永井荷風の原作だけど読んだことはなく、よく知らない
でも、大好きな「新藤兼人」監督と音羽信子さん出演なので見てみる
独特の雰囲気があって面白かったなぁ、原作も読みたくなった
たぶん、「墨東奇譚」と、日記の「断腸亭日和」と、残されている記録を
混ぜ合わせてストーリーを練っているようで、主人公は実名の「永井荷風」だし
ラストは、戦後から市川のボロ家で亡くなるまでが描かれていて、興味深い
この場面は、おそらく実際の現場写真を忠実に再現したものではないだろうか
ちょうど読んでいる本の中に書いてあったのだけど(※泣きどころ人物誌・戸板康二)
昭和34年4月30日未明、市川市菅野1124の自宅で、胃潰瘍の吐血で窒息死したそう
ひとり暮らしだったので誰も看取っておらず変死あつかい、なので現場写真が残ったもよう
その様子も映画のなかで描かれているけど、警察じゃなくマスコミのカメラマンが
屋内に土足で入りバチバチ撮っていて、あきらかに死者を冒涜している
戸板氏も「東京新聞社」から現場写真を貰った、と書いているのでこれも事実だろう
作品を読んだことはないけれど、もちろん名前は知っていたし
晩年の赤貧暮らしは有名だ、大黒屋でのトンカツの話も
それでこの本と映画で思いだしたけど、住んでいた場所は「お隣」だ、市川じゃないかっ
たまに乗る路線の数駅先、調べたら大黒屋も健在で「荷風セット」なんてのもあるそう
やだ~気がつかなかった~、こんど食べにつれてってもらおうっ
余談だが、近所に太宰治の名残が点在してると知って、ひとりで面白がっているが
アタシが密かに「お化け屋敷」と呼んでいる本屋も、名残のひとつだと知ってビックリ
ものすごいオンボロで、本にはホコリではなく「砂」が積もっていて
奥に「黒い本のようなもの」が積み上げられているけど、そのむこうに
同化するようにご主人が座っていて、面白すぎて時々のぞいてるお店なのだ
太宰が散歩の途中でよく本を持ちかえったとか、でもお代は踏みたおしたとか
おなじ系列の薬局もあって、そこではパビナール(中毒?)を買っていたそうだ
すごいな~アタシ、太宰が散歩したところを歩いてるんだ~面白いなぁ
今度は荷風先生に逢いにゆこう