ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

出会いがもたらす化学反応

2008年12月17日 22時50分40秒 | 仕事・職場
いよいよ新しい上司を迎え
なかなかに多忙な日々が始まりました。

これからの2週間、びっしりとアレンジした
表敬訪問や、打ち合わせや、電話会議などをこなして頂きつつ、
合間を縫って、机のレイアウト変更、
コンピューターのセットアップやトラブルシューティング、
事務所全般についてのブリーフィングや
表敬訪問のための事前準備などを
全般的にサポートするので、今は結構大変。

遥かに大きな視野で大局を見通せる方ゆえに、
組織のあり方や、仕事のやり方など
我々が当たり前にやってきてことの1つ1つの中に
何故?や、どうして?がいっぱい見えてしまって
早くも本人は、深く苦悩されているのだけど
その苦悩されるポイントの1つ1つのあまりの的確さに
新鮮な驚きと面白さを感じつつ、感心してしまう。



遠くを見通せる人は、
気付かなければ楽に通り過ぎられるものも
楽に通り過ぎてはいけないことも見えてしまうから、
見えない者より、きっと遥かに苦悩は深く
しんどい思いをするのに違いない。

目の前のことだけに追われてきたわたしも、
変化への期待と学べることの多さに、
どこか、わくわくしてしまう。

今週末はイベントで週末もつぶれ、
23日の天皇誕生日すらも通常勤務で
31日まで、ほぼノンストップの日々ですが、
この新しい出会いがもたらす化学反応を楽しみに、
出来る限りのサポートをしていきましょう。

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人生はチョコレートボックス

2008年12月15日 22時24分01秒 | 仕事・職場
わたしの職場は正規職員が
上司とわたしの2人だけという超零細事務所だったのに
9月末で上司が、まさかのニューヨークへの転勤。

そんなばかな、と思いつつも、
正規職員はわたしだけ、という状態が
実は今日まで続いていました。

うちは年末決算が先週末だったので
今年は決算も、やむなくひとりで。
報告書作るのも、わたし、
それをチェックするのも、わたし、
それにサインするのも、わたしという
数字の苦手なわたしをご存知の方なら
ありえん、と言われそうな日々。

政府関係や外部からの問い合わせにも
右往左往したことも数知れず。
毎日、何をしたというわけでもないのに時間に追われ、
おかげで、上司の仕事の大変さの片鱗が分かったかも。



そんな日々も、やっと今日でおしまい。
明日は待ちに待った、後任の上司が着任する日。
しばらくは色々サポートが必要だろうから
すぐに楽にはならないけれど
それでも気分的には全然違うから、手放しで、うれしい。

しかも、知らない人じゃなくて、
わたしが現職に応募した時の面接で、
ニューヨークから来た面接官の一人だった人。
数年後、インドネシアに異動され、
その後、ナイロビや、ミャンマーに行かれていたのに、
こうしてまた、共に働く日が来ようとは。

別れても、またこうして出会ったりして、
人生って、思いもかけないことがいっぱい。
Life is like a box of chocolate.
だから別れも、出会いも、大切にしなくては。
そして今日までのわたしのばたばたを支えてくれた
非正規の同僚やインターンさんを始め
周りの多くの方々への感謝を両手一杯に抱えて、
明日からの新しい日々を迎えることにしましょう。

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気付いたもの

2008年12月13日 22時21分01秒 | フランス語
夏の間は緑の茂みに覆われて気付かなかったけど
葉が散り始めたおかげで、鳥の巣、見ぃつけた!
何の巣だったのか、ヒナは無事に巣立ったのかしら。



今日気付いたものが、もうひとつ。

午前中、あまりの陽気にリビングの窓拭きをしていたら
見るでもなくつけていたテレビから
何気なく、ふと聞こえてきた言葉。
「それはあなたの性根が試されているのです。」

どういうわけか、その瞬間
仏検が不合格だった理由が分かった気がして。
ああ、わたしは試されていたんだ、って。
「お前がフランス語を勉強しているのは
仏検に合格するためだったのか?」って。

そうだった、わたしがフランス語を勉強するのは
検定試験に合格するためなんかじゃなかった。
仕事を通じて、仏語圏の人のために役立てるためで
検定試験は、勉強を続けるための
云わばモティベーションにすぎなかったのに。

わたしったら、そんな大切なことを
いつの間にか、忘れてしまって
本末転倒になっていたみたい。
それに気付くための、
まさにこれは必要な失敗だったということか。

人生には後になって、
あの時思い通りにならなくて良かった、
と思うことが、いくつもあるけれど、
どうやらこれも、そのひとつになる予感。

人生って色々な手を使って、
色々なことを教えてくれるなあ。
それに気付けて、ちょっとすっきりした朝でした。

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意味のある失敗

2008年12月12日 23時12分00秒 | フランス語
フィギュアスケートのグランプリシリーズ、
女子シングルが好きで良く見ているのだけど、
中でも真央ちゃんが失敗を乗り越え
前へ前へ進もうとする姿には
心を動かされるものがあって。

フランス大会での惨敗からたった2週間で
見事に心も技も持ち直して優勝したNHK杯。
次々に決まった、技の素晴らしさ以上に
あれほどの大失敗のあとなのに
ひるむことなく、なお飛ぼうとする姿に
胸を打たれた人も少なくないはず。

あのあどけなさの奥で
日々どれほど自分との戦いを続けてきたのか。
そして今日のグランプリファイナルのSPも
点数ではキム・ヨナには負けたものの、
彼女は、自分には負けてなかった。

彼女をここまで成長するには
フランス大会のあの大失敗が必要だったのかも。
きっと、すべての失敗には意味があるに違いない。



わたしも今回の仏検準1級の結果は
2点足りなくて惜しくも不合格だったけど、
それもきっと意味のある失敗なのでしょう。
確かに万一ぎりぎり合格していたとしても
準1級にふさわしい表現力や会話力は
今のわたしにはないのは分かっているから。

来年こそはもっと合格するのにふさわしい実力をつけて
(受験票を忘れて遅刻することもなく!)
あの試験会場に戻ってこよう。
そしてもし、また機会を与えられたら
もっと第九の歓喜を伝えるのにふさわしい実力をつけて
あの大阪城ホールにも戻ってこられたらいいな。

正直なところ、二足のわらじは大変だったけど
こうなったら来年もまた、
同じくらい大変で、さらに楽しい年にしよう。
この失敗を無駄にしないためにも。
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約束の場所 - 第九後記

2008年12月10日 17時41分20秒 | 音楽・アート
ああ、本当に終わってしまいました。
胸の中ではまだ第九のメロディーが
ぐるぐる、ぐるぐる、渦巻いているのに
もう歌えないことが、本当にさみしくて。

今月の23日の16時からテレビで放映されるけれど
時間を置いて、冷静になって見ると、
どひゃー、や、あちゃー、なところだらけかもしれない。
観てがっかりされる方もいらっしゃることでしょう。

でも今回歌う側に立って、心に沁みて分かりました。
これまでは鑑賞する立場でばかり音楽と接してきたけど
最高レベルの音楽だけが、感動できる音楽とは限らないのだと。
たとえ下手でも、レベルが低くても
感動出来る音楽というものは、ありうるのだと。



そもそも1万人もいたら、この1年の間に
どれほどのドラマがあったことか。
親しい人を亡くした人もあったでしょう。
家族や自分が、重い病に倒れたり怪我した人もあったでしょう。
心がちぎれそうな、別れを経験した人も、
逆にすばらしい出会いをした人も、
結婚したり、子供が生まれたり、お孫さんが生まれた人も。

今回の参加者の最高齢の方は94歳。
80歳以上の方は100人を超えると聞きました。
杖をつきながら、合唱隊のスタンドを
一歩一歩上がって来られた方も何人もお見かけしました。
年齢も、性別も、職業も、立場も、想いも、背負っているものも
みんなそれぞれに違う、1万人。

そんな人々が、それぞれの違いや、それぞれのドラマを抱えて、
年に一度、大阪城ホールで集い
ハーモニーを通じて、ひとつに繋がる瞬間。
それそのものが、すでに奇跡のようなことなのかも。

そこで沸き起こった喜び、歓喜、感動が、
参加したわたしたちだけでなく、
聴いて下さった方、テレビで観て下さる方にも
ほんの少しでも届きますように。

CHEMISTRYが第1部で歌ってくれた「約束の場所」。
わたしたちには、あの大阪城ホールが約束の場所でした。

また来年、あの瞬間を共有出来るといいな。
来年一年、わたしにも色々なことがあるだろうけど
それらをすべて抱えて、またあの約束の場所で、
一緒にひとつに繋がりあって、
一人でも多くの人にこの想いを伝えられるといいな。

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