栃木市役所の別館は大正10年に建てられた建築物。栃木県庁があった場所に栃木町(現栃木市)役場として建てられました。
町の技師堀井寅吉の設計。木造2階建,塔屋付の洋風建築です。凄腕の建築技師がいたんですね。国登録の有形文化財になっています。
ここは栃木県議会の発祥の地でもあるようです。歴史を感じます。
県令が県庁をこの地から宇都宮に移した理由は、栃木市(当時は栃木町)では自由民権運動が参加だったからだとのこと。
栃木市がなぜ県庁所在地ではないのかという理由がよく分かりました。こちらは建物の側面。
建物の周りには「県庁堀」と呼ばれる水路があります。明治の時代は物資の運搬は舟運によるのが一番だったので、
この地に県庁が建設された時、周りに堀が巡らされ巴波(うずま)川に出られるようにしたとのこと。
「栃木県の土木遺産」より県庁堀
別館前の堀には緋鯉がたくさん泳いでいました。
県庁堀、市役所別館と巴波川との間にあった建物。「麻苧真縄問屋 荷揚場 横山郷土館」の説明板が付いていました。
県庁堀を使い、物資を運んでいた時代があったことが分かります。