『THE MOON』(原題:The Moon)
監督:キム・ヨンファ
出演:ソル・ギョング,ド・ギョンス,キム・ヒエ,パク・ビョンウン,チョ・ハンチョル,
チェ・ビョンモ,ホン・スンヒ,キム・レウォン,イ・イギョン,イ・ソンミン他
イオンシネマ茨木にて、2本ハシゴの1本目。
有人ロケット月面探査ミッションに失敗して宇宙飛行士3人を失った韓国は、
国際組織の宇宙連合から追い出され、自国のみで研究開発を進めなければならなくなる。
5年後、今度こそ月面着陸を成功させるべく、新たに3人がウリ号に乗って宇宙へ。
ところが、月周回軌道への進入目前で太陽風の影響による通信トラブルが発生。
修理のために船外へと出たイ・サンウォンとチョ・ユンジョンが爆発に遭って吹き飛ばされ、
船内には新人宇宙飛行士ファン・ソヌのみが取り残されてしまう。
宇宙センターではソヌを生還させるべく策を練るがどうしようもなく、
5年前の事故当時にセンターのフライトディレクターを務めていたキム・ジェグクが呼び戻すことに。
ミッション失敗の責任を取って辞職したジェグクは、ソベク山の天文台でひっそりと暮らす身。
要請を即座に断ろうとするが、ソヌの父親がかつての同僚ファン・ギュテだと知る。
ギュテはミッション失敗後に自ら命を絶っていた。
その息子が父の志を継いだというのに、今はたったひとりで宇宙に放り出されたまま。
なんとか救いたい一心で、センターへと駆けつけるのだが……。
ちょっと『トップガン マーヴェリック』みたいなところがあります。
マーヴェリックとルースターの関係が、ジェグクとソヌの関係のような。
自分の父親が死んだのは父親の同僚のせいだと思うのはほぼ逆恨みに近い。
恨んでいる相手から結局は救われることになるのですが、
そこに至るまでは、おーい、そんな無茶するなよと言いたくなります(笑)。
そしてソヌ役のド・ギョンス(=D.O.)がカワイイ。
天文台のジェグクの部下ハンビョル役のホン・スンヒがまたキュート。
SNSを利用してジェグクとソヌを助けようとするところがイマ風。
NASAの統括ディレクターを務めるのがジェグクの元妻ユン・ムニョンという設定で、
彼女の役をキム・ヒエが演じています。
勝手な行動が目立つ韓国には協力しませんよと言いつつ、
最後はムニョンがクビを覚悟でジェグクと共にソヌを救おうと奔走します。
ありがちな話だとは思うけれど、キャストが良くてテンポも良い。
適度にイライラさせられつつ、たまには笑えるシーンもあって、最後はやっぱりジワーン。
インド映画も好きだけど、韓国映画もやっぱりいいなぁと再認識するのでした。