夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

2017年09月23日 | 映画(あ行)
『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』
監督:大根仁
出演:妻夫木聡,水原希子,新井浩文,安藤サクラ,江口のりこ,
   天海祐希,リリー・フランキー,松尾スズキ他

台風接近中の日にTOHOシネマズ伊丹で3本ハシゴの2本目。

予告編がめっちゃ面白そうで、絶対観ようと決めていました。
直前に聞いたFMラジオに大根仁監督出演中。
自身の『モテキ』(2011)よりも絶対に面白いとおっしゃっていたのですけれども。
う~ん、残念。『モテキ』のほうが面白い。ただし、安藤サクラは◎。

かつてタモリの番組に出演していた奥田民生を見て惚れた興梠(コーロキ)(妻夫木聡)。
ダラッとしているけどやるときゃやる、
そんな奥田民生みたいな男になりたいと思い続ける、33歳の編集者

おしゃれなライフスタイル雑誌の編集部に異動となったコーロキは、
編集長の木下(松尾スズキ)、先輩の吉住(新井浩文)や牧野(江口のりこ)など、
周囲に恵まれはしたものの、ペースがつかめなくて悪戦苦闘。

そんな折り、吉住に連れて行かれた仕事先で、
ファッションプレスのあかり(水原希子)に一目惚れ。
何この可愛さ。この世の者とは思えない。

彼女にいいところを見せようとはりきりすぎて安請け合い、
変わり者のライター・倖田(リリー・フランキー)を怒らせ、
あかりの会社にも迷惑をかけたためにその上司・江藤(天海祐希)に謝りに。
ところがそれをきっかけにあかりと急接近、つきあうことに。

あかりと幸せいっぱいの日々を過ごし、有頂天になるコーロキだったが、
彼女の元カレが吉住であるとわかり……。

江口のりこがいつもの雰囲気でとてもよかったほか、
安藤サクラは人気コラムニスト役で登場。
〆切を守る気はあるのに、〆切直前に毎度何かが起きてどうしても守れない人。
「〆切を守るのは作家の仕事じゃない、守らせるのは編集者の仕事だ」という、
松尾スズキ演じる編集長の台詞はとてもよかった。

そこはとてもよかったのですけれど、この先ネタバレ。

新井浩文演じる吉住どころか、編集長まであかりに狂わされていることが最後に判明。
あかりをめぐって3人で修羅場になるところが面白くもなんともない。
松尾スズキがこの話に絡んだ時点で、私としてはオッサンの妄想臭プンプン。
キモイだけで駄目でしょ、こんな展開は。ガッカリだなぁ。

途中まではよかっただけに、なんとももったいない作品です。
音楽は当然全編、奥田民生の曲。それは楽しいですけどね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする