もう、先週のことになってしまったが6月28日(土)に東京都北区の王子にある「北とぴあ」つつじホールで開かれた「IZUMI KAI」の第39回ボーカルコンサートを聴きに行った。このコンサートは年一回開かれていて39回ということは、大変に歴史のあるコンサートといえる。
私が勤めていた職場の大先輩の奥様が主催しておられる会であり、奥様は声楽の指導に優れた方で多くの才能豊かな方々が、その門下生となられている。私は、大先輩に招かれて、女房共々、昨年から聴かせてもらっているのだが、1年で大変に進歩された方もいて感慨深かった。
一方、女房が合唱団に入っていて、伴奏もしていることもあり、つい最近SONYのPCM-D50という録音機を買ったので、これを持参した。
大先輩に「録音してもかまわないですか」と尋ねたら、「何とも言えないが・・・・・」との返事であった。
とにかく、ホールで録音することなど全く経験がない。第一部は斜め後方で録音したが、あまりよく取れず、第二部では正面4列目に移動した。また、私的な録音なので、多くの観客の方に迷惑にならないよう、目立たないようにしなくてはならない。そこで、ステレオ・マイクロフォン(オーディオテクニカ AT822)を手持ちで椅子の陰に隠しながら録音した。
そのため、ちょっと動くとノイズが入ってしまう。マイクロフォンが予想以上に敏感に音を拾ってしまうのだ。写真を撮ると、シャッター音がすごく大きな音で入るのには驚いた。
また、録音は音源にある程度近づき、正面で取った方が良いし、写真はある角度で少し離れたところから取った方が良いような気がする。一人の人間が録音と写真撮影と一緒にするのは無理だと言うことがよく分かった。
プログラムは全部で24曲で構成されていて、その中では「フィガロの結婚」や「トーランドット」「アイーダ」などのよく知られた曲も歌われて興味が持てたが、その中で録音が比較的良く取れたものを二曲紹介したい。
まず、上田真理さんの歌う
リゴレットよりジルダの歌う「慕わしい名よ」wavファイル( 44kHz 16bit )1分48秒
この写真を撮る時の音が見事に入ってしまったので、後半部分だけにした。また、コツコツという音は、伴奏がまだ終わる前に舞台から離れていった時の靴の音である。
もう一曲、仲谷響子さんの歌う
「メリー・ウィドウ」より「ヴィリアの歌」
ちょっと長いのでwavファイル( 44kHz 16bit )をMP3ファイルに変換した。5分13秒。
仲谷さんは、06年に井上道義指揮、北陸新人登竜門コンサートの声楽部門に出演した実力者ということである。
写真は歌う前に撮影した。声量のある方だったので、ちょっと高めに音を取りすぎてしまった。エディターで波形を見ると何カ所かで-3dbを大きく超えてしまっている。また、所々にノイズが入ってしまった。やはりマイクロホン・スタンドを立てて取ればよいのだが、それは無理なので仕方がない。
いずみ会の皆さん、楽しい時間をありがとうございました。
写真はPENTAX K20D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROで撮影
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