/13 /福岡 

◆佐賀・シングルの会から
 ◇自由と絆、共に満たして
 「シングルの会 そよ風」を主宰する佐賀市の北野陽子さん(60)は、今も戸籍上は長男の桂輔さん(35)、次男の隆弘さん(32)との3人家族だ。ただ実際には、夫婦を名乗り始めて9年になる新しいパートナーが週に1度福岡から訪ねてきて共に時を過ごす。連休などにはそのパートナーの戸籍上は縁の切れた孫たちが宮崎から遊びにきて、普通の家族と何ら変わらない団欒(だんらん)を楽しむ。反対に桂輔さんと隆弘さんは家を出て、それぞれのパートナーと暮らしている。
 アルバイトしながら東京都内のライブハウスなどで自作の歌の弾き語りをしている桂輔さんの相手は、熱心な聴き手だった有名宝飾店に勤める8歳年上のキャリアウーマン。一緒に暮らし始めて8年になるが、戸籍は今も別々のままだ。相手も「幸せだから、ずっとこのままでいたい」と言っているという。
 「僕は両親に似て子供のような所があるから、年上なので安心できる部分があるんです。向こうも仕事をメーンにしているし、僕も音楽を続けていきたいんで、自然に行き着いたのがこの形。お互い相手に多くを求めすぎないからうまくいってるんでしょうね。それが両親からぼくが学んだことかもしれません」
 父親が営んでいた写真会社を手伝いながら定時制高校を出た隆弘さんは、佐賀のテレビ局に誘われ、今は番組制作スタッフとして働いている。
 「親父(おやじ)を手伝っている時、画像編集ソフトがえらい面白くて。それで遊んでるうちに動画にも手を出しまして。その自主制作した作品が地元の映画祭の実行委員の目に留まって話を持ってきてくれたんです。五十代後半の人ですけど、今も一緒に飲みにいったりして可愛がってもらってます。その人から大人の教育を受けている感じですね」
 父親代わりとも言えるその人の縁で、隆弘さんは美術家を志す6歳年下の女性と知り合い、3年前から佐賀市内のアパートで一緒に暮らしている。互いの親にも同居相手として紹介しあった公認の仲だが、やはり籍は別々のままだ。パートナーは絵を描くことを生活の中心に据えており、このスタイルが一番心地いいと言っているという。
 番組を制作している時、隆弘さんは両親から受け継いだものが今の仕事に生かされていることに気付き、不思議さに打たれることがある。
 「小さいころに母親が史跡を巡る会をやっていて、あちこち連れていってくれたんです。当時は全然面白くなかったけど、仕事で県内の遺跡を回っていると、歴史が好きなんですよ。いつの間にかそうなってたんです。親父は親父で写真や映像の方でいろいろ教えてくれて。それがちょうど交わって、楽しく仕事できてますからね。面白いなあ、と。結局、僕は家族という関係には恵まれなかったけど、個々の人には恵まれたんですよ」
 東京で音楽活動を続ける桂輔さんは、音楽や演劇といった表現を志す者に、自分と同じく普通でない環境で育った人間が多いことに気付いた。
 「だから僕らは世間体とか気にしません。大事なものは何だろうって自分なりに探してきて、それがやっと見えてきたところなのかな」
 桂輔さんが作った「つぎはぎ心」という歌に、こんなフレーズがある。
 《あの子は(バラバラにちぎれた)僕の心を拾ってきて/セロファンテープで貼り合わせた/そして僕の心はもとどうり/つぎはぎだらけのもとどうり/……中略……/それをそっとあの子は僕の胸にしまった/空がずっと青くって ああ僕は笑った》

 人は個の自由を求めると同時に、他者との絆を切実に求める。一人一人が持つその二つの欲求を共に満たす幸せの連立方程式の解を、戸籍上の家族という形の中に見い出せなくても、あきらめることはない。勇気を出して一歩踏み出せば、出会いは無数に待っている。その中から、お互いの人格を尊重しあえる最適の解を探せばいいのだから。【福岡賢正】=この項終わり
毎日新聞 2010年12月23日 地方版 


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1月16日(日)のつぶやき

2011-01-17 01:28:26 | 花/美しいもの
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きょうのブログ。○【悩みのるつぼ】Q.性欲をどうしたらいいのか/A.上野千鶴子さん「あなたは努力してきましたか」 #goo_midorinet002 http://t.co/mxTCXcK
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【悩みのるつぼ】Q.性欲をどうしたらいいのか/A.上野千鶴子さん「あなたは努力してきましたか」

2011-01-16 09:16:33 | ジェンダー/上野千鶴子
「悩みのるつぼ」は、朝日新聞の土曜日の「be」紙面。
1月15日の回答者は、お待ちかねの上野千鶴子さんです。

余談ですが、「るつぼ」というのは、漢字で書くと「坩堝」で、
金属やガラスを高温で熱して溶かすときなどに使ったりする耐熱性の容器のこと、
と最近、知りました。

   
今回の質問者は男性、59歳。
「私の性欲をどうしたらいいのか」という性の悩み。
おおいんでしょうね、こういうオトコ。

いつものことですが、上野さんの回答がいいですねぇ。
セックスというのは、相手とのよい関係性のうえで成り立つ、
ということを、ジコチュウのオトコ(たち)にズバリ指摘しています。

  私の性欲をどうしたらいいのか
相談者 会社員 59歳

2011/01/15 朝日新聞

 現在59歳。夫婦間の性に関しては居酒屋でアルコールの力を借りるとしてもなかなか同僚やましてや兄たちにも聞けない。
 男女の身体の仕組みが異なるのは分かるが、還暦を間近にしてこの私、若いぴちぴちした女性を見るとしゃぶりつきたくなる。せめてそばにいて欲しいと切望し、その気になればいつでも夜の営みはOKの態勢にある。が、肝心の女房がもうなえ果てている。数年前、痛みが走り、それ以来、努力もしたのだが、相手にしてもらえない。・・・・(中略)・・・
 女房にもう私とのセックスは金輪際なくてもいいかと問うたら、「一生なくてもイイ。不自由しないもん」。「素人はご法度だけど浮気もしてもいいから」ともつけ加えた。
 今更夜の街に出向き、欲情を発散させたくない。性の処理、私はこれからどう向き合っていけばいいのか。

--------------------------------------------------------------------------
あなたは努力してきましたか
回答者 社会学者 上野千鶴子


 よくあるんですよね、この手のお悩みが。夫はその気満々なのに、妻の方がいっこうに乗ってこない、という食い違いや、その反対の組み合わせも。
 夫婦の性関係は、性抜きの関係の反映。団塊カップルはもう結婚歴40年ばかり。これだけかけて作ってきた人間関係は、容易には変えられません。
 今になって性関係を持ちたくないというのは、それ以前だってきっと妻にとってはセックスが楽しくもうれしくもなかった証拠でしょう。加齢すれば女性器は潤いが減少し、性交痛が生じるのは常識のうち。それを緩和するHRT(ホルモン補充療法)や潤滑ジェリーの使用などの処方箋(・・せん)もありますが、さまざまな手段を用いて挿入スタンバイをするなんて、たとえ夫婦のあいだであっても強姦(ごうかん)OKと言っているようなもの。
 それよりもっと大事なのはセックスがキモチいい、と妻が思えるかどうか。そしてそのためにあなたが努力したかどうか。キモチいいことならまたしたくなるのはあたりまえ。これに年齢は関係ありません。80代でキモチいいセックスをしている女性も知っています。
 妻の「一生なくてもイイ。不自由しないもん」は、翻訳すれば「あんなつらいおつとめはもうたくさん」。実はこのせりふは『老年期の性』(79年)の著者で、この分野のパイオニアで知られる保健師の大工原秀子さんが、調査当時70代以上だったお年寄りの女性から聞いた声でした。団塊カップルの多くで、夫の独りよがりなセックスに妻がうんざりしてることは各種の性調査からもわかっています。あなたが例外でないだけで。
 あなたの性欲は妻との関係欲ですか、それともたんなる身体的な性欲? 妻との性関係を復活させたいなら、それがだめになっていったのと同じだけのテマヒマをかけて、高齢期の夫婦にふさわしいベッドマナーとテクを学んで下さい。
 もし後者なら。いまはマスターベーションのおかずは世にあふれていますから、テンションが高まったら適度に抜いてさっぱりしてください。たまには妻に手や口で協力してもらってもいいでしょう。え、それすら頼めない、ですって? そのくらいのスキンシップが成りたたないようなら、この先、どちらかが要介護になったときに、排泄(はい・せつ)介助を含む身体介護なんてできませんよ。
題字・イラスト きたむらさとし


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「セックスレス」に関連して、厚生労働省の研究班の「男女の生活と意識に関する調査」で、
「過去1カ月にセックスがなかったと回答した既婚者は41%」との記事が出ました。
若い世代の「セックスばなれ」も増えているとか。

関連の記事を紹介します。




 セックスレス:夫婦4割が 「面倒」「産後何となく」--厚労省研究班が調査 

 性交渉に無関心な「草食系」の若者が男女ともに増え、夫婦間でも4割がセックスレスになっている日本人の実態が、厚生労働省の研究班が12日公表した「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。調査は昨年9月、全国の16~49歳の男女3000人を対象に、調査票を手渡す形で実施(回収率57・2%)。2年ごとに行い、今回で5回目。
 セックスに「関心がない」「嫌悪している」と答えた人の合計は、男性で前回(08年)より8ポイント増の18%。女性も11ポイント増の48%。特に16~19歳では男性が17・5%から36・1%へと2倍以上に急増、女性も46・9%から58・5%に増えた。
 結婚していてもセックスレス(1カ月以上性交渉がない)という人の割合は、質問を始めた04年の31・9%から毎回増え、今回は40・8%と初めて4割を超えた。特に40歳以上では5割近くに上る。理由のトップは男性が「仕事で疲れている」(19・7%)で、女性は「面倒くさい」(26・9%)。男女合わせて最も多いのは「出産後何となく」(20・9%)だった。
 調査にあたった日本家族計画協会家族計画研究センターの北村邦夫所長は「少子化とも密接に関係しており、男女間のコミュニケーション力を高める工夫や、労働時間の見直しなどが必要だ」と話す。【小川節子】
毎日新聞 2011年1月13日 


虐待経験5% セックス「関心ない」も増加 厚労省調査  
2011.1.13 朝日新聞

 厚生労働省の研究班(主任研究者=竹田省・順天堂大教授)の「男女の生活と意識に関する調査」で、18歳ごろまでに両親や同居者から虐待を受けた経験のある人が、回答者の5%おり、女性だけでみると7.1%に上った。
 意識調査は2002年から2年に1度行っているが、虐待経験を尋ねたのは初めて。今回は昨年9月、16~49歳の男女3千人を対象にし、1540人から回答があった。
 研究班の北村邦夫日本家族計画協会研究センター所長は「該当する年代の女性では単純計算で200万人近くが虐待を経験したことになる。予想外に多く驚いた」と話す。
 経験した虐待は、「殴る、蹴る、熱湯をかける」といった身体的な虐待が男性80%、女性48%。子ども心を傷つけるようなことを繰り返し言うなど心理的な虐待は男性53%、女性69%。性的な虐待は女性の15%が経験したと答えた。
 虐待経験者のうち、両親の離婚を経験した人は36%で、虐待経験のない人(11%)より多かった。リストカットなど自傷行為の経験がある人も、虐待経験者(33%)の方が虐待経験のない人(6%)より多かった。
 調査では、セックス(性交渉)への関心についても尋ねた。セックスに関心がない・嫌悪していると回答した人は、男性18%、女性48%で、08年の調査より男性は7ポイント、女性は11ポイント増えた。年代別だと16~19歳で最も多く、男性36%(前回調査で18%)、女性で59%(同47%)だった。男女ともに「草食系化」が進んでいる傾向がみられ、とくに若年男性の草食系化傾向が強まっていた。
 セックスに関心がない一因は、「異性と関わることが面倒だ」と感じることにあるようで、全体の4割の回答者が「面倒だ」と回答した。
 夫婦間のセックスレス化も進んでおり、過去1カ月にセックスがなかったと回答した既婚者は41%で、前回より4ポイント増加した。04年の32%から毎回、増加している。(大岩ゆり)


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1月15日(土)のつぶやき

2011-01-16 01:27:31 | 花/美しいもの
21:10 from Tweet Button
今日のブログ。○日本一おいしいお米「龍の瞳(りゅうのひとみ)」/ぎふの米粉フェアinマーサ21 #goo_midorinet002 http://t.co/nLUAjjN
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日本一おいしいお米「龍の瞳(りゅうのひとみ)」/ぎふの米粉フェアinマーサ21

2011-01-15 19:11:01 | おいしいもの/食について
母にあらたな難しい病が見つかって、「なんで母ばかりが・・・」
と、ちょっぴり落ち込んでいた土曜日の午後。
ともちゃんが「買い物に行こう」と誘ってくれました。

まずは近場の平和堂とバローへ。
あっという間に買い物が終わってしまったので、
久しぶりにマーサをブラブラしようと、ひと走り。

屋上に車を止めて、エスカレーターを降りていくと、
「ぎふの米粉フェアinマーサ21」をやっていました。


米粉パンをみようと近づくと、なんとなつかしいお顔を見つけました!

  
おいしいと評判のお米「龍の瞳」を作出された今井さんです。
今井隆さんとともちゃん。
なんか似てますね・・・。

龍の瞳(りゅうのひとみ)は、前に下呂の生産者の方にいただいて食べたことがありますが、
粒が大きくて甘くて、ほんとうにおいしいお米です。

自然薯を収穫しました/日本一おいしいお米「龍の瞳(いのちの壱)」(2009-12-16)
↑そのときにブログでも紹介しました。


と、ほめたら、発芽玄米をいただいてしまいました。

いただくだけでは申し訳ないので、「龍の瞳」2キロを購入しました。

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パンフレットもいっしょにいただいたので、
きょうのブログはこれで決まり。




2010年も「日本一おいしい米コンテスト」で、
 「龍の瞳」が最優秀賞、の記事。

ホームページはこちら↓ 歌も流れます(笑)。
合資会社 龍の瞳~コシヒカリを越える米「龍の瞳」誕生 品種名は 「いのちの壱」
  龍の瞳とは?
  「龍の瞳」を巡って   発見と栽培の拡大
 2000年9月に下呂市萩原町宮田地区内に住む兼業農家が、コシヒカリを栽培する棚田で2株の変異株を発見した。背が高くて籾が非常に大きく、明らかにコシヒカリとは違った品種であることは確認できたものの、大粒の酒米好適品種であるヒダホマレとも似ていた。発見者はひょっとしたら新品種かも知れないと思い、種籾を選別収穫して、翌年、数坪で試験栽培を始めた。生育は素晴らしく、非常にたくましい稲という感じであった。収穫して精米し炊いて見ると、炊飯器からは香ばしい匂いが立ち上がり、ふたを取って見るときらきらと輝いていた。釜のふちには糊状のものが付着しており、粘りの強さをうかがわせた。食べて見て驚いた。甘くて粘りが強く、一粒一粒の存在感があって、今まで食べたことのない味でとても美味しかった。ヒダホマレは食用にするとまずいと聞いていたので新品種だと確信し、2002年から品種登録出願を前提にして自宅のほ場で試験栽培を始めた。2002年の秋に、2aで栽培された米を友人などに試食してもらうと、「こんな美味しい米を今まで食べたことがない」、「味、香り、つや、甘み、大きさ、どれを取っても逸品中の逸品です」などと予想以上の反響があった。
 2003年には5aで栽培したが、変異株が一つも出なかったので、品種として固定していることを確認。大粒品種の特徴であるが、収量が多いことに加えて、根が太くて地中深く張っていたことから冷害にも強いことが推察された。背が高いにも関わらず、茎が極めて太いことから倒伏にも強かった。また、いもち病などにも強いと思われたので、作りやすい品種であることが分かってきた。この品種特性は、その後の栽培においても実証されている。
 試験結果を取りまとめて、農水省に対して2003年4月に品種登録の出願をした。品種名は「龍の瞳」。平成15年9月10日付けの農林水産大臣発出文書により品種登録出願の受理を確認、育成者権が発生した。その後、2004年4月7日付け官報で品種登録出願の受理が告示された。 2004年は、育成権者24a、合計8戸の生産者で約1ha栽培して、松坂屋銀座店での販売を初めとして、岐阜県の地元下呂温泉のホテルへの試供品の提供などを行い、高い評価を得た。
 また、2004年11月の、全国米・食味コンクールにおいて、1055験体の食味検査で86位になるなど健闘。同コンクールを主催した米・食味鑑定士協会の鈴木会長からも「試食してみたが、素晴らしい米だ」などと絶賛される。各種団体で龍の瞳の試食会においても、高い評価をいただいた。
なお、2005年については、下呂市を中心に栽培戸数22、作付面積は5.3haである。
(2006年は約15haの作付けである)


昨年、NKHや民放でも紹介され、1月10日の岐阜新聞にものっていました。

“清流の味”東京でPR 六本木ヒルズで知事ら餅つき 
2011年01月10日 岐阜新聞

 東京都港区の六本木ヒルズの一角にある屋上庭園で、同庭園で栽培、収穫された県由来の米を使った餅つきイベントが開かれた。親子連れに交じって古田肇知事がきねを振るい、「清流の国ぎふの観光、ブランドに大いに注目していただきたい」とPRした。
 使われたのは飛騨の餅米「たかやまもち」。ヒルズの開発・運営会社が県と下呂市などの協力で、同市生まれのブランド米「龍の瞳2 件」と一緒に地上約45メートルにある同庭園の水田(約130平方メートル)で栽培。ヒルズの住民らが昨年5月に田植え、同9月に収獲した。
 イベントにはヒルズ在住、在勤の親子ら150人が参加。次々に餅つきに挑戦し、エゴマなどを付けてほおばった。龍の瞳2 件は下呂市の温泉水で炊いた鉱泉粥(かゆ)にして振る舞われ、参加者は「甘みがあっておいしい」などと舌鼓を打ち、体を温めた。
 古田知事は、県が今月26日~2月1日に首都圏のスーパー「紀ノ国屋」7店舗で開く県産品フェアも紹介。ぎふ清流国体のマスコットキャラクター「ミナモ」も登場、記念撮影に応じたりチラシを配り、岐阜県を売り込んだ。 


「ぎふの米粉フェアinマーサ21」は明日16日まで。

日本一おいしいお米「龍の瞳(りゅうのひとみ)」。
お近くの方は「マーサ21」へ、
遠方の方は、ホームページからご注文ください。
とピーアールです。

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1月14日(金)のつぶやき

2011-01-15 01:32:20 | 花/美しいもの
21:15 from Tweet Button
新春ジェンコロに行ってきました。/白銀の富士山 #goo_midorinet002 http://t.co/mtve5Lr
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