『はじまりのうた』(原題:Begin Again)
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ,マーク・ラファロ,ヘイリー・スタインフェルド,アダム・レヴィーン,
ジェームズ・コーデン,ヤシーン・ベイ,シーロー・グリーン,キャサリン・キーナー他
シネ・リーブル梅田で3本ハシゴの2本目、トータルではこの日3本目に観たのがこれ。
前述の『やさしい人』に鬱憤が溜まりましたが、これは邦題に偽りなし。
こちらには「やさしい人」がいっぱいいて、癒やされます。
いつものキーラ・ナイトレイの変顔も封印されて、めちゃ美人顔。
かつては凄腕の音楽プロデューサーだったダン。
友人のサウルをパートナーに、自らレコード会社を設立。
人気ミュージシャンを次々と発掘してきた。
しかし時代に取り残された今、それを認めようとせず、
サウルからクビを言い渡されてしまう。
失意のうちに酒をあおって酔いつぶれる寸前にたどり着いたバー。
そこで耳に飛び込んできた女性の歌声に心を奪われる。
グレタというその女性に思わず声をかけたダンはスカウトを試みるが、
友人に無理強いされてステージに上がっただけのグレタにはまるで欲がない。
嘘をついても始まらないと、自分のかつての仕事、
そして現況を包み隠さずグレタに話すと、意外にも彼女はそれを面白がって、
デモテープを作る話に乗ると言う。
金のないダンは、サウルのもとを訪ねてデモテープを作る資金をくれと頼むが、
サウルはデモテープを聴くのが自分の仕事、それを作る金は出せないと。
ならば最初から自力でアルバムを作ってやると、ダンは無謀な決意をする。
スタジオを借りる金ももちろんない。ならば金のかからない路上で録音すれば良いだけ。
ニューヨークの街の音をそのまま取り入れたアルバム作りをダンとグレタは始めるのだが……。
ダンは複雑な家庭問題で妻子と別居中、年頃の娘バイオレットにどう接して良いかわかりません。
一方のグレタも、死ぬほど好きだった恋人のデイヴに裏切られ、
しかもそのデイヴはミュージシャンとして早々に成功。
心に傷を負ったふたりを癒やす音楽の力は偉大で、父と娘の絆を生むのも音楽。
ジョン・カーニー監督の『ONCE ダブリンの街角で』(2006)同様、
街に音楽が溢れる様子がとても素敵です。
男女の垣根を越えた友情を見せるグレタと旧知の友人スティーヴ、
ダンに発掘してもらった恩を忘れないラッパー・トラブルガムなど、
人と人との繋がりによるぬくもりがいっぱいに広がって。
むさくるしい容貌のマーク・ラファロは『フォックスキャッチャー』とまるで異なるこっちでも好演しています。
ほどほどにロマンチック、ほどほどに切なく、目一杯あったかい。
この日1本目だった『味園ユニバース』と本作、どちらも大好きな音楽映画になりました。
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ,マーク・ラファロ,ヘイリー・スタインフェルド,アダム・レヴィーン,
ジェームズ・コーデン,ヤシーン・ベイ,シーロー・グリーン,キャサリン・キーナー他
シネ・リーブル梅田で3本ハシゴの2本目、トータルではこの日3本目に観たのがこれ。
前述の『やさしい人』に鬱憤が溜まりましたが、これは邦題に偽りなし。
こちらには「やさしい人」がいっぱいいて、癒やされます。
いつものキーラ・ナイトレイの変顔も封印されて、めちゃ美人顔。
かつては凄腕の音楽プロデューサーだったダン。
友人のサウルをパートナーに、自らレコード会社を設立。
人気ミュージシャンを次々と発掘してきた。
しかし時代に取り残された今、それを認めようとせず、
サウルからクビを言い渡されてしまう。
失意のうちに酒をあおって酔いつぶれる寸前にたどり着いたバー。
そこで耳に飛び込んできた女性の歌声に心を奪われる。
グレタというその女性に思わず声をかけたダンはスカウトを試みるが、
友人に無理強いされてステージに上がっただけのグレタにはまるで欲がない。
嘘をついても始まらないと、自分のかつての仕事、
そして現況を包み隠さずグレタに話すと、意外にも彼女はそれを面白がって、
デモテープを作る話に乗ると言う。
金のないダンは、サウルのもとを訪ねてデモテープを作る資金をくれと頼むが、
サウルはデモテープを聴くのが自分の仕事、それを作る金は出せないと。
ならば最初から自力でアルバムを作ってやると、ダンは無謀な決意をする。
スタジオを借りる金ももちろんない。ならば金のかからない路上で録音すれば良いだけ。
ニューヨークの街の音をそのまま取り入れたアルバム作りをダンとグレタは始めるのだが……。
ダンは複雑な家庭問題で妻子と別居中、年頃の娘バイオレットにどう接して良いかわかりません。
一方のグレタも、死ぬほど好きだった恋人のデイヴに裏切られ、
しかもそのデイヴはミュージシャンとして早々に成功。
心に傷を負ったふたりを癒やす音楽の力は偉大で、父と娘の絆を生むのも音楽。
ジョン・カーニー監督の『ONCE ダブリンの街角で』(2006)同様、
街に音楽が溢れる様子がとても素敵です。
男女の垣根を越えた友情を見せるグレタと旧知の友人スティーヴ、
ダンに発掘してもらった恩を忘れないラッパー・トラブルガムなど、
人と人との繋がりによるぬくもりがいっぱいに広がって。
むさくるしい容貌のマーク・ラファロは『フォックスキャッチャー』とまるで異なるこっちでも好演しています。
ほどほどにロマンチック、ほどほどに切なく、目一杯あったかい。
この日1本目だった『味園ユニバース』と本作、どちらも大好きな音楽映画になりました。