ストローバレイ家の介護奮闘記

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スペインの旅(6)マドリッド~トレド

2016-03-28 14:45:38 | 日常
           

3月27日。スペイン観光最終日の今日は、午前中はマドリッド市内観光(スペイン広場、プラド美術館、国立ソフィア王妃芸術センター)。ランチを挟んで、午後は世界遺産「トレド」の観光でした。

  

まずはスペイン広場とその周辺。スペイン広場はセルバンテスを記念して1930年に造られた広場で、中央にセルバンテス像とかの有名なドン・キホーテとサン・チョパンサ像が建っています。

  

プラド美術館。エル・グレコの受胎告知、ベラスケスの宮廷の女官たち、ルーベンスの三美神、ゴヤの着衣のマハと裸のマハ、同じくゴヤのカルロス四世とその家族など、有名な絵画をガイドさんの巧みなガイドを聞きながら鑑賞しました。ガイドを聞くというのも、作者の視点が理解できて良いものですね。

         

ソフィア王妃芸術センターでは、ピカソのゲルニカのみ鑑賞。1937年にバスク地方の小さな町ゲルニカがドイツ軍機によって爆撃された後の光景を、ピカソは怒りを込めて描き、同年に行われた「科学と暮し」をテーマにしたパリ万博でスペイン館の壁画として公開したということです。実物を間近で見ると、今も絶えることのない戦争の恐ろしさ、民間人を無差別に殺す空爆テロの悲惨さが、ズンと胸の底に伝わってきました。

  

市内観光、美術館見学を終えて、市内のレストランでランチ。メニューは魚介スープ、鱈のムニエル、ケーキ。ブイヤベースのようなスープがとても美味しかったです。

  

昼食後は、今回の旅行のハイライトのひとつ、トレド観光です。自然豊かなトレドの町並みを背景に、6日間行動を共にしてすっかり仲良くなったツアーのメンバーがそろって記念写真。

  

坂の多いトレドの町を眺めながら小1時間歩いて、いよいよカテドラル見学。13世紀、フェルナンド3世の命によって作られたこの大聖堂は内部の装飾も素晴らしくて見所がいっぱいです。

         

中でも圧巻はエル・グレコの「略奪」の展示。数年前、上野の美術館で見た時には、アンバランスさに違和感があったエル・グレコの作品が、この大聖堂の中で見ると、何ともいえない神々しさを感じさせられました。

ちなみに、同じ「イエスの捕縛」をゴヤが描くと人間の悲しさや罪深さが前面に出た作品になるんですね。同じテーマが全く違った雰囲気に描かれて、向かい合って展示されているのが面白かったです。

         

トレドが誇るエル・グレコの最高傑作といわれる「オルガス伯の埋葬」は、大聖堂ではなくサント・トメ教会という小さな教会に収められています。トレドの地から絶対に離れることはないこの作品を見られただけでも、スペインに来た甲斐があったというものです。

「トレドは最高だったね~。今回の旅の最後にここに来て本当に良かったね~。」というのがツアー参加者全員の感想。

  

そして、スペインでの私たちの「最後の晩餐」は、自由行動でしたが、私たちを含む数人はガイドさんの案内でバルでの食事。ピンチョスというオープンサンドのような料理を数種類選んで、ビールやワインと共に楽しみました。どのピンチョスもすご~く美味しかったし、これでスペイン料理で経験しておきたいものはほぼ食べた感じで、大満足!

           

皆さんとの楽しいおしゃべりも弾んで、楽しい夜は更けていきました。これでスペイン旅行全工程は終了。あとは無事に飛行機に乗って、無事に日本に戻るだけです。有難うスペイン!最高でした。(三女)

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