
トゥールーズ市庁舎正面(2011.10.6撮影)
「3月19日にトゥールーズのユダヤ人学校で銃乱射事件があり、男性教員と児童3人が殺害された」というニュースが入ってきました。人種差別主義者かイスラム過激派の犯行の可能性があり、無差別テロの恐れもあるとして、フランス捜査当局はトゥールーズの警戒度を最高レベルに上げたと、日本の新聞も報じています。
インターネットでフランスのニュースサイトを見ると、犠牲者を悼んだトゥールーズの人たちがキャピトル広場に集って、悲しみと不安の表情で立ちつくす様子が写っています。広場正面の市庁舎にいつも掲げられているEU・フランス・トゥールーズの旗は、今日の映像では、夫々に黒いリボンで束ねられていました。あのばら色に輝く街が喪に服している姿は、痛々しい限りです。
フランスのニュースサイトでは、数日前にモントバンで起きた銃による殺害事件と同一犯で、すでに逮捕された?(*)とも報道されていますが、その一方で、今度はパリで爆破事件があったと、夕方の日本のテレビ・ニュースが報じていました。
なぜ21世紀の今になっても、世界のあちこちで悲劇が絶えず起きるのでしょう。自然の厳しさに打ちのめされ、いまだ立ち直り切れていない日本人としては、人間同士の傷つけあいは傲慢で余りにも愚かだとしか思えないのですが。(三女)

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*)犯人は未だ逮捕されずに自宅のアパートに立て篭もっていて、警察が投降を呼びかけていると、今朝のニュースが伝えていました。(3/22追記)
*2)犯人は23歳の若者で、32時間の立て篭もりの後、22日昼前に警察の特殊部隊に射殺されたということです。何とも痛ましい事件でした。(3/23追記)