マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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高樋のイノコロ松苗

2016年04月11日 09時36分03秒 | 奈良市(旧五ケ谷村)へ
3月1日に春日神社で祈年祭を斎行された奈良市高樋町。

「牛玉 今宮寺 宝印」の文字を墨書したお札を巻き付けた松苗を供える。

松苗の松はオン松とメン松。

そこにイノコロと呼ぶ芽吹きのカワヤナギも括っていた。

5月初めころ、何軒かが苗代に立てると聞いていたが見つからなかった。

この日は自然観察会で菩提山町・正暦寺辺りを目指していた。

通りがかった道路下に見覚えのあるモノが目にはいった。

もしやと思って田んぼをみればそれがあった。

苗を運んで田植えはすでに終わっている。

苗代だった場は足跡が残っている。

毎年のこの時期に通る車道。

側溝際にあったのでこれまでまったく気づかなった。

松苗はもう一本ある。



来年は田主を探して、立てるところを拝見したいと思った。

イノコロを発見した一週間後の6月7日は自然観察会の帰り道。

正暦寺周辺の観察を終えてから下った地に田主がおられた。

祈年祭を取材していた私を覚えておられた。

苗代は5月3日にした。

苗床を整えてイノコロと松苗を立てたそうだ。

そのときも松苗は枯れていた。

各戸に配られてからずっと水に浸していたが枯れた。

他家も同じように枯れたという。

こんなことは始めてだという。

ちなみにこの日も田植え。

苗床も崩して田植えをする。

3枚ある田は一挙にできず、週ごとに分けてしている。



この写真は3月1日に春日神社で奉られたイノコロ・松苗。

保管方法によって松苗の色落ちは少ない。

葉落ちもない。

1月18日、隣村の中畑で貰った松苗は我が家の居間で保管しているが枯れはない。

もしかとすれば日光に当たっていたのではないだろうか。

(H27. 5.31 EOS40D撮影)
(H27. 6. 9 記)


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