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ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

「汽車はふたたび故郷へ」(オタール・イオセリアーニ監督)

2012-03-17 17:10:22 | 日常
               
               「汽車はふたたび故郷へ」チラシ

昨日、岩波ホールで上映中の映画「汽車はふたたび故郷へ」を見てきました。先日「少年と自転車」の試写会に行った時にこの映画のチラシをもらい、そこに載っている主人公ニコの写真の意思的で繊細な表情と、「どんなときも、口笛をふいていこう」のキャッチコピーに心惹かれるものがあったからです。

『かつてソ連の一共和国だった頃のグルジア。牧歌的な少年時代を経て映画監督になった主人公ニコは、検閲や思想統制によって思うように映画作りが出来ないことに耐えかねて、自由を求めてフランスへと向かう。ところがフランスでも、映画に商業性を求めるプロデューサーとの闘いがあったりと、映画作りは困難の連続……。』(公式サイト・イントロダクションより)

タバコを吸い(大人も子供も!)、ウォッカを飲み、すぐに取っ組み合いのけんかをするグルジアの人たち。その一方で家族仲良く食卓を囲み、イタリア歌曲を高らかに歌い、コーラスやダンスを楽しむ人たち。作品に描かれた素朴で人間臭さに溢れたグルジアの風土は、ソ連時代の思想統制の圧力をスルリとかわす柔軟さに繋がっているようにも見えます。

そのたくましい風土の中で家族や友人に恵まれて育ったニコは、若者らしい自我の強さ・自分への正直さを映画製作にぶつけます。制作の過程で見せる妥協のなさの結果生まれる外部との軋轢、怒り。そして作品が評価されないことへの失望(映画の中でチラッと見せられるニコの作品はどう見ても‘駄作’で、評価が低いのもやむなしと思えますが、、、)。しかしニコの辛い思いは「孤独な絶望」に向かうのではなく、「ふたたび故郷へ」向かい、私達に安堵感を与えます。

人生の挫折やほろ苦さは社会体制に拘わらず存在し、それを乗り越えていく方法は個性に委ねられている。自我の芯の部分は真っ直ぐに、けれど社会との交わりの中では柔軟に、それが人生の極意だ。、、、普段の自分の暮らしとは全く異なった異国の文化・風土を興味深く眺めながら、‘人生の達人’イオセリアーニ監督の温かなメッセージを心地よく受け止めました。(三女)


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遅い春

2012-03-17 09:10:58 | 日常
               
                   谷保天満宮の梅林

今日(3/16)は暖かかったので谷保天満宮まで梅見に行ってきました。いつもなら早咲きの紅梅が咲く2月に行った時にはまだやっと一輪しか咲いていなくて、その後は週末の天気が悪かったりでなかなか行く機会がありませんでした。ここ数日あちこちから「梅満開」の情報がテレビなどで流れ、やぼてんさん(地元では こう呼ばれています)の梅も見頃ではと、本当は昨日行こうと思ったのですが、風が寒かったので止めて温泉に行ってしまい、今日になりました。

まず天満宮さんにお参りし、梅林に行くと早咲きの紅梅は盛りは過ぎていましたが次に咲く白梅が綺麗に咲いていました。梅林全体では盛りの木、まだまだ固い蕾だけの木、だいぶ色あせた木などさまざまで、全体が満開で綺麗という感じではありませんでした。やはり今年の気まぐれな天候のせいでしょうか。

次に谷保駅にある緋寒桜を見に行きました。こちらは盛りを過ぎたのか まだ散ってはいませんでしたが色があせていて残念でした。谷保駅から矢川駅まで電車に乗り、そこから歩いて我が家へ帰る途中、近所の2軒のお宅の「河津桜」も見に行きましたが、残念ながら2本ともまだ固い蕾でした。やはり今年は春が来るのが遅いようですね。来週にはもう春分になるのにねー!(次女)
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