マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時21分16秒 | 曽爾村へ
おっ、なにやら小さな昆虫が葉の上で屯っている。

コガネムシ科に分類される甲虫の一種のマメコガネは小型の植物食。

夏から秋に発生するマメコガネはさまざまな花や葉を食べ、ダイズやブドウなどの農作物の葉を食い荒らす。

日本在来種のマメコガネは、1912年以前に日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入されたそうで、天敵がいなかったことから一気に広がった。

日本発の外来種であることからジャパニーズ・ビートルと呼ばれて恐れられています。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)


続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時18分38秒 | 曽爾村へ
さらに霧の中を歩いていくと足元の草むらにナンバンギセルが直立していた。

光合成せず葉緑素をもたない一年生の寄生植物で、ススキなどのイネ科植物の根に寄生して育つ。

曽爾高原はススキの群落地なのでナンバンギセルにとって心地よい環境が整っている。

名前の由来は「南蛮人」のタバコと共に入ってきた煙管(キセル)というのだが、現代の子ども達は煙管を知らない子供達だ。

また、垂れ下がる姿を見立てて万葉集では「思い草」の名で詠まれている。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)


続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時16分19秒 | 曽爾村へ
生薬として用いられている黄色い花のオトギリソウ。

花弁や顎に黒点(線)があり、秘伝の薬草の名前を他人に漏らしてしまった弟を兄が切った時の返り血を浴びたという伝説から「弟切草」と名付けられたそうだが、元の名前はいったい何だったんでしょうね。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時15分01秒 | 曽爾村へ
草原の小道を歩いていくと花火のような花のカワラナデシコが見つかった。

ひとつが見つかると次から次へと目に入る。

秋の七草のひとつであるカワラナデシコは、日本女性を象徴する「大和撫子」と称されて古くから親しまれています。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時13分43秒 | 曽爾村へ
山地の湿ったところに生える多年草のチダケサシは家庭園芸種のアスチルベと近縁種。

昔し乳茸(チチダケ)というキノコをこの茎に挿して持ち帰ったことから名付けられたそうだが、キノコって挿すと割れるんじゃないのでしょうか。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)

続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時12分29秒 | 曽爾村へ
晴天なら向こうにお亀山も見えるんでしょうが、霧の曽爾高原はとても幻想的にみえます。

歩いていくたびに植物が目の前に現れ、巨大なシシウドが出現。

人より大きなシシウドは逞しい姿。

花火のように広がる花はダイナミックです。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)


続、曽爾高原観察下見会

2007年08月12日 08時09分37秒 | 曽爾村へ
サクラソウの仲間のオカトラノオ。

花の先が垂れ下がっていてトラの尾っぽに見立てて名付けられた。

見事な尻尾には可憐な五花弁の小さな花がびっしりです。

後にふれますがこの仲間の湿地に生えるヌマトラノオと区別するためオカトラノオを名付けられたようです。

(H19. 7.23 Kiss Digtal N撮影)