夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『燃えよ!ピンポン』

2008年08月14日 | 映画(ま行)
『燃えよ!ピンポン』(原題:Balls of Fury)
監督:ロバート・ベン・ガラント
出演:ダン・フォグラー,クリストファー・ウォーケン,
   ジョージ・ロペス,マギー・Q,ジェームズ・ホン他

超B級。だけど意外にお金がかかってます。
こんな「どアホ」にお金をつぎ込めるってエライ。
大物俳優クリストファー・ウォーケンが
どうして出演してるのかがわからん。

卓球の天才少年として、もてはやされたランディ。
しかし、12歳で出場したオリンピックでぶざまな敗戦を喫し、
負け犬と呼ばれる。

メタボ中年となった今も、あの敗戦の影を引きずり、
それでも卓球しか生きていくすべがない。
大衆食堂の「独り卓球ショー」で日々をしのいでいると、
ある日、FBI捜査官のロドリゲスが訪ねてくる。

彼によれば、大物マフィアのボス、フェンを逮捕したい。
そのために、大の卓球好きであるフェンが主催する卓球大会に
FBIは潜り込もうとしている。
一流中の一流選手を密かに集めておこなわれるその大会に、
ランディなら出場できる、協力してくれと。

ロドリゲスに連れて行かれた先は中華街。
盲目の老中国人で卓球マスターのワンの指導のもと、
その姪である美女マギーから特訓を受けた結果、
思惑どおり、ランディは卓球大会へ招待される。
ところがこれが、負ければ速攻、吹き矢で殺されるデスマッチで……。

たびたび言ってることですが、この手の映画は笑わなきゃ損。
あまりのアホさ加減に怒ったりせずに笑いましょう。

そんなアホさはさておき、
最近ちょいヘヴィメタ好きの私のツボだったのは、
ランディがデフ・レパードの大ファンだということ。
少年時代のランディのラケットの裏側には「デフ・レパード最高」の文字。
メタボ中年になってからも、必ずデフ・レパードのTシャツ着用。
試合前にもデフ・レパードの曲が流れます。

何故にデフ・レパードか。ここからは私の憶測ですが、
バンドのメンバーの入れ替わりが激しい世界で、
デフ・レパードと言えば、結束力が堅い。
ドラマーが事故で片腕を失ったときには、新メンバーを加入させることなく、
片腕のないドラマーの復帰を待ったと言うのですから、聞いてるだけで涙。

ランディが片腕をバキッとやられたシーンで、
だからデフ・レパードなのかと納得したんですけど、
こんなアホな映画で深読みしすぎ?
でも、本作は、ランディが愛するのがデフ・レパードだからこそ、
成り立つと思うのです。案外、奥が深い映画かも!?

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