マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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生駒市高山八幡宮へ

2006年03月27日 08時55分53秒 | 生駒市へ
「無足人座御供上げ」の祭事について高山八幡宮の宮司さんにお話を伺いました。

3月21日の9時半から始められる宮座行事の御供上げは座衆らが拝殿に集まり、宮司の祝詞奏上や神饌が供えられる。

無足人座をはじめとする各座は江戸時代中期に下級武士家臣衆で組織され古いしきたりをもつ。

各座は地区別ではなくお気に入りの仲間集団、現代でいうサークル団体のようなものだと言われます。

現在八幡宮の宮座は池田座、大北座、大東座、久保座、東座、前田座、無足人座の七座が継承されている。

寛政五年(1793)、嘉永四年(1851)の本殿修理棟札記載によると中谷座、大北座、池田座、前田座、西新座、榊座、宮方座、大東座、芝座、東新座と茶筅師座の十一座があった。

宮座は例祭に御供上げを行うが、主に茶筅などの竹工芸に従事する家で構成される無足人座は茶筅座とも呼ばれ、独自の形態を保ちながら行事を守っている。

秋の例祭10月14日の宵宮(現在は第三土曜)には六座からの御供上げを中心に行われる。

大昔は太鼓踊りや能舞台で翁舞や管弦座による舞楽が行われる中、座衆らは宴をして待ち、いざとなれば戦ったそうです。

(H18.3.16 V603SH撮影)

往馬坐伊古麻都比古神社鶏追神事

2006年01月12日 19時04分45秒 | 生駒市へ
毎年元日の早朝に行われる往馬坐伊古麻都比古神社の鶏追(とりおい)神事は和太鼓の合図とともに開始されます。

神職が祝詞を奏上した後、暗闇に包まれた境内の高座の中で「とりおいじゃ、いこまじんじゃのとりおいじゃ、ホイホイホイ」と掛け声をかけながら、鶏を追う所作をして三回駆け抜けます。

古式ゆかしい素朴な所作はあっという間に終わります。

神功皇后が出兵される時、同社で一夜兵馬を休めて鶏に出兵のトキを告げるよう言われたが鳴かなかったので、出兵が遅れお怒りになり鶏を龍田川に流された。

鳥は流されて龍田大社の神様に助けられたという伝承神事で生駒市の無形民俗文化財に指定されています。

(H18.1.1 Kiss Digtal N撮影)

往馬坐伊古麻都比古神社下見

2005年12月22日 08時43分30秒 | 生駒市へ
往馬坐伊古麻都比古神社へ元日の早朝に鶏追(とりおい)の祭りが行われるので下見に出かけた。

神功皇后が半島出兵の際、この地に泊まり、翌朝の旅立ちのトキをあげる鶏が鳴かなかったので怒って川に流したという伝承に基づいた神事。

神職が高座(お旅所)のなかで、鶏を追うしぐさをして高座の中を駆け回るもので生駒市の無形民俗文化財になっています。

当日の撮影了解をいただいたので楽しみです。

(H17.12.6 V603SH撮影)