夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

途中で挫折した映画

2013年05月23日 | 映画(は行)
自慢じゃありませんが、観はじめた映画、読みはじめた本を
途中で放棄することはありません。
某球団がどれだけ大差をつけられて負けていようと、
いったん試合を観はじめたら最後まで観るのと同じで、
何があろうと最後まで観ます、読みます。

映画をDVDで観る場合は早送りもしないし、
途中で寝てしまったときはシャキンとしてからその部分をもう一度観ます。
本に関しては、読みはじめてからどうもこの気分ではない……
ということもしばしばありますが、その場合は一旦中止。
数日後か数カ月後か、その気分になったら最初から読みなおします。

この10年ぐらいの間に、数本は腹立たしい作品にも出会いました。
すぐに思いつくのは、これとかこれとか。
それでも最後までたどりつくことはできたのですけれども。

先週レンタルした『星の長い一日』。
今年の作品で、大阪ではシネ・ヌーヴォで上映されました。
いまおかしんじ監督といえば、「ピンク七福神」の一人ですが、
『あんにょん由美香』(2009)には出演者として顔を見せ、
『苦役列車』(2012)では脚本を担当。
監督作の『ちちり』(2010)はビミョーでしたが、
『UNDERWATER LOVE おんなの河童』(2011)は非常におもしろく、
期待を持って観はじめたのですけれども。

86分の作品で、はじめの30分はなんとか耐えました。
途中でやめるなんて自分を許せない!と思いましたが、無理でした。(T_T)

「星」というのは冴えない主人公の名前。
金に困ると空き巣に入るという生活を続けています。
最初からまず耐えがたいシーンが。
空き巣に入ったつもりが部屋には女性の姿、慌ててベランダへ。
ところが、隠れている間に尿意をもよおします。
我慢できなくて掴んだのは、ベランダに置かれていたゴミ袋の中のペットボトル。
その中に放尿するわけですが、見たくないっちゅうの。
この時点でまず、「最後まで耐えられないかも~」。(--;

女性がトイレに行った隙に、財布からお札をくすねて脱出。
スーパーでお茶とおにぎりを買い、むさぼり食う星。
出てくる客にタバコを無心するも、ほとんど無視されますが、
仕事を終えた女性従業員の良江が「どうぞ」と差し出してくれます。

上手そうにタバコを吸い、良江の跡をつける星。
押し倒しながら「1回ヤラせてくれたらそれだけでいいから」と懇願。
生理中の良江は、コンドームを着けてくれるならOKだと言うではないですか。
手元にコンドームはなく、さっきのスーパーへ星が買いに行くことに。

しかし、コンドームを買うための500円がない。
「あとで払いにくるから」などという言い訳が通じるはずもなく、
スーパーから追い出された星は、500円を求めて空き巣狙い。
金の在処を探っていたところ、住人が帰宅して小競り合いになり、
星は刺されてしまいます。包丁がグサリ、星のお腹に。

気が動転した住人は血だらけの星を放置して外へ。
苦しむ星の前に謎の男女、腹の出たオッサンとロリ系女子の2人組が現れて……。

この2人が現れてからは、どうにもこうにも無理でした。
星の血を見て興奮するオッサンと女子の絡み具合がキショイのなんのって。
ここまでで30分、あと60分はどう頑張っても無理だと止めました。

バイオレンスもエログロも、自分で観ようと決めたものはたいてい大丈夫だと思っていたのに、
どういう点でこれが耐えがたかったのかが自分でもよくわかりません。
カッコイイ人もカワイイ人もちっとも出てこないのもツライところ。
ビジュアルってやっぱり重要な気がするんですけれど。

せっかくレンタルしたのに、1本にカウントできない1本になっちゃいました。
ま、これも貴重な経験ということで。(^^;

唯一興味を引かれたのは、スーパー(HPによるとコンビニ)の扉に書かれた営業時間。
6:00~20:00って、どの辺りだとこういう時間帯なんでしょ?

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