
キング・クリムゾンというブリティシュ・ロックのバンドは1968年の結成で「クリムゾン・キングの宮殿」というファーストアルバムが出たのが1969年。キースの「マイ・バック・ページ」に喜んでいたり、マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」にのぼせてたりしていた時期ですが、こちらも結構すきでした。
小遣いをこっちに回す余裕など有りませんでしたから、どのようにして聴いていたのか記憶にありません。ただロックにしては重厚なサウンドだったと記憶しています。
1曲目“21st Century Schizoid Man”はデビューアルバムの曲ですか、知っているメロディが記憶のひだからあらわれました。
演奏はしっかりしたJAZZピアノです。
2曲目も知ったメロディがわかりました。フレットレスのエレベがこれはロックテーストも感じる格好いい演奏です。このベーシスト結構フュージョン系やPOPのミュージシャンと共演していて、それ系が好きな人には有名かも知れません、プロの懐深さを感じます。
3曲目も聴いたことがありました。モーダルなピアノの演奏はマッコイのもしくはコルトレーンの曲のようで、疾走感もきもちがよい、ただロックをカバーしたJAZZにとどまらず、クリムゾンのテーストをベースにした独自性を感じます。
4曲目以降はあまり記憶にうかびあがれませんが、演奏の感じは同じ、ここでドラムスを叩いているひとは、キング・クリムゾンでもドラムスを叩いた人で、この人はJAZZからは一番遠い人、私的には一番驚きがすくない人です。
5曲目スライドピアノの感じを入れたり、7曲目などはちょっとやり過ぎなほど弾きまくっています。
中古屋さんでこのアルバムを見つけて、クリムゾン懐かしい、ちょっと聴きたい程度の期待感でしたが、ピアノとベースには驚きました。
記憶のひだにあるクリムゾンを感じさせながら、しっかりJAZZです。
The Crimson Jazz Trio / King Crimson Song Book
Ian Wallace - drumset
Jody Nardone - acoustic grand piano
Tim Landers - fretless bass guitar
1. 21st Century Schizoid Man
2. Three of a Perfect Pair
3. Catfood
4. Starless
5. Ladies of the Road
6. I Talk to the Wind
7. Red
8. Matte Kudasai