常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

カトレア

2013年01月10日 | 日記


カトレアに花芽がついた。目で確認しただけで4つある。葉の付け根のところに小さな葉に包まれた花芽が、少しづつ脹らんできた。夏はベランダに置いているが、花芽をつけるのは、3年に一度くらいだ。花芽が4つもあるもは、もちろん初めてのことだし、ほとんど奇跡に近いことなのかも知れない。

カトレアはラン科の植物で、原産地は中南米である。たくましく葉を広げる姿からランの女王とも呼ばれている。特にその花はみごとに豪華絢爛である。わが家の品種は、一つの花芽から、二つの大輪の花を咲かせる。花芽はできた時期がづれているから、開花はおそらく時間差でつぎつぎと咲いていくのであろう。その豪華さを想像するだけで、開花が待ち遠しい。

この花は、妻が通ってい」た歯科医院から貰ったものだ。開院のとき贈られた鉢の花が終わり、翌年に開花を待ったが、花をつけないので捨てようのしたのを貰ったのだ。貰った翌年みごとな花をつけた。それから5年、さっぱり花をつけない年が続いた。だが一昨年になって
忘れたころにまた花をつけた。管理が問題なのか、肥料のせいなのか、原因は分らない。ただ、葉になる新芽は毎年、4,5本づつ出ている。そのため、新芽がでるため、花芽がつくような気がして捨てることができない。

窓の外にはモノトーンの雪景色が広がっているが、部屋のなかにはカトレヤの花芽が脹らみ、ベランダには寒さに耐えて梅の花芽が脹らんでいる。
今度の震災のあと、「花が咲く」という歌が、被災地を中心に唄われている。咲く花を待つ心は、悲惨な経験をした人には、さらに切実な希望であるだろう。単に花を見るということを越えて、花に加わって化身し、人生を花に託して生きるというのが、古来から日本人が持った心情であった。




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