『Mr.ノーバディ』(原題:Nobody)
監督:イリヤ・ナイシュラー
出演:ボブ・オデンカーク,コニー・ニールセン,RZA,アレクセイ・セレブリャコフ,
クリストファー・ロイド,ゲイジ・マンロー,マイケル・アイアンサイド他
午後休を取った日、義姉と姪っ子とランチの後、ひとりで劇場へ。
梅田で映画を2本ハシゴ。
その1本目はTOHOシネマズ梅田で観た本作。
“ジョン・ウィック”シリーズの脚本家デレク・コルスタッドと
『ハードコア』(2016)のイリヤ・ナイシュラー監督がタッグを組む。
面白くないわけがなかろう。そしてその通り、め~っちゃ面白い!
中年男のハッチは、郊外の住宅街で妻と長男長女の4人暮らし。
毎週月曜日から金曜日まで自宅と職場を路線バスで往復。
地味なことこの上ない、まったく代わり映えのしない日々を送っている。
ある晩、自宅に2人組の強盗が押し入る。
長男で高校生のブレイクは、隙を突いて片方の犯人を羽交い締めにするが、
もう1人の犯人が女であることに気づいたハッチは及び腰に。
おかげで犯人を取り逃がしたどころか、ブレイクは犯人に殴られてしまう。
幸いにして軽傷で済んだが、情けない父親にブレイクはがっかり。
翌日、ブレイクは宿題のために退役軍人の話を聴きたいと言う。
ハッチも一応退役軍人だが、仕事は「会計屋」だったから軍人とは言えないだろう。
ハッチの妻ベッカの弟こそ真の軍人だと、ブレイクは叔父に話を聴きたがる。
たとえ息子に軽蔑されたとて暴力とは無縁でいたいと願うハッチだったが、
まだ幼い長女サミーが大事にしていたブレスレットを探しているのを見て、
昨日の強盗たちがくすねていったに違いないと考え……。
キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィックは愛犬を殺されたことにキレていましたよね。
このハッチ・マンセルは猫のブレスレットがなくなったことでキレる。
冴えない親父だなぁ、仕事に精を出すわけでもなく、
自分の担当であろう毎週のゴミ出しにも間に合わず、
家族の中で威厳なしやがなと思っていたらこの展開。
そうでしたか、会計屋とはそういうお仕事なのですね(笑)。
ハッチの父親役はクリストファー・ロイド。
あの“バック・トゥ・ザ・フューチャー”のドクです。
ラッパーのRZAがハッチの異母兄弟ハリー役で、
この家族、何!? もうサイコー。
どこから書いてもネタバレになるので書けません。
とにかく気分スッキリ、痛快。
続編もありそうなエンディングに、これもかよと思わないことはないけれど、
この続編は大歓迎。