NHKプレミアム・シアター 2022 5/23
愛を誓った恋人ニキア(寺院の舞姫)とソロル(戦士)を引き裂く王の娘(ガムザッティ)との愛の悲劇
ニキヤ(寺院の舞姫) アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
ソロル(戦士) ヴィクトル・レベデフ
ガムザッティ(王女) アンドレア・ラザコワ
王(ガムザッティの父) アンドレイ・ガシャネンコ
大僧正 セルゲイ・ストレルコフ
ミラノ・スカラ座バレエ団
元振付 マリウス・プティパ
改定振付 ナチョ・ドゥアト
音楽 ルドヴィク・ミンクス
舞台美術・衣装 ・アンゲリーナ・アトラギッチ
管弦楽ミラノ・スカラ座劇場管弦楽団
指揮 ケヴィン・ローズ
ソロルに恋人がいると知ったガムザッティはニキヤを呼び出し激しく責める。
逆上したニキアはナイフでガムザッティを襲おうとする。
王はソロルとニキヤとの恋仲を大僧正から告げ口される。ソロルには王女ザムザッティとの結婚をを命じ、
ニキヤへの殺害を企てる。
一方失意の中、ニキアは、赴いたソロルとガムザッティの王宮の結婚式で、花籠に仕組まれた毒蛇に噛まれる。
彼女に横恋慕していた大僧正の差し出す解毒剤をも拒否し、その場で絶命する。
愛するニキヤを失って絶望したソロルは、後悔の念にさいなまれ、阿片を吸い、幻の世界に逃避しニキヤの面影を追う。
(影の王国)幻想の世界が現れる。ラバヤデールの神髄ともいえる精霊達のバレエが始まる。
精霊達24人が白衣のチュチュの群舞(コール・ド・バレエ)を踊る。ヒマラヤの山からジグザクに舞い降りる様子
を表現としたという場面は古今のバレエの中で最も美しいシーンの1つで見事。印象的だ。
白く長いスカーフを持って踊るニキアとソロルのパドゥ・ドゥは「影の王国」での結婚を意味
しているものとされている。
ソロルが結婚式場に登場する際の象の乗り物など、背景がエキゾチックである
また、王宮には奴婢がいて、スピーディで柔軟な動きを見せてくれるのも魅力的であつた。