マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

ジャック&ベテイ+フォトクラブ台高“夢幻”+遊写楽合同写真展in奈良市美術館

2017年11月11日 10時01分54秒 | しゃしん
いっぱい、いっぱいの出合いの人たちに御心をいただいた写真展でしたが、記事を書く時間がない。

良き出会いをさせていただいた方々。

2時間たっぷりお話ししてくださって、ありがとうございます。

せめて、と思って忘れないようにお名前を此の場で芳名させてもらいます。

ジャック&ベテイ代表者のKさんにMさん、Nさん。

皆さんは主に風景写真を撮っておられる方々。

普段はFBに公開されている映像で楽しませてもらっているが、大判で見ると感じは違う。

やはりプリントで見る方がいいね!を押したくなる。

フォトクラブ台高“夢幻”には存じあげる人がいないので、どこから話しかけてよいやら・・・。

でしたが、遊写楽に属されていた有名人の杉田幸作さんや椿本久美夫さんもお会いできた。

力作が多かった合同写真展は、今後も機会があれば出かけてみたい。

(H29. 1.26 SB932SH撮影)

第27回日本写真作家協会会員展+第14回日本写真作家協会公募展in大阪市立美術館

2017年10月21日 09時32分23秒 | しゃしん
フォトサークルDANを運営されている宮崎壽一郎さんから届いた写真展の案内。

会場は大阪の天王寺公園内に建つ大阪市立美術館だ。

ここで行われる写真展は初めて。

案内がなければ知ることもなかった日本写真作家協会会員展。

会員の宮崎さんも作品を展示している。

宮崎さんが主宰するサークルの写真展は何度か拝見している。

また、所属するJNP日本風景写真協会の奈良第1支部展示会も拝見している。

所属が異なれば作品はどういうものになるのか・・。

案内状に在室日時が書いてあったので、スケジューリングしていた。

何日も前からその日を意識していた。

明日はリハビリ運動で外来棟に行く。

明後日は歯医者で午後が空いている。

たしかこの日だったと思い込み。

自宅を出てJR大和路線に乗車した。

あらためて届いた案内状を見た。

日にちを間違ったことに気がついたが、もう遅い。

電車は快速急行で大阪の天王寺駅はもうすぐだ。

ご本人には会いたいが・・仕方がない。

会場は大阪市立美術館。

平成24年の秋に拝見した葛飾北斎展会場がここであった・・・。

いやもっと前にあった・・・。

そのときはおふくろにかーさんも拝見していた。

招待入場券を貰ったから出かけたまで。

車で出かけたから地下の駐車場を利用したと思う。

今回はJR天王寺駅を降りて地上に出る。

天井下などにある「大阪市立美術館」の文字を見ては真っすぐ、左、下、上へ記す誘導に沿って歩く。

地下から出ればそこは天王寺公園の一角にある「天芝」。

後方にあの有名な・・・タワーが見える。

そこから美術館がどこにあるのか道がわからなくなった。

警備服を着ている男性に道を尋ねた。

あっちで、こっちでも行けば着く。

あっちは狭いから・・・。

じゃ、こっちで行けばいいのですねと云えば、あっちでもこっちでもええ、という。

私はどちらの道を行けば良いのですかといえば、あっちでもこっちでも行ける・・・・。

こういう人の案内は案内でもなく、人を惑わす他ならない。

狭い方は工事をしているから危ないといっていた「あっち」を避けて「こっち」の道を行く。

正面にあった施設は天王寺動物園。

子ども、幼児でもわかるようにひらがなで「てんのうじどうぶつえん」の大きな文字が見える。

その右横のトイレに貼ってあった大阪市立美術館へ向かう→に沿って道を下る。



ようやく見つかった「地下展覧会室」。

受付、記帳を済まして奥の会場へ行こうとしたらその人が席を離れて案内してくださる。

その場は誰でもわかる位置であるにも関わらず案内をしてくれた。

“天芝”にいた警備員とはえらい違い。

警備に案内があるのか、ないのか、知らないが、そうあるべきだと思った次第だ。

手前の室内には絵画の展示会もあったが、本日は時間足らずで断念する。



向かった先の開場前にも受付はあるが、不要ですと云われて廊下奥にある展示室へ・・。

日本写真作家協会会員展は通称、略してJPA展と云えばわかるようだ。

展示作品の一切が撮影禁ズ。

記憶に残るように一枚、一枚、丹念に拝見する。

会の名称は写真作家。英語表記は“Photographers”。

アルベット表記はフォトグラファー。

名刺交換させていただく写真家さんは必ずといっていいほど“Photographer”の文字がある。

カメラマンとフォトグラファーは・・・どう違うねんと思いたくもなる。

ネットをぐぐってみれば商業ベースか、芸術性であるのかの違いとかで、海外では動画鳥のビデオカメラマンがカメラマン、写真撮りはフォトグラファーになるようだ。

では、写真家と写真作家の違いはどうなん、である。

天才写真家を自認する荒木経惟氏は云った言葉があるそうだ。

それによれば、「カメラマンは現実をそのまま切り取ってくる人。写真作家は現実を虚構化し、現実とは違った別のもの(写真作品)に置き換えて表現する人だ」という。

云っている言葉はよくわかる。

写真の原点は記録。

そこに芸術性を加えて表現をもつ。

とらえた人の意思を伝えるのが作品。

つまりは写真と云う道具を使って表現する作家ということなのであろう。

日本写真作家協会会員展を拝見させてもらって感じたことは多様化した芸術性作品である。

えっ、これが写真。

そう思う作品はけっこーな数であった。

写真展示数は204点。

作者一人について一枚の作品を展示しているから写真作家は204人にもなる。

また、新入会員の作品22点も展示してある。

それに加えて日本写真作家協会公募展が併設展示。

入賞・入選合わせて249点。

合計すれば453点。

一枚をじっくり見るとして平均10秒間の拝見であれば4530秒。

時間換算1時間15分にもなる。

立ち止ってしまう驚愕の作品もあればさらりと抜ける作品もある。

立ったままでの閲覧は身体的もよおしもやってくる。

それが限界と思って、駆け巡るように見ていた。

農村風景写真が突然に・・・。

十津川村の内原、滝川、谷瀬や旧西吉野村の永谷で拝見した多段型の稲架けを思い起こす写真のタイトルは「美しい農村」。

撮影地は新潟県の十日町。

夕暮れ近い情景であろう、その場で作業をされている男女は夫婦であろう。

下から刈り取った稲束を投げているのは男性だ。

それを受け取る女性は高所の稲架けに登っていた。

竿に足を絡ませて落ちないようにしている。

前述した十津川村や旧西吉野村の多段型ハダ架けを取材するにあたって他府県の在り方も調べてみた。

だいたいが北陸地方や越後、信州からやや東北で見られる稲架け。

多段型の構造は段数に違いはあってもほぼ同様である。

それを調べていたときに知った新潟県十日町の状況はネットで確認していた。

この作業を農業体験イベント・風物詩として紹介していた。

私は取材した十津川村の内原、滝川、谷瀬や旧西吉野村の永谷のハザ架けを8枚のテーマ組作品としてカメラのキタムラ奈良南店で展示した。

作業にともなう農家の苦労話を中心に構成した。

天候、気候を見据えながら刈り取り、ハダ架け作業に伴う労力。

年齢、体力面から考慮する作業の在り方を短文で書いた。

カメラマンにとっては風物詩。

美しい景観を撮ることに力を入れる。

当然の行為であるが、そこで働く人たちの姿をどうとらえるか、である。

「美しい農村」写真を拝見させてもらって感じたこと。

なんとなく躍動感が物足りないのだ。

投げる方は力強さがいる。

受け取る方は落としてはならないという責任感がある。

一束、一束は大切な稔りの作物である。

私がとらえた作品はローアングルに身を構えてレンズが見上げる二人の動きである。

投げる方は姉さん、受け取る方は弟。

年齢の違いもあるが、喜んでもらえる作品になったと自画自賛してしまう。

「美しい農村」にそれを感じないのは何故だろう。

カメラマンの立ち位置である。

真横から水平に撮っただけでは平面体。

平凡なアングルは平坦。

極端な言い方をすれば・・・申しわけないが、誰でも撮れる。

「美しい農村」でもないように思えた作品は会員作品だった。



すかっとした気分になって表に出た。

会場の大阪市立美術館に青空が映える。

その向こうに高さが300mの近鉄阿倍野に建つあべのハルカスが見える。



帰り道にはどこからでも見えるハルカスであるが、私は一度も入店したことがない。

(H29. 1.11 SB932SH撮影)

幾度行っても彷徨う大都会にハレとケの谷間

2017年06月30日 08時59分26秒 | しゃしん
空を見上げりゃ青空に浮かぶ白い雲。

ビルの間に広がる自然の色。



内部に入れば僅かな隙間から都会が見える。

重たい籠部屋を上下に引っ張る、降ろす導線。

それもこれも命の綱・・。



一本が欠けたらどないなるんやろか。

私の心臓は一本か何本か判らないが「健索(けん)」切れて高級困難に陥って死にかけた。

地下に潜ればごめんくださいの声が聞こえてくる。



反応もないから他の店も訪ねてみよう。

都会の動きはとにかく忙しそう。



歩く人たちの速度についていけない。

目眩をしそうになった。

この日に出かけた大都会の大阪。

JR大阪より歩いて十数分の西梅田。

ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階で展示されている石津武史写真展の「ぶらり大阪環状線」を拝見する。

石津武史さんと初めて出会ったのは奈良の祭りの場だった。

それがどこのどういう行事だったのか未だに思い出せない。

それはともかく石津武史さんがとらえた写真は凄まじいほどの迫力を感じる。

圧倒されるドアップで表現される釜の人たち。

モノクローム部門で第61回のニッコール長岡賞・ニッコール大賞を獲得された実力者。

テーマ「釜で生きる」は第17回酒田市土門拳文化賞奨励賞も受賞している。

今回の作品はモノクロでなく全作品ともカラー。

しかもすべてが縦位置。

画面上にオレンジカラー色の環状線電車が走る。

高架下に暮らす人たちの様相をほぼ明るい陽射しを浴びる状況を撮っている。

ビジネスマンもおれば自転車で道具を運ぶ作業員の姿もとらえる。

ときには夕暮れ近い灯りを得た映像もある。

正面中央には静止画。周りはブレで動きを表現する。

計算しつくした作品に憧れを感じる。

ひと通り拝見して併設されている写真展も拝見する。

石津武史写真展の「ぶらり大阪環状線」は梅田ニコンサロンbis大阪が会場。

同一フロアーの左側にある会場は大阪ニコンサロン。

どういう違いがあるのだろうか。

石津さんの話によれば審査員が違うらしい。

平成22年に拝見した石津作品は「日々坦々」。

3度目になる石津作品はすべてが梅田ニコンサロンbis大阪だった。

たまたまであると思うが大阪ニコンサロンに比べて明るい会場だった。

石津さんが云うには作家さんのご希望による照明のようだ。

この日に拝見した大阪ニコンサロンの展示作品は松本コウシ写真展の「泳ぐ夜 其の弐」。

すべてがモノクロ写真。巷の夜を蠢く人たちは何者。

肩を寄せ合う男女もおれ若いカップルにど派手な姿の女性。

酔っているのか路上に倒れている男性もいるし小学生と思える子どもを連れた親子もいる。

表情に明るさは見られない。

会場の照明も暗く闇に包まれているようだ。

流れている楽曲は知らないが情景に深みを増す。

撮られた地は・・。

おそらく大阪市内。

新世界もあるだろう。

もしかとして環状線も・・。

闇を蠢く虫たちのような映像に心臓術後に出現した幻影と見間違う。

二つの展示会場は隙間があるかのように思った写真展。

ひとつは日常を表現する「ケ」。

もうひとつは夜を舞台にした「ハレ」ではないだろうか。

(H28.10.27 SB932SH撮影)

半年無償期間内に発生したCanonEFS17-85ISUUSMレンズのErr01

2017年06月29日 09時05分02秒 | しゃしん
中古品には一度限りではあるが、無償の半年間保証がついている。

半年過ぎてエラーが出たらたまらん・・。

そうは思っても出るわけはないだろうと思っていた。

ところが、だ。

買い換えた日から数えて107日目。

3カ月と半月ほど経った10月16日に再発生した。

カシャと音をたてたカメラ本体の表示画面に「Err 01」。



エラーメッセージは「カメラとレンズの通信不良です。レンズの接点を清掃してください」である。

これが出たらシャッターは押しても映像は・・・。

とにかく写さなければならない状況下に焦る行動は電源オフにレンズの再装填。

一枚撮ってはエラーに再処理を繰り返す。

翌日の17日は撮影取材がある。

なんとかしたい。

思い出したのがカメラのキタムラM店員さんの言葉だ。

17mmから35mmまでの広角側にエラーが発生する。

それ以上であればシャッターは下りる。

そうだ、この日はそれでなんとか逃げ切りたい。

たしかにそうであればシャッターは下りるが、普段のクセが自然と出る。

ついつい広角側にズーミングしてしまうのだ。

その度に発生する「Err 01」に難儀はしたが、なんとか写真を撮ることができた。

翌日の10月18日。

カメラのキタムラ奈良南店に持ち込んだレンズ不良。

ところがどこを探しても保証書が見つからない。

ここはと思う場所はくまなく探したが見つからないが、買った日や購入価格はメモしているから思いだせる。

それが前述したブログ記事である。

これこれかくかくしかじかの店員さんに伝えたら落下したものは保証できません、という。

そんなことは一言も云っていない。

何十年と通っている大得意客の私はゴネたくない。

購入履歴があるはずだと思って調べてもらったら・・・・あった

購入したときのサインもある。

間違いないことを信じてもらえた。

購入してから指折り数える店員さん。

半年保証期間内ですと答えた応対が笑えた。

無償の修理は2、3週間もかかる。

かかっても構わないが本体は要る。

レンズだけをお願いしたが、以前は店長や副店長が修理期間中に無償で予備レンズを貸してくれた。

今はそれもできない時代。

そりゃそうだが、さて、どうするか、である。

そういえばザックに保管してあるカメラがあったはずだ。

今では懐かしい「Kiss Digtal N」だ。

平成22年1月30日までは使っていた。

その日に貰ったEOD40Dに譲るまでの数年間も活躍していた一眼レフカメラ。

たしかレンズは装填したままで保管しているかも、と思って探したらザックの中で眠っていた。



修理願いに出したレンズの代替に久々登場したCanonEF28-80mm F3.5-5.6 V USMの再活用である。

修理されて戻ってくるまでの期間にガンバッてもらうしかない。

(H28.10.18 SB932SH撮影)

倉家eto修司さとがえり写真展inラボ京都

2017年04月29日 06時30分02秒 | しゃしん
この日は何十年ぶりかの期間を経て京都中心部の市街地に向かう。

京都は祖母が入院していた地。

毎週は行かないと顔を忘れてしまうほどの認知症に陥っていた。

琵琶湖の水を京都しないに運ぶ疎水に疎水橋水路閣やインクラインがある蹴上など見所多い処からすぐ近くに施設があった。

我が家から車で行くには地道をほぼ一直線。

市内に遡上するまでは田園地帯を走る。

宇治の大川を渡って市内中心部へ。

記憶に残っている道を走ろう。

そう思って出かけた京都の展示場はラボ京都。

京奈和道路を利用して北上する。

その下を走る地道は覚えている。

さらに走って記憶にある国道にでる。

たしかここらへんにあったと思う京都では有名なラーメン店。

店名も忘れてしまえば所在地も出てこない。

数か月経ってふと頭に浮かんだ新福菜館。

たしかそんな名前のラーメン店は久御山町にあったお店だと思う。

行先をインップトしたカーナビゲーションのいう通りに走っていたが、覚えている道にでればここやろ、と思ってハンドルを切る。

曲がった先で警告を発信する愛車のカーナビゲーション。

それも無視して走れば道が消えた。

記憶っていうものはそうなるわが身の勝手な判断である。

そういや大多数の車は指示された道を走っていった。

そこを走る車はとても多い。

いわゆる渋滞なのだ。

ノロノロ走る渋滞に辟易するが、仕方なく波に乗らざるを得ない。

目的地のラボ京都の所在地は京都市下京区釘隠町248-1。

フジカラーの総合ラボでもある。

ラボ京都のHPには㈱トミカラーとか日本風景写真協会、一般社団法人二科会写真部などのアイコンがある。

拝見したい写真展会場はそこであるが、散々迷った。

会場はわかったが駐車場は併設していない。

付近にあるタイムパーキングを探して周回する。

結局は迷って入ってしまった道にあった。

15分で200円だから1時間もおれば800円にもなる。

そこまでは滞在しないと思うがとにかくそこに停めてラボ京都まで歩く。

ここはどこなんだ。

京都といえば辻々に地番表記がある。



ここは「下京区 室町通仏光寺下る 山王町」とある。

表記の下に「京都南」とあるから京都市中心市街地からみれば「南」になるのだろう。



すぐ近くには与謝野蕪村の終焉地となる宅跡施設がある。

目印はこれなんだろう。

その向かいがラボ京都。



見上げたら電信柱に清輝ビル内にある施設を明示していた。

写真展の会場はこのビル内の4階にあるギャラリーラボ京都だ。

一階玄関前に写真展案内の立て看板があった。



やっと着いた、と思った看板ポスターに「いずれこの場所で語り部の一人となるために」が書いてあった。

心を揺さぶる独白のように思えた。

会場におられた作者の倉家衛藤修司さんは奈良市月ヶ瀬桃香野に住む。

倉家さんが発信する写真展のコメントに「月ヶ瀬と縁が出来てから住むまでの10年間 その地で生まれ育った訳ではなく 無関係な人間でもなく 近すぎず離れすぎずという立場で 将来の自分の居場所探しを目的に撮り始めた写真です・・・」とある。

「毎年行われる行事 正月・観梅・茶刈り・お盆・祭り それは、ひと時のやすらぎと 生活の中の風習、歴史、文化が伝承する大切な時間でした・・・」にまたもや心に響く。

それがすべての本人の意思。

そう思った通りの写真であった。

一点、一点が重みをもつ写真。

とらえた映像に立ち止る。

私がいくらガンバッても撮ることができない暮らしの民俗に見惚れていた。

感動もんの作品がずらりと並ぶ。

特に印象的だったのはご婦人が沈みかける夕陽を見ているシーンだ。

その婦人はうしろ姿だが、心情は映像で答えてくれる。

正月のイタダキも感動するお家の行事や風習。

ありのままの自然な姿をとらえた映像にウソはない。

そう思った作品は私にとっては衝撃的。

撮り方もさることながら、プリントの風合いがさらに深みを増していると思った。

素晴らしい作品は、これからもずっと撮り続けてくださいと伝えて帰路につく。

復路の道はちょっと寄り道。

時間はたっぷりあるからあっちへよれよれ。

こっちへよれよれと思ったが、どうにもならない交通渋滞に巻き込まれた。

ここはどこだ。

京奈和道路の南の端っこ。

山田川で下りてからどこへ行く。

東か南か・・。

ふと頭の中に湧いた「鹿畑」。鹿が多く生息したことからその名がついたとか・・・。

新興住宅地に囲まれている旧村集落がある。

その辺りで車が動かなくなった。

昔の街道に生活溢れる住宅地に多くの物流が動く。

昼間はそうでないと思うが、今の時間帯は午後の5時半。

どうしようもないぐらいに前へ進まない。



田園が広がるこの地に案山子が立つ。

スズメは追い払えるが車は無理だ。

ずっと先に見える信号は青だがまったく進まない。



その間に撮らせてもらった車越しの案山子。

嘲笑っているかのように思えた。

(H28. 9. 3 SB932SH撮影)

なら歳時記・夏~奈良写真家9人展~inクロネコならTabiセンター

2017年03月14日 09時42分53秒 | しゃしん
奈良の行事を主にシャッターをきっている人たちの写真展を拝見した。

9人のうち5人は県立民俗博物館で開催されている「私がとらえた大和の民俗」写真展でも馴染みのある方だ。

他の4人もそれなりの活動はしているそうだが、出展はFBやブログなどだ。

大きな写真で作品を展示する。

「夏」をテーマにどういう風に写真で奈良の夏を伝えていくのか興味をもつ。

それが楽しみでやってきた。

会場に入る前の三条通り。

出展者の一人であるTさんが若い女性を連れて歩いていた。



展示しているクロネコならTabiセンターに入る・・・ことはなく手を振りながら遠ざかっていった。

今日から15日までは奈良の夏の風物詩となった燈花会に行くのだろう。

会場に入れば出展者のNさんがいた。

当番の在廊である。

展示されていた作品をざっとひと通り拝見する。

感想を挙げれば・・であるが・・。

ベテランの人たちの作品と差異があまりにもありすぎるのが特徴だと思った。

ピンが甘いのもあるが、なにを訴えたいのか判らないものもある。

むしろ、テーマの「夏」外れになるものもある。

尤も初夏ということも考えているのであれば・・・。

燈花会に出かける途中に立ち寄って見てもらえれば・・というコメントもあったと思う。

それならば盛夏に絞り込んだほうがよかったのでは・・・と思った。

これは感想である。

作品に対する悪気はない。

悪気はないが、観光客が作品を観て行きたくなるのだろうか。

もちろん行きたくなる、見たくなる作品も多い。

要は独りよがりになっていないか、である。

正直申し上げて、大きくすれば生身の写真のアラが再現される。

そういう写真が何枚もある。

そうなることを知っていて出典したのなら・・・。

一般の人が見ればそうは思わないが、写真家と銘打っている写真家が見て、これは学ばねば・・と思うような作品に期待していた。

ベテランでなくとも学ぶ写真はいくらでもある。

さまざまなクラブ団体の写真展を拝見してきたが、同じような感覚になった。

これが賞取り作品展示会、県展とか市展とか。

苦言を申すのは大きく成長してもらいたいという願望。

私の作品などを蹴散らすぐらいに成長してもらいたい。

次回はどうぞ入選できるぐらいのレベル作品で奈良を飾ってほしい。

(H28. 8. 5 SB932SH撮影)

一挙に拝見する二つの併設写真展

2017年01月11日 10時26分40秒 | しゃしん
おふくろの友だちのうちの三人がアマチュア写真家。

始めてお会いしたのは高取町のお城祭り。

時代行列に南京玉すだれなどを撮って歩いていたときに出合った。

その日はおふくろもかーさんも一緒に会かけていた。

まさか、ここで遭遇するとはおふくろも思わなんだ、と今でも述懐する。

その三人のうちのお一人は写真クラブに入ってめきめきと腕をあげている。

それとは関係なくFBで案内されていた写真展を見に行った。

会場は写真展や県展などさまざまな会が利用している奈良文化会館だ。

会場に行けば主催のFCCならのKさんが受付をしていた。

月ヶ瀬の桃香野の一万度祭の場で始めてお会いした方は所属する会社は写真のことなら一切をおまかせというトミカラーである。

ひと通りの作品を拝見させてもらったなかにおふくろの友だちの作品があった。

今度もなかなかのいいデキである。

そうでしょうと云ってくれたのはKさんだ。

その会場に見慣れた女性が現われた。

2年ぶりにお会いした女性は和歌山からお出まし。

JNP和歌山市部所属のKさんはFBで伝える病状を認識されていた。

思ったよりも元気な姿に驚かれた。

記念の一枚をとFCCのKさんが撮ってくれた写真は顔が引きずっているような表情だ。

目線はカメラアイから外れている。

女性と並んで撮影されるなんてことは滅多にない、というか、あり得ない。

そういうことだからどうしていいか手の置き場も困ってしまう。

それはともかく次の会場も奈良文化会館。

同じフロア内の中ロビーを挟んだ向こう側である。

写真展は第38回なら写真展。

入選作品もたいしたものだが、入賞作品には圧倒されてしまう。

何を隠そう、私も随分昔しに入選、入賞したことがある。

一つは平成17年の「出荷準備」。

初の入選に心がときめいた

二つ目が入賞した平成14年の「大陸鼓動」。

送るときにふっと閃いたタイトルに救われたような気がする。

三つめは平成15年の「勝負あり」。

ダイナミックな動きをどろんこ相撲で表現した。

その後の平成17年を最後に各種のコンテスト狙いはやめた。

力量がわかっただけで、一応の目標は達成したと考えて手を出すことはなくなった。

(H28. 7. 9 SB932SH撮影)

CanonEFS17-85ISUUSMレンズのErr01

2016年12月21日 09時52分50秒 | しゃしん
矢部で拝見したカンピョウ干し。

ご主人の了解を得て干している状態を撮らせてもらう。

何日か前に干してあったカンピョウは折りたたんで束にする。

それも含めて再度干すのも作業の一つ。

その状態でシャッターを押して数枚目。

シャッターが切れない。

デイスプレイに表示が出たが、なんであろうか。

表示は〇に「×」。



エラー番号は「Err 01」。

何だろうか。同時に出力された「カメラとレンズの通信不良です。レンズの接点を清掃してください」とある。

装着を外してふっと吐いた息で吹き飛ばす。

ゴミかいなと思ってそうしたが事象は解消されない。

もしかとして、今月の19日。

明日香村の大字上(かむろ)の神社行事を取材した日は土砂降りだった。

少々の雨であっても野ざらしカメラは活躍してくれる。

雨なんて気にもとめない取り扱いは今に始まったものでもない。

土砂降りであればだいたがが撮影しないことを原則としていたが、そのときはそういうわけにもいかずに屋根下に退避していても水まみれ。

取材を終えた数時間が経過してもレンズ内に水滴が集まる。

どうやらレンズの隙間から侵入したようだ。

が、である。

しかもよくよく見たレンズにゴミ。

ゴミというよりもカビである。

発見したのは目が良い同行取材者だ。

つい最近になってのカビではなさそうで、居座ったコロニー状態になっているという。

点検してくれたカメラのキタムラ店員さんもその事象を発見した。

さすがやな、と思う。

「Err01」の原因は差だけでないが、広角側の接点不良。

どこまでも広角側ではなく17mmから35mmまでの間だ。

それ以上のズーミングであればエラーは発生しない。

店員さんと相談の上で決めた選択は中古品。

修理であれば1万ははるかに超える。

しかものカビ取り。

カビが発生しやすい状況下に陥っておれば再発する可能性がある。

無駄なことはしたくない。

ほぼ同額レベルであるなら中古品が妥当な選び方であるが、カビが生えたこのレンズも元々は中古品。

平成25年の3月16日に入手した中国製パッフレットが付属していたレンズは、今回と同事象の「Err01」が発生した。

無料修理の期間中はお店の計らいで代替機対応。

翌月の4月14日に戻ってきたいわくつきだった。

そんなことはすっかり忘れていたが・・・。

それはともかく店員さんが探した中古レンズは2品。

一つは1万3千円台でもう一つは1万6千円台。

値段はともかく商品をお店で検品して貰って決断しよう。

決断は全品購入、一品購入・一品返品、全品返品のいずれかの選択が可能だそうだ。

中古品はその対応がえきるが新品は一切返品不可。

よく見極めて決断されたし、である。

手配してもらってお店に入荷するには3、4日かかる。

それまでは35mm以上のズーミングでなんとかカバーしながら撮影することにした。

中古品が届いて検品したのは翌月の7月1日だ。

店長に2品をみてもらった。

一つはゴミがある。

もう一つはゴミがない。

決めてはそれだけ・・。製造は信頼性高いメイド・イン・ジャパン。

でもね。

またもや「Err01」が出ることも考えられる。

そんな心配をしても仕方がない。

取材に必須の道具に待ったなし、である。

支払おうとしたが溜めていたJCBクレジットカードを忘れた。

翌朝の2日に再び入店。購入金額は税込みの16,980円。

うち、15,000円はJCBクレジットカード支払いなので残額は1,980円。

何かの折に利用するJCBクレジットカードに救われる。

そのJCBクレジットカードはクレジット利用年額に応じて換金されるありがたいサービス。

1年間の利用で15,000円分が溜まる。

それも、だ。



溜まったころに修理を要するトラブルなどが発生する。

機会はいつのときになってもやってくる。

(H28. 6.26 SB932SH撮影)
(H28. 7. 2 SB932SH撮影)

第20回修羅写真展in奈良市美術館

2016年12月21日 09時44分36秒 | しゃしん
修羅写真展が始まるとFB知人のMさんがアップしていた。

主宰の矢野建彦さんが率いる写真クラブ「修羅」の名は存じているが作品は見たことがない。

毎度、毎度に出かけるカメラのキタムラ奈良南店に置いてある案内ハガキを目にしたことはあるが、行ったことはない。

クラブ員に知り合いがいない場合は出かける気は起こらないのである。

Mさんがアップした案内にJNP奈良第2支部のYさんが反応していた。

時間帯は判らないが観に来られるようだ。

それとは関係ない、Mさんの作品はFB画像ではなくプリントで拝見したかった。

腕前はFB画像で存じている。

まろやかな画面作りについつい「いいね」を押してしまう。

熟練の腕前をお持ちのMさんとは面識がないが、以前から気になっていた作風はどこから湧いてくるのか知りたかった。

そのMさんは藍染製作者の西井康元さんとも知り合いだった。

私のことをよくご存じの西井さんは私のFBにリクエストするよう勧められた。

ありがたいお勧めに「FBはこっそり拝見していました。句なのか短歌なのか、それとも詩的散文なのか、文学要素がまったくの、どがつくほどの素人では難解ですが、なんとなく心に浸みてくる文だと思っていました。温もりを感じる写真のデキも良い。いつもそう思っていました。」と返事したことを覚えている。

そのMさんが一年前から所属したというから、元々に才のある人はどんな人・・・だと思っていた。

受付を済ませてひと通り拝見させてもらうが、入口にあった写真にまずが感動。

全倍の展示作品に圧倒される。

この一枚で修羅写真展のレベルの高さを知る。

一枚飛ばして3枚目はさらに度肝を抜かれる。

デジタル作品であるのに、フイルム的色感を醸し出す映像に感動する。

向こう側に燻炭焼きをとらえた映像がある。

焼いたもみ殻がぶすぶすと煙を吐き出す。

バックの暗部に斜光がさし込む。

その空間に煙が昇る。

収穫を終えた田園でみられる農の営み。

手前に咲いている真っ赤な曼珠沙華は群生。

左の農小屋は陰。

それが画面を引き締めている。

曼珠沙華や細長い草の葉に光るものがポツポツある。

見ればみるほどその数が増えていく。

朝露に違いないと思った。

時間帯はおそらく7時ころ。

突然に出くわした光景ではないと思った作品はまさに私が求めている風景のなかにある民俗である。

作者はNさん。

会場で遭遇した知人のYさんが紹介してくださった。

修羅写真展は平成7年に発足。

当時は「写真クラブフォトフレンズ」だったと図録に書いてある。

会が修羅に改名されたのは平成9年。

その年に初の展示会。

毎年続けられて今年が20回を迎えたとある。

Nさんの力強い作品に感動しつつ次の右へ右へと移動する。

移ろう作品にこれはちょっと・・・と思った。

思ったのは「ザンネン」ではなく「カンドウ」である。

とにかく力強さを感じる作品が多いのだ。

出展は一人4枚。

全紙(457×560)もあれば全倍(600×900)も。

私の作品はカメラのキタムラで展示してもらっているが全品が四ツ切りワイド。

写真が貧弱に見える。

話しによれば展示するにはプリントもあれば額縁装幀が要る。

朔日一枚に大きさも関連するが費用はそうとうなもの。

4枚組ともなればおよそ8万円。

たかだか十数万円でひと月を暮らす年金生活者ではとてもじゃないが展示できようがない。

一回り、知人のYさんとともに二回り。

ざっと拝見してこれは、と思った4枚組がある。

展示作品を拝見してもったいないと思った4枚。

色合いがおかしいと感じた。

照合するように目録掲載の写真と見比べる。

4枚ともまったく色合い、風合いが違うのだ。

どちらかと云えば図録掲載の写真のほうが良い。

プリントがおかしいと思った。

それを知るには全点数を見比べてのことである。

この4枚組以外は図録写真との違和感はない。

ほぼ同じように見える。

印刷物が違うからそれは仕方がないが、Aさんの4枚組は気の毒としかいいようがなかった。

次の組み写真はと思いながら移動したときだ。

何人かの人とお話しているなかにどこかで見たような・・・。

まさかと思ったが、やはりのTさん。

今回、展示されているMさんの作品を観に来られていた友人だそうで、あらま、である。

Tさんはかつて勤務していた施設で知り合った利用者市民。

県立民俗博物館で行われた写真展や今年も展示したカメラのキタムラ写真展も見てくださった。

3月のお雛さんでばったりお会いしてからはFBで拝見している。

行き先々でとらえた写真をアップしていた。

なんでも高じて写真クラブに入会したという。

写真をともにする仲間さんが増えていくのは良いことだと思う。

この会場に来られた写真家二人。

SさんNさんは各地で撮影三昧。

毎日のように出かけているようだが、行先は聞いていない。

顔を合せば写真の話しが広がる。

二回り見終えて帰ろうとしたが、気になるのはFBでこの日の写真展を紹介していたMさんである。

もしかとして、と思って受付に聞けば会場に来ているというのだ。

この人ですと紹介してくださった。

名刺を手渡せば著書は買っているという。

買った場所はカメラのキタムラ奈良南店

なんでも知人に勧められて買ったそうだ。

嬉しいのは拝読した著書に感動した言葉である。

「民として、その地に生き、守っておられる姿、自然を大事に思っておられる姿がよくわかる。しみじみとした生活感のある色使いにも感心している」というのだ。

これほどの褒め言葉は今までなかった。

編集者とともに作った著書の本心が伝わったようでむちゃくちゃ嬉しかった。

その場に来られた男性はTさん。

患っていた心臓病に気遣いしてくださる。

そのTさんとは3年前にFBで知り合うことになったというMさん。

私がTさんと知り合ったのは今から14年前の平成14年。

素晴らしい作品ホームページに挙げられていた。

そのころにリンクさせてもらって個人展示もでかけてご挨拶させてもらった。

平成22年10月に復刻販売された『昭和十二年発行の奈良観光絵図 復刻限定版 奈良名勝漫遊三日の旅』を買ったのは平成26年6月4日にアートスペース上三条で展示された「奈良いまむかし展」だった。

話題はとにかくお会いした人ともに変化する井戸端会議ではなく、初対面であるにも関わらず写真談話が尽きなかった。

おかげさんの滞在時間は3時間。

学習させてもらった展示は勝手ながら地域別。

季節別に集計した。

撮影地は海外もあるし奈良県外も多い。

奈良県は全体の3割ぐらい。

撮影地はばらけている。

県外で特徴的なのは長野県に集中していることだ。

クラブのお好みなのか、それとも団体行動の関係だろうか。

これもまた3割弱もある。

会員の中にも特徴的な方がおられるようで、神奈川県や大阪に一極集中型の人も・・・。

季節で多いのは冬に秋。

いずれも35%ぐらいになる。

どこのクラブもそうだがそういう傾向にある。

もうひとつ多いのはモヤ目当てだ。

半分まではいかないが36%。

朝方、夕方、夜型の件数は拾っていないが、是非とも一般の観光客が見たくなるような昼間の風景を紹介してほしいと思った。

(H28. 6. 8 SB932SH撮影)

県立民俗博物館企画展を経てJNP奈良第2支部第13回写真展in奈良市美術館へ

2016年12月02日 09時30分27秒 | しゃしん
案内状はないが支部長の吉崎寿喜さんがFBで案内していた。

この日が初日。

午前中に用事を済ませて出かけた。

午前中の用事は県立民俗博物館行き。

図録を購入するために、である。

ついでといえば失礼にあたるが、拝観したかった展示列品がある。

一つは「昔の暮らしの関連展 くらしの中の動物たち」だ。

もう一つはコーナー展の「男の子のまつり」である。

動物が登場する民俗に男の子が主体となる行事の紹介である。

動物はいっぱいあるわけでもない。

一番に思い起こすのは農耕の牛や馬だ。



オンゴロもあれば金魚に虫までも。

広範囲である。

私にとっての目玉は農作業中にイヤになる虫だ。

ハチも怖いが痒みはたまらん。

それから身を守る昔の道具がある。



山添村に住む一人の男性は今でもしていると話していた「ブトクスベ」だ。

もう一つは牛の草鞋。



展示してあったのは2品。

一つはこれまで拝見したものと同じ大きさ。

もう一つは2倍以上もあるような草鞋。

象の足のサイズではないの?と思った大きさだ。



農耕はオンダ祭で再現される所作と風光明媚な出田園で働く姿の牛をとらえた写真もある。



今ではこういう風景を見ることはない。

耕作するのは牛ではなく耕運機や田植え機だ。

主役は代わったが広がる田園をとらえた風景写真がある。

水を張った田んぼに写りこむ桜の樹。

それをとらえた風景写真は何人もの人が村に行く。

今年はテレビで報道されたこともあって狭い田舎道が大渋滞。

農家の仕事に邪魔をしたのでは、と思ってしまう。

風景写真協会が示す写真には人を入れないという不文律があるようだ。

私がとらえる写真は「民俗」であるが風景写真とも似通った部分がある。

参考になる場合も多々ある。

写真展で拝見する写真で学習することもある。

そう思って出かけた開催場所の奈良市美術館は奈良イトーヨーカドーの5階。

10日前もJNP奈良第1支部の写真展で伺った場所である。



奈良イトーヨーカドーの前身はそごう百貨店。

跡地利用の建物であるが屋上に回転レストランがあった。

ここで食事をしたことがある。

気がつけばいつのまにか展望する景観が変わっていた。

今ではこういう体験はできない。

JNP奈良第2支部はどういうテーマがあるのだろうか。

ざっと見て回った。

これまで見たような、どこかで見たような写真ばかりだと思った。

つまりはお馴染みの景観なのだ。

すべてではないが全般的にそう思った。

支部長の話しによれば統一テーマはなく自由テーマ。

マクロは許可しないが、背景に奈良の景観が写っていれば良いということだ。

そう、とらえた写真は「奈良」の景観がテーマだった。

行先の市町村を多い方から並べてみる。

7点の宇陀市に次点が6点の上北山村で3番目が5点の奈良市だ。

宇陀市の元々は大宇陀町、菟田野町、榛原町、室生村の4カ村であったが平成18年に合併した。

細分化しないと判り難い。

奈良市も同じで月ヶ瀬村に都祁村を吸収合併した。

平成17年のことである。

どちらも広域。

旧村のどこであるかによって景観がまったく違う。

是非とも次回は旧村名を併記してもらいたいものだ。

4番目は4点の桜井市。

5番目は同点3点の橿原市、天川村、曽爾村に下北山村だ。

2点は五條市。

その他の平群町、御所市、天理市、下市町、吉野町、川上村、東吉野村、黒滝村、十津川村、野迫川村は各1点だった。

奈良第2支部の好みはどこであるのかよく判る。

同会の展示は工夫しているように思った。

タイトルは一般的だが、撮影者が書いたコメントが嬉しい。

思いはよく伝わる。

が、どうしてこれを狙ったのか、心の部分をさらせば面白いかも知れない。

もう一つの特徴は撮影者の顔写真があることだ。

これも、が、である。

写真家さんの顔はもっと大きく。

どうせ出すならもっと大きく、だ。

閲覧されていた人もそう云っていた。

その人はもう一つ云った。

フィルムで撮る作品がまあまあ有るということだ。

計算してみれば49%。

ほぼ半数であった。

その人曰く、女性はデジタルやけど・・・である。

拝見して帰り道に立ち寄ったカメラのキタムラ奈良南店。

フィルムの現像上がりを確かめたくて立ち寄った。

同店の店員さんはよく話す。

日本全国にカメラのキタムラ店舗があるが、奈良県、特に奈良南店ではフィルム利用者がとにかく多いと云う。

奈良第2支部の写真展を拝見して納得するのである。

現像上がりと同時にプリント上がりも確認するフィルムで撮った作品。

原版を見ていたら研修バッジをつけた若い職員が「きれい」と声を漏らす。

ポジタイプは滅多にみないようで、上がったばかりの緑が鮮やかな田園を撮ったフィルム映像に感動していた。

その写真は田植え作業の行程をとらえた映像だ。

育った山口県の宇部。

宇部興産からは遠く離れた里山で育った若い職員は地元で体験をしていた。

その記憶が蘇ったようだ。

緑に覆われた美しい田園に田植え作業は山口県でも同じだった。

この日の現像上がりはもう一本ある。

それは苗代田もあれば茶畑の景観もある。

苗代に立ててあるモノに気づいた彼曰く、宇部でもよく似たものがあったという。

田植え作業を撮らせてもらった写真も苗代に立てたモノと同じようなことになるはずだった。

はず、というのは外れたからだ。

そんなことを話していたら馴染の女性店員もフィルムを覗きこんだ。

淡路島出身の店員さんは農業体験者。

同じようなことをしていたという。

その女性が見た竹竿を立てている写真。

うちにもよく似たものがあったが花は十字に縛るわけではなく竿に巻き付けた風だった。

随分前のことだが・・・。

それしか覚えていない名前も判らない家の行事であったようだ。

(H28. 5.24 SB932SH撮影)