夜な夜なシネマ

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今年観た映画50音順〈わ行〉

2024年12月31日 | 映画(わ行)
《わ》
『ワンダーランド あなたに逢いたくて』(英題:Wonderland)
2024年の韓国作品。Netflixにて配信。
死亡、あるいは法的に死亡とみなされる脳死状態にある人をAI(人工知能)を用いて再現し
対話することが可能なサービス“ワンダーランド”。
ワンダーランド旅行社に勤務するヘリ(チョン・ユミ)とヒョンス(チェ・ウシク)は
サービスの提供を求めてやってくるさまざまな人々と契約を進めている。
たとえば、ファンドマネージャーで活躍していた女性バイ・リー(タン・ウェイ)は自分の病を知り、
考古学者として世界を飛び回りつつ仕事先から愛娘に連絡を取るという設定を選択。
また、航空機の客室乗務員ジョンイン(ペ・スジ)は意識不明のままの恋人テジュ(パク・ボゴム)を宇宙飛行士という設定に。
宇宙ステーションから毎日連絡してくるテジュとの会話を楽しんでいる。
若くして亡くなった孫ジング(タン・ジュンサン)と会いたい祖母(ソン・ビョンスク)はAIの孫に甘えられて喜び、
生前に家族と相談して自分を再現することにしたヨンシク(チェ・ムソン)は自分の葬式を見て大笑い。
こんなふうに、死んでしまった大切な人との対話を皆ありがたがっていたが、
AIには自分が死んだという意識がないものだから、そこここに矛盾が生じることがある。
やがて、病床で昏睡状態にあったテジュが奇跡的に意識を取り戻し、ジョンインの部屋に帰ることになるのだが……。
大切な人を亡くして、もう一度、いや、これからもずっと会いたいという気持ちはわかります。
けれどどこかで歪みを感じて、双方ともに幸せではいられなくなる。
自分がすでに死んでいると知ったときのバイ・リーの心の裡を思うと切ないし、
自分のAIがいると知ったときのテジュの表情も切なくてたまらない。泣きました。
コン・ユはほぼカメオに近い出演ですが、やっぱり印象に残る役。
 
《を》《ん》
なし。
 
今年もおつきあいをありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。

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