夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『Mr.ウッドコック 史上最悪の体育教師』

2008年08月21日 | 映画(ま行)
『Mr.ウッドコック 史上最悪の体育教師』(原題:Mr.Woodcock)
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ビリー・ボブ・ソーントン,ショーン・ウィリアム・スコット,
   スーザン・サランドン,エイミー・ポーラー他

2007年の未公開映画。
ビリー・ボブ・ソーントンといえば、
現ブラピ夫人であるアンジェリーナ・ジョリーの元夫で、
ジョリーのほうがゾッコンだったという噂。
ブラピに比べたらずっとオッサンだし、ハゲ気味なのに、
なぜか5度も離婚歴あり。彼にイカレる女性は後を絶たず。
彼の出演作を観るといつも、その理由がわかるような気がします。

小デブのジョンをはじめ、その町の学校に通う中学生はみんな、
体育教師ウッドコックに泣かされている。
体育館内を延々と走らされ、気を抜けばバスケットボールが飛んでくる。
喘息持ちの生徒ですら、ゼェゼェ吐く息がうるさいからと走らされる。

それから十数年後。
トラウマを克服し、ダイエットにも見事成功したジョンは、
人生指南の本を出版。大ベストセラー作家となる。

そんな彼のもとへ、故郷の町から名誉市民として迎えたいという申し出が。
忌まわしい思い出のある故郷に帰るべきかどうか迷うが、
トウモロコシしか誇るべきものがないあの町で、
もっとも栄誉ある「コーン・カップの鍵賞」がジョンに贈られると聞き、
帰郷を決意する。

実家の母親はジョンとの再会を本当に喜ぶ。
ところが、母親が現在交際中だという男に会って呆然。
その男とは、あのウッドコックだったのだ。
なんとかふたりの仲を裂こうと、ジョンの奮闘が始まる。

ソーントン演じるウッドコックの鬼ぶりはたいしたもので、
でも、これが虐待かと言われるとスレスレの線。
結局、ウッドコックを恨んでいたジョンのほうが
どうだったのかなという話に落ち着きます。あ、ネタバレ。

奥が深いなぁと思ったのは、
老人ホームで水泳指導をするウッドコックが、
眠っているのか眠ったふりをしているのかわからない老人を
車椅子ごとプールに突き落とすシーン。
ジョンは慌てて助けに飛び込みますが、
老人はスイスイと泳ぎ始め、逆にジョンが溺れる始末。
ウッドコックは「老人はあわれみの対象ではない」と言います。
う~ん、唸りました。

すんごいダジャレながら、笑ってしまった翻訳ひとつ。
「コーン(トウモロコシ)・カップの鍵賞」授賞に際し、
「コーングラチュレーション!」(=Congratulations!)と叫んだときの字幕は
「おめでトウモロコシ!」でした。座布団進呈。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする