マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

茶町郡山弁財天夏祭

2008年07月09日 10時53分22秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市茶町にある良玄禅寺は本多家の菩提寺。

その寺内に祀られている郡山弁財天は知恵の神、川の神として知られている。

同寺の東側は嘉永17年、本多政勝によって拡張された郡山城外堀東方の付け替えされた張り出し部。

元々は秋篠川であったことから水の神さん、弁財天(伝弘法大師作)を祀られたようである。

毎年6月6日、7日は弁財天さんの夏祭り。(以前は7月に行われていたが、一番最初の夏祭りにしたいと考え6月にされた。)

例年ならひっきりなしに参拝する人も多く、夜店も出て夕方5時からは通行止めになる。

ところが今年はひっそりとしてだれひとり見あたらない。

今年1月、祭りのご寄付集めに熱心だった和尚さんが急に亡くなられ、祭りの実行ができなくなったという。

子どもらの楽しみだったフイルム映画上映会も催されることなく境内は静まりかえっている。

そんな状況になったが、檀家さんのお一人であるHさんは優しいお顔の弁財天さんを見てもらおうと、灯りを点けてご開帳されている。

今日まで和尚さんにお世話になったんだから、私が世話人したらなと仰る。

この弁財天さん、手が欠けるなどあらゆる部分が破損していたのをみかねて、浄財を募り17年かけて金屏風とともに綺麗に修復された。

べっぴんになってえー顔になりましたと、手を合わせるHさんは当主のいない壇上に御供を供えました。

今年の7月には本山の京都花園の妙心寺から新しい僧侶を迎える手配も整ったが、なすび灯明百八本供える8月の地蔵会式は行われるのだろかと心配されるHさんだった。

(H20. 6. 7 Kiss Digtal N撮影)