「ジェラール・プーレ ヴァイオリンリサイタル」ちらし
Dちゃんが桶川に帰って、我が家に再び大人の時間が戻ってきました。・・・ということで、今日の午後は夫と一緒に「☆トビュッシー生誕150年記念☆ジェラール・プーレ ヴァイオリンコンサート」を聴きに紀尾井ホールに行って来ました。
ジェラール・プーレ氏は「ちらし」によると
『フランスが誇る、世界的ヴァイオリニストにして、偉大な教育者。指揮者とヴァイオリニストであったガストン・プーレの息子として天才少年期を送る。
パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団をはじめ、世界の主要オーケストラと多数共演。73歳を越えた今も「現役」の演奏家としてコンサート活動を行っている。
東京芸大客員・招聘教授(2005年~2009年)を務め、2010年より昭和音大客員教授に就任。多数の音楽大学にも招かれている。』
ということです。
今日のコンサートは、トビュッシー生誕150年記念という意味と共に、東日本大震災の被災者のために、『苦難を前に絶望を希望に変える音楽の力、芸術の力』を伝えたい、というプーレ氏の特別な思いがあって、後半は、震災で被災した木材で作られたヴァイオリン《震災ヴァイオリン》を使って演奏するというのが、ひとつのハイライトとなっていました。(それに惹かれて、今回聴きに行くことを決めたのです。)
〔プログラム〕
ストラヴィンスキー:ティヴェルティメント
ラフマニノフ:サロンの為の2つの小品Op.6
==休憩==
トビュッシーのお話
トビュッシー:ヴァイオリンとピアノの為のソナタ
トビュッシー:美しき夕べ(ボーソワール)
ラフマニノフ:ヴァカリーズOp.34-No.14)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲より“第18番変奏曲”
ファリヤ:スペイン舞曲
ブラームス:ヴァイオリンとピアノの為のスケルツォ
川島余里さんのビアノ伴奏と共に生まれる音色は、叙情的で、柔らかく軽やかで、いかにもフランス的。夫は「どこかのシャンソニエで弾いていても合いそう」と言っていましたが、確かにそんな感じです。《震災ヴァイオリン》の音色も深みがあってとても良かったです。心地よい調べに包まれて心が洗われるようなひと時でした。
「良かったわね~。」「月に一回位はこういう時間を過ごしたいね。」
今日は今年2番目の猛暑だったとのことでしたが、美しい音楽に暑さを忘れ(?)、満足感に浸りながら帰路につきました。(三女)