『映画 深夜食堂』
監督:松岡錠司
出演:小林薫,高岡早紀,柄本時生,多部未華子,余貴美子,
筒井道隆,菊池亜希子,田中裕子,オダギリジョー他
レディースデーに3本ハシゴの3本目、前述の『繕い裁つ人』の5分後に。
原作は安倍夜郎の同名漫画、TVドラマ化された深夜番組も大人気に。
全部は観ていませんが、ぽちぽちちょこちょこ観ています。
まったく観たことのない人も楽しめると思いますが、
常連さんの食べているものの由来がTV版を観ていればわかったりして、
楽しさ倍増とは言わずとも微増するかもしれません。
開店は午前0時、閉店は午前7時。
新宿・花園界隈の路地裏にあるその「めしや」を、人は“深夜食堂”と呼ぶ。
メニューはビールと酒と焼酎、それから、豚汁定食のみ。
だけど、寡黙なマスター(小林薫)に気軽にリクエストすれば、
出来るものはなんでも作ってくれる。
常連客はこんな面々。
新宿2丁目でゲイバーを営むオカマの小寿々(綾田俊樹)。
ストリップ劇場「新宿ニューアート」の常連、忠さん(不破万作)。
その「新宿ニューアート」のストリッパー、マリリン(安藤玉恵)。
ヤクザの竜さん(松重豊)とその弟分・ゲン(山中崇)。
人の好いフリーカメラマンの小道(宇野祥平)と、
かつて小道が想いを寄せていた大阪出身のかすみ(谷村美月)。
いつもお茶漬けを注文するOL3人組(須藤理彩&小林麻子&吉本菜穂子)。
刑事の野口(光石研)と夏木(篠原ゆき子)、などなど。
ある日、誰が忘れていったのか、店に骨壺が。
マスターは途方に暮れ、常連たちもどうしたものかと考える。
そんなこんなのうちに挟まれる話がいくつか。
ひとつめの話は『ナポリタン』。
パトロンだった社長が急逝、愛人生活を終えざるをなくなったたまこ(高岡早紀)。
そんなたまこの好物、ナポリタンをつくってマスターは差し出す。
そこへふらっとやってきたはじめ(柄本時生)とたまこは意気投合。
見た目はまるで釣り合わないふたりに、他の常連客らは「わからんもんだなぁ」。
しばらくは仲良くやっているように見えたのだが……。
ふたつめの話は『とろろ御飯』。
新潟から上京したみちる(多部未華子)は訳あって無一文に。
空腹に耐えられず、飛び込んだ深夜食堂で無銭飲食。
後日謝罪に訪れたみちるは意外にも料理の腕があり、
マスターの温情で住み込みで働くことになるのだが……。
みっつめの話は『カレーライス』。
福島の被災地でボランティア活動をしている薫(足立サヤ)といずみ(菊池亜希子)。
しかし、被災者の謙三(筒井道隆)からいずみが突然プロポーズされドン引き。
被災地に顔を出しづらくなっていたら、いずみを追って謙三が上京する。
あまりのしつこさにいずみはほとほと困り果て……。
たまたま時間が合っただけで、劇場で観るほどでもないと思っていましたが、
繁華街の雰囲気や料理が大画面で観ると楽しくて。
交番勤務のおまわりさん役でオダギリジョー、
マスター旧知の名店の女将役に余貴美子、いずれも○。
傑作だったのは最後の最後に登場する田中裕子で、
その迫力とすっとぼけた様子に大笑い。劇場が沸いていました。
『カレーライス』にはボランティアの在り方を考えさせられます。
東京の生活から逃げたくて行った福島。
被災者に優しくする自分に満足していたのかもしれません。
そんなボランティアと接するうち、「この人なら何でも受け入れてくれる」と思い込む被災者もいる。
とても難しい。
みちるの姿に『みをつくし料理帖』を思い出しました。
食は、人の天なり。
監督:松岡錠司
出演:小林薫,高岡早紀,柄本時生,多部未華子,余貴美子,
筒井道隆,菊池亜希子,田中裕子,オダギリジョー他
レディースデーに3本ハシゴの3本目、前述の『繕い裁つ人』の5分後に。
原作は安倍夜郎の同名漫画、TVドラマ化された深夜番組も大人気に。
全部は観ていませんが、ぽちぽちちょこちょこ観ています。
まったく観たことのない人も楽しめると思いますが、
常連さんの食べているものの由来がTV版を観ていればわかったりして、
楽しさ倍増とは言わずとも微増するかもしれません。
開店は午前0時、閉店は午前7時。
新宿・花園界隈の路地裏にあるその「めしや」を、人は“深夜食堂”と呼ぶ。
メニューはビールと酒と焼酎、それから、豚汁定食のみ。
だけど、寡黙なマスター(小林薫)に気軽にリクエストすれば、
出来るものはなんでも作ってくれる。
常連客はこんな面々。
新宿2丁目でゲイバーを営むオカマの小寿々(綾田俊樹)。
ストリップ劇場「新宿ニューアート」の常連、忠さん(不破万作)。
その「新宿ニューアート」のストリッパー、マリリン(安藤玉恵)。
ヤクザの竜さん(松重豊)とその弟分・ゲン(山中崇)。
人の好いフリーカメラマンの小道(宇野祥平)と、
かつて小道が想いを寄せていた大阪出身のかすみ(谷村美月)。
いつもお茶漬けを注文するOL3人組(須藤理彩&小林麻子&吉本菜穂子)。
刑事の野口(光石研)と夏木(篠原ゆき子)、などなど。
ある日、誰が忘れていったのか、店に骨壺が。
マスターは途方に暮れ、常連たちもどうしたものかと考える。
そんなこんなのうちに挟まれる話がいくつか。
ひとつめの話は『ナポリタン』。
パトロンだった社長が急逝、愛人生活を終えざるをなくなったたまこ(高岡早紀)。
そんなたまこの好物、ナポリタンをつくってマスターは差し出す。
そこへふらっとやってきたはじめ(柄本時生)とたまこは意気投合。
見た目はまるで釣り合わないふたりに、他の常連客らは「わからんもんだなぁ」。
しばらくは仲良くやっているように見えたのだが……。
ふたつめの話は『とろろ御飯』。
新潟から上京したみちる(多部未華子)は訳あって無一文に。
空腹に耐えられず、飛び込んだ深夜食堂で無銭飲食。
後日謝罪に訪れたみちるは意外にも料理の腕があり、
マスターの温情で住み込みで働くことになるのだが……。
みっつめの話は『カレーライス』。
福島の被災地でボランティア活動をしている薫(足立サヤ)といずみ(菊池亜希子)。
しかし、被災者の謙三(筒井道隆)からいずみが突然プロポーズされドン引き。
被災地に顔を出しづらくなっていたら、いずみを追って謙三が上京する。
あまりのしつこさにいずみはほとほと困り果て……。
たまたま時間が合っただけで、劇場で観るほどでもないと思っていましたが、
繁華街の雰囲気や料理が大画面で観ると楽しくて。
交番勤務のおまわりさん役でオダギリジョー、
マスター旧知の名店の女将役に余貴美子、いずれも○。
傑作だったのは最後の最後に登場する田中裕子で、
その迫力とすっとぼけた様子に大笑い。劇場が沸いていました。
『カレーライス』にはボランティアの在り方を考えさせられます。
東京の生活から逃げたくて行った福島。
被災者に優しくする自分に満足していたのかもしれません。
そんなボランティアと接するうち、「この人なら何でも受け入れてくれる」と思い込む被災者もいる。
とても難しい。
みちるの姿に『みをつくし料理帖』を思い出しました。
食は、人の天なり。