WOWOW 2021/5/9
第二次世界大戦下(1940年)のロンドンを舞台に空軍のパイロットとシンデレラが出会うというスリリングかつ刺激的なラブストーリーが繰り広げられる。イギリスのコンテンポラリー・ダンス演出・振付家マシューボーンの代表作。バレエの古典作品を斬新な解釈により新しい世界観で創り上げられた。
【演出・振付】マシュー・ボーン
【舞台・衣装デザイン】レズ・ブラザーストン
【照明】ニール・オースティン
【サウンドデザイナー】ポール・グルースイス
【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【出演】
シンデレラ:アシュリー・ショー
パイロット:アンドリュー・モナガン
継母:ミケラ・メアッツァ
天使:リアム・ムーア
父親:アラン・ヴィンセント
普段着のシンデレラは眼鏡をかけている。右はパーティー姿のシンデレラ。
床をモップ掛けするシンデレラ、グリム童話の「灰かぶりの女」の世界。
車椅子に乗っているのは父親。バレエの世界なので父親はほとんど活躍出来ない。
家族達はパーティーの招待状を手にしているが、シンデレラの手にはない。
収納庫からガラスの靴を取り出すシンデレラ
天使に連れられて招待状を持ち、パーティ会場に向かうシンデレラ
しかしパーティーの会場はドイツ・ナチス軍により空爆される。
爆撃で被害を受けた「カフェ・デ・パリス」。被害の残る中、パーティーか始まる。
シンデレラとパイロットは一目ぼれして結ばれる。
しかし二人の愛の巣に天使から12時の制限が告げられる。
シンデレラは一足だけ残ったガラスの靴を履いて、病院内で別れを嘆く。
そこにパイロットがもう一方のガラスの靴を持って病院に現れる。
パイロットとシンデレラは新婚旅行に出発する。それを車椅子の父親が見送る。
【感想】
舞台は、しっかりと出来ていたと思う。
しかし、プロコフィエフの音楽は「ロミオとジュリエット」とは異なり、演奏会で単独で取り上げられることは、ほとんどないので、親しみを持つことが難しい。また、バレエそのものも魅力的なところが少なかった。バレエには言葉が一切ないので,ストーリーを理解するには努力が必要と思う。ネットで分かりやすいストーリーを探すことができなかったのは残念だった。
(了)