JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

シャンソンがやさしく、強く La Foule / Lisa Manosperti

2008-12-05 22:19:32 | 聞いてますCDいいと思う


エッデット・ピアフのことはまるで知りません。
このアルバムvocalでピアフの曲を演奏しているのですから、私の購入の基準外ですが、なぜか購入、そしてとても良かったと思います。(カンです。)
中古屋さんを歩く喜びはこのようなアルバムに出会った時です。

1曲目から知った曲が続くのでうれしいのですが、イタリアのソプラノ奏者roberto ottavianoがとてもやさしくvocalに絡んできて気持ちよい。ステーブ・レイシー以後の傑出した奏者といわれているようです。
ジャズに絡んだシャンソンの傑作、ブリジット・フォンンテーンの「ラジオのように」というアルバムを思い出しました。シャンソンがメインで、バックのJAZZが一流です。シャンソンがJAZZとこれほどまで近かいのかと驚きをもって聴くことが出来ます。
ピアノのdavde santorsolaが凄い、よく知った3曲目、5曲目などのプレー、イタリアに素晴らしいプレーヤーがいることは承知ですが、ソプラノのroberto ottavianoと一緒に驚く人たちを発見しました。
特に1曲目から3曲目まで、流れるような哀愁が続いて、それでいてJAZZも感じ
うっとりしてしまいました。
6曲目、JAZZのサックスサウンドで始まって、でもフランス語のシャンソン、そしてその間に完全なサックスのソロ、フランスが大好きな方とイタリアの凄い人が好きな方と、JAZZの枠から自由だと感じる人に推薦です。
7曲目は知らない曲ですが、素晴らしい、歌いながら舞っているような舞台が見える様、ピアノの人とセットで来て欲しい、このセットこそ上品でありながら、魂のあるJAZZとシャンソンの出会いだと思います。
ピアノのダビット・サントルゾラはフランコ・ダンドレアやエンリコ・ピエラヌンティに師事した人。
8曲目サックスとvocalとのハーモニーですが、ドラムスとベースがいないことにここまできて気づきました。それほどサウンドは完成されているというか、でも私的には欲しくなる曲です。
尖鋭的な9曲目、シャンソンの特出した表現なのでしょうが、バックにドラムスがあったら解りやすいと、少し思います。ここでもピアノが凄いラインを作っています。
9曲目、バリトンサックスのNoicla Pisaniがカッコいい。
10曲目、歌に力があること、そして知っている曲“行かないで”がこうなるのだと多くの人に聴いて欲しくなる演奏です。
ヴォーカルの人を推薦することなどめったにありませんが、このアルバムには参りました。シャンソンの雰囲気にjazzが寄り添っています。
11曲目のフルートの音を聞くと、あのエリック・ドルフィーの演奏を思い出してしまいます。これは素敵なシャンソンの歌声と重なって起こった、偽りない感覚です。
フルートを吹いているのはFrancesco Lomangio,この他にも三輪自動車のジャケを知っているアルトのGaetano Partipiloなど、イタリアの管部隊が重厚です。
主役は女性歌手ですが一番わからないお方でした。

曲目の日本題を調べたので記載しておきます。
休みの日にゆっくりとシャンソンなどいかがでしょう。

1 群集
2 バラ色の人生
3 愛の賛歌
4 ミロール
5 枯葉
6 アコーデオン弾き
7 あなたに首ったけ
8 ブラボー・クラウン
9 いつかの二人
10 行かないで
11 私の神様

La Foule / Lisa Manosperti

1 La Foule
2 La Vie en Rose
3 Hymne a l'Amour
4 Milord
5 Les Feuilles Mortes
6 L'Accordeoniste
7 Je t'ai dans la Peau
8 Bravo pour le Clown
9 Les Amants d'un Jour
10 Ne me quitte pas
11 Mon Dieu

Lisa Manosperti: voice
Davide Santorsola: piano
Roberto Ottaviano: soprano sax
Francesco Lomangino: tenor sax, flute
Felice Mezzina: tenor sax
Gaetano Partipilo: alto sax
Nicola Pisani: baritone sax


コメント
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