めいすいの写真日記

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MET 歌劇「ルチア」

2010-03-05 | オペラ・バレエ



3月1日(月)から5日(金)までNHKのBSハイビジョンで放映されている「華麗なるメトロポリタンオペラ(以下MET)」。
先月に引き続き、たくさんのオペラを良質のハイビジョン画面で見ることが出来るのはうれしいことです。
内容は初日が歌劇「オルフェウス」(グルック)、二日目が歌劇「ルチア」(ドニゼッティ)、三日目が
歌劇「蝶々夫人」(プッチーニ)、四日目が「夢遊病の女」(ベルリーニ)、五日目が歌劇「シンデレラ」(ロッシーニ)
という演目でした。
その中で、歌劇「ルチア」に、これまでにない感銘を受けたので、感想などを述べてみたいと思います。

ドニゼッテイが作曲した歌劇「ルチア」(Lucia di Lammermoor)。
原作はウォルター・スコットの原作「ランマムーアの花嫁」。
19世紀にイタリアで大流行した「狂乱オペラ」、その中で今も上演が続く決定版です。
また、ベルカント・オペラの最高傑作の一つに数えられ、「愛の妙薬」とともにドニゼッティの代表作です。

舞台は17世紀のスコットランド。ランメルモールの領主で兄のエンリコによって、ルチアは愛を誓った
エドガルトの仲を偽りの手紙によって引き裂かれ、アルトゥーロと政略結婚させられる。
結婚式の当日に現れたエドカルドはルチアの心変わりに激高し婚約の指輪を投げ捨てる。
悲嘆したルチアは新婚の夫を殺害し、発狂して息途絶える。
絶望したエドカルドもルチアの後を追って自殺する。 



このオベラの最大の聞かせどころは、第2部第2幕第2場の「狂乱の場」。延々と歌い続くソプラノの声が響きます。
アリア「彼の優しい声が」などをはじめとして、ベルカント(美しい歌声) 歌唱法のすべてが込められていると
いっても過言ではないほど。
フルートの伴奏にのった超絶技巧のコロラトゥーラの歌声が見事です。

エドガルドへの愛一筋に燃えるルチアを演じたのは現代を代表する名ソプラノのアンナ・ネトレプコ。
美貌も兼ねそなえた上に、歌唱力・演技が申し分がなく、今回のMETの「ルチア」公演を
感動的なものにしてくれました。
また、配役が充実し、演出・演奏も満足できるもので、すばらしいアリア、二重奏、合唱などを聞くことが出来て、
イタリアオペラの醍醐味を味わえました。

私がこれまで、市販されているDVDを含めると二十個ほど見たMETの歌劇の映像の中でも、出色の出来映えでした。

歌劇のあらすじなど詳しくは  「めいすいの音楽随想」89・・・METオペラ「ルチア」をご覧下さい。

 

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