夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パルコ フィクション』

2003年01月16日 | 映画(は行)
『パルコ フィクション』
監督:矢口史靖,鈴木卓爾
出演:田中要次,近藤公園,真野きりな,村上東奈,唯野未歩子他

タイトルはもちろんタランティーノの『パルプ・フィクション』(1994)から。
パルコ誕生から入社試験、バーゲンなど、
ありそうであるわけなさそうなお話がオムニバス形式で。

パルコのCMが流れると、
自分の名前が呼ばれたと思って隣室から登場する「はるこおばあちゃん」。
おばあちゃんのためにパルコへ乗り込んで、CM中止を依頼する孫。
「CMをやめられないなら店名を変えてください」とお願いしたら
「そんなことできるか!」と一喝されるけど、
ひょんなことから店名が「ピルコ」に変身。

バーゲンでは売れ残った場合だけ、社員にも買う権利があるらしい。
目をつけていたワンピースが残り1着になってしまい、
ほかの店員の目を盗んで、植木鉢の中にそれを隠す女性店員。
ところが風水に凝る売場主任が植木鉢の位置を変えてしまっておおわらわ。

スカイスクレイパー症候群で「見上げること」ができない靴売場の女性店員。
ビールを飲むときも上を向けないのでストローで。
客に靴を履かせることはおろか、商品を渡すときも顔を上げられず、
エスカレーターにも乗れない、階段も上がれない。
ちょっと顔を上げると失神してしまう彼女が
毎度助けてくれる警備員とデートすることに。

何より発想がおかしくって笑えます。

矢口史靖は『ウォーターボーイズ』(2001)の監督です。
入社試験を受けに来る東大生役で
『ウォーターボーイズ』のカナヅチ役の彼も出演。
キムタクが弁護士を演じていたドラマで
レストランバーのバーテンをしてたマッチョな彼や
トヨタのデュエットのCMでおなじみの彼女(市原悦子じゃないほう!)など、
知ってる顔、多数出演。

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『ノー・マンズ・ランド』

2003年01月09日 | 映画(な行)
『ノー・マンズ・ランド』(原題:No Man's Land)
監督:ダニス・タノビッチ
出演:ブランコ・ジュリッチ,レネ・ビトラヤツ,
   フィリプ・ショバゴビッチ,カトリン・カートリッジ他

監督はボスニア・ヘルツェゴヴィナ生まれ。
ノー・マンズ・ランドとはセルビア軍とボスニア軍の中間地帯を指す。

ある日、この中間地帯の塹壕に、
セルビア兵ひとりとボスニア兵ふたりが取り残されます。
しかも、ボスニア兵のうちのひとりが横たわる身体の下には地雷が。
ちょっとでも動けばこっぱみじんの状態に。
彼が爆撃に吹き飛ばされて意識を失い倒れていたすきに
すでに息絶えたものと思われて、
敵からおもしろ半分に身体の下に地雷を仕掛けられたのでした。

なんとか生きて帰るため、
セルビア兵とボスニア兵は銃で脅しあいながらも
ふたりでストリップまがいのことをして、
それぞれの軍に自分たちの存在を知らせ、
助けが来てくれるように祈ります。

ふたりを発見して援助に向かおうとする国連防護軍の駐留兵。
指示を仰ぐ彼らのことを無視してチェスにいそしむ幹部。
軍の情報を傍受して群がってくるマスコミ。
ノー・マンズ・ランドに取り残された兵たちの懸命さをよそに、
とにかく自分の面子だけを考えて行動する偉いさんの姿は、
『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002)にも似ていて、たびたび笑ってしまうほど。
『踊る大捜査線』の織田裕二なら怒るわな。

爆弾処理班の兵が汗をたらして地雷処理を試みる姿に見入る
防護軍の大尉と軍曹の会話がおかしかったです。
「何て仕事なんだ。1度ミスすれば終わりだ」
「2度です」
「?」
「すでに……職業の選択でミスを」。

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「キムタク」より「堤真一」〈附:田口トモロヲ〉

2003年01月06日 | 映画(番外編:映画とこの人)
あけましておめでとうございます。m(_ _)m

1/19(日)の夜9時より、TBS系でキムタクの新ドラマ、
『Good Luck!!』がはじまりますね。
キムタクはどうでもええけど、好きなんです、堤真一が。
ジェット・リーといい、実は鼻の穴のデカい人が好きなんかも。
もしかして、私。

ということで、すべて数年前の映画ですが、
堤真一出演のお気に入り映画を。いずれも監督はSABUです。
そしてどの映画にも『プロジェクトX』のナレーションでおなじみの
田口トモロヲ氏が出ています。(^○^)
『プロジェクトX』で「この人誰?」と思った方、ぜひどうぞ。

『弾丸ランナー』(1996)。
ひたすら「走る」映画。
気弱な主人公は自分を変えようと銀行強盗を決意。
顔を隠すためのマスクを購入しようとコンビニに入るが、
財布を忘れたことに気づいて万引きすることに。
ところがそれがコンビニ店長にバレたため、銃を発砲。
発砲にビビった主人公は店長に銃を奪われ、逆に終われるはめに。
追いつ追われつの道中、2人はヤクザに遭遇するが、
ヤクザに借金のあるコンビニ店長はヤクザに終われるはめに。
走って走って走りまくります。
気弱な主人公に田口トモロヲ、ヤクザに堤真一。

『POSTMAN BLUES ポストマン・ブルース』(1997)。
ひたすら「チャリで走る」映画。
毎日のメリハリのない生活に嫌気がさしている郵便配達員。
偶然配達先で出会ったのは高校時代の友だち。
その友だちはいまはヤクザになっていた。
そんなヤクザな友だちを張り込んでいた刑事が、
郵便配達員を組の運び屋と誤解、終われるはめに。
チャリで激走する郵便配達員。

『MONDAY マンデイ』(1999)。
普通のサラリーマンである主人公。
しかしお酒が入ると豹変する。
ある朝、目を覚ますとホテルの一室。
記憶はまったく飛んでいる。
徐々に記憶をたどってみると、酔っぱらった自分の恐ろしい行動が浮かんできて……。
ヤクザとおまわりさんに終われるはめに。
これは走りませんけどね。

最近のカラオケ屋さん、
『地上の星』を唄うサラリーマンが多いんですってねぇ。
阪神の片岡が打席に入るときの曲も一時期そやったなぁ。
恐るべし、『プロジェクトX』。

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