常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

里山

2013年01月19日 | 登山


昨日までの雪が一転して青空になる。先週もそうだったが、山行の日が好天に恵まれた。雪の青空のコントラストぐとても美しい。何か、儲けものをしたような気分だ。いつもベランダや非常階段に出て見慣れた山に登る。すぐ目と鼻の先のある山であるが、登って見て一筋縄で行かないことが分った。一つは勾配が急であることだ。その上、里山とはいえ、昨日までの積雪が予想以上にある。60センチから80センチほどもあるため、カンジキの世話になる。



さらに雑木林が広がっているため展望がきかない。目的の猿岡山は、木立の向こうにうっすらと見えるのみである。だが、見慣れた台形の山が姿を見せるとさすがに安心する。登りはじめて1時間を過ぎると、雪が湿り気をおびてギシギシする感じだ。そのためだろうか、カンジキの紐がゆるんでくる。それにしても雪の景色もきれいだ。ところどころに雪がなくなり、落葉が見えるところがある。イノシシが止まった跡では、と誰かが言った。その直後に山鳥が静けさをつんざいて飛び立った。山鳥が餌を探している跡であることが分った。



後を振り返ると蔵王の山並みがきれいに見えた。雑木林に遮られた景色が垣間見えた一瞬である。こんな景色が見ることができるから、雪を踏んで急坂を登るのだ。今日の登山には12名の仲間が参加した。男性5名、女性7名である。標高557mの猿岡山、470mの大林山の二つのピークを持った山行である。恵まれた天候、心地よい疲労、その後の温泉は最高のご馳走である。

白さもて魅惑す朝の雪嶺は 相馬 遷子

ふかぶかと眠る山みな無名なり 堀口 星眠

コメント
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